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番外編
朝に香る10
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「じゃが! これだけは信じてつかあさい!! 上原さんも儂も、娘を亮輔くんに当てがおうなんて打算的な想いまではなかったんじゃ!
あくまで儂は娘の恋の応援。亮輔くんの心まで操ろうだなんて烏滸がましいと思いよる。上原さんは密かに朝香と亮輔くんが仲良うなるのを夢見とったようじゃが、儂はそんなの夢にも思うちゃいけんって思っておった」
義郎の話を要約すると、娘の恋の応援の為に亮輔の部屋の真上を契約したものの「恋愛が成就するかは本人に任せる」というスタンスだった……という事になる。
「従兄は俺が朝香さんに恋をするのを密かに夢見てた……んですか?」
朝香だって今初めて聞いたのだから彼にも今まで秘密にされていたのも当然だ。
彼は朝香以上に驚いていて目を見開かせていた。
「上原さんは朝香の顔をほとんど覚えとらんかった……が『村川氏の御息女でしたら亮輔にとって良いお相手である事は間違いない』って連絡を取り合う度に褒めてくれての。
最初はただのお愛想かとスルーしとったんじゃが、亮輔くんがパートナーを変える度に心配の溜め息をついておってのぅ……朝香が高校3年を半分過ぎた頃には『早く春にならないか、早く朝香さんが亮輔の隣人になってくれないか、早く2人が出会ってくれないか』と、そればかりぼやいておった……」
義郎の口から語られた俊哉の様子には朝香も亮輔驚きを通り越してほぼ同時に肩を震わせる。
(俊哉さん……基本は良い人なんだけど中身がやっぱりヤバい人だ)
「それでも儂は上原さんに『期待はせんでつかあさい』と何べんも言うたんじゃ。同じアパートに住むとなってもそもそも生活時間がズレとるし顔を合わすどころか恋仲になる確率はかなり低いと思うちょったし」
俊哉のフォローも含んでいる義郎のその口ぶりは、一見ものすごく恐縮してるようにも感じたのだが
「そもそも亮輔くんはイケメンじゃし。イマドキな格好を好まんオタク気質の朝香がそんなイケメンさんと付き合えるなんて思うとらんかったし」
次いで出た発言に朝香はムカッとくる。
「ちょっ……!! お父さんそれ失礼だから! 私にっ!!」
(まぁ、私もりょーくんと付き合えるなんて想像すらしてなかったけど!!
自分が田舎っぽいコーヒーオタクだという自覚があるから義郎を100%責められない。とはいえ父親なのだからちゃんと娘の恋は責任持って応援して欲しかったという思いも少なからずある。
(御膳立てされすぎな恋愛は確かに嫌だけど……でも…………)
朝香の頭の中で複雑な想いが駆け巡り、また口がタコみたいに尖っていく。
亮輔はそんな朝香の表情をチラ見してクスッと笑ったかと思うと、真面目な表情にすぐ戻して立ち上がり、義郎に向かって深々と頭を下げた。
「村川さんのお心遣い、大変感謝申し上げます。おかげ様で朝香さんと巡り合う事が出来ました。
加えて朝香さんがこんな人間を好いてくれ、一緒に住もうと決心して下さった事を有り難く感じ日々幸せを感じております」
「りょーくん……」
「亮輔くん……」
誠実な態度を見せる彼の様子に、朝香と義郎は感嘆の声を上げ……
「朝香さんのおかげで救われました。今の自分は朝香さんの存在なくては考えられません。これ以上望んではならないと自覚をしてはいるのですが、大学を卒業し就職出来た暁には朝香さんに結婚を正式に申し込もうと考えております」
加えて、彼の衝撃発言に言葉を失う。
「今すぐにとは、贅沢を言いません。
私が一人前の社会人になれましたら、朝香さんとの結婚を許してはくれないでしょうか?」
それは、朝香本人の前で彼女の父に直談判をするという……「彼女を下さい」宣言だった。
