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意外な特技
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ーカレン宅・厨房ー
カレンさんの家に居候を始めて10日が過ぎました
。どうやらエルフの国のようであり、カレンさんの家は自給自足の様に見えて近くの町まで買い出しに連れていかれる事もあり、結構顔馴染みになったエルフが少なからずいます。そんな時、カレンさんに厨房に来るように言われて向かうと、何か話があるようでした。
「よし、この家に住むのなら自分の事は自分で出来なくてはならない。それは解るね?」
「はい、カレンさん。」
「私の事はカレンで良いわよ。魔族の成人が何年かは知らないけどこっちの成人は15歳、時間はあるしだんだん慣れていけばいい。」
なら、良かった。そこは魔族と変わらないんですね
、魔族も成人は15歳。見た目は人類なので、何とかなるでしょう。
「自分で出来ることは覚えます。、、、と言うより掃除、洗濯、炊事なら城に居たときに教えて貰いました。だから、心配せずとも大丈夫です。」
「、、、リオン、魔王でしょ?王族がそんなことを覚える必要があるの?」
「魔王は他の魔族と違って一人前になる試練があるので、それを行うにあたって必要なのです。」
ちなみに一人前になる試練とは5年間、人類の大陸。つまりはエザード大陸で何か功績を取り、暗黒大陸に戻ることです。まぁ、大抵が何処かの国の武道大会での優勝なのですが、、、
「魔族って人類の国よりよっぽど信用できるんじゃないかしら?」
「えっ?」
「人類の国のって、えーと、主に人間の国ね。いい人も居るのだけど、上流階級になるとリオン達魔族と違って自分の血統で物を言う人が増えるのよ。親がそうだから子供もそうなる。だから、、、」
「つまりは上に行けば行くほど、人間は醜く嘆かわしい生き物なのですね。良く解りました。」
「リオン、貴方は人間に何かされたの?」
何故でしょう。正直に思った事を言っただけなのに、心配をしているような表情を向けられてしまいました。
「、、、カレン。気にしないで下さい。僕はあくまでも自分の考えを述べたに過ぎません。それよりも夕食を準備させてください。実家仕込みの料理の腕前を見せてあげますよ。」
「ほー、王子様にそんなことが出来るとは思えないけど、待っているよ。頑張ってね。」
む!これは僕の話を信じていませんな!ハンナや母上から教わった家庭料理ならある程度作れるんです!舐めないで欲しいです!
ーカレン宅・厨房ー
カレンが用意してくれた食材を見て、今晩は何を作るかそれを考えて居ました。
野菜はニンジン、ジャガイモ、タマネギ、トマト。
肉類は鶏肉、悪きサーペント、ワイヴァーン。
スパイスや調味料は、岩塩、胡椒、山椒、唐辛子類のハバネラ、そして世界一辛いと言われるレインボーペッパー。カレー粉、他にも有りすぎて解りません。しかし勇者が伝えた料理は多いですね、恐ろしい。
「、、、ハベスチェで良いでしょうかね。」
ハベスチェとは主にエルフの国で食べられる家庭料理で、スパイシーなのが特徴のスープです。幸いにもここには、数多のスパイスが有ります。十分でしょう。
鍋に水を入れ沸騰させる。沸騰したお湯にロックトリュ(トリュフとは違い簡単に手にはいる)を細かく切った物を少しいれ、茹でる。その間に、サーペントの肉、ドラゴンの肉、鶏肉をひき肉にし、それを丸め肉団子に。野菜をそれぞれ一口だいの大きさにカットし、準備完了。茹で上がった鍋からロックトリュフを取り出し、肉団子と野菜を入れて更に煮込む。目安はトマトが溶けるまで。カレー粉、胡椒、山椒、各種スパイスを少々、でもレインボーペッパーは命の危険があるため却下。隠し味に、牛乳をスプーン1杯入れて弱火で煮込むこと30分。ジャガイモ、トマトはすっかりスープに溶け、ニンジンと肉団子が原型をやっと留めているだけです。味は、、トマトの酸味やスパイスの辛味が上手くマッチしていてジャガイモでトロッとしている所も良い。
「出来ましたよ。」
スープを皿に盛り、カレンとレイに届けました。
どうしても自分の好みに近い味付けになってしまった事を悔いながらも、作った料理を食べている二人に早く感想を言って欲しい。そればかりを考えて居ました。
「う~ん、美味しいけどお母さんの作る料理の方がいい。」
「味付けも良いし、料理の腕は確かね。」
何故かカレンがこちらの方に手を置いてきますが、なんなのでしょう。貴女に負けたのが悔しい?
