大精霊に愛されて

鬼灯

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軽く軽食をとり、疲れた躰をベッドに横たえる。うつらうつらしていると、ベッドが軋む。



「イザヤ様………」



ぼんやりと目を覚ましたサーシャに、イザヤは笑う。




「大丈夫か」



端的に聞かれる。
何が、とは聞かない。
サーシャの頬が赤くなる。



「大丈夫です………」



恥ずかしそうにサーシャは答える。
それにイザヤは笑みを深める。サーシャの恥じらいが、イザヤを煽っているとも知らず。
イザヤは屈むと、サーシャに口吻る。覆うように、両手を付きサーシャを覗き込む。




「愛している、サーシャ」




囁くように言う。それにサーシャは顔を赤らめる。



「サーシャは」



「………お、お慕いして、おります」




愛おしそうに、イザヤはサーシャを見つめる。その視線に恥ずかしそうに顔を隠すように、ベッドに顔を押し付ける。
そんな仕草に、イザヤはサーシャの顔を自分に向けさせる。
真っ赤になったサーシャを、イザヤは愛おしそうに口吻る。




「早く、子が出来るといいな」




イザヤの言葉に、サーシャも頷く。




「はい、イザヤ様に似た男の子が………欲しいです」




恥ずかしそうに、でもはっきりとサーシャが言う。それにイザヤは笑う。



「サーシャ似の女の子も、欲しいな」



そうイザヤが言うと、サーシャは恥ずかしげに微笑む。それにイザヤは唇を寄せる。そして、また服に手をかけたのであった。





















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