この要らない悪縁、誰か切ってもらえますか

のぎく

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巡りの始まり 2

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 一年が経ち、私はここでの日々にすっかり慣れた。

「おはようエリス。今日も相変わらず芸術的な寝相ね」
「おはよう、それって褒めてるの?」
「いいえ、褒めてはないわね。強いて言うなら感心してるわ」

 床にて目を覚ました私をベッドの上から見下ろし、「邪魔だから退いてちょうだい」と細長い足を伸ばしてその指先で器用に腹をくすぐってくる。あ、ちょ、やめて。

 この子はシゼル。「知の家系」当主、つまり女公爵様の孫娘で、新しく加わった私達の同級の仲間だ。

 二ヶ月ほど前のある日、突然ひょっこりと顔を出した同い年の彼女は「今日からよろしくねエリスさん」と言うと今までいなかったのが嘘のようにたったの一日で周りに馴染んでしまった。元々王子と女男とは知り合いだったみたいだがそれでもすごい速さで、感心してしまったものだ。

 その日から私の同居人となった彼女に遠慮なく何故自分の家であるここの離れに今まで顔を出さなかったのか、一年もの間何をしていたのか、と聞いてみれば『旅をしていたの』と予想外の返答を返してくれた。

 シゼルが言うには彼女はありとあらゆる知識を求め国中を旅してまわっていたのだそう。
 常識的に考えてよく十二歳の、それも成人していない、それもそれも貴族の娘が旅に出るのを許してくれたな、と思うかもしれないがそれは『ここではよくある話』で片付けられてしまう事なんだとか。
「知の家系」の人間は代々知りたがりで、その知識欲を満たすために幼い頃から各地をまわるのは普通なのだとか。『それによって自分の将来が散々になっても目の前のことしか見えてない変人の集まりだから』とはシゼルの言。その言い分だとシゼルも変人だと言っているようなものだ、と思ったがそこは流しておいた。ちまちま気にしてたら何も始まらない。うん、そういうことにしておこう。

 そんなわけで一年近く旅していたらしいが「そろそろ帰ってこい」との手紙と『自分は一応は家系の人間なのだから昔からのならわしには従わねば』という理性からしぶしぶ引き上げて来たそうだ。

 成人したら今度は世界を旅したい、というでっかい理想も聞かせてくれた。私が素直にそんな夢を持てることは素敵だな、と思うほどキラキラとシゼルの瞳は輝いていた。
 ほら、私って結構ひねくれてるから滅多にそんな事は思わないんだよね。

「うわ、もしかしてまた徹夜したの?」
「読みたい本が届いててね」

 サイドテーブルに積み上げられた本の山を見て朝から呆れた声が出た。

 これは彼女の悪い癖。目の前にぶら下げられた知識という餌を求めるあまり後のことを考えず行動してしまう。
 何日か寝ずに書物に埋もれて限界がきたら倒れるなんてことはこの二ヶ月で何度もあった。本人は悪い癖、なんて思ってないんだろうけど見てるこっちはヒヤヒヤさせられるから本当にやめてほしい。

 シゼルは見た目だけでいうなら知的な雰囲気って一切ないんだよね。というか本とは無縁の生活をしてそうな、真逆な雰囲気。
 真逆っていうか本を読むくらいなら走ってくる!みたいな活発な女の子って感じがする……うーん、これって公爵令嬢としていいのか?

 もしかしたら私だけがそう見えているのかもだけど。

「学校のある前日くらいは我慢しなよ……また授業中に寝ちゃうんじゃない?」
「そしたら『またオシェルか』って言われるだけだから大丈夫よ」
「それは大丈夫って言えないと思う」

 シゼルはその赤みがかった金髪を緩く一纏めにしながら大きな欠伸をした。

 これは授業中絶対に居眠りをするな。

 と、こちらを見ているシゼルと視線が合う。

「エリス……貴女いい加減自分の身支度くらい自分でしなさいよ」
「?してるけど?」
「髪の毛を梳かすとか……」
「ユーリにやってもらった方が痛くないんだもん」

 私も人のことは言えないらしい。
 どっちもどっちだった。







  *************







 シゼルが新たに加わったことの他にもう一つ、私の生活に大きな変化があった。

 それは私が国の中心に位置する魔法学校に入学したということ。この魔法学校は国でも一、二を争う名門校で、数多くの優秀な魔女、魔法使い達を輩出してきた。

 ただ一風変わった特色の学校で普通なら一週間に五日登校するところをこの学校では一週間に一回しか登校の必要がない。つまり週に一度しか授業がないということ。
 だから入学した人は幼い頃から在籍している学舎に通いながら、本来なら休日のはずの日を一日だけ削って魔法学校にも通うことになる。

 この話を聞いた時は「学生のうちから休日返上とかありえないわー」と思っていたからまさか自分が通うことになるとは。
 しかも自分から行きたいって懇願したわけじゃなくて女公爵様から行け、って言われたんだよ。酷いよね、うう。
 でも実際通い始めてみたら意外と面白くて、今では入学できてよかったなと思ってたりもする。恥ずかしくて誰にも言えないけど。