そんな事は微塵も思っていませんよ。
「確かにカレンの料理は食べていて美味しいですしね。負けてもしょうがないと割り切りましょう。それよりもレイ、今夜は申し訳ありません。僕が作ったハベスチェしか無いので。」
「ううん、ごめんね。せっかく作ってくれたのにあんな事言って。美味しいから沢山食べられるよ。」
何故でしょう。レイに対して保護欲が誘われます。
レイは同い年のはずなのに、妹の様に思えてしまって、、、僕に妹ができたらこんな風に過ごせたのでしょうか?あの嵐が無ければ、レッドサーペントさえいなければ、、、。
「さぁ、お風呂も沸いてるしさっさと入るわよ。」
「お母さん、解った。リオンも一緒に入ろう、うちのお風呂はとっても気持ちが良いんだよ。」
「レイ、女の子は他人に身体を見せるべきではないと思いますよ。」
「えっ?でも、リオンはもう家族でしょ、他人じゃ無いよ!」
「、、、レイ、僕は居候です。家族ではありません。貴女に家族はカレンでしょう、家族になった覚えは有りませんよ。」
「えっ?何で、何でそんな事言うの。一緒に居るって言ったよね!」
「あー、レイは聞いて無かったのですか?(居たよね)レイ、僕は10年だけの生活ですよ。自立できれば、あと7、8年程でもここを出て行くつもりです。」
「いや!リオンは一緒に居るの。」
カレンに困った顔を向けても、すまないといった表情を僕に向けてくるばかりでした。
「解りました、まったく手のかかる[妹]ですね。」
つい思った事を言ってしまいました、不味いです。
「リオン、今レイの事を妹って言ったよね。、、、そう言うことで貴方は私の息子になりました!!!リオン、今日から絶対にカンナヅキを名乗りなさいね!」
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」
墓穴を掘るとはこの事でしょうか、この後弁明をしようとして、レイから嫌なの?と上目遣いで言われてしまい、堕ちてしまいました。
リオン・マーキュリーもとい、リオン・カンナヅキとなりました。宜しくお願いします。
カレンさんの家に居候を始めて10日が過ぎました
。どうやらエルフの国のようであり、カレンさんの家は自給自足の様に見えて近くの町まで買い出しに連れていかれる事もあり、結構顔馴染みになったエルフが少なからずいます。そんな時、カレンさんに厨房に来るように言われて向かうと、何か話があるようでした。
「よし、この家に住むのなら自分の事は自分で出来なくてはならない。それは解るね?」
「はい、カレンさん。」
「私の事はカレンで良いわよ。魔族の成人が何年かは知らないけどこっちの成人は15歳、時間はあるしだんだん慣れていけばいい。」
なら、良かった。そこは魔族と変わらないんですね
、魔族も成人は15歳。見た目は人類なので、何とかなるでしょう。
「自分で出来ることは覚えます。、、、と言うより掃除、洗濯、炊事なら城に居たときに教えて貰いました。だから、心配せずとも大丈夫です。」
「、、、リオン、魔王でしょ?王族がそんなことを覚える必要があるの?」
「魔王は他の魔族と違って一人前になる試練があるので、それを行うにあたって必要なのです。」
ちなみに一人前になる試練とは5年間、人類の大陸。つまりはエザード大陸で何か功績を取り、暗黒大陸に戻ることです。まぁ、大抵が何処かの国の武道大会での優勝なのですが、、、
「魔族って人類の国よりよっぽど信用できるんじゃないかしら?」
「えっ?」
「人類の国のって、えーと、主に人間の国ね。いい人も居るのだけど、上流階級になるとリオン達魔族と違って自分の血統で物を言う人が増えるのよ。親がそうだから子供もそうなる。だから、、、」
「つまりは上に行けば行くほど、人間は醜く嘆かわしい生き物なのですね。良く解りました。」
「リオン、貴方は人間に何かされたの?」
何故でしょう。正直に思った事を言っただけなのに、心配をしているような表情を向けられてしまいました。
「、、、カレン。気にしないで下さい。僕はあくまでも自分の考えを述べたに過ぎません。それよりも夕食を準備させてください。実家仕込みの料理の腕前を見せてあげますよ。」
「ほー、王子様にそんなことが出来るとは思えないけど、待っているよ。頑張ってね。」
む!これは僕の話を信じていませんな!ハンナや母上から教わった家庭料理ならある程度作れるんです!舐めないで欲しいです!
