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異世界突入編
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歪んだ空間らしき場所に入ると辺りの景色が一変した。
まるで最新コンピュータの開発研究所の様な、大きな液晶と大きなキーパッドがある明るい部屋に出た。
ここは密室の様だがヒロとシンの姿は無い。いるのはヘッドホンを装着した人間サイズのウサギだ。
怖がりだがここまでくると怖いのと同時に少し笑える。
「あ、あの~、ちょっといいですか?ここに誰か来ませんでしたかね?」
デカウサギもこちらに気がついた様で
「よう。待たせたな。俺はRBここの説明を任されてる。お前が思ってるより時間が掛かるだろうから覚悟しな。まあ、時間掛けてしっかり考えながらやるのが普通さ。さっき来た奴みたいにタマにクレイジーな奴が来るがな。」
RB?完全にラビットだろ!と思いながらもさっき来た奴の方が気になる。
「さっき来た奴ってのは、俺みたいな人間ですか?2人共ここに来たんですかね?」
ちょっと質問の意味が分かりづらいだろうとは思ったが他に思いつかない。デカウサギに完全にパニックを起こしている。
「人間?もちろんそうだぜ。ここに来るのは人間だけさ。殆んどこないがな。今日は珍しくあんたで3人目だよ。お仲間さんかい?いいね~、さっさと決める事決めて合流しちゃいなよ。」
そこからRBによる、チュートリアルが始まった。
ここでは異世界での自分をキャラメイクができる様だ。
名前から性別、身長、体重、種族、属性、見た目まで事細かに設定できるみたいで余りやった事はないが、ゲームを始める時の様な感覚だ。
どうせなら強い感じにしたいし、ヒロやシンとも合わせたい。そこで暇そうにし始めてるRBに質問する。
「あの~自分のステータスが知りたいんじゃけど分かりますかね?それで、体型によってステータスって変わったりするんですかね?他の2人はどんなんにしてました?」
「BOY、慌てなさんなって。俺だって全部教えてやりたいよ。ただ、これはあくまで仕事なんだよ。だから、言えない事もある。ちなみにステータスについては全ての設定が終わらないと分からねぇんだ。ただし、体型には関係しないと言われている、実際は謎だ。他の2人についても何も言えねぇ、それがルールなんだよ。悪いが分かってくれ。」
「そうですか。それじゃあ、最初っから決めていくんでナビよろしくお願いします。」
「OK、BOY。それじゃあ始めるぜ。」
選択肢が多く、正解も無いためかなりの時間がかかった気がする。
「BOY、今後の自分に後悔は無いかい?決定しちまったら後で変更したいって思った所で後の祭りだぜ。」
「大丈夫です。色々考えて決めたんで、後はあいつらと合流するだけです。」
「OK、短い付き合いだったが元気でな。グッドラック、リョウ。」
RBがそう言うと、全く別の世界に飛ばされた様だった。
周りにはキャラメイクで見た様々種族の生き物が普通に歩いており、街並みは昔のヨーロッパの様なイメージだ。
早速、ヒロとシンを探そうとキョロキョロしながら歩くと体が上手くいう事をきかない。身長を158cmから185cmまで上げたからだろうか、周りを見ただけで酔いそうだ。
少し歩いた所に大きな神殿の様な建物があり、そこの階段で少し休む事にする。慣れるまで少し時間が掛かるかもしれない。そんな事を考えていたら、前の大きな通りで何やら騒ぎが起き始めた。
気になって見に行くと、大きめのリザードマンとヒューマンがもめている様だ。
一口にヒューマンと言っても4種類有り、今もめ事を起こしている身体能力の高いアスリン、体は弱いが頭が良く全体的に細長い感じのイザイブ、俺がチョイスした、体が大きく丈夫さが自慢のウェザール、この3種の平均的な要素を持つエンダイだ。
どうやらアスリンの方がベテランの様で、ほとんど何も装備してないリザードマンが引くべき所を引かなかった事でもめている様だった。
周りの人たちの話から推測するに両者共に異人と呼ばれるこの世界に来た側の人間で、元々ここにいた、元人達では無いらしい。
後から分かったんだが、元人を巻き込んでの市内地戦はいかなる理由があっても許されず、攻撃的な一切の行為が無効となり、直ぐに取り押さえらるそうだ。
