77 / 118
第1章 アルべリオン大陸編
77限目「《竜宮》への招待」
しおりを挟む
大盛況だった祝勝パーティから2日後。俺の元へ1通の招待状が届けられた。
「『公王が目覚められた。グレン、シェステ、カーラ3名に対し褒賞の件を含め、直接の会話を所望されているため、明日午前9時に謁見の間までお越し頂きたい』だそうだ」招待状の内容を読み上げると、やはりカーラが緊張しているようであった。
カーラはどうも身分の高い人達とのやり取りは苦手なようである。
「カーラ、話す相手は十中八九俺だから心配ない。いつも通り傍で頷いてればいいさ」シェステは俺の言葉に頷いていた。こちらは心配する必要はなさそうだ。
そして翌日。3人で登城するために再び行政区画へやってきたわけだが、門番さんももうすっかり顔なじみだ。笑顔で応対してくれる。
「グレン殿、おはようございます。話は伺っておりますので、どうぞお進みください」やがて城まで辿り着くと、今度はパトリックが出迎えてくれた。
「おはようグレン君、謁見の間までご一緒しよう」
「おはようございます。ルドルフとはその後いかがですか?」
「あはは、いつも通りさ。だが美味い料理のおかげであいつもさすがに上機嫌だったぞ?」
「それはようございました。口争いしながらも、それはそれはとても仲が良さそうに見えると評判でしたよ」笑いながら伝えると、彼も豪快に笑う。
「いやはや、これは恥ずかしいな。あいつもなかなか素直じゃないからな。どうしても❝喧嘩❞という形をとらないと、心を開けんのさ。困ったものだ」
「《バルーカファミリー》の処遇は決まったのですか?」
「あぁ、クヴァルの望んだ通り解体された。不正に蓄財されていた財産は没収。構成員はルドルフ達ての願いで全員引き取られることになった。
ルドルフの下で、以降社会貢献の仕事を通じて更生させるってわけだ」
「そうですか。それはよかった。
ですが、それだと今度はルドルフの負担が大きくなるんじゃないですか?」
「それなんだが、正式に孤児院に対して国から助成金が出ることが決まってな。その金を使って、ギルドと提携して共同で社会貢献事業を立ち上げるそうだ。人員も補充されるらしいから心配はいらんだろう」
「更生させるのは根気が要ります。ですが、自分が社会から必要とされているという❝やりがい❞を見出せたら、自然と更生は上手くいくでしょう。私はそう思います」人が堕ちていくのは簡単である。人として存在する価値を、意義を奪われれば、人は勝手に堕ちてしまう。
人を孤独にしない。自分で価値を見出せるだけのきっかけを分け与える者がいるか。更生とはそこが肝なのだ。
「君が言うと説得力がある。君が良ければ是非もなくこの国に迎えたいのだがな」さりげなくスカウトされているようだ。しかし、俺にも立場があるんでそこは謹んでお断りさせてもらいます。ごめんなさい!
「誉め言葉として受け取っておきますよ。私はシェステの今後を全力で見守るという重大な責務で、もういっぱいいっぱいですよ」
「うむ、そうであったな。その責務、無事に全うできることを祈っておるよ」
「ありがとうございます」笑顔でそう答えると、程なくして謁見の間へと到着した。
「おうグレン、よくぞ参った!」今度はアルバート、ロベルト両王子が俺達を出迎える。
「父上への謁見の件だが、目覚められてすでに会話も問題はない。しかし、如何せん体力がまだ戻られていない。なので、本日の謁見は父上の寝室でということになる」神妙な面持ちでそう説明するアルバートに返答しようとしたが。彼が食い気味に話を続ける。
「で、グレン。先日の食事会は大層盛り上がったようだな!我々を誘わんとはどういう了見だ!」今それを言うんですか!