ーカレン宅・厨房ー
カレンが用意してくれた食材を見て、今晩は何を作るかそれを考えて居ました。
野菜はニンジン、ジャガイモ、タマネギ、トマト。
肉類は鶏肉、悪きサーペント、ワイヴァーン。
スパイスや調味料は、岩塩、胡椒、山椒、唐辛子類のハバネラ、そして世界一辛いと言われるレインボーペッパー。カレー粉、他にも有りすぎて解りません。しかし勇者が伝えた料理は多いですね、恐ろしい。
「、、、ハベスチェで良いでしょうかね。」
ハベスチェとは主にエルフの国で食べられる家庭料理で、スパイシーなのが特徴のスープです。幸いにもここには、数多のスパイスが有ります。十分でしょう。
鍋に水を入れ沸騰させる。沸騰したお湯にロックトリュ(トリュフとは違い簡単に手にはいる)を細かく切った物を少しいれ、茹でる。その間に、サーペントの肉、ドラゴンの肉、鶏肉をひき肉にし、それを丸め肉団子に。野菜をそれぞれ一口だいの大きさにカットし、準備完了。茹で上がった鍋からロックトリュフを取り出し、肉団子と野菜を入れて更に煮込む。目安はトマトが溶けるまで。カレー粉、胡椒、山椒、各種スパイスを少々、でもレインボーペッパーは命の危険があるため却下。隠し味に、牛乳をスプーン1杯入れて弱火で煮込むこと30分。ジャガイモ、トマトはすっかりスープに溶け、ニンジンと肉団子が原型をやっと留めているだけです。味は、、トマトの酸味やスパイスの辛味が上手くマッチしていてジャガイモでトロッとしている所も良い。
「出来ましたよ。」
スープを皿に盛り、カレンとレイに届けました。
どうしても自分の好みに近い味付けになってしまった事を悔いながらも、作った料理を食べている二人に早く感想を言って欲しい。そればかりを考えて居ました。
「う~ん、美味しいけどお母さんの作る料理の方がいい。」
「味付けも良いし、料理の腕は確かね。」
何故かカレンがこちらの方に手を置いてきますが、なんなのでしょう。貴女に負けたのが悔しい?
そんな事は微塵も思っていませんよ。
「確かにカレンの料理は食べていて美味しいですしね。負けてもしょうがないと割り切りましょう。それよりもレイ、今夜は申し訳ありません。僕が作ったハベスチェしか無いので。」
「ううん、ごめんね。せっかく作ってくれたのにあんな事言って。美味しいから沢山食べられるよ。」
何故でしょう。レイに対して保護欲が誘われます。
レイは同い年のはずなのに、妹の様に思えてしまって、、、僕に妹ができたらこんな風に過ごせたのでしょうか?あの嵐が無ければ、レッドサーペントさえいなければ、、、。
「さぁ、お風呂も沸いてるしさっさと入るわよ。」
「お母さん、解った。リオンも一緒に入ろう、うちのお風呂はとっても気持ちが良いんだよ。」
「レイ、女の子は他人に身体を見せるべきではないと思いますよ。」
「えっ?でも、リオンはもう家族でしょ、他人じゃ無いよ!」
「、、、レイ、僕は居候です。家族ではありません。貴女に家族はカレンでしょう、家族になった覚えは有りませんよ。」
「えっ?何で、何でそんな事言うの。一緒に居るって言ったよね!」
「あー、レイは聞いて無かったのですか?(居たよね)レイ、僕は10年だけの生活ですよ。自立できれば、あと7、8年程でもここを出て行くつもりです。」
「いや!リオンは一緒に居るの。」
カレンに困った顔を向けても、すまないといった表情を僕に向けてくるばかりでした。
「解りました、まったく手のかかる[妹]ですね。」
つい思った事を言ってしまいました、不味いです。
「リオン、今レイの事を妹って言ったよね。、、、そう言うことで貴方は私の息子になりました!!!リオン、今日から絶対にカンナヅキを名乗りなさいね!」
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」
墓穴を掘るとはこの事でしょうか、この後弁明をしようとして、レイから嫌なの?と上目遣いで言われてしまい、堕ちてしまいました。
リオン・マーキュリーもとい、リオン・カンナヅキとなりました。宜しくお願いします。
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