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1st season 第三章

055 ガールズトーク

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あー、焦った。
何あの超絶美少女?
エルフが見た目で完敗って、どゆこと?
で迎えるんだったのに、めっちゃ動揺していきなり怒鳴っちゃったじゃない。
でも最後はうまくフォローできたわね?

うん。
アレは同じリングに立っちゃだめな相手よ。
とっさに出たけどって最強カードじゃない?

はぁ~それにしてもアイツ、ほんとボロボロだった。
元カノの方もすごかったし・・・全身にこびりついてたアレ、アレってアレよね?
寝取られトラウマのアイツが、そんな凄いの見せつけられてたと思うと・・・うん、コメント無理だわ。
まぁ、あたしが行かせたんだけど・・・。

あんなの絶対とか芽生えちゃってる。
あたしなんてあの程度で芽生えまくりだし。
いや、あたしもオークのときはそれなりに壮絶だったと思うんだけど、あのひとは、アイツが来てくれなかったのあたし・・・助け出せてよかった、アイツ、やっぱ凄い。
うん、行かせてよかった。

っていうか結婚かぁ~。
白馬に乗った王子様と素敵なワンナイとかなー、無かったなー。
アイツの馬、栗毛だし。
っていうか、性奴に乗ったフツメン様?
みたいな?

あっ、着いちゃった。
アベルさんいるかなー?

コンコン

「こんにちはー、シリアですー」

~~~~~

「ぶはははっ、はっ、はらいたっ、しぬっ、ぶはははっ」
「せっ、性奴に、ノッた・・・ふひっフツ、フツメン・・・ふひっぶっふーーーっ」
「えー、そんなツボりますー?めっちゃナチュラルじゃないですかー?」
「結婚を決めたその日の内に、ナチュラルに旦那ディスりすぎでしょ?くくくっ」
「だって確実いまごろ乗ってますよ?」
「ぶふぉっ・・・それっ、嫁が言っちゃダメなジョークでしょ!」

「いやぁー、シリアちゃんって、同性の友達居ない感じの見た目なのに、話すといつもめっちゃ面白いよねー」
「実際友達居なかったですよ。エルフから見たら『混ざり物』扱いで、人族から見たら『モテそうでむかつく』ってポジションだったんで、男はみんな顔だけで寄ってくるし。そういう種族的なの皆無だったのアイツが初めてかも」
「カイン君はどんなだったんだ?」
「初対面でちくびガン見してました」
「ぶほぉっ」
「なぜに乳首???」
「あ、ほら、あたし、オークに攫われて助けられたって話したじゃ無いですか?間一髪ヤられる前だったんですけど、剥かれてマッパだったんですよー。そしたらろくに顔も見ずにちくびロックオンで、エルフの美少女なんだからまず顔見ようよって感じでしょ?」
「あー、まぁ、確かに乳首に種族は関係ないわね・・・」
「その出会いからどうやって今の信頼関係に発展したのか気になるわー」

「で、結婚って、実際いつから考えてたの?」
「いやぁ、その、勢いで?とっさに?冷静になってみると我ながら『ナイス判断?』みたいな感じです」

「本当に良いのか?」
「いやほら『あたしの彼は性奴隷飼ってまーす♡』とかちょっと言えないですけど『うちの旦那絶倫すぎだしー、まじ身が持たないので性奴隷買った~』ならなんか有りじゃ無いですか?」
「・・・有りなのか?というかそういう話では無くてな?その、嫉妬はしないのか?」

「あー、確かにちょっと嫉妬的なものもありますけどー、まだいまいち実感無いですねー。女将さんとエロい事してる声とかガンガン聞こえても、嫉妬しっとっていうより悶々もんもんって感じだったんで、今は『予約確定っ!』って興奮の方がおっきいです。アイツとあの女がアンアンやってても、妻になればだってできるじゃないですか?むしろ結婚とか、ちょっと女将さんに悪い気が・・・いっそ、アベルさんたちも巻き込んでお茶を濁そう的な事まで考えてないでもなく・・・」

「良いのかっ!?」
「たいちょー、食いつきすぎ~。いい歳して冗談真に受けちゃだめかな?」

「あー、考えてみると普通に本気で有りかもしれない・・・きっと子供とかできるじゃないですか?そしたらあたしは留守番で、遠征とかあの超絶ウルトラ美少女と二人っきりのずっとヤリまくりで、帰ってきてあたしの居場所無くなってたらどうしようみたいな」

「我らなら良いのか?」

「だって、アベルさんだったらむしろ、帰ってきた途端『みんなにいじめられた~』って甘えに来るじゃないですか?お尻的に?」

「おっ、お、奥方様と呼ばせてもらっても良いだろうか?」
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