つまり、小突き合いをしている時点であの2人が異人どうしと分かるらしい。
もめ事は直ぐに決着がついた様だった。
アスリンの男が半殺しにされ、リザードマンに身包みを剥がされている。
恐ろしすぎる。こんな事なら、身長は引く抑えて目立ちにくくするべきだった。
そう思いながら身をかがめてその場を去ろうとした瞬間、強烈な視線を感じた。
さっきのリザードマンだ。
きっとこっちを見ている。怖くてそっちを見れないが、間違いないと思う。どうやって逃げるべきか考えていたら突然聞いた事のある口調で話しかけられた。
「おい。お前、リョウじゃないか?なんでお前までこっちに来たんじゃ?来るなゆうたろうが。」
振り向くとやはり先程のリザードマンだ。声自体は変化しているがあの口振りはヒロで間違い無いだろう。
「ヒロ君なん?なんでお前、人間辞めとるん?リザードマンとかありえんじゃろう。ホンマイカれとるのう。」
つい、本音が出てしまった。
「まぁまぁ、そう褒めんなや。やっぱりお前はヒューマンじゃったか、ワシはさっきと奴と同じタイプを選ぶ思うとったけどなぁ。まあええわ、シンのやつも、もしお前が来たとしたら平均的なヤツなんじゃ無いかぁゆうて予想しとったけぇ、2人とも外れじゃあ。」
「シンとはもう合流しとるん?」
「当たり前じゃ、あいつ『分析』とか言う能力を初めから持っとって、直ぐに見つけて来たでぇ。」
「そうなん?じゃあ、なんでヒロ君は俺の事分かったん?そんな能力無いんじゃろ?」
「お前なぁ、ワシら何年の付き合いじゃ思うとるんな。もし、こっちに来たとすりゃあ、直ぐに分かるわい。まあ、こんのんじゃないかとは思っとったけど。」
「この世界に来たばっかのヤツはお前みたいに何も持っとらん。しかも、こっちに来る奴はほとんどおらんらしいけぇ、到着地のあの神殿近くで待っとったら、会えるはずゆう事じゃ。」
後ろから突然出て来たエルフが話して来た。
「シンか?お前もヒューマンじゃないんか?ビックリじゃ。お前らどこまで未練が無いんなぁ。」
「まあ、ええじゃないか。これで晴れて3人揃ったんじゃ、早速冒険行くで。」
「おう。待ちくたびれたわぁ。はよ行くで。」
ヒロとシンは念の為、今日1日はここで俺を待ってくれるつもりだったらしい。
着いたばかりだが、いつもの3人でまた一緒にいられる。
ドキドキ、ワクワクの冒険にさぁ出発だ!
まるで最新コンピュータの開発研究所の様な、大きな液晶と大きなキーパッドがある明るい部屋に出た。
ここは密室の様だがヒロとシンの姿は無い。いるのはヘッドホンを装着した人間サイズのウサギだ。
怖がりだがここまでくると怖いのと同時に少し笑える。
「あ、あの~、ちょっといいですか?ここに誰か来ませんでしたかね?」
デカウサギもこちらに気がついた様で
「よう。待たせたな。俺はRBここの説明を任されてる。お前が思ってるより時間が掛かるだろうから覚悟しな。まあ、時間掛けてしっかり考えながらやるのが普通さ。さっき来た奴みたいにタマにクレイジーな奴が来るがな。」
RB?完全にラビットだろ!と思いながらもさっき来た奴の方が気になる。
「さっき来た奴ってのは、俺みたいな人間ですか?2人共ここに来たんですかね?」
ちょっと質問の意味が分かりづらいだろうとは思ったが他に思いつかない。デカウサギに完全にパニックを起こしている。
「人間?もちろんそうだぜ。ここに来るのは人間だけさ。殆んどこないがな。今日は珍しくあんたで3人目だよ。お仲間さんかい?いいね~、さっさと決める事決めて合流しちゃいなよ。」
そこからRBによる、チュートリアルが始まった。
ここでは異世界での自分をキャラメイクができる様だ。
名前から性別、身長、体重、種族、属性、見た目まで事細かに設定できるみたいで余りやった事はないが、ゲームを始める時の様な感覚だ。
どうせなら強い感じにしたいし、ヒロやシンとも合わせたい。そこで暇そうにし始めてるRBに質問する。
「あの~自分のステータスが知りたいんじゃけど分かりますかね?それで、体型によってステータスって変わったりするんですかね?他の2人はどんなんにしてました?」
「BOY、慌てなさんなって。俺だって全部教えてやりたいよ。ただ、これはあくまで仕事なんだよ。だから、言えない事もある。ちなみにステータスについては全ての設定が終わらないと分からねぇんだ。ただし、体型には関係しないと言われている、実際は謎だ。他の2人についても何も言えねぇ、それがルールなんだよ。悪いが分かってくれ。」
