11 / 54
浄化をします
2
しおりを挟む
わたしの幸せ?
記憶も力もある状態で生まれ変わらせて?
「なんか言いたげなのはわかるんだけど、私にも事情があっての事…今はすべてを話せないけど、今も昔も私はユエの幸せを願っているよ。」
「……」
ミコトの意図がわからない。
神様だし、人間とは価値観とか常識とか決して同じではないしな。今はこれ以上話してはくれないだろう。
今はそれよりも…
「ミコト。今度の休みが明後日なんだ。
明後日浄化に行こうと思うけど。」
「来てくれるの⁈
もちろん大歓迎だよ~!」
なにやらミコトの思惑があるようだけど、今は浄化が優先だ。
わたしは確かめなければいけない。今のミコトの状態を。
「ねぇユエ!
ここに泊まっていい?」
泊まる?いいけど…自由だな。
**********
さて休みになり、わたしは早朝から祠に向かっていた。
側にはミコトのガイド付きだ。
あれからミコトはわたしから仕事の時以外は離れない。
神殿に帰らなくていいのかな…
アパートから祠に直接行くにしてもそこそこに距離があるので、弁当持参だ。
ミコトがすでに弁当を狙っている…昼まで残ってるだろうか…
祠へ行く途中、川に着いた。まずはここで、身を清めよう。ここは森の深いところにある。誰かが通りがかることもないだろう。
荷物と衣服を脱ぎ、わたしは川に入り禊を行う。
禊は前世で浄化の祈りをするときはいつもしてた事だ。
夏場はいいが、冬場は冷たくて凍える。当時、水と見せかけてお湯をかぶってたことは秘密だ…
春先で水は冷たい。凍えるのを我慢して、一糸まとわぬ姿で禊を行なった。
これは…あとで風邪引くかも…
禊を終えて、わたしは祠を目指す。
すると、祠の前に人影があった。
近づくにつれて誰なのかわかる。
「やぁ。早いね」
「…………」
なんでいるんだよ領主。
どうやら領主は館長からわたしの休みを聞いていたのか…
そこでわたしをここで見張っていた?
暇なんかこの人…
「今暇人とか思っただろ?
もちろん仕事はちゃんと片付けてきたから、今日はフリーなんだ。
君のことはミコト様から随時聞いていたからね。」
密告者が側にいた…
祠を前に早速祈りの準備をする。
後ろには興味津々と領主が見ている。
気にしてはダメだ。今は無視しよう。
「…………はぁ…
ミコト始めるよ。」
「うん。」
するとミコトは御神体とされる。宝珠の中に入っていく。
神殿やここの祠には、御神体とされる宝珠がそれぞれ置かれている。ミコトへの浄化は媒介するものが必要なのだ。それがこの宝珠。
わたしは意識をこの宝珠へ向ける。祈りを捧げることによって浄化がされると言われているが、やり方は巫女によって違う。
前世では普通に祈りや、歌、踊りなんかもやった。
要はミコトに対して"あなたのために祈りします"と言うことが重要なのだ。
前世ぶりにミコトに浄化を行う。今回は歌を用いての浄化にしようか、力が乗せやすいし。
わたしは手を組み静かに歌う。祈りの歌を。
巫女になる時に初めに教わる歌だ。
♪~
歌い出してまもなくわたしの達のまわりには小さな光がふわふわといくつも漂い出す。
歌が進むにつれて光は増え、また光の玉も大きくなっていく。
歌が終わり光は全て宝珠に吸い込まれ、消えていく。
これで浄化は終わった。
でも…
「はぁ~久しぶりにスッキリした~ありがとうユエ。」
どうやら成功らしい。宝珠からでてきたミコトはわたしに抱きつく。
記憶も力もある状態で生まれ変わらせて?
「なんか言いたげなのはわかるんだけど、私にも事情があっての事…今はすべてを話せないけど、今も昔も私はユエの幸せを願っているよ。」
「……」
ミコトの意図がわからない。
神様だし、人間とは価値観とか常識とか決して同じではないしな。今はこれ以上話してはくれないだろう。
今はそれよりも…
「ミコト。今度の休みが明後日なんだ。
明後日浄化に行こうと思うけど。」
「来てくれるの⁈
もちろん大歓迎だよ~!」
なにやらミコトの思惑があるようだけど、今は浄化が優先だ。
わたしは確かめなければいけない。今のミコトの状態を。
「ねぇユエ!
ここに泊まっていい?」
泊まる?いいけど…自由だな。
**********
さて休みになり、わたしは早朝から祠に向かっていた。
側にはミコトのガイド付きだ。
あれからミコトはわたしから仕事の時以外は離れない。
神殿に帰らなくていいのかな…
アパートから祠に直接行くにしてもそこそこに距離があるので、弁当持参だ。
ミコトがすでに弁当を狙っている…昼まで残ってるだろうか…
祠へ行く途中、川に着いた。まずはここで、身を清めよう。ここは森の深いところにある。誰かが通りがかることもないだろう。
荷物と衣服を脱ぎ、わたしは川に入り禊を行う。
禊は前世で浄化の祈りをするときはいつもしてた事だ。
夏場はいいが、冬場は冷たくて凍える。当時、水と見せかけてお湯をかぶってたことは秘密だ…
春先で水は冷たい。凍えるのを我慢して、一糸まとわぬ姿で禊を行なった。
これは…あとで風邪引くかも…
禊を終えて、わたしは祠を目指す。
すると、祠の前に人影があった。
近づくにつれて誰なのかわかる。
「やぁ。早いね」
「…………」
なんでいるんだよ領主。
どうやら領主は館長からわたしの休みを聞いていたのか…
そこでわたしをここで見張っていた?