 そんなわけで私の生活は五日間女公爵様から授業を受ける、から、五日間女公爵様から授業を受けその次の日に魔法学校に行く、へと変化した。

 今日はその登校日。今私は魔法学校に来ていた。

「ここが分からなかったんだけどエリス分かる?」
「え?あ、それはこれを当てはめると......」
「解けた!凄いわねエリス」
「いや私も分かんなくてユーリに教えてもらったんだ」

 授業の合間の休み時間。私は新しくできた友人のセレストとフェリーテシと課題を広げていた。

 課題は登校した日に次の登校日までに終わらせてくるように、と先生から出される大量の宿題のこと。
 その課題を使って授業を進める先生もいるのでやってきた課題の提出は授業が全部終わってから。
 だから分からなかった部分を私達はこういった空き時間を使って互いの課題を見たり、教えあいっこしたりしながら解いている。

 休み時間もそこまで多いわけじゃないのでせっせと進めていかねば。

「あ、俺全然やってないから写させてー」

 出た。

「ちょっとジルバール、あんたまたやってこなかったの?」
「やったよ?一項目。」
「うわほとんど真っ白!」

 青銀のサラサラな髪を持つセレストは私と同じ平民の女の子。見た目だけだと深窓の令嬢、(平民だけど)という言葉がぴったり。

 セレストはジルバールの手から課題をもぎ取ると、中身を見てその大きな金色の瞳を更に大きく見開き驚きの声を上げていた。

 対してジルバールはえへへ、と何故か照れている。

 お前、登校の回数を重ねるごとに解いてくる問題が減っていくってどういうことだよ。先週は一ページでもやってきてたじゃないか。

 私とユーリの幼馴染、ジルバールもここに入学していたらしく入学式の日に『やあやあお久しぶりだね!』と声をかけられたのには驚いた。

 ここに入学する為に私は入学試験、なんてものを受けた。
 一定以上の魔法は使えるか、などの魔法試験と算術や地理歴史などの学力面での試験が三日に渡って行われ、試験会場には数え切れないほどたくさんの入学希望者がいたけど試験に合格したのはそのたったの一握り。半分にも満たなかった。
 合格発表の際ぞろぞろと項垂れて帰って行く人のなんと多かったことか。

 だから通っている子達は特に優秀、ということになる。勿論私もそのうちの一人だから優秀ってことだ。ふふん。

 ……ま、今だから胸を張れるわけだけど合格発表の日にそれができたかと問われると悩むところだ。その時は行きたくない、と思っていたからといって一握りの中に残れたことが嬉しくないわけじゃなかった。けど受からなかったあまりにも多くの人の沈んだ表情に圧倒されて、なんていうか喜びを素直に表に出せなかったのだ。

 話を戻そう。だからここに入学できた時点でこいつも優秀ということになるわけだが、その実力が如何程のものなのかは謎である。
 村での試験での成績は中の下ってところだったし、こういった課題で実力を図ろうにもまずやってこない。付き合いが長くなるにつれて謎は深まっていくばかりだ。

 ちなみに入学式の日。以前裏切られた事を私達が忘れたわけではなかったので、はっは!と陽気に笑い『意外と充実した日々だったんじゃないかい?俺があの時裏切って良かったでしょ?』なんて言ってきたものだからその頬を往復で叩いてやった。ニヤニヤ顔がムカついたってのもある。
 充実していてもあの時嵌められた怒りがどこかにいったわけじゃない。怒りが足を生やして出て行ってくれる、なんて都合のいい事は起きないのだ。

 ......いや、逆に出て行こうとしたところを引き止めていたのかもしれないな。それを理由に日頃の鬱憤を……てね。

「まったく、ほら写すなら早くしてちょうだい」

 フェリーテシはそう言って自分の課題をジルバールに差し出した。ああ、甘やかしちゃ駄目だって。

 フェリーテシはその見た目通りお姉さん、って感じの姉御肌の女の子。セレストが可愛いらしいのに対してこちらは美人さん。
 若草色の綺麗な髪を耳の上で一纏めにしているその髪型は彼女にとてもよく似合ってる。

「いやあリーちゃんはエリスちゃんと違って本当に優しいよねえ」
「おい」

 リーちゃんとはジルバールがフェリーテシに勝手につけたあだ名。

 きゃあ怖い、とわざとらしく口に手を当てる仕草にイラっとくる。
 はあ、落ち着け私。こいつに怒っても労力を無駄にするだけだ。
 私は大きく深呼吸してからジルバールのいない方、窓の外に視線を向けた。こうなったら存在を無視しよう。