「兄上、あの時は父上の傍を離れるわけには行かない状況で」
「分かっている!分かっているが、なんか……悔しいだろうが!パトリックも参加したってのに!俺もグレンの料理食べたかったぞ!」パトリックの目が泳いでいる。
「兄上、そんな大人気のないことを……」ロベルトが眉間に指を添える。
「いえいえ、お誘いしたかったんですが。ロベルト殿下の言う通り、控えさせてて頂きました。いやー慙愧の念に堪えません。残念なことこの上ない」笑顔でそう答えた。
「全く憎らしいことを言いおって」ほんとに悔しそうな顔をしている。まぁ、このままでは本当にかわいそうだ。だから前もってちゃんと手を打っておいた。
「まぁまぁ、両殿下にも味わってほしいと思い、カーライル侯にレシピを渡しております。料理長に頼んで作ってもらって下さい」両殿下が顔を見合わせ笑顔になる。
「そうか、そういうことなら仕方あるまい。今夜あたり堪能させてもらおう」機嫌が直ったようだ。
「では、陛下への謁見へ向かおう。パトリックはすまんがここで待っていてくれ」
「はっ!」
両殿下と共に陛下の寝室へ向かう。到着すると、アルバートがコンコンコンと軽く3回ノックする。
「陛下、グレン殿以下3名お連れいたしました」
「うむ、入ってもらいなさい」陛下の声だろうか。少しかすれているようだが、中低音で気品を感じる声。中へ入ると、王はすでに身体を起こし私たちを待ってくれていたようだ。眠りに落ちる前は壮健であったとのことだし、以前の姿を取り戻すにもそう時間はかからないだろう。
「このような姿で失礼する。私はライゼル=ド=アンバール、この国の王をしている。この度はそなたらの働きで国難を排すことができた。まずは心よりの感謝を」王は身体を前に倒し感謝の意を告げる。
「いえ、陛下。我々だけの力では決してございません。両殿下、そしてあなたが抱える多くの臣下方の助けがあったからこその結果でございます。
まさにあなたが育てた国が自らを助けたのです。どうか頭をお上げください」これまで出会った数々の人達。この国を想い、この国を愛し、他者への思いやりを欠かさぬその姿に、生き様を感じずにはいられなかった。
国の上に立つ者の矜持が民に伝わっているのだろう。良い国だと俺は素直にそう思った。
「ふふふ、これではお互いを褒め合ってしまうようだ。これぐらいにしておこう。
さて、グレン、シェステ、カーラ殿。そなたらに来てもらったのは、此度の件に関する褒賞もそうなのだが、一番の所望であろう❝情報❞。
それに関して、先に緑翠竜との約定を果たさなくてはならぬ」❝情報❞か。いよいよ竜のお目見えってことになるわけだ。
全てとはいくまいが、事の全容が垣間見えれば万々歳だ。
「ではこれから、緑翠竜に会えるということですか?」
「うむ、これから緑翠竜の住まう《竜宮》への門(ゲート)を召喚する。なのでシェステ殿。《竜の巫女》たるそなたが、門の鍵である竜鱗鉱を掲げるのだ。さすれば、門を開くことができよう」
「《竜鱗鉱》は竜と会うためのまさにキーアイテムだったっていうわけですね」
「ははは、本人を差し置いていうのも気が引けるが、竜鱗鉱はその名の通り、❝竜鱗❞、竜の鱗なのだ。自身の一部だからこそ、鍵となりえるということだな」
「そうでしたか。存在感が強すぎるなとは思っていましたよ」苦笑いする俺に対して、王も苦笑いで返す。
「私も実際に使うところを見るのは初めてだからな。あまり実感はわいていないのが実際のところだ」
「では、門の召喚をする。しばし待たれよ」王が両手を組み、祈るように詠唱を始める。