*
亮輔の衝撃発言に義郎は涙ぐみ、そこからは裕美の手によって流れるように夕食のおかずが運ばれ、あれよあれよといううちに2時間以上が過ぎた。
「お父さん寝ちゃったね」
食事の途中で義郎の酔いが回ったのか、大の字になって大いびきをかきながら眠ってしまっている。
「昼から飲んでたんだから当たり前だよ!! もうっ!!」
やれやれといった感じで朝香と裕美は呆れているのだが
「お父さんってこんなに日本酒大好きだったんだね。知ってたら土産に持ってきたのに」
自分の横で大いびきを掻いて醜態を晒す大男に向かって亮輔は微笑みながら優しい言葉をかけているではないか。
「ダメだよぉ! さっきだってりょーくんにウザ絡みしてたし今だって大の字に寝っ転がってうるさいいびき鳴らして迷惑かけたりするんだもん! 最悪だよ!!」
朝香がそう言い返しても
「別に俺は迷惑とは思わなかったよ? お酌するのは初めてだったし緊張したけど、結構楽しかったし」
まるで聖人か神かというような言葉で彼は微笑んでいる。
「亮輔くんは本当に良い子ねぇ」
裕美はニコニコ顔で彼を褒めるも、彼はあくまで謙虚で
「ですが最初お父さんに『お付き合いを認めて下さい』ってお願いしたのに1時間もしない内に『結婚させて下さい』ってお願いに変えてしまったのは流石に良くなかったですよね? 常識的に」
……と、しなくてもいいシュン顔を見せていて
「そんな事ないない♪ パパも私も大歓迎よ♡ 亮輔くんが我が娘をそれだけ大事に思ってくれてるって知れただけでも嬉しいし、亮輔くんが立派に育ってくれてるってこの目で成長を感じられた事自体幸せなんだから」
裕美は心を掴まれたのか、「お付き合い」から「結婚の約束」へと発言内容を変えた事について全く動じず好意的に受け止めている。
(私とりょーくんとの仲を認めてくれてるっていう事は嬉しいんだけど……)
朝香としては「結婚」に驚かなかった両親の反応に驚いているのだ。
「うちのパパね、亮輔くんを見に行ってた時……変な方向へ気持ちが向いちゃってて結構大変だったのよねー」
「え!? 大変って??」
「うちのパパ、見た目はあんな感じだけどハートは熱いっていうか……お節介なところあってね。夕紀ちゃんや皐月ちゃんみたいな感じで、亮輔君を見に行ってきては『こっち連れてきてワシの息子にしてあげたい』とか言い出しちゃってねぇ。止めるの大変だったのよ」
だがさらに、裕美の口から出た今の発言が衝撃的過ぎて
「えっ……『ワシの息子』って」
「りょーくんと私、きょうだいになるかもしれなかったって事?!!」
朝香も亮輔も頭を抱える。
「夕紀ちゃんはともかく亮輔くんはご家族もご親戚もいらっしゃるのに肩入れし過ぎてたっていうのかな。単なる心配のつもりで亮輔くんの様子をちょくちょく見に行くって話だったのに、こっちに戻ってきたら感情が高まったみたいで」
「まさかお父さんがりょーくんをこっちに連れてくる気だったの!?」
「夕紀ちゃんのケースのまんまよね、結構その気満々だったのよ。もちろん当時は夕紀ちゃんがこの家で寝泊まりしていたし、夕紀ちゃんのメンタルを鑑みても無理な話だからって私が必死で止めたんだけどね」
「そうだったんですか……お父さんはそこまで俺の事を気にかけてくれていたんですね」
裕美からの話を聞き、亮輔は豪快に眠る義郎の姿へ顔を向けながらしみじみとそう言う。
「……まぁ、上原さんは亮輔くんを本当の意味で見守るつもりでいただろうから、パパが何か言ったとしてもそれは実現しなかったと思うの。
結果、亮輔くんは上原さんや周りの人達の力添えがあって立派に成長出来たんだから、パパの暴走を私がしっかり止めておいて良かったって思うわ」
夕紀は昔から我が家と縁が深い。だからこそ両親は夕紀の父と皐月の母が交通事故で亡くなった時や皐月が転落死した時もかなり心を傷めていた。
