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1st season 第一章
014 不協和音
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三日目以降もダンジョンアタックは好調だった。
小火竜の魔石だけでも200個以上集まり、最終的にわたしは追加ボーナス20枚を受け取った。
最初は断ったけど、そのお金でカインに新しい装備を買って、少し贅沢なデートをする事に決め、ありがたく受け取った。
みんなとの、その、イヤラシイ行為は、やっぱり我慢できなくて、毎日シテしまった。
最後の夜は特に、徹底的にいじめられた。
・・・凄かった。
わたしが犯してしまった罪は、たぶん一生許される事が無いけど、罪の深さ以上に無条件でカインに尽くすと決めた。
そして帰ったら、イヤラシイわたしを全部カインにあげるんだ!
・・・そう・・・思っていた。
カインとユリアの部屋・・・銀の剣亭の二階、その扉を開く。
びっくりしたカイン、ものすごい笑顔で抱きしめられた、刹那、ダンジョンの奥底に捨ててきたハズの秘密が、わたしの中で吹き荒れた。
「・・・・」
そう言いたいのに声がでない。
何も言わないわたしをカインが心配そうに見つめる。
必死に抱きしめ返そうとしてるのに、力が入らない、自分の腕を持ち上げることすら出来ない。
眼の前のカインが眩しすぎて、わたしは路地裏を這いずるボロボロの娼婦だった。
無理。
無理無理無理無理無理無理っ!
こんなにもキラキラした王子様とわたしが居られるわけがない。
わたしの存在が許されるのはあの、暗い地の底のダンジョンだけ。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
言葉にならない叫びをあげて私は崩れ落ちた。
~~~~~
14日間の入院生活が終わり、銀の剣亭に戻ってきた。
ユリアが帰ってくるまでまだ5日ある。
錬金骨子の手術は毎日もの凄く痛かったけど、ユリアが無事か気になってそれどころじゃなかった。
ユリカが頑張って働いてるのに、俺だけ休んでいるわけにはいかない。
盾と斧はザックさん達が回収してきてくれていたけど、防具はボロボロで使い物にならない。
装備を整えるのはあとでユリアと相談するとして、街の中の雑用依頼をすこしずつこなしていこう。
~~~~~
宿に戻って4日め、1日早くユリアが帰ってきた。
ユリアの無事な姿を目にした瞬間、今までの人生で一番なくらい嬉しかった。
でも、やっぱりダンジョンは相当過酷だったみたいで、ユリアはその場で叫び声をあげると気絶してしまった。
壊滅的な被害を受けたパーティーの生き残りが、同じような様子だったと聞いたことがある。
心配で、治療院に連れて行こうか悩んでいると、ユリアが意識を取り戻し、怪我はしていないと言うのでベッドで安静にして貰う事にした。
消え入るような小さな声に、胸が締め付けられる。
夜遅くまで看病して、久しぶりに一つのベッドで眠った。
俺の為に本当に無理をさせてしまった。
~~~~~
目が覚めると、部屋にユリアが居ない。
いつも寝坊助なのに、どうしたんだろう?
机の上に置き手紙があった。
『レイカさん達のところに行きます。心配しないで下さい。』
やっぱりダンジョンで何かあったんだ。
俺に心配かけまいと、レイカさんの所に・・・
一人で行かせた事が悔やまれる・・・でも、今はそっとしておくべきか?
うん、幸い怪我は無かったようだし、少し待ってみよう。
どのみち今日は依頼を受けちゃってるし、帰ってきたらじっくり話そう。
小火竜の魔石だけでも200個以上集まり、最終的にわたしは追加ボーナス20枚を受け取った。
最初は断ったけど、そのお金でカインに新しい装備を買って、少し贅沢なデートをする事に決め、ありがたく受け取った。
みんなとの、その、イヤラシイ行為は、やっぱり我慢できなくて、毎日シテしまった。
最後の夜は特に、徹底的にいじめられた。
・・・凄かった。
わたしが犯してしまった罪は、たぶん一生許される事が無いけど、罪の深さ以上に無条件でカインに尽くすと決めた。
そして帰ったら、イヤラシイわたしを全部カインにあげるんだ!
・・・そう・・・思っていた。
カインとユリアの部屋・・・銀の剣亭の二階、その扉を開く。
びっくりしたカイン、ものすごい笑顔で抱きしめられた、刹那、ダンジョンの奥底に捨ててきたハズの秘密が、わたしの中で吹き荒れた。
「・・・・」
そう言いたいのに声がでない。
何も言わないわたしをカインが心配そうに見つめる。
必死に抱きしめ返そうとしてるのに、力が入らない、自分の腕を持ち上げることすら出来ない。
眼の前のカインが眩しすぎて、わたしは路地裏を這いずるボロボロの娼婦だった。
無理。
無理無理無理無理無理無理っ!
こんなにもキラキラした王子様とわたしが居られるわけがない。
わたしの存在が許されるのはあの、暗い地の底のダンジョンだけ。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
言葉にならない叫びをあげて私は崩れ落ちた。
~~~~~
14日間の入院生活が終わり、銀の剣亭に戻ってきた。
ユリアが帰ってくるまでまだ5日ある。
錬金骨子の手術は毎日もの凄く痛かったけど、ユリアが無事か気になってそれどころじゃなかった。
ユリカが頑張って働いてるのに、俺だけ休んでいるわけにはいかない。
盾と斧はザックさん達が回収してきてくれていたけど、防具はボロボロで使い物にならない。
装備を整えるのはあとでユリアと相談するとして、街の中の雑用依頼をすこしずつこなしていこう。
~~~~~
宿に戻って4日め、1日早くユリアが帰ってきた。
ユリアの無事な姿を目にした瞬間、今までの人生で一番なくらい嬉しかった。
でも、やっぱりダンジョンは相当過酷だったみたいで、ユリアはその場で叫び声をあげると気絶してしまった。
壊滅的な被害を受けたパーティーの生き残りが、同じような様子だったと聞いたことがある。
心配で、治療院に連れて行こうか悩んでいると、ユリアが意識を取り戻し、怪我はしていないと言うのでベッドで安静にして貰う事にした。
消え入るような小さな声に、胸が締め付けられる。
夜遅くまで看病して、久しぶりに一つのベッドで眠った。
俺の為に本当に無理をさせてしまった。
~~~~~
目が覚めると、部屋にユリアが居ない。
いつも寝坊助なのに、どうしたんだろう?
机の上に置き手紙があった。
『レイカさん達のところに行きます。心配しないで下さい。』
やっぱりダンジョンで何かあったんだ。
俺に心配かけまいと、レイカさんの所に・・・
一人で行かせた事が悔やまれる・・・でも、今はそっとしておくべきか?
うん、幸い怪我は無かったようだし、少し待ってみよう。
どのみち今日は依頼を受けちゃってるし、帰ってきたらじっくり話そう。
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