「そうですか。それじゃあ、最初っから決めていくんでナビよろしくお願いします。」
「OK、BOY。それじゃあ始めるぜ。」
選択肢が多く、正解も無いためかなりの時間がかかった気がする。
「BOY、今後の自分に後悔は無いかい?決定しちまったら後で変更したいって思った所で後の祭りだぜ。」
「大丈夫です。色々考えて決めたんで、後はあいつらと合流するだけです。」
「OK、短い付き合いだったが元気でな。グッドラック、リョウ。」
RBがそう言うと、全く別の世界に飛ばされた様だった。
周りにはキャラメイクで見た様々種族の生き物が普通に歩いており、街並みは昔のヨーロッパの様なイメージだ。
早速、ヒロとシンを探そうとキョロキョロしながら歩くと体が上手くいう事をきかない。身長を158cmから185cmまで上げたからだろうか、周りを見ただけで酔いそうだ。
少し歩いた所に大きな神殿の様な建物があり、そこの階段で少し休む事にする。慣れるまで少し時間が掛かるかもしれない。そんな事を考えていたら、前の大きな通りで何やら騒ぎが起き始めた。
気になって見に行くと、大きめのリザードマンとヒューマンがもめている様だ。
一口にヒューマンと言っても4種類有り、今もめ事を起こしている身体能力の高いアスリン、体は弱いが頭が良く全体的に細長い感じのイザイブ、俺がチョイスした、体が大きく丈夫さが自慢のウェザール、この3種の平均的な要素を持つエンダイだ。
どうやらアスリンの方がベテランの様で、ほとんど何も装備してないリザードマンが引くべき所を引かなかった事でもめている様だった。
周りの人たちの話から推測するに両者共に異人と呼ばれるこの世界に来た側の人間で、元々ここにいた、元人達では無いらしい。
後から分かったんだが、元人を巻き込んでの市内地戦はいかなる理由があっても許されず、攻撃的な一切の行為が無効となり、直ぐに取り押さえらるそうだ。
つまり、小突き合いをしている時点であの2人が異人どうしと分かるらしい。
もめ事は直ぐに決着がついた様だった。
アスリンの男が半殺しにされ、リザードマンに身包みを剥がされている。
恐ろしすぎる。こんな事なら、身長は引く抑えて目立ちにくくするべきだった。
そう思いながら身をかがめてその場を去ろうとした瞬間、強烈な視線を感じた。
さっきのリザードマンだ。
きっとこっちを見ている。怖くてそっちを見れないが、間違いないと思う。どうやって逃げるべきか考えていたら突然聞いた事のある口調で話しかけられた。
「おい。お前、リョウじゃないか?なんでお前までこっちに来たんじゃ?来るなゆうたろうが。」
振り向くとやはり先程のリザードマンだ。声自体は変化しているがあの口振りはヒロで間違い無いだろう。
「ヒロ君なん?なんでお前、人間辞めとるん?リザードマンとかありえんじゃろう。ホンマイカれとるのう。」
つい、本音が出てしまった。
「まぁまぁ、そう褒めんなや。やっぱりお前はヒューマンじゃったか、ワシはさっきと奴と同じタイプを選ぶ思うとったけどなぁ。まあええわ、シンのやつも、もしお前が来たとしたら平均的なヤツなんじゃ無いかぁゆうて予想しとったけぇ、2人とも外れじゃあ。」
「シンとはもう合流しとるん?」
「当たり前じゃ、あいつ『分析』とか言う能力を初めから持っとって、直ぐに見つけて来たでぇ。」
「そうなん?じゃあ、なんでヒロ君は俺の事分かったん?そんな能力無いんじゃろ?」
「お前なぁ、ワシら何年の付き合いじゃ思うとるんな。もし、こっちに来たとすりゃあ、直ぐに分かるわい。まあ、こんのんじゃないかとは思っとったけど。」
「この世界に来たばっかのヤツはお前みたいに何も持っとらん。しかも、こっちに来る奴はほとんどおらんらしいけぇ、到着地のあの神殿近くで待っとったら、会えるはずゆう事じゃ。」
後ろから突然出て来たエルフが話して来た。
「シンか?お前もヒューマンじゃないんか?ビックリじゃ。お前らどこまで未練が無いんなぁ。」
「まあ、ええじゃないか。これで晴れて3人揃ったんじゃ、早速冒険行くで。」
「おう。待ちくたびれたわぁ。はよ行くで。」
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