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2nd season 第三章
143 シリア暗殺計画(6)
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「・・・思った以上に・・・のどかなとこね?」
「神官さん、めちゃくちゃ緊張してましたよね?」
「あれはアベルさんが睨んだからっしょ?バレちゃわないかハラハラしたわ!」
「奥方様・・・面目無い・・・」
「たいちょーはバカ正直だかんなー」
「ふんっ、『正直』が付かないライザに言われたくはない」
「わははははっ、たいちょー、おもしれーな?帰ったらフレッドに教えてやろう」
私達は朝一番でガザル村を訪れた。
駐在の神官さんがあたふたしてたけど、奥様が『郵便の利用状況調査』と嘘を付いて切り抜けた。
まっすぐにミランダさんの家を目指す・・・と言っても神殿から数百メートルしか離れていないけど。
「ここね?」
どこにでもあるような農村の家。
お隣さんと全然区別がつかないけど、目印の鍬が屋根にぶら下がってる。
コンコンッ
「ミランダさん?いるかしらっ?聖都から来たのだけれど・・・」
家の中からガタガタと音がする。
すぐに戸が開いて・・・お婆さんが出てきた。
「えーと、もしかして、あなたがミランダさん?」
「んだ。おめだなんだべ?」
「・・・聖都から来たんだけど、この手紙に見覚えは?」
「・・・すたものシラネな?」
「本当かっ!?怯えているのなら心配は要らぬ。こうみえて我らは白の騎士、偉いのだっ!」
「いやっ、アベルさん?どうみても・・・嫁入りの当日には見えないわね?」
イタズラ?今まで無理なお願いとかはあったけど、イタズラははじめて。
考えてみたら、目安箱ってだれでも入れられるもの、イタズラがあっても不思議じゃないか・・・。
でも、イタズラで良かった、悪いことは起きないよ!
トスッ トストスッ
えっ?えっ?
「敵襲っ!・・・数・・・最低一っ!目視できずっ!」
「奥方様っ!しっかりっ!今矢を抜きますっ!」
ミランダさんを家の中へ突き飛ばし、奥様を抱えたアベルさんがそのまま駆け込む。
私は・・・そうだっ!私が守らなきゃ!
「アイスウォール!!!」
粗末な壁を抜けて矢が飛び込まないよう、家ごと取り囲むように氷の壁を展開する、
胸に二本、脚に一本、奥様に矢が刺さっていた。
でも即死じゃない。
アベルさんが治してくれるはず。
カッ カッ カッカッ
敵の姿は見えない。
隣家の屋根を越えて、二方向から矢が飛んでくる。
でも二人くらいなら大丈夫。
私達は強い。
装備だって特別性だ・・・あれ?・・・おかしい?なんで矢が刺さるの?この制服は簡単には切れないし、山なりで飛んでくるような矢が抜けるはずが無い?
「諸君っ!突撃っ!バケモノを殺せぇ~~~~っ!」
「「「「「うぉぉぉぉぉ!」」」」」
村の外で雄叫びが聞こえた。
多いっ!
どうするの?
奥様を連れて神殿まで逃げなくちゃ!
「くっ、まじーぞ、たいちょー、囲まれるっ!」
「アベルさんっ!敵が来ますっ!神殿まで撤退をっ!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
奥様の叫び声?何っ?
家の中へ駆け込むと何かに躓いた。
座り込んだ奥様に、お婆さんが襲いかかってる!?
状況が飲み込めない!
「なんだい?随分と硬い篭手だねぇ?」
お婆さんが大きな鎌を振り上げる。
「氷槍!!!」
「ちっ」
避けられた!?
「隊長っ・・・隊長っ・・・」
ライザさんの声に振り返る・・・目に映る映像が理解できない!?!?!?!?
なんで?アベルさん・・・が・・・。
「ユリアっ!集中っ!手練よっ!」
「はいっ!」
矢が刺さったままの奥様がよろけながら立ち上がる。
「ってんめぇぇぇええ!」
両手にボルトを握りしめ、ライザさんが突進するっ!