「『公王が目覚められた。グレン、シェステ、カーラ3名に対し褒賞の件を含め、直接の会話を所望されているため、明日午前9時に謁見の間までお越し頂きたい』だそうだ」招待状の内容を読み上げると、やはりカーラが緊張しているようであった。
カーラはどうも身分の高い人達とのやり取りは苦手なようである。
「カーラ、話す相手は十中八九俺だから心配ない。いつも通り傍で頷いてればいいさ」シェステは俺の言葉に頷いていた。こちらは心配する必要はなさそうだ。
そして翌日。3人で登城するために再び行政区画へやってきたわけだが、門番さんももうすっかり顔なじみだ。笑顔で応対してくれる。
「グレン殿、おはようございます。話は伺っておりますので、どうぞお進みください」やがて城まで辿り着くと、今度はパトリックが出迎えてくれた。
「おはようグレン君、謁見の間までご一緒しよう」
「おはようございます。ルドルフとはその後いかがですか?」
「あはは、いつも通りさ。だが美味い料理のおかげであいつもさすがに上機嫌だったぞ?」
「それはようございました。口争いしながらも、それはそれはとても仲が良さそうに見えると評判でしたよ」笑いながら伝えると、彼も豪快に笑う。
「いやはや、これは恥ずかしいな。あいつもなかなか素直じゃないからな。どうしても❝喧嘩❞という形をとらないと、心を開けんのさ。困ったものだ」
「《バルーカファミリー》の処遇は決まったのですか?」
「あぁ、クヴァルの望んだ通り解体された。不正に蓄財されていた財産は没収。構成員はルドルフ達ての願いで全員引き取られることになった。
ルドルフの下で、以降社会貢献の仕事を通じて更生させるってわけだ」
「そうですか。それはよかった。
ですが、それだと今度はルドルフの負担が大きくなるんじゃないですか?」
「それなんだが、正式に孤児院に対して国から助成金が出ることが決まってな。その金を使って、ギルドと提携して共同で社会貢献事業を立ち上げるそうだ。人員も補充されるらしいから心配はいらんだろう」
「更生させるのは根気が要ります。ですが、自分が社会から必要とされているという❝やりがい❞を見出せたら、自然と更生は上手くいくでしょう。私はそう思います」人が堕ちていくのは簡単である。人として存在する価値を、意義を奪われれば、人は勝手に堕ちてしまう。
人を孤独にしない。自分で価値を見出せるだけのきっかけを分け与える者がいるか。更生とはそこが肝なのだ。
「君が言うと説得力がある。君が良ければ是非もなくこの国に迎えたいのだがな」さりげなくスカウトされているようだ。しかし、俺にも立場があるんでそこは謹んでお断りさせてもらいます。ごめんなさい!
「誉め言葉として受け取っておきますよ。私はシェステの今後を全力で見守るという重大な責務で、もういっぱいいっぱいですよ」
「うむ、そうであったな。その責務、無事に全うできることを祈っておるよ」
「ありがとうございます」笑顔でそう答えると、程なくして謁見の間へと到着した。
「おうグレン、よくぞ参った!」今度はアルバート、ロベルト両王子が俺達を出迎える。
「父上への謁見の件だが、目覚められてすでに会話も問題はない。しかし、如何せん体力がまだ戻られていない。なので、本日の謁見は父上の寝室でということになる」神妙な面持ちでそう説明するアルバートに返答しようとしたが。彼が食い気味に話を続ける。
「で、グレン。先日の食事会は大層盛り上がったようだな!我々を誘わんとはどういう了見だ!」今それを言うんですか!
