I.B.(そこそこリアルな冒険者の性春事情!)

リカトラン

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2nd season 第一章

090 初夜税

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祝いの準備がされていた村では、実父を失った花嫁を新郎一家がいたわる傍ら、のこされた女たちの身の振り方、否、誰が後家達の面倒を見に隣村に移るのか、貧乏くじの押し付け合いが始まっていた。

「なんていうか・・・なんとも言えないよな」
「そうよね。家長としては食い扶持の無い次男三男をこの機会に追い出したいだろうけど、娘を嫁に出した後の女と所帯を持ちたい男はそうはいないわよね・・・そして嫌々やってくる歳下の夫との新生活とか・・・他人事ながら滅入るわ」
「うん『そんなに居るならもう一人くらい引き取れるだろう』とか言い出される前においとましよう」

その一帯は聖教会の荘園だった。
村人たちは正当な王国民では無く教会の小作人、税が無い代わりに、収穫物も自分たちの物にはならない。
生かさず殺さず、ギリギリの糧を与えられ、金貨20万円はおろか、銀貨2万円すら手にした事の無い者が大半だ。

「それでは我々は先を急ぎますので」
「あっ、お待ち下されっ!当家の花嫁を救ってくださった恩人に、何も礼をせず追い返したとあっては、貧乏百姓とて申し訳が立ちませぬ。せめて今宵の宴にご列席くだされっ!」

「いえ、お気持ちだけで」
「そう・・・ですか・・・そうですよね・・・このようなド田舎の料理など、むしろ嫌がらせにしかなりますまい・・・情けない」
「あっ、いや、そういう事では全然無くてですね、なんていうかそのぉ・・・」
「おおっ!召し上がって下さいますか!婚姻は司祭様が奨励されていまして、いつもよりも贅沢な食事が並びますので、是非っ、是非っ!それではさっそく準備をさせて参りますっ!」

