【完結】嫌われ者の僕はひっそりと暮らしたい

りまり

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 領地に来て三年がたち、僕はここでの生活に満足していた。

 でもいつまでのここで生活することはできないのもわかっている。

 リアムの魅了を封じることが出来ずに僕は学園に入学する年になってしまった。

 僕は屋敷に戻ることなく寮に入り、お父さまにそろえてもらった制服や普段着をクローゼットにしまっていたらいきなり部屋のドアが開きお兄さまが入ってきたのだ。

 「会いたかったよ」

 お兄さまに抱きしめられ、僕は苦しかった。

 「兄さま苦しいです」

 「久しぶりだったからついリリーを補充したかったんだ」

 そうなのです。寮生活するにあたりお兄さまと同室でならと赦してくれたのだ。

 お兄さまはスキンシップが激しくって僕はドキドキだよ。

 持ってきた洋服や教科書を片付け終わると、お兄さまが寮の中を案内してくれた。

 お風呂は大浴場があり後でお兄さまと入る約束をさせられたが……身の危険を感じるのは気のせいだよね。

 図書館に売店と本当に何でもそろっているのだ。

 僕はここには平民のリリーとして入学している。下手に公爵家のリリシャとなればあの噂で冷静な判断はされないだろうと王家・公爵家・学園側との話し合いで決定された。

 今だリアムの魅了を相殺するすべが定まらないので仕方ないことだが、学生には念のため浄化の付与された学年カラー別のピアスを付けてもらっている。

 それは生徒の保護者には説明済みでの配布となるので生徒たちは勿論教師たちも浄化の付与されたアクセサリーを身に着けていた。

 一応公爵家での実験の結果ピアスを透けていると魅了に係ずらくなるのがわかった。

 僕の魔力がまだ強くないので今は仕方ないけど、練習すれば強くなると言うのでこの三年は魔力強化の練習に明け暮れたのだが、そのかいあってそれなりの魔力量になり魔法騎士団に入団できる魔力量だと言ってもらえたのだ。

 その為学園全体に浄化の結界と状態異常回復の結界を二重にかけても魔力切れを起こさないまでに成長できたんだけど、魔力切れの時の処置が嫌だから回避のために頑張ったなんて口が裂けても言えないんですけどね。

 これでリアムが入学するまでの下準備はできた。

 
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