「兄上、あの時は父上の傍を離れるわけには行かない状況で」
「分かっている!分かっているが、なんか……悔しいだろうが!パトリックも参加したってのに!俺もグレンの料理食べたかったぞ!」パトリックの目が泳いでいる。
「兄上、そんな大人気のないことを……」ロベルトが眉間に指を添える。
「いえいえ、お誘いしたかったんですが。ロベルト殿下の言う通り、控えさせてて頂きました。いやー慙愧の念に堪えません。残念なことこの上ない」笑顔でそう答えた。
「全く憎らしいことを言いおって」ほんとに悔しそうな顔をしている。まぁ、このままでは本当にかわいそうだ。だから前もってちゃんと手を打っておいた。
「まぁまぁ、両殿下にも味わってほしいと思い、カーライル侯にレシピを渡しております。料理長に頼んで作ってもらって下さい」両殿下が顔を見合わせ笑顔になる。
「そうか、そういうことなら仕方あるまい。今夜あたり堪能させてもらおう」機嫌が直ったようだ。
「では、陛下への謁見へ向かおう。パトリックはすまんがここで待っていてくれ」
「はっ!」
両殿下と共に陛下の寝室へ向かう。到着すると、アルバートがコンコンコンと軽く3回ノックする。
「陛下、グレン殿以下3名お連れいたしました」
「うむ、入ってもらいなさい」陛下の声だろうか。少しかすれているようだが、中低音で気品を感じる声。中へ入ると、王はすでに身体を起こし私たちを待ってくれていたようだ。眠りに落ちる前は壮健であったとのことだし、以前の姿を取り戻すにもそう時間はかからないだろう。
「このような姿で失礼する。私はライゼル=ド=アンバール、この国の王をしている。この度はそなたらの働きで国難を排すことができた。まずは心よりの感謝を」王は身体を前に倒し感謝の意を告げる。
「いえ、陛下。我々だけの力では決してございません。両殿下、そしてあなたが抱える多くの臣下方の助けがあったからこその結果でございます。
まさにあなたが育てた国が自らを助けたのです。どうか頭をお上げください」これまで出会った数々の人達。この国を想い、この国を愛し、他者への思いやりを欠かさぬその姿に、生き様を感じずにはいられなかった。
国の上に立つ者の矜持が民に伝わっているのだろう。良い国だと俺は素直にそう思った。
「ふふふ、これではお互いを褒め合ってしまうようだ。これぐらいにしておこう。
さて、グレン、シェステ、カーラ殿。そなたらに来てもらったのは、此度の件に関する褒賞もそうなのだが、一番の所望であろう❝情報❞。
それに関して、先に緑翠竜との約定を果たさなくてはならぬ」❝情報❞か。いよいよ竜のお目見えってことになるわけだ。
全てとはいくまいが、事の全容が垣間見えれば万々歳だ。
「ではこれから、緑翠竜に会えるということですか?」
「うむ、これから緑翠竜の住まう《竜宮》への門(ゲート)を召喚する。なのでシェステ殿。《竜の巫女》たるそなたが、門の鍵である竜鱗鉱を掲げるのだ。さすれば、門を開くことができよう」
「《竜鱗鉱》は竜と会うためのまさにキーアイテムだったっていうわけですね」
「ははは、本人を差し置いていうのも気が引けるが、竜鱗鉱はその名の通り、❝竜鱗❞、竜の鱗なのだ。自身の一部だからこそ、鍵となりえるということだな」
「そうでしたか。存在感が強すぎるなとは思っていましたよ」苦笑いする俺に対して、王も苦笑いで返す。
「私も実際に使うところを見るのは初めてだからな。あまり実感はわいていないのが実際のところだ」
「では、門の召喚をする。しばし待たれよ」王が両手を組み、祈るように詠唱を始める。
2
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
ブックマーク・評価、宜しくお願いします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
生まれ変わったら飛べない鳥でした。~ドラゴンのはずなのに~
イチイ アキラ
ファンタジー
生まれ変わったら飛べない鳥――ペンギンでした。
ドラゴンとして生まれ変わったらしいのにどうみてもペンギンな、ドラゴン名ジュヌヴィエーヴ。
兄姉たちが巣立っても、自分はまだ巣に残っていた。
(だって飛べないから)
そんなある日、気がつけば巣の外にいた。
…人間に攫われました(?)
その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?
行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。
貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。
元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。
これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。
※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑)
※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。
※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる