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第5章
駅での会話
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三吉が風邪で学校を休んだ。
この日も合唱コンクールの準備手伝いはあったが、三吉がいないので僕のクラスから僕だけが手伝った。
17時に近づき、この日も解散となった。
体育館に寄ったらまた横山先生に捕まるかもしれない。僕はそそくさと正面玄関から学校を出た。
夜の校舎を背に駅までの道を歩く。
駅までは五分足らずだが、冬の冷たい空気が意識を研ぎ澄ませていく。雪が降っていない冬も寒いには違いないと僕はいま実感している。
電車が僕の横を通過していく。
駅に辿り着き、コンクリートの階段を登ると、ホームに女子生徒が立っているのがわかった。
見覚えのあるシルエットだと思ったら、細谷だった。
「相沢じゃん。合唱コンの準備してたの?」
「そ。やっと来週から解放される。もう選挙管理委員は来年はやらね」
「それ、結衣も同じこと言ってた」
細谷が笑う。
「三吉は風邪ひいたらしいね」
「みたいね。さっきLINEで聞いたら明日はいくって言ってた」
「それはよかった。あー……今日は女バスメンバーは?」
昨日、細谷たちは女バスメンバーと集団で帰っていたことを思い出した。
「あー、私が学校に忘れ物して取りに帰ってたから、先に帰ってもらった」
「そういうことか」
「相沢がバスケ部の勧誘断ったって聞いたよ」
急に話題が変わり、僕は少し戸惑った。
「伊藤から聞いたの?」
「うん。残念がってた。横山先生も残念がってるらしいよ。女バスも残念がってた」
「なんで女バスが残念がるんだよ」
「『相沢くんが男バスに来るかと思ったのにー』って話題になってたよ。あんたは意外に人気あるんだよ」
「人気者ぉ? そんなこと聞いたことないし」
本当に聞いたことがない。
「あれ? そうなの? 相沢は女子から人気あるんだよ。体育大会のリレー以降かなー……、うん」
あのリレ―のときか、と思い出すと左唇が引きつったような気がした。
あんな中途半端な走りで、何が評価されたんだか、と。
「なんか謎めいた人ってことになってるらしいよ、相沢は」
「謎めいた? オレってそんなわかりにくい?」
「わかりにくいっていうかぁ、相沢はいろいろ隠している奴だって思われてるんだよ」
「いろいろねぇ……」
隠していることがないわけではないが、女子たちは何を思っているというんだろう。
「クラスの中でもみんなと少し距離を置いている感あるし。謎めいてるんだよ。で、体育大会で足がメチャクチャ速かったりしたから……なんかあの人ってすごいんじゃない? みたいな? いわゆるギャップ萌え?」
「それってギャップなのか? うーん……なんかオレのキャラが一人歩きしている気もするな」
「それは、相沢がみんなに心を開いてないからでしょ」
思わず「うっ」と声が漏れそうだった。
伊藤といい、細谷といい、この学校はさりげなく厳しいことを言ってくる奴ばかりなのか。
「あ、別に全部さらけだせってわけじゃないよ? 言いたくないことなんてたくさんあるし、言わなくていいこともたくさんある。相沢はその量が人より多く見えるだけなんじゃないかな」
「うーん、そんな多くはないけどな」
「かもしれない。女子の勝手な想像だよ」
「伊藤からさ」
「うん?」
「勧誘以外に何か聞いた?」
「え? 勧誘以外ってなんかあったの?」
細谷が右人差し指を自分のこめかみに当てながら言った。
どうやら伊藤は僕がこの高校に来た理由までは話していないらしい。
「いや、なんでも」
「そう」
「そこは追及しないんだ?」
「してほしいの?」
「いや、フツ―の女子はこういうの追及してくるのかなーと」
「さっきも言ったけど、言いたくないこと、言わなくてもいいことってみんなあるだろうからね」
細谷は自分で納得したのか何度か頷いていた。
前からも思っていたが、細谷は相当さっぱりとした性格だなと思う。
体育大会のクラス対抗リレーの前にみんなに声をかけたりリーダーシップがある一方で強制することはない。
「ただ、あの体育大会の走りはいま思い出してもすごかったなって思う。結衣の言う黒いオーラとか言うのも私はわかる気がするんだよね。あのときの相沢はすごかった」
「……うーん。体育大会のはさ、濱田さんが一生懸命走ろうとしてるのみたらオレも走らないとなって思っただけで……オレの意志ではないんだよね」
「なんで、汐里だけ『さん』付けで、私は『細谷』って呼び捨てなんだ……」
「濱田さんってなんか独特なオーラあるからさぁ……同級生っぽくない」
「なるほど……。たしかに汐里は大人っぽいね。それに相沢と似たところがあるのかもしれない」
「え、何が?」
僕と濱田さんで似ているところなんてあるだろうか?