~~~~~
「ルカさん、俺ら、行かなくていんすか?」
「弓使いが家のなかとかいかないよぉ~、首刈り婆ぁごと燃やしちゃえばいんじゃないかなぁ~、あのおばあちゃん、なんかこわいしぃ~」
「それも、そっすねー。あとは兵隊さんたちにおまかせっすねー」
ヒュンッ ヒュンヒュンッ
気の抜けた声で会話しながらも、ルカの指から放たれた矢が村人たちの命を奪ってゆく。
戸内の彼らが異変に気がつくほど、雄叫びと足音がすぐそこまで迫っていた。
~~~~~
「っくしょう、すばしっこいババアだぜ」
「ライザさん、下がって! アイスバレット!!!」
宙に生み出された無数の氷塊をお婆さんに放つ。
『素早い相手には一撃で倒そうとしないで、面攻撃で削っていくんだ』
カインが教えてくれた戦い方。
この人は絶対に倒さなきゃダメ。
ガンガンガンガンッ
「痛ったいねぇ~、ちょっと若いからって調子に「アイスバレット!!!」「アイスバレット!!!」「アイスバレット!!!」」
ガンガンガンガンッ ガンガンガンガンッ ガンガンガンガンッ
礫の連続攻撃で動きを封じて・・・集中、集中、集中・・・今っ!
「フリーズ!!!」
ビキビキビキッ
「ライザさんっ!」
「おっらぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
氷像と化したお婆さんに、ライザさんがボルトを突き立てる!
ガッ パキパキパキパキパキ
ピンク色の破片になって、お婆さんが散らばって・・・ドサッ
「「奥様っ!」」
崩れ落ちた奥様の身体からどんどん血が流れ出していく。
急がなきゃ!
「ライザさんっ!奥様を!露払いはわたしがっ!」
「頼んだっ!」
意識を失った奥様をライザさんが抱きかかえる・・・視界の隅に映るアベルさんの身体には頭が無い・・・。
少し離れたところで、驚きの表情のまま固まった、アベルさんが転がっている・・・。
「ユリアっち!今は奥様だっ!」
「はっ・・・はいっ!」
アベルさんの瞼を閉じさせ、血溜まりの中からネックレスを拾い上げる・・・ごめんなさい・・・これだけはカインに届けるから。
「ライザさんっ、行きますっ!」
「おうっ!」
「アイスジャベリン!!!」
戸口を吹き飛ばして外に飛び出すと、一斉に矢が降り注ぐ。
「アイスウォール!!!」
カッ カカッ カッ カッ カッ カッ カカカッ
通りを埋め尽くす武装兵。
でも、神殿までたった400m。
絶対に、奥様を送り届ける!
「コキュートス!!!」
有効範囲は30メートル。
包囲網の一角を切り崩すには充分なはず。
パキパキパキパキパキンッ
「ライザさんっ!」
「うぉらぁぁぁぁぁぁぁ!」
氷像と化した敵兵を弾き飛ばしながらライザさんが駆け出す。
「アイスウォール!!!」
倒せたのはほんの一部。
左右から押し寄せる兵に飲み込まれないよう、氷の壁でトンネルを作った。
今のレベルならコキュートスはあと三回、敵兵の半分も倒せない。
マナ・ポーションを飲み干しながらライザさんを追い抜く。
「アイスウォール!!!」
このまま神殿までトンネルを繋げて・・・えっ?
