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神のもとに行きたいと言ったら阻止されました
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時間は少し過ぎ、一つのベッドで現在川の字でございます。
しかもわたしが、間で後ろから領主に抱きしめられている状態……
なんの罰ゲームだよこれ!
寝るまで誤魔化してはいたものの、いざ密着すると緊張するし、硬直するし、顔も熱いし、変な汗も出てるのではないだろうか…
わたしの隣でミコトはぐーすか寝てるし…人の気も知らないで……
今更ながら神さまって寝るんか⁈
領主も静かなものだ。腕を腰に回してがっちりホールドされてはいるけど……
起きてるのかな?
「ねぇユエ…」
起きてた。
「なんです?」
「俺ね最近夢を見るんだ…」
「はぁ…」
そりゃ夢くらい見るだろう。
「今じゃない昔のこの土地の夢……
俺はそこで領主の息子で、一人の女性と会ってるんだ。多分恋仲なんだと思う。それでね、その人ね……巫女なんだよ。」
「……」
「隠れて会って少しの時間だけど一緒に過ごして…
でも、二人ともとても幸せそうなんだ。」
「そうですか……夢の先はあるんですか?」
「……いや……でも、最後に彼女は言うんだ。"幸せになって"って。」
「その女性とは結ばれなかったんですね。」
「おそらくね…」
「なぜその話を?」
「うん……君に…聞いてもらいたいと…思っ…てね。」
「夢なのに?」
寝かけてるな…
「君…に…よく似てる…人だっ…たから……サ…ニアって…名…前で……」
すーっ
領主の寝息が聞こえる。どうやら寝入ったようだ。
サニアーー
まさかわたしの前世の名前が出てくるとは思わなかった。
もしかしたらこの領主は、あの人の生まれ変わりなんだろうか……
わたしは瞼を、閉じる。
願わくば、その夢の結末を見ないことを、この人が悲しい夢を見ないようにーー
しかもわたしが、間で後ろから領主に抱きしめられている状態……
なんの罰ゲームだよこれ!
寝るまで誤魔化してはいたものの、いざ密着すると緊張するし、硬直するし、顔も熱いし、変な汗も出てるのではないだろうか…
わたしの隣でミコトはぐーすか寝てるし…人の気も知らないで……
今更ながら神さまって寝るんか⁈
領主も静かなものだ。腕を腰に回してがっちりホールドされてはいるけど……
起きてるのかな?
「ねぇユエ…」
起きてた。
「なんです?」
「俺ね最近夢を見るんだ…」
「はぁ…」
そりゃ夢くらい見るだろう。
「今じゃない昔のこの土地の夢……
俺はそこで領主の息子で、一人の女性と会ってるんだ。多分恋仲なんだと思う。それでね、その人ね……巫女なんだよ。」
「……」
「隠れて会って少しの時間だけど一緒に過ごして…
でも、二人ともとても幸せそうなんだ。」
「そうですか……夢の先はあるんですか?」
「……いや……でも、最後に彼女は言うんだ。"幸せになって"って。」
「その女性とは結ばれなかったんですね。」
「おそらくね…」
「なぜその話を?」
「うん……君に…聞いてもらいたいと…思っ…てね。」
「夢なのに?」
寝かけてるな…
「君…に…よく似てる…人だっ…たから……サ…ニアって…名…前で……」
すーっ
領主の寝息が聞こえる。どうやら寝入ったようだ。
サニアーー
まさかわたしの前世の名前が出てくるとは思わなかった。
もしかしたらこの領主は、あの人の生まれ変わりなんだろうか……
わたしは瞼を、閉じる。
願わくば、その夢の結末を見ないことを、この人が悲しい夢を見ないようにーー
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