「お互い大人っぽいところが?」
「バーカ」
「じゃあ、なんだよ」
「……クラスの中でみんなと少し距離を置いているとこだよ。みんなと違う世界を生きてますって感じが滲み出てる感じが似てる」
みんなと違う世界、という言葉が僕の頭の芯に響いてきた。
「みんなと違う世界……か。うん、まぁ、濱田さんはたしかにそんな感じがする」
「それは……私のせいでもあるんだけど」
「え?」
「…………余計なことを言ってしまった」
細谷が口元をおさえた。
「なんだなんだ? 濱田さんと細谷の過去ってなんかあるの?」
「いや、私の……その……私のせいなんだけど、いや、その」
「え? え? なにそれ?」
「それは……」
細谷が口を開いたとき、『まもなく1番線に――』とアナウンスが流れ始めた。
風がざわめくような感覚があり、線路の向こうから、電車のサーチライトの光が見え始めた。
「それは、私が汐里の足を傷つけちゃったからだよ」
その言葉の意味を考えている間に電車がホームに入ってきた。冷たい風が僕と細谷の髪をなびかせた。
その風が収まると、電車のドアは渇いた音を立てて開いた。
「乗らないの?」
細谷は僕を見ながら電車に乗り、動かない僕に尋ねた。
電車から漏れる光に照らされた細谷は、どこかいつもと違う雰囲気に見えた。
三吉が風邪で学校を休んだ。
この日も合唱コンクールの準備手伝いはあったが、三吉がいないので僕のクラスから僕だけが手伝った。
17時に近づき、この日も解散となった。
体育館に寄ったらまた横山先生に捕まるかもしれない。僕はそそくさと正面玄関から学校を出た。
夜の校舎を背に駅までの道を歩く。
駅までは五分足らずだが、冬の冷たい空気が意識を研ぎ澄ませていく。雪が降っていない冬も寒いには違いないと僕はいま実感している。
電車が僕の横を通過していく。
駅に辿り着き、コンクリートの階段を登ると、ホームに女子生徒が立っているのがわかった。
見覚えのあるシルエットだと思ったら、細谷だった。
「相沢じゃん。合唱コンの準備してたの?」
「そ。やっと来週から解放される。もう選挙管理委員は来年はやらね」
「それ、結衣も同じこと言ってた」
細谷が笑う。
「三吉は風邪ひいたらしいね」
「みたいね。さっきLINEで聞いたら明日はいくって言ってた」
「それはよかった。あー……今日は女バスメンバーは?」
昨日、細谷たちは女バスメンバーと集団で帰っていたことを思い出した。
「あー、私が学校に忘れ物して取りに帰ってたから、先に帰ってもらった」
「そういうことか」
「相沢がバスケ部の勧誘断ったって聞いたよ」
急に話題が変わり、僕は少し戸惑った。
「伊藤から聞いたの?」
「うん。残念がってた。横山先生も残念がってるらしいよ。女バスも残念がってた」
「なんで女バスが残念がるんだよ」
「『相沢くんが男バスに来るかと思ったのにー』って話題になってたよ。あんたは意外に人気あるんだよ」
「人気者ぉ? そんなこと聞いたことないし」
本当に聞いたことがない。
「あれ? そうなの? 相沢は女子から人気あるんだよ。体育大会のリレー以降かなー……、うん」
あのリレ―のときか、と思い出すと左唇が引きつったような気がした。
あんな中途半端な走りで、何が評価されたんだか、と。
「なんか謎めいた人ってことになってるらしいよ、相沢は」
「謎めいた? オレってそんなわかりにくい?」
「わかりにくいっていうかぁ、相沢はいろいろ隠している奴だって思われてるんだよ」
「いろいろねぇ……」
隠していることがないわけではないが、女子たちは何を思っているというんだろう。
「クラスの中でもみんなと少し距離を置いている感あるし。謎めいてるんだよ。で、体育大会で足がメチャクチャ速かったりしたから……なんかあの人ってすごいんじゃない? みたいな? いわゆるギャップ萌え?」
「それってギャップなのか? うーん……なんかオレのキャラが一人歩きしている気もするな」
「それは、相沢がみんなに心を開いてないからでしょ」
思わず「うっ」と声が漏れそうだった。
伊藤といい、細谷といい、この学校はさりげなく厳しいことを言ってくる奴ばかりなのか。
「あ、別に全部さらけだせってわけじゃないよ? 言いたくないことなんてたくさんあるし、言わなくていいこともたくさんある。相沢はその量が人より多く見えるだけなんじゃないかな」
「うーん、そんな多くはないけどな」
「かもしれない。女子の勝手な想像だよ」
「伊藤からさ」
「うん?」
「勧誘以外に何か聞いた?」
「え? 勧誘以外ってなんかあったの?」
細谷が右人差し指を自分のこめかみに当てながら言った。
どうやら伊藤は僕がこの高校に来た理由までは話していないらしい。
「いや、なんでも」
「そう」
「そこは追及しないんだ?」
「してほしいの?」
「いや、フツ―の女子はこういうの追及してくるのかなーと」
「さっきも言ったけど、言いたくないこと、言わなくてもいいことってみんなあるだろうからね」
細谷は自分で納得したのか何度か頷いていた。
前からも思っていたが、細谷は相当さっぱりとした性格だなと思う。
体育大会のクラス対抗リレーの前にみんなに声をかけたりリーダーシップがある一方で強制することはない。
「ただ、あの体育大会の走りはいま思い出してもすごかったなって思う。結衣の言う黒いオーラとか言うのも私はわかる気がするんだよね。あのときの相沢はすごかった」
「……うーん。体育大会のはさ、濱田さんが一生懸命走ろうとしてるのみたらオレも走らないとなって思っただけで……オレの意志ではないんだよね」
「なんで、汐里だけ『さん』付けで、私は『細谷』って呼び捨てなんだ……」
「濱田さんってなんか独特なオーラあるからさぁ……同級生っぽくない」
「なるほど……。たしかに汐里は大人っぽいね。それに相沢と似たところがあるのかもしれない」
「え、何が?」
僕と濱田さんで似ているところなんてあるだろうか?
「お互い大人っぽいところが?」
「バーカ」
「じゃあ、なんだよ」
「……クラスの中でみんなと少し距離を置いているとこだよ。みんなと違う世界を生きてますって感じが滲み出てる感じが似てる」
みんなと違う世界、という言葉が僕の頭の芯に響いてきた。
「みんなと違う世界……か。うん、まぁ、濱田さんはたしかにそんな感じがする」
「それは……私のせいでもあるんだけど」
「え?」
「…………余計なことを言ってしまった」
細谷が口元をおさえた。
「なんだなんだ? 濱田さんと細谷の過去ってなんかあるの?」
「いや、私の……その……私のせいなんだけど、いや、その」
「え? え? なにそれ?」
「それは……」
細谷が口を開いたとき、『まもなく1番線に――』とアナウンスが流れ始めた。
風がざわめくような感覚があり、線路の向こうから、電車のサーチライトの光が見え始めた。
「それは、私が汐里の足を傷つけちゃったからだよ」
その言葉の意味を考えている間に電車がホームに入ってきた。冷たい風が僕と細谷の髪をなびかせた。
その風が収まると、電車のドアは渇いた音を立てて開いた。
「乗らないの?」
細谷は僕を見ながら電車に乗り、動かない僕に尋ねた。
電車から漏れる光に照らされた細谷は、どこかいつもと違う雰囲気に見えた。
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