~~~~~
「うわぁ~、神殿までこわしちゃったよ~?魔法陣だけこわせばいいのにぃ~、呪われちゃいそぅ~」
「あの地味な教皇の影響で急に人気出たっすからねー、土魔法使い。絶対っ、調子のってんすよ!」
「まぁ、こっちもよろこんでるみたいだからぁ~、べつにいんだけどぉ~」
「俺らももっと目立っといた方がいいっすか?」
「うーん、いちおーボーナスは狙うけどぉ~、まだずっと先よ?組織からきてる連中、だーれもうごいてないでしょぉ~?」
「先っすか?傭兵連中に殺られちゃわないっすか?」
「もー、シュワルベ君?おしえたでしょぉ~?魔法使いとは最初からまじめにやっちゃだめって!マナが尽きるまでとおくからチクチクつついて、魔法なくなったらまじめにやるの、わすれちゃだめだよぉ~?」
「思い出したっす!『魔法使い、マナが尽きれば、ただの人』っす!」
「そうそう。亜人なんかより、魔法使いのほーがよっぽどバケモノなんだから、今日は死ぬ係の人、たくさんいるし、のんびりまちましょぉ~」
「うっす!」
「神官さん、めちゃくちゃ緊張してましたよね?」
「あれはアベルさんが睨んだからっしょ?バレちゃわないかハラハラしたわ!」
「奥方様・・・面目無い・・・」
「たいちょーはバカ正直だかんなー」
「ふんっ、『正直』が付かないライザに言われたくはない」
「わははははっ、たいちょー、おもしれーな?帰ったらフレッドに教えてやろう」
私達は朝一番でガザル村を訪れた。
駐在の神官さんがあたふたしてたけど、奥様が『郵便の利用状況調査』と嘘を付いて切り抜けた。
まっすぐにミランダさんの家を目指す・・・と言っても神殿から数百メートルしか離れていないけど。
「ここね?」
どこにでもあるような農村の家。
お隣さんと全然区別がつかないけど、目印の鍬が屋根にぶら下がってる。
コンコンッ
「ミランダさん?いるかしらっ?聖都から来たのだけれど・・・」
家の中からガタガタと音がする。
すぐに戸が開いて・・・お婆さんが出てきた。
「えーと、もしかして、あなたがミランダさん?」
「んだ。おめだなんだべ?」
「・・・聖都から来たんだけど、この手紙に見覚えは?」
「・・・すたものシラネな?」
「本当かっ!?怯えているのなら心配は要らぬ。こうみえて我らは白の騎士、偉いのだっ!」
「いやっ、アベルさん?どうみても・・・嫁入りの当日には見えないわね?」
イタズラ?今まで無理なお願いとかはあったけど、イタズラははじめて。
考えてみたら、目安箱ってだれでも入れられるもの、イタズラがあっても不思議じゃないか・・・。
でも、イタズラで良かった、悪いことは起きないよ!
トスッ トストスッ
えっ?えっ?
「敵襲っ!・・・数・・・最低一っ!目視できずっ!」
「奥方様っ!しっかりっ!今矢を抜きますっ!」
ミランダさんを家の中へ突き飛ばし、奥様を抱えたアベルさんがそのまま駆け込む。
私は・・・そうだっ!私が守らなきゃ!
「アイスウォール!!!」
粗末な壁を抜けて矢が飛び込まないよう、家ごと取り囲むように氷の壁を展開する、
胸に二本、脚に一本、奥様に矢が刺さっていた。
でも即死じゃない。
アベルさんが治してくれるはず。
カッ カッ カッカッ
敵の姿は見えない。
隣家の屋根を越えて、二方向から矢が飛んでくる。
でも二人くらいなら大丈夫。
私達は強い。
装備だって特別性だ・・・あれ?・・・おかしい?なんで矢が刺さるの?この制服は簡単には切れないし、山なりで飛んでくるような矢が抜けるはずが無い?
「諸君っ!突撃っ!バケモノを殺せぇ~~~~っ!」
「「「「「うぉぉぉぉぉ!」」」」」
村の外で雄叫びが聞こえた。
多いっ!
どうするの?
奥様を連れて神殿まで逃げなくちゃ!
「くっ、まじーぞ、たいちょー、囲まれるっ!」
「アベルさんっ!敵が来ますっ!神殿まで撤退をっ!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ」
奥様の叫び声?何っ?
家の中へ駆け込むと何かに躓いた。
座り込んだ奥様に、お婆さんが襲いかかってる!?
状況が飲み込めない!
「なんだい?随分と硬い篭手だねぇ?」
お婆さんが大きな鎌を振り上げる。
「氷槍!!!」
「ちっ」
避けられた!?
「隊長っ・・・隊長っ・・・」
ライザさんの声に振り返る・・・目に映る映像が理解できない!?!?!?!?
なんで?アベルさん・・・が・・・。
「ユリアっ!集中っ!手練よっ!」
「はいっ!」
矢が刺さったままの奥様がよろけながら立ち上がる。
「ってんめぇぇぇええ!」
両手にボルトを握りしめ、ライザさんが突進するっ!
~~~~~
「ルカさん、俺ら、行かなくていんすか?」
「弓使いが家のなかとかいかないよぉ~、首刈り婆ぁごと燃やしちゃえばいんじゃないかなぁ~、あのおばあちゃん、なんかこわいしぃ~」
「それも、そっすねー。あとは兵隊さんたちにおまかせっすねー」
ヒュンッ ヒュンヒュンッ
気の抜けた声で会話しながらも、ルカの指から放たれた矢が村人たちの命を奪ってゆく。
戸内の彼らが異変に気がつくほど、雄叫びと足音がすぐそこまで迫っていた。
~~~~~
「っくしょう、すばしっこいババアだぜ」
「ライザさん、下がって! アイスバレット!!!」
宙に生み出された無数の氷塊をお婆さんに放つ。
『素早い相手には一撃で倒そうとしないで、面攻撃で削っていくんだ』
カインが教えてくれた戦い方。
この人は絶対に倒さなきゃダメ。
ガンガンガンガンッ
「痛ったいねぇ~、ちょっと若いからって調子に「アイスバレット!!!」「アイスバレット!!!」「アイスバレット!!!」」
ガンガンガンガンッ ガンガンガンガンッ ガンガンガンガンッ
礫の連続攻撃で動きを封じて・・・集中、集中、集中・・・今っ!
「フリーズ!!!」
ビキビキビキッ
「ライザさんっ!」
「おっらぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
氷像と化したお婆さんに、ライザさんがボルトを突き立てる!
ガッ パキパキパキパキパキ
ピンク色の破片になって、お婆さんが散らばって・・・ドサッ
「「奥様っ!」」
崩れ落ちた奥様の身体からどんどん血が流れ出していく。
急がなきゃ!
「ライザさんっ!奥様を!露払いはわたしがっ!」
「頼んだっ!」
意識を失った奥様をライザさんが抱きかかえる・・・視界の隅に映るアベルさんの身体には頭が無い・・・。
少し離れたところで、驚きの表情のまま固まった、アベルさんが転がっている・・・。
「ユリアっち!今は奥様だっ!」
「はっ・・・はいっ!」
アベルさんの瞼を閉じさせ、血溜まりの中からネックレスを拾い上げる・・・ごめんなさい・・・これだけはカインに届けるから。
「ライザさんっ、行きますっ!」
「おうっ!」
「アイスジャベリン!!!」
戸口を吹き飛ばして外に飛び出すと、一斉に矢が降り注ぐ。
「アイスウォール!!!」
カッ カカッ カッ カッ カッ カッ カカカッ
通りを埋め尽くす武装兵。
でも、神殿までたった400m。
絶対に、奥様を送り届ける!
「コキュートス!!!」
有効範囲は30メートル。
包囲網の一角を切り崩すには充分なはず。
パキパキパキパキパキンッ
「ライザさんっ!」
「うぉらぁぁぁぁぁぁぁ!」
氷像と化した敵兵を弾き飛ばしながらライザさんが駆け出す。
「アイスウォール!!!」
倒せたのはほんの一部。
左右から押し寄せる兵に飲み込まれないよう、氷の壁でトンネルを作った。
今のレベルならコキュートスはあと三回、敵兵の半分も倒せない。
マナ・ポーションを飲み干しながらライザさんを追い抜く。
「アイスウォール!!!」
このまま神殿までトンネルを繋げて・・・えっ?
~~~~~
「うわぁ~、神殿までこわしちゃったよ~?魔法陣だけこわせばいいのにぃ~、呪われちゃいそぅ~」
「あの地味な教皇の影響で急に人気出たっすからねー、土魔法使い。絶対っ、調子のってんすよ!」
「まぁ、こっちもよろこんでるみたいだからぁ~、べつにいんだけどぉ~」
「俺らももっと目立っといた方がいいっすか?」
「うーん、いちおーボーナスは狙うけどぉ~、まだずっと先よ?組織からきてる連中、だーれもうごいてないでしょぉ~?」
「先っすか?傭兵連中に殺られちゃわないっすか?」
「もー、シュワルベ君?おしえたでしょぉ~?魔法使いとは最初からまじめにやっちゃだめって!マナが尽きるまでとおくからチクチクつついて、魔法なくなったらまじめにやるの、わすれちゃだめだよぉ~?」
「思い出したっす!『魔法使い、マナが尽きれば、ただの人』っす!」
「そうそう。亜人なんかより、魔法使いのほーがよっぽどバケモノなんだから、今日は死ぬ係の人、たくさんいるし、のんびりまちましょぉ~」
「うっす!」
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