前世を思い出した巫女は神のもとに行きたい

だるま

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神のもとに行きたいと言ったら阻止されました

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「と、とにかく今日はもう寝よう。俺も初めてだし、ちゃんと回復させてあげられるかわからないんだけど。」

「えっ領主様童貞なんですか?」

「君……本気でそっちの方がいいのなら俺は抱くのは構わないんだよ?」


「申し訳ございませんでした。」即座に土下座して謝った。
からかってはいけなかったようだ。なんとか出来ないか時間稼ぎしようとしてたのに……


「ユエ。今日は三人で寝ようね。」
るんるんとベッドに入ってくる。
ミコトとは、ずっと一緒に寝てたしなんてことはないけど、男の人と寝るなんて前世、今世で初めてだよ……


それにしても、わたしの拒否は今回も通らないようだ。
ミコトのゴリ押しといい、流石に今回は怒ってるようだ。
領主も巻き込まれて可哀想に…
好きでもない女にここまでしなきゃなんて、管理者とは大変だなぁ。

「はぁ……わかりました。今回はわたしにも反省点がありますし、従いましょう。」

「やっと了解してくれてよかった…
じゃあ支度してくるから先に寝てて。」

ホッとした顔をして、領主は部屋から出て行った。
了承しなかったらどうする気だったんだろう…怖いから考えるのをやめよう。






「ミコト、わたしを神徒にさせてくれないの?」

「ずっとそばにいてくれるのは嬉しいよ?でも、神徒は人の輪廻から外れることだって、それでユエの魂消えかけたって言ったよね?で、また生まれ変わって巫女になって、死んで神徒になるの?そう繰り返すの?私はそんな使い回すようなことしたくないよ。」

「うっ……」
それがミコトの言い分なんだな…

「それと、アトスともう少し向き合ってあげて。」

「どうして領主?」

「まわりの心配を蔑ろにするなってこと。
ユエの無茶振りで、周りが心配してることを自覚しなさい。」

「………」
心配をかけた。それは自覚してる。
それを無視してでも、わたしは不安なんだ、この汚れがどれだけミコトを侵食してるのか。
私の優先は何よりミコトなのだから。

「ミコト、この1ヶ月で汚れはどの程度減ったかわかる?」

「うん?そこそこ綺麗になってるよ?
ユエは力が強いから、浄化も申し分ないんだよ。」

「それは…そうかもだけど…えっと…」

「もう少しで、姿も戻せると思う……だからユエ、今回みたいな無理はもうしなくて大丈夫。
私は汚れで消えたりしないくらいには回復してるから。」

回復してる?ちゃんと浄化できてた?
そう聞いた途端少し軽くなったような気がした。
「っっよかった…」

「いつも心配してくれてたもんね。ありがとうユエ……」
ミコトはわたしに抱きしめて背中をさすってくれる。

安心したこともあり、そんことされたら、目頭が熱くなってくるじゃあないか……
わたしもミコトに腕を回す。存在を確かめるように。
大丈夫……
よかった。まだ先はあるけど、本当に……




半刻ほどして領主が、緊張な面持ちでやってきた。
なんだろう…
「初夜みたい…」

「君、女性としてさっきからはしたないよ?」
呆れた顔してらっしゃる。

「まぁ平民ですんで、お上品に恥ずかしがったりはできませんよ。」

「あっ、君恥ずかしがってるんだ。」

「⁈」
かぁと自分の顔が熱くなる。言い当てられて悔しいのかわたし?

「ははっ、君そんな反応もするんだ可愛いね。」

は?カワイイ?何言ってんのこの人?

「…可愛いのはミコトですよ?」

「ユエ……」
なにやらミコトが残念そうにわたしを見ていた。
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