夕紀の修行が終わって東京でお店を開くようになっても両親は夕紀の事を娘のように想い続けている。
裕美から聞いた「ワシの息子に」の話は凄く驚いたものの、朝香はその発想に至る気持ちを理解する事が出来ていた。
あくまで儂は娘の恋の応援。亮輔くんの心まで操ろうだなんて烏滸がましいと思いよる。上原さんは密かに朝香と亮輔くんが仲良うなるのを夢見とったようじゃが、儂はそんなの夢にも思うちゃいけんって思っておった」
義郎の話を要約すると、娘の恋の応援の為に亮輔の部屋の真上を契約したものの「恋愛が成就するかは本人に任せる」というスタンスだった……という事になる。
「従兄は俺が朝香さんに恋をするのを密かに夢見てた……んですか?」
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彼は朝香以上に驚いていて目を見開かせていた。
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最初はただのお愛想かとスルーしとったんじゃが、亮輔くんがパートナーを変える度に心配の溜め息をついておってのぅ……朝香が高校3年を半分過ぎた頃には『早く春にならないか、早く朝香さんが亮輔の隣人になってくれないか、早く2人が出会ってくれないか』と、そればかりぼやいておった……」
義郎の口から語られた俊哉の様子には朝香も亮輔驚きを通り越してほぼ同時に肩を震わせる。
(俊哉さん……基本は良い人なんだけど中身がやっぱりヤバい人だ)
「それでも儂は上原さんに『期待はせんでつかあさい』と何べんも言うたんじゃ。同じアパートに住むとなってもそもそも生活時間がズレとるし顔を合わすどころか恋仲になる確率はかなり低いと思うちょったし」
俊哉のフォローも含んでいる義郎のその口ぶりは、一見ものすごく恐縮してるようにも感じたのだが
「そもそも亮輔くんはイケメンじゃし。イマドキな格好を好まんオタク気質の朝香がそんなイケメンさんと付き合えるなんて思うとらんかったし」
次いで出た発言に朝香はムカッとくる。
「ちょっ……!! お父さんそれ失礼だから! 私にっ!!」
(まぁ、私もりょーくんと付き合えるなんて想像すらしてなかったけど!!
自分が田舎っぽいコーヒーオタクだという自覚があるから義郎を100%責められない。とはいえ父親なのだからちゃんと娘の恋は責任持って応援して欲しかったという思いも少なからずある。
(御膳立てされすぎな恋愛は確かに嫌だけど……でも…………)
朝香の頭の中で複雑な想いが駆け巡り、また口がタコみたいに尖っていく。
亮輔はそんな朝香の表情をチラ見してクスッと笑ったかと思うと、真面目な表情にすぐ戻して立ち上がり、義郎に向かって深々と頭を下げた。
「村川さんのお心遣い、大変感謝申し上げます。おかげ様で朝香さんと巡り合う事が出来ました。
加えて朝香さんがこんな人間を好いてくれ、一緒に住もうと決心して下さった事を有り難く感じ日々幸せを感じております」
「りょーくん……」
「亮輔くん……」
誠実な態度を見せる彼の様子に、朝香と義郎は感嘆の声を上げ……
「朝香さんのおかげで救われました。今の自分は朝香さんの存在なくては考えられません。これ以上望んではならないと自覚をしてはいるのですが、大学を卒業し就職出来た暁には朝香さんに結婚を正式に申し込もうと考えております」
加えて、彼の衝撃発言に言葉を失う。
「今すぐにとは、贅沢を言いません。
私が一人前の社会人になれましたら、朝香さんとの結婚を許してはくれないでしょうか?」
それは、朝香本人の前で彼女の父に直談判をするという……「彼女を下さい」宣言だった。
*
亮輔の衝撃発言に義郎は涙ぐみ、そこからは裕美の手によって流れるように夕食のおかずが運ばれ、あれよあれよといううちに2時間以上が過ぎた。