「なになにどうしたのー?おーい」
「いいからあんたは早くやっちゃいなさい」

 私達の学年は全部で四クラス。一クラスが四十人で構成されていて、一学年の人数は百六十人。
 平民だから、貴族だから、でクラスが別れる事はない。どのクラスも身分関係なくごちゃ混ぜになっている。

 ……服装は基本自由なので身分差が激しいがそれは致し方あるまい。

 平民と共に授業を受けるのが嫌だとかそんな事を思う人はまずこんな校風の学校を選んだりしない。ここは身分に関係なく試験結果によって入学者を決めるのだから。
 きっとそんな偏見を持つ人は貴族だけを受け付ける学校にでも行くことだろう。確かここと一、二を争う学校が貴族しか入学できないところだったはず。

 一応この学校は身分差関係なくを謳っているがやはり高位の身分の者に何かあって学校が全て責任を取れるわけではないのだろう、百六十人のうちの二十人は伯爵家以上の貴族の護衛からなっている。
 まあ貴族と平民の学校から受ける扱いの差はそれくらいなので、護衛のつかない者達から特に不満は出ていないようだ。護衛の人達も護衛って事を抜けば一生徒だしね。年齢層はバラバラだけど。

 その護衛の中には奴、ヴァンサン・アルバンケールも含まれている。あいつは見た目を変えているので同年代にしか見えないが。

 一応この護衛達も入学試験は受けている。そうじゃないと入学試験に落ちた人達が護衛でなら簡単にここに入れる、なんて思ってしまうだろうし、そうじゃなくても莫大な人数になりかねない。それを防ぐ為の試験でもあるのだ。

 あいつも入学すると聞いた時はげっ、と思ったが天が私に味方してくれたのかクラスは別になった。あいつが一組で私が四組。一番離れた場所に位置する二クラスだ。あいつは王子の護衛だから当然王子もそこで、そして何故かユーリもそこ。見事に離れてしまった。

 あいつと離れられるのは万々歳だったが、ユーリは別だ。ユーリと一緒だったなら共に面白そうな悪戯を考えて実行に移したのに残念。

 シゼルは同じクラス。今日も一番前の席でニコニコ顔で微動だにせず座っている。……あれは寝てるな。クラスのみんなは気づかないフリをしてるけど多分全員分かってる。

 ……こいつも違うクラスだったら良かったのに。

 じろりとシゼルからジルバールに視線を移す。と、こちらの視線に気が付いた奴は「はっは!そんなゴミでも見るような目で見られるのはなんだか懐かしいね!」とのたまった。

「キモ……」
「え、ちょっと引かないでよ。別にそういう目で見られるのが嬉しいんじゃないから。何を勘違いしたかは分からないけどそんな変態性は持ち合わせてないから。」
「あ、こっち見ないでください」
「敬語やめよう!?」

 いや、大変いじりがいがあるので同じクラスで良かったかもしれない。

 先生が言うには卒業までの五年間クラスは変わらないらしい。つまりジルバール達とは五年間同じクラス。
『来年は殿下と同じクラスになりたいわ!』とか『わたくしはヴァンサン様とご一緒したいわ』とか語っていた貴族女子達は先生の言葉でその夢を見事粉々に砕かれていた。
 あれを告げられた時の貴族女子達の顔は今思い出しても腹がねじれそうだ。淑女の仮面はどこいった。

 というか女男はモテるんだな、あの性格なのに。……いや、私にだけか。あれで接するのは。

 奴とはクラスが離れているのに貴族女子達の話題によく上っていて、その話題が尽きることはない。

 やれ優しい言葉をかけてもらった。
 やれ転んだところを助けてもらった。
 やれ休日に逢引きの約束をした。
 やれ次の舞踏会では一緒に踊る約束をした。

 そんな話から始まり最終的には自分の方が話す時間は多いとか手が触れ合った回数が多いとか意味不明なことで言い合いを始める。

 まだ両手で数えられるほどしか登校してないのに両手で数え切れないほどそんな場面を見た。飽きないなー、と毎回高みの見物をしながら思っている。

 というか、あいつがこの頃休日に外に出て行くことが多いのはこのためか。

 毎週毎週飽きもせずに女の子を取っ替え引っ替えしてんのか......よくやるなあ。

 女子の、それも貴族女子達の言い合い、喧嘩は巻き込まれさえしなければ観ていてとても面白い。普段はシャラーン、と後ろに華を背負いお淑やかに振舞いうふふあはは言っているので尚のこと。趣味が悪いと言われるかもしれないが仕方ないだろう。面白いのが悪い。

 その手加減のなさからクラスの男子達が思いっきり引いているのは多分目に入ってないんだろうな。

 噂をすればなんとやら。教室の前方で貴族女子達の喧嘩が始まった。君達さっきまで仲良く会話に花を咲かせていたじゃないか。一体全体どうすればそうなるんだか。

「このあばずれが!!」
「何よこのクソ女!!」

 彼女達に向かって私は声に出さず問いかける。

 もしもし皆さん、淑女の仮面はどこに投げ捨てたんですか?

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