168 / 173
2nd season 第四章
164 奴隷の人権を守る会副会長補佐
しおりを挟む
「ふむ。大体の規則はわかったな。じゃ、みんな、少し早いが何か食べにいってみよう」
「おっしゃー!肉か?肉だな?主様っ!」
掲示板に背を向けてスタスタと出口へ向かう。
この文化水準だ、料理にも期待していいかもしれない。
「ちょっと!無視するとはいい度胸じゃないっ!待ちなさいよっ!」
「なぁ、なんか大昔にこんなやり取り無かったか?」
「何年経ってもアンタはアンタだって事ね?」
スタスタ ガヤガヤ
「だから待ちなさいって言ってるでしょ!」
ダッシュで回り込まれた。
「あー、人違いだ。俺にはちゃんと男の奴隷もいる。なぁ、フレッド?」
「うむ。ライザが肉を食べたいと言っているのだ。邪魔をしないで