「お父さん寝ちゃったね」
食事の途中で義郎の酔いが回ったのか、大の字になって大いびきをかきながら眠ってしまっている。
「昼から飲んでたんだから当たり前だよ!! もうっ!!」
やれやれといった感じで朝香と裕美は呆れているのだが
「お父さんってこんなに日本酒大好きだったんだね。知ってたら土産に持ってきたのに」
自分の横で大いびきを掻いて醜態を晒す大男に向かって亮輔は微笑みながら優しい言葉をかけているではないか。
「ダメだよぉ! さっきだってりょーくんにウザ絡みしてたし今だって大の字に寝っ転がってうるさいいびき鳴らして迷惑かけたりするんだもん! 最悪だよ!!」
朝香がそう言い返しても
「別に俺は迷惑とは思わなかったよ? お酌するのは初めてだったし緊張したけど、結構楽しかったし」
まるで聖人か神かというような言葉で彼は微笑んでいる。
「亮輔くんは本当に良い子ねぇ」
裕美はニコニコ顔で彼を褒めるも、彼はあくまで謙虚で
「ですが最初お父さんに『お付き合いを認めて下さい』ってお願いしたのに1時間もしない内に『結婚させて下さい』ってお願いに変えてしまったのは流石に良くなかったですよね? 常識的に」
……と、しなくてもいいシュン顔を見せていて
「そんな事ないない♪ パパも私も大歓迎よ♡ 亮輔くんが我が娘をそれだけ大事に思ってくれてるって知れただけでも嬉しいし、亮輔くんが立派に育ってくれてるってこの目で成長を感じられた事自体幸せなんだから」
裕美は心を掴まれたのか、「お付き合い」から「結婚の約束」へと発言内容を変えた事について全く動じず好意的に受け止めている。
(私とりょーくんとの仲を認めてくれてるっていう事は嬉しいんだけど……)
朝香としては「結婚」に驚かなかった両親の反応に驚いているのだ。
「うちのパパね、亮輔くんを見に行ってた時……変な方向へ気持ちが向いちゃってて結構大変だったのよねー」
「え!? 大変って??」
「うちのパパ、見た目はあんな感じだけどハートは熱いっていうか……お節介なところあってね。夕紀ちゃんや皐月ちゃんみたいな感じで、亮輔君を見に行ってきては『こっち連れてきてワシの息子にしてあげたい』とか言い出しちゃってねぇ。止めるの大変だったのよ」
だがさらに、裕美の口から出た今の発言が衝撃的過ぎて
「えっ……『ワシの息子』って」
「りょーくんと私、きょうだいになるかもしれなかったって事?!!」
朝香も亮輔も頭を抱える。
「夕紀ちゃんはともかく亮輔くんはご家族もご親戚もいらっしゃるのに肩入れし過ぎてたっていうのかな。単なる心配のつもりで亮輔くんの様子をちょくちょく見に行くって話だったのに、こっちに戻ってきたら感情が高まったみたいで」
「まさかお父さんがりょーくんをこっちに連れてくる気だったの!?」
「夕紀ちゃんのケースのまんまよね、結構その気満々だったのよ。もちろん当時は夕紀ちゃんがこの家で寝泊まりしていたし、夕紀ちゃんのメンタルを鑑みても無理な話だからって私が必死で止めたんだけどね」
「そうだったんですか……お父さんはそこまで俺の事を気にかけてくれていたんですね」
裕美からの話を聞き、亮輔は豪快に眠る義郎の姿へ顔を向けながらしみじみとそう言う。
「……まぁ、上原さんは亮輔くんを本当の意味で見守るつもりでいただろうから、パパが何か言ったとしてもそれは実現しなかったと思うの。
結果、亮輔くんは上原さんや周りの人達の力添えがあって立派に成長出来たんだから、パパの暴走を私がしっかり止めておいて良かったって思うわ」
夕紀は昔から我が家と縁が深い。だからこそ両親は夕紀の父と皐月の母が交通事故で亡くなった時や皐月が転落死した時もかなり心を傷めていた。
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