トラウマ持ち青年の変な日常

保冷剤コーヒー

文字の大きさ
4 / 30

敵意も殺気も出さないで

しおりを挟む
「ふぅ、笑った笑った。」

 この人2分間笑ってたぞ。俺すら10秒が最高記録なのに。

「こほん……取り乱してすみません。」

 貴女、さっきから取り乱し過ぎですよ。

「さて、私の名は高橋 琴子(たかはし ことこ)と言うものだ。よろしくな。高橋先生か琴子先生と呼んでく

れ。」

 人見知りの俺に難易度が高い。

「さて、この高校について詳しく話そう。蓬莱も聞いてけ。生徒会長の話を聞いてないだろう。」

「私は不知火君がここにいる限り私もいます。」

 複雑な心境ってこの事を言うのかな。

「さて、この高校はお前らがパンフレットで見たようなものとは違う。」

 違うってどういうことだ。詐欺か?詐欺なのか?

「この高校は4ヵ月周期に点数を付けられる。点数は40点以下がブラック、30点以下が強制退学だ。」

 oh……

「先生、ブラックと言うのは?」

「サッカーのイエローカードと似たようなものだ。ブラックは2回取ったら退学。1回目でペナルティがあ

る。」

「ぺ……ペナルティはなん、、です、か?」

「二週間学校側で監禁。そこで何をするかは言えない。知りたかったらブラックを取れ。」

 退学申請出そうかな。

「では、先生。何に対して点数を付けるんですか?テストなら誰も退学はしませんよ?」

「何だ、退学されてほしいやつでもいるのか?」

「ゴミは少ない方がいいですが、この高校は基本頭がいい人が入学してます。スポーツ推薦で入試を受けてな

い人もいますがそれでも40,30点を取るとは思えません。」

 ここの高校は勉学以外でスポーツ推薦、科学推薦ってのがある。勉学は必要ないが、スポーツ推薦は全国優

勝者限定だ。科学推薦は特殊な化学反応に対して10分間の説明&スピーチが必要。お題は学校側で決める。

 あ、科学推薦に対しては勉強が必要だな。テヘペロ。……………………ごめんなさい

「そうだなぁ。ここには頭がいいやつしかいないなぁ。中学校生活を勉強に捧げた奴ばっかだ。身体も鍛えな

いでなぁ。」

 えーっと、もしかして……

「スポーツで点数付けるんですか?自慢じゃありませんが空手以外経験したことはないですよ。」 

 空手はあるんだ…華奢な体して意外だな

「いやいや、違う。まずは制服の襟の裏を見てくれ。」

 俺と蓬莱は疑問を持ちつつ、制服の襟を捲ってみる。

「そこにある学校内のマークだ。パンフレットと見たやつとは全然違うだろ?それ一つ10点だ。」

「ってことは、一つ10点と考えていいのかしら?それだったら」

 それだったらこれを

「そうだ。それを奪い合うんだ。」

「そうですか……奪い合いの禁止な場所ってのはあるんでしょうか?」

「それを聞くってことは怖いのか?」

「さっきも言いましたが私は空手を習ってたんですよ。骨を折るぐらい容易いですよ。」

「待て待て待て!悪かった!お前には武道の心得ってもんがないのか!」

 殺気まではいかなくても敵意は感じる。恐ろしい、今すぐ失神しそうd

    ドサッ

「「あっ」」

 俺は一日で2度失神した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

失恋中なのに隣の幼馴染が僕をかまってきてウザいんですけど?

さいとう みさき
青春
雄太(ゆうた)は勇気を振り絞ってその思いを彼女に告げる。 しかしあっさりと玉砕。 クールビューティーで知られる彼女は皆が憧れる存在だった。 しかしそんな雄太が落ち込んでいる所を、幼馴染たちが寄ってたかってからかってくる。 そんな幼馴染の三大女神と呼ばれる彼女たちに今日も翻弄される雄太だったのだが…… 病み上がりなんで、こんなのです。 プロット無し、山なし、谷なし、落ちもなしです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

処理中です...