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二人の夢
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儀式まですることがないので、ぼーっと外を見ていた。
城では盛大に祝っているのだろな。
今日の儀式に関係する人間以外は、祝いに行っても良いと許可が出ている。
なので、普段静かな神殿がさらに静かだった。
すると目の前に、ミコトが現れた。
「サニア。」
「ミコト?どうしたの?新しい奥方様を見に行かないの?」
「今でなくてもいい。
そらより今回のこと、力になれず悪かった。」
「ミコトが謝る必要はないよ。
これは人が片付けなければいけないことだって言ってたじゃない。
時間もない中で、私には神殿の中をどうにかする力はない。
これが私のできる精一杯だった…
それだけだよ?」
「……私としてはその犠牲も避けて欲しかったけどね…
あまり時間もない。
…サニア……死後、本来は人間は輪廻に戻るが、お前を私の神徒として迎えたい。構わない?」
「神徒って?」
初めて聞いた。
「私のそばで仕える者のこと。サニアの場合、浄化をしてもらう事になる。」
「死後も浄化……」
それは……
「死後もミコトを、カイン様を守れる?」
「そうだね。土地が繁栄できていればそうなるね。今の領主は勤勉だ、問題なく続いていくだろう。」
ここに来て、カイン様を守ることができるなんて…
なら返事は決まっている。
「はい。力になれるなら喜んでお仕えします。」
私が死ぬ事に一つ意味が出来た。
**********
帳が落ちて、私は禊をして白い巫女服と、頭には頭巾を被りカイン様と交わす血の儀式のため、儀式の場所まで連れて行かれた。
私からは透けて見えるので、視界には特に問題はなかった。
皆は私を見ないようにしている。これでも罪悪感があるだろうか。
一歩一歩進む、必要人数以外いない、歩く音すら響くようだ。
連れて行かれたのは御神体のある場所いつものお勤めしてるところだった。
なるほど、ミコトにも見届けて欲しいという事なのか。
私にはいつもの場所だが、雰囲気はピリピリしている。
私は敷物を引いたところに正座し、前にある二つの椅子を眺めた。そこに領主様とカイン様が座るのだろう。
少しして、領主様とカイン様が入ってきた。
ここに奥方様は来れないようだ。
まぁ…この儀式自体極秘なのだからそれもそうか。
領主様は初めて見るが、カイン様にとてもよく似ている。
カイン様も歳を取るとこんな感じになるのか。
二人は勧められるように席につく。
長は儀式の後のことは、いつかカイン様に伝わると言っていた。つまり、今の時点でカイン様は奉仕者がこの後どうなるのかはまだ知らない。
それでいい。きっと私が死んだことを知る機会があったとしても、私が奉仕者だったとはわからないはずだ。
領主様は厳しい顔でこちらを見ている。目は私を真っ直ぐに見ていた。
領主様はこの後私がどうなるか知ってるからかな…
カイン様は緊張……?違うか。
何やら私をずっとまじまじ見てる気がする。わかるはずないのに…
私は手を握りしめ、姿勢を正したまま二人に顔をむけた。
「それではこれより血の儀式を執り行う。」
城では盛大に祝っているのだろな。
今日の儀式に関係する人間以外は、祝いに行っても良いと許可が出ている。
なので、普段静かな神殿がさらに静かだった。
すると目の前に、ミコトが現れた。
「サニア。」
「ミコト?どうしたの?新しい奥方様を見に行かないの?」
「今でなくてもいい。
そらより今回のこと、力になれず悪かった。」
「ミコトが謝る必要はないよ。
これは人が片付けなければいけないことだって言ってたじゃない。
時間もない中で、私には神殿の中をどうにかする力はない。
これが私のできる精一杯だった…
それだけだよ?」
「……私としてはその犠牲も避けて欲しかったけどね…
あまり時間もない。
…サニア……死後、本来は人間は輪廻に戻るが、お前を私の神徒として迎えたい。構わない?」
「神徒って?」
初めて聞いた。
「私のそばで仕える者のこと。サニアの場合、浄化をしてもらう事になる。」
「死後も浄化……」
それは……
「死後もミコトを、カイン様を守れる?」
「そうだね。土地が繁栄できていればそうなるね。今の領主は勤勉だ、問題なく続いていくだろう。」
ここに来て、カイン様を守ることができるなんて…
なら返事は決まっている。
「はい。力になれるなら喜んでお仕えします。」
私が死ぬ事に一つ意味が出来た。
**********
帳が落ちて、私は禊をして白い巫女服と、頭には頭巾を被りカイン様と交わす血の儀式のため、儀式の場所まで連れて行かれた。
私からは透けて見えるので、視界には特に問題はなかった。
皆は私を見ないようにしている。これでも罪悪感があるだろうか。
一歩一歩進む、必要人数以外いない、歩く音すら響くようだ。
連れて行かれたのは御神体のある場所いつものお勤めしてるところだった。
なるほど、ミコトにも見届けて欲しいという事なのか。
私にはいつもの場所だが、雰囲気はピリピリしている。
私は敷物を引いたところに正座し、前にある二つの椅子を眺めた。そこに領主様とカイン様が座るのだろう。
少しして、領主様とカイン様が入ってきた。
ここに奥方様は来れないようだ。
まぁ…この儀式自体極秘なのだからそれもそうか。
領主様は初めて見るが、カイン様にとてもよく似ている。
カイン様も歳を取るとこんな感じになるのか。
二人は勧められるように席につく。
長は儀式の後のことは、いつかカイン様に伝わると言っていた。つまり、今の時点でカイン様は奉仕者がこの後どうなるのかはまだ知らない。
それでいい。きっと私が死んだことを知る機会があったとしても、私が奉仕者だったとはわからないはずだ。
領主様は厳しい顔でこちらを見ている。目は私を真っ直ぐに見ていた。
領主様はこの後私がどうなるか知ってるからかな…
カイン様は緊張……?違うか。
何やら私をずっとまじまじ見てる気がする。わかるはずないのに…
私は手を握りしめ、姿勢を正したまま二人に顔をむけた。
「それではこれより血の儀式を執り行う。」
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