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『陽介くんと僕の1時間』
表紙画解説
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ではここからが解説です。
色鉛筆画の解説に参りますので
↑こちらの珈琲豆無しの画像で説明していきます。
こちらの手。これは主人公がお相手を「好き」という感情を持って薄暗い中へと手を伸ばしているところですので、まずは暗がりの中で自分の手を撮影し、その画像から骨格を鉛筆で下書き→細身の中学生男子っぽくなるように筋肉と皮膚を付け足す……という描き方をしてみました。
私は中年なので指や手は丸々としているので、参考となる画像撮影はしてもそっくりそのまま模写は出来ません。
手を骨の線から描くというのは初めての経験だったのですが、人生で一番上手に手を描くことが出来たように思います。
主人公の性質上、この手は部屋の色味と同化させないといけません。
ですが、主人公は「人差し指の第二関節までは物体に触れる事が出来る」という設定をつけていましたので、人差し指第二関節までは皮膚の色をうっすらと入れています。
↑人差し指をズームするとこうなります。
意外と色を乗せているんです。サムネイルサイズだと真っ白に見えるんですけどね。
ですがこの「サムネだと白く見えるけど、表紙画サイズで見たら肌の色が入っている」というのを色鉛筆を微量ずつ足していきながら調整してみました。血色が良すぎてもいけないし、主人公は恋をしているから赤みも入れたい……すごくこの色味は気を遣っています。
手のアウトライン1㎜幅こそ白ですが、指先から手首まで白紙の部分を作っていません。人差し指以外の指先の色を部屋の色そのままそっくりではなく綿棒で顔料を擦ってぼかしているのも「主人公はきちんと物語の中で存在している」という作者の私なりのメッセージと捉えて下されば幸いです。
↑そして主人公の人差し指にクルリと絡んでいる糸のようなもの。
これはミントフレーバーのタバコの煙を表しています。
私はタバコの煙に弱い体質ですので、喫煙者キャラクターを主人公もしくはお相手の方にあてる事は非常に珍しいです。(サブキャラで設定する事が多いんです)
タバコの煙は空気中にしばらく滞留します。この「滞留」を恋愛物語のエッセンスにしたかったので今作では上手く活用する事にし、血の色とは逆の印象を受ける青系の色を人差し指に巻きつけることにしました。ただ、この青を「紫煙」のごとく紫っぽくする事は避けました。指に紫を巻き付けてしまうと「指に静脈が走っている」と印象付けてしまいます。せっかく主人公の指の色味を極限まで調整したのですからこれ以上血色を想像させるものにはしたくなかったのです。主人公が触れるのは緑がかった青にしたかったからミントフレーバーの煙にした……といっても過言ではないくらいですね。小説の初掲載は表紙画を描くよりも前になるのですがタバコの煙のイメージは物語を作成する段階で決まっていました。
↑最後に珈琲豆の説明をします。
物語では珈琲豆専門店で購入した焙煎豆の粒が出てきます。
ですので、物語イメージに合った組み合わせ(確かブラジル40%コロンビア40%・エチオピア10%・ホンジュラス10%だった気がします。失念してしまい申し訳ありません)にし、豆を一つ一つ選んで私物の電動ミルで粗く挽いて紙の上に落としています。
挽いた粒は偶然にもハート型になっているのがいくつかありましたので、バランス良く配置しております。読者様の見方によっては3~4個であったりそれ以下・それ以上であったりと様々な答えが出せると良いなと思いましたので敢えて正解は書きません。自由に画像を眺めてくだされば幸いです。
解説は以上になります。ここまで読んで下さり誠にありがとうございます。
色鉛筆画の解説に参りますので
↑こちらの珈琲豆無しの画像で説明していきます。
こちらの手。これは主人公がお相手を「好き」という感情を持って薄暗い中へと手を伸ばしているところですので、まずは暗がりの中で自分の手を撮影し、その画像から骨格を鉛筆で下書き→細身の中学生男子っぽくなるように筋肉と皮膚を付け足す……という描き方をしてみました。
私は中年なので指や手は丸々としているので、参考となる画像撮影はしてもそっくりそのまま模写は出来ません。
手を骨の線から描くというのは初めての経験だったのですが、人生で一番上手に手を描くことが出来たように思います。
主人公の性質上、この手は部屋の色味と同化させないといけません。
ですが、主人公は「人差し指の第二関節までは物体に触れる事が出来る」という設定をつけていましたので、人差し指第二関節までは皮膚の色をうっすらと入れています。
↑人差し指をズームするとこうなります。
意外と色を乗せているんです。サムネイルサイズだと真っ白に見えるんですけどね。
ですがこの「サムネだと白く見えるけど、表紙画サイズで見たら肌の色が入っている」というのを色鉛筆を微量ずつ足していきながら調整してみました。血色が良すぎてもいけないし、主人公は恋をしているから赤みも入れたい……すごくこの色味は気を遣っています。
手のアウトライン1㎜幅こそ白ですが、指先から手首まで白紙の部分を作っていません。人差し指以外の指先の色を部屋の色そのままそっくりではなく綿棒で顔料を擦ってぼかしているのも「主人公はきちんと物語の中で存在している」という作者の私なりのメッセージと捉えて下されば幸いです。
↑そして主人公の人差し指にクルリと絡んでいる糸のようなもの。
これはミントフレーバーのタバコの煙を表しています。
私はタバコの煙に弱い体質ですので、喫煙者キャラクターを主人公もしくはお相手の方にあてる事は非常に珍しいです。(サブキャラで設定する事が多いんです)
タバコの煙は空気中にしばらく滞留します。この「滞留」を恋愛物語のエッセンスにしたかったので今作では上手く活用する事にし、血の色とは逆の印象を受ける青系の色を人差し指に巻きつけることにしました。ただ、この青を「紫煙」のごとく紫っぽくする事は避けました。指に紫を巻き付けてしまうと「指に静脈が走っている」と印象付けてしまいます。せっかく主人公の指の色味を極限まで調整したのですからこれ以上血色を想像させるものにはしたくなかったのです。主人公が触れるのは緑がかった青にしたかったからミントフレーバーの煙にした……といっても過言ではないくらいですね。小説の初掲載は表紙画を描くよりも前になるのですがタバコの煙のイメージは物語を作成する段階で決まっていました。
↑最後に珈琲豆の説明をします。
物語では珈琲豆専門店で購入した焙煎豆の粒が出てきます。
ですので、物語イメージに合った組み合わせ(確かブラジル40%コロンビア40%・エチオピア10%・ホンジュラス10%だった気がします。失念してしまい申し訳ありません)にし、豆を一つ一つ選んで私物の電動ミルで粗く挽いて紙の上に落としています。
挽いた粒は偶然にもハート型になっているのがいくつかありましたので、バランス良く配置しております。読者様の見方によっては3~4個であったりそれ以下・それ以上であったりと様々な答えが出せると良いなと思いましたので敢えて正解は書きません。自由に画像を眺めてくだされば幸いです。
解説は以上になります。ここまで読んで下さり誠にありがとうございます。
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