ダダダダダダダダッ

「・・・今のって、参加するって言っちゃった事になる?」
「なるわね・・・」

~~~~~

バージンロードがあるわけでなし、ケーキカットがあるわけでなし、宴は純粋に、コミュニュティーに参入する新参者が挨拶して回るためのものだった。

「この村の方々、なんとなく皆さん似てますね?」
「あー、言われてみれば・・・やっぱ閉鎖的で同じ生活してるからなのか?」
「シシラル村も相当な田舎ですけど、こんなに似てませんよ?」
「ま、どうでもいいか・・・はやく逃げたい・・・」

「ロックハウス家の皆様、ご挨拶が遅くなり申し訳ございません。今宵よりリンカの夫となったシーバでございます。この度は妻をお救い頂き、本当にありがとうございました」

新郎はちょっと野暮ったいが好青年、田舎の高校の野球部員みたいな男だった。

「いいえ、偶然通りかかっただけですから。そして、ご結婚おめでとうございます」
「「「「「おめでとうございますっ!」」」」」
「皆様のおかげで、ナザリア様に乙女をお捧げすることが出来ます。この御恩は忘れません」
「いえいえ、かえってご馳走になってしまい、申し訳ないです」
「今日は食事もお酒も、司祭様がたくさん振る舞って下さいましたから、存分にお楽しみ下さい」
「はい、ありがとうございます」

ふぃ~、とりあえずこれで役目は果たしたろ、あとは・・・よし。

「あー、ライザ。昼はアベルが活躍したから次はライザな?ロックハウス家代表としてちょっと盛り上げてきて」
「うぉっ!いいのか?いいんだな?」
「招かれといて隅っこでちびちびやってるだけってのも感じ悪いから、ほどほどにな?」
「任されたっ!」

I.B.からとり出したエールを一樽持たせ、ライザが村人の輪に飛び込んでいく。
うん、物怖じしない子・・・。

「いやぁ~、こうしてると思いだすなぁ~」
「何をよ?」
「いやぁ~、あのときのシリアたんってば可愛かったなぁぁぁぁって」
「ちょっ!ばっ!忘れなさいよっ!」
「忘れていいのか?」
「・・・やっぱりちゃんと覚えてて」

「ん?新婚初夜に性奴隷をあてがう妻の話かな?かなかな?」
「「ぶほぉっ!(ケフケフッ ケフケフッ」」
「うむ。世間とは違う形かもしれんが、我らはみな幸せものだ。あの二人にもそうなって貰いたいものだな」

すっかりと夜も更け、宴も終盤に。

「いや、皆様方、ご挨拶したきり、ろくにお話も出来ず申し訳なかったですね」

新郎さんがエール片手にやってきた。

「シーバさん、いいんですか?一人でウロウロしていて?」
「いや、女は初夜税の身支度がありますから、男はどうも・・・身の置きどころが無くてですね」
「・・・」
「初夜税?」
(しっ、ユリアちゃん、聞いちゃダメかなっ!)

初夜税とはかつてはあちらの世界でも各地で行われていた慣習だ。
収穫に税を課すのと同じように、領主や土地の権力者が、に法外な税を課す、払えなければ、初夜は権力者のものになる・・・そう、新郎の床に入る前に、領主が味見するのだ。
そこに宗教が絡むとさらにタチが悪い。
法外なお布施を払うか、処女を捧げるかの二択で、逆らえば神の怒りに触れて子が授からないなどと刷り込まれる。

「ああ、皆様は街の方なんですね。街には無いと聞きますから、驚かれるのも無理は無い・・・結婚の感謝と、健康な出産を願って、司祭様のところでナザリア様にをお捧げするのです。から新妻が戻れば初夜の伽ですから・・・なんというか落ち着きませんね」

(ねぇ?もしかしてこの人、わかってないんじゃない?)
(あー、たぶん、女達だけの秘密で男は知らないな・・・)
(ま、まさか、似た顔が多いのって・・・そゆこと!?)

「おや、お客人というのはお前達かね?」
「司祭様!今宵はリンカの初夜税、よろしくお願いいたします」
「ほぅほぅ、そうであったな。何、つつが無く運ぼうぞ、ふひひひひひひ」

「なぁ、あんた。コレは聖教の本部も知ってることなのか?」
「何だ貴様っ!その口の聞き方はっ!この荘園の事は全て儂が取り仕切っている!よそ者が口をはさむなっ!」
「し、司祭様?この方たちは盗賊からリンカを救ってくださった旅のお方、事情がわかっていないのです。ささっ、お捧げの準備が整うまであちらでお休みください」