暇なんかこの人…
「今暇人とか思っただろ?
もちろん仕事はちゃんと片付けてきたから、今日はフリーなんだ。
君のことはミコト様から随時聞いていたからね。」
密告者が側にいた…
祠を前に早速祈りの準備をする。
後ろには興味津々と領主が見ている。
気にしてはダメだ。今は無視しよう。
「…………はぁ…
ミコト始めるよ。」
「うん。」
するとミコトは御神体とされる。宝珠の中に入っていく。
神殿やここの祠には、御神体とされる宝珠がそれぞれ置かれている。ミコトへの浄化は媒介するものが必要なのだ。それがこの宝珠。
わたしは意識をこの宝珠へ向ける。祈りを捧げることによって浄化がされると言われているが、やり方は巫女によって違う。
前世では普通に祈りや、歌、踊りなんかもやった。
要はミコトに対して"あなたのために祈りします"と言うことが重要なのだ。
前世ぶりにミコトに浄化を行う。今回は歌を用いての浄化にしようか、力が乗せやすいし。
わたしは手を組み静かに歌う。祈りの歌を。
巫女になる時に初めに教わる歌だ。
♪~
歌い出してまもなくわたしの達のまわりには小さな光がふわふわといくつも漂い出す。
歌が進むにつれて光は増え、また光の玉も大きくなっていく。
歌が終わり光は全て宝珠に吸い込まれ、消えていく。
これで浄化は終わった。
でも…
「はぁ~久しぶりにスッキリした~ありがとうユエ。」
どうやら成功らしい。宝珠からでてきたミコトはわたしに抱きつく。
0
あなたにおすすめの小説
お好きになさって下さい、私は一切気にしませんわ
Kouei
恋愛
婚約者のクレマンド様は、いつも私との約束を破ってばかり。
理由は決まって『従妹ライラ様との用事』
誕生日会にすら来なかった彼に、私はついに告げた。
「どうぞ、私以外のご令嬢をエスコートするなり、お出かけするなり、関係を持つなり、お好きになさって下さい。私は一切気にしませんわ」
二人の想いは、重なり合えるのだろうか ……
※他のサイトにも公開しています。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
身を引いたのに、皇帝からの溺愛が止まりません ~秘された珠の還る場所~
ささゆき細雪
恋愛
五年前、内乱の混乱のなかで姿を消した最愛の妃・白瑤華(はくようか)。
彼女を失った皇帝・景玄耀(けいげんよう)は、その後ただ一人を想い続けながら執務に追われていた。そんなある日、書類に彼女の名前を発見し、居ても立っても居られなくなる。
――死んだはずの彼女が、生きている?
同姓同名かもしれないが確かめずにいられなくなった彼は地方巡察を決行。そこで、彼によく似た幼子とともに彼女と再会、地方官吏として働く瑤華と、珠児(しゅじ)を見て、皇帝は決意する――もう二度と、逃がさないと。
「今さら、逃げ道があると思うなよ」
瑤華を玄耀は責めずに、待ちの姿勢で包み込み、囲い込んでいく。
秘された皇子と、選び直した愛。
三人で食卓を囲む幸福が、国をも動かすことになるなんて――?
* * *
後宮から逃げ出して身を引いたのに、皇帝の溺愛は止まらない――これはそんな、中華風異世界ロマンス。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
真実の愛は水晶の中に
立木
恋愛
学園の卒業を祝うパーティーの最中、レイシア・マレーニ侯爵令嬢は第三王子とピンク髪の女、その取り巻きたちによって断罪されようとしていた。
しかし断罪劇は思わぬ方向へ進んでいく。
※「なろう」にも重複投稿しています。
夫と愛し合った翌朝、一方的に離縁されました【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
美しい公爵夫人マルグリートは、冷徹な夫ディートリヒと共に、王国の裏で密かに任務をこなす“悪女”。
だがある日、突然夫から離婚を言い渡される。しかもその裏には、平民の愛人の存在が──。
失意の中、王命で新たな婚約者・エルンストと結ばれることに。
どうやら今回の離婚再婚は、王家の陰謀があるよう。
「悪女に、遠慮はいらない」
そう決意した彼女は、華やかな舞踏会で王に真っ向から言い放つ。
「わたくし、人の家庭を壊しておきながら悪びれない方に、下げる頭は持っていませんの。
王族であられる前に、人におなりくださいませ。……失礼」
愛も、誇りも奪われたなら──
今度はこの手で、すべてを取り戻すだけ。
裏切りに燃える、痛快リベンジ・ロマンス!
⚠️本作は AI の生成した文章を一部に使っています。タイトル変えました。コメディーです。主人公は悪女です。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる