前世を思い出した巫女は神のもとに行きたい

だるま

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帰りたいんですけど

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ここに来て、自分が何をするために呼ばれたのかわかってきた。いや、思い出した。

まだ足りない記憶のピースはある。けど、このチビ巫女もとい、この方のことは思い出した。
一般人でしかないわたしがここに呼んだ人…
貴方が呼んだんですね。

これで終わりではない。今わたしが望まれていることを終わらせなければいけない。


体調が落ち着いたわたしは、今はチビ巫女のままとしておこう。この子と一緒に祠に向かうことにした。



森の最奥に洞窟がある。わたし達はようやく到着することができた。中には祠がある。
チビ巫女は中に入ろうと誘導してくる。

ここは、神殿にある御神体と対となる場所。ここも神聖な場所なのだ。ここの御神体に祈りを捧げ、穢れたこの石を浄化する。
これが今行われている巫女の試験だ。

洞窟に入ると湖がある。その中央に御神体が祀られているのだ。

ここは特に特別なところで、普段は使われることはない。
何故試験でここにくるとこを試験の内容にしたかはわからない。
けれどこれを終わらせなければ帰れもしない。
わたしは、チビ巫女の手を放し、今すべきことに腹をくくり、湖の真ん中に佇んでいる祠まで一本の道を歩いていった。


************

俺は今、洞窟の入り口近くに潜んでいる。
母上にここで見張りをしろといわれ朝からいるのだが、夕方まで見張りをしているのだがかなり暇だ。
もうすぐ夕方、誰もここには辿り着いていない。
今日は机仕事が免除されているので、ここでのんびりしているのだが、今日の…いやこれまでのこの巫女試験でここまでたどり着けた受験者はいない。

俺が領主になって2年。
神殿の神官と巫女を掃除し、管理しやすくはなったが、実は深刻な問題がある。これは今に始まったことではなく、この50年ほど前からの深刻な問題だ。

この世界には土地ごとに土地神がいる。
神殿の土地は領主が管理することとなり、土地神の力の範囲は様々だが、守られているうちは土地が荒れることはない。
今は俺がここを守らなければいけないのだが、50年ほど続いている問題にもそろそろ片付けたいのだが俺一人でどうにかなるものではない。

今この土地での問題。それは神の力が弱まっていることだ。


土地神の力が弱まっているのがわかったのはこの50年ほど前から。しかもそれがわかったのは神官や巫女ではなく、領主が土地神から直接聞いたからだ。
普通土地神は人に見えることはない。しかし、ここの領主の血筋だけは何故か土地神を見ることができる。
神官や巫女も力があれば見ることもできるのだが、ここでは誰も土地神を見ることはできない。

ここでの神官と巫女の最も重要な役割は神殿の管理ではない。土地神の力を弱らせないように、土地神を浄化することなのだ。
土地神の土地の浄化は自身の身体に穢れを取り込むこと。
土地神が穢れに負ければ土地は荒れる。だから土地神が弱らないように神官と巫女が神の浄化をするのだ。
土地神曰く、この50年は浄化されてないと言っていた。
つまり、神殿にいた奴らに浄化をする力はなかったのだ。
これまでこの神殿が立った時から支えてくれていたもの達が神との契約で力を授けられた。そして代々あたってくれていたが、長い時を経て力は失われていたようだ。
そして、俺が領主になってからわかった横領などで、そのもの達を切るのにためらいはなかった。
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