「うむ・・・お前たち、余計な事は言うなよ?」

でっぷりとした司祭はありがちな捨て台詞を残して去っていった。

「なんかこう、お腹がムカムカするわねっ?っていうかコレが原因で村中似た顔って・・・もう軽くホラーよ!ホラー!」
「だ、旦那様・・・もしかして初夜税って・・・お嫁さん、犯されちゃうんですか?」
「あー、まー、そういう事だな・・・なんで『税』ってついてんのに『お捧げ』とかそれらしい解釈しちゃうかなぁ?」

「主殿、どうされるのですか?」
「ん?どうもしないでしょ?それこそ俺達はよそ者だし、ここに住むわけでなし、気まぐれの正義感振りかざして、このコミュニュティをめちゃくちゃにする権利なんて無いでしょ?」
「で、でも、お嫁さんがっ!」

「んー、本人達が納得してるんだからどうしようも無いよ?それに、真実を明らかにしたら、この村の夫婦関係全部めちゃくちゃになっちゃうよ?」
「あ・・・」
「はぁぁぁぁ、いよいよ嫌んなってきた・・・これ、勝手に帰っちゃダメかな?」


イヤァァァァァ ガタガタ タッタッタッタッ

薄絹をまとった娘が駆けてくる。
いや、旦那のとこに逃げようよ?なんでこっちくんの?


「・・・全員警戒、戦うことになるかも」
「あ、あ、お願いです!私を逃して下さいっ!」

うん、だから嫌なんだよっ!

「あー、リンカさん?なんとなく察してはいるんだけど、どういうことか説明してくれる?」
「こ、この村の人達、おかしいんです!シーバじゃなく、司祭様に乙女を捧げろって!そうしないと子が授からないって!」
「えーと、それは俺達じゃなく、旦那さん?に相談すべき事じゃない?」
「シーバのお義母さんもグルなんです!アルトに言ったら、村の男の人に言ったら追い出すって!」

「・・・あー、ちょっと待っててくれる?相談するから」
「でもっ!早く逃げないとっ!」
「あー、ライザ、周辺警戒。もうね、めんどくさいからかかってきたらヤッていい」
「はっ!」

宴が終わりに近づき、まばらだった広場には再び村人たちが集まってきている。
しかし、男衆に秘密を知られたくないのか、女衆も手をこまねいているようで、遠巻きにこちらを伺っているだけだ。
そして俺達はそんな周囲の状況をガン無視して、車座になってしゃがみ込んだ。

「はい、第一回『初夜税とかキモい因習に巻き込まれたけどどうする?』会議~、拍手~」

パチパチパチパチ

「あ、あの、ロックハウス様?」
「あー、リンカさんは発言権ナシ。これは家族会議だから」
「・・・」

「はいっ!旦那様!」
「ユリア、どーぞ」
「助けてあげて欲しい・・・」

「んー、それはこれから向かう聖教国との間に火種を産みかねないわけだけど、その辺どうおもう?」
「あっ・・・」
「いや、ダメってわけじゃなくてね?助けるって事は、やっぱ最後まで面倒見る義務が発生しちゃうでしょ?でも見たとこそもそもリンカさんにそこまでの覚悟とか無さそうだし、俺的にはここで無理にリスクを追う程の感情は動かないかな。ちょっと本人に聞いてみる?」

コクコクコクコク

「あー、そういうわけでリンカさん、俺達が助けるってことは、俺達対この村の住人、場合によっては俺達対聖教国で殺し合いになるわけだけど、リンカさん自身、殺し合う覚悟はあるの?」
「えっ・・・」
「あー、うん。予想通りだね」

「おいっ!貴様らっ!邪魔立てする気かっ!」

「で、そこんとこ踏まえてみんなどう?」
「まぁ、ちょっと、命のやり取りしてくださいって、他人にお願いしていい本気度じゃ無いかな?私達の命をそこまで軽く見てるなら、あのデブと一回くらいヤっときなさいって感じかな?」
「・・・」
「アベルは・・・まぁ聞かなくてもわかるけど」
「すまない・・・主殿・・・だが、助けたい」

「おいっ!無視をするなっ!わたしは司祭だぞ!天罰が恐ろしくないのかっ!」

「もう一度聞く。ユリア、それでも助けたい?」
「ごめんなさい・・・でも、初めてが好きな人じゃないと、一生後悔するから・・・だから・・・」
「うん、わかった」

バシュッ! えっ? ドサッ・・・

「ちょっ!アンタっ!予告しなさいよっ!ビックリするでしょ!」
「えっ・・・司祭様?えっ・・・?」

突然の事に村人たちがざわめき立つ。
新郎さんが駆け寄ってきた。

「ロ、ロックハウス様?一体何を?」
「あー、驚かせてすまない。これはロックハウス家とそこの死体の問題だから、シーバさん達には関係ない」
「なっ、なんて事をしてくれたんだっ!村に、村に天罰が下るぞっ!」
「教会の人間を殺すなんて、儂ら、どうなるんじゃっ!」

「あー、うん。全員武装。シーバさんのお母さんと話し合いをするから、邪魔させないように」
「「「「「はっ!」」」」」

「あ"ー、シーバさんのお母様は居るか?居ないなら誰か呼んできてくれ!全てを知る俺と、取り返しのつかない事になる前に、友好的に話をしておいたほうがいいと思うんだが?」

一人の婦人が近づいてくる。

「アナタがシーバさんのお母さん?」

コクリ・・・

「うん、さっそく役に立つな、コレ」

昼間殺した盗賊の抜け殻を3体ほど取り出すと、司祭の周りに適当に転がす。
ババァがぎょっとしているが無視だ。
そして司祭の眉間からボルトを回収する。

「大変だー。司祭様が盗賊に殺されたー。仇はシーバさんがとったぞー(棒読み」
「???」
「これで秘密を知るものは俺とあなた達だけだ。俺達は急ぐ旅の途中、二度とこの村を訪れることも無い。きっと長い間秘密を守り通してきたあなた方だ、シーバさんが教会の仇を取ったというも、しっかりと語りついで行けますよね?」

「・・・そうですね・・・もしかすると、コレで終われるかも知れません」
「話し合いのできる方で良かった。そして、リンカさん、あなたはもう少し周りの事も考えるべきだ。誰かが何かをするにも、何かをにも事情がある。この御婦人にしっかり教わるといいでしょう」
「・・・はい」

「では、俺達は行きます。どうぞお幸せに」

ぽっく ぽっく ぽっく ぽっく

「うん、まぁ、考えてみたら俺達って王様に追われる反逆者じゃん?もういっそこういう路線でもいいよね」
「こういう路線ってなによっ?」
「え?無法者?」
「・・・確かに、アンタ、殺るときは躊躇なくいくタイプだしね」

「旦那様・・・だいすきですっ!」

ぶほぉっ!

「「「「「・・・ユリアちゃん?」」」」」
「旦那様はリンカさんを助けたんじゃないんです。アベルさんと私のわがままを聞いてくれただけ。私達がちょっとだけ幸せを感じられる、たったそれだけの為に、一国と殺し合うくらいの事は平然としてくれるんです・・・だから・・・キュンっときちゃいました」
「ユリア・・・天然でこの破壊力・・・おそろしい子っ!」

「なるほど・・・そういう事か・・・なんだ・・・その・・・わかると凄いな?・・・か、顔がニヤけてしまうでは無いか」

「隊長といい、ユリアちゃんといい、顔と性格がぜんっ・・・ぜんっ噛み合って無いですよねー」
「そうか?俺はそんな事ないと思うけど?」

「わかるわっ!ユリアなんて初めて見た時『氷結姫じゃなくて氷血鬼じゃんっ!』って思ったし!」
「・・・奥様」
「そうそう、オトコに貢がせて暮らしてまーすって顔ですよねー。で、そのお金は全部、惚れた男娼に騙し取られちゃう系?」
「ううう・・・」

「私も、隊長のこの顔から『貴様ら!』って言葉が出てきた時は耳を疑ったかな?絶対『みんなみんなー!』って顔かな?」
「そっ、そうか?」

「そうそう!それですっかりオッサンキャラに慣れたと思ったら、主様と出会った途端に乙女化しちゃうしっ!」
「あーっ、アレはビックリしたよねー?」
「くっ!そんなことは・・・無いと思うが・・・」

「ユリアはギャップ萌えだけど、アベルさんは・・・損しかしてないわねっ?」
「そ、そうなの・・・か・・・」

「いやっ、そう言うならお前だって、その顔で恥ずかしがり屋さんってどうなの?何度しかかった事か」
「べっ、別に恥ずかしくなんかないわっ!演技よっ!演技っ!」

「おっ、おれっちは?おれっちはどうよ?」
「「「・・・」」」
「あー、ライザなー、ライザは見たまんまなー、もうちょっと恥じらいとか覚えようなー」
「けっ!」

今日も二桁、人を殺めたというのに、なんの波風もなく、ロックハウス家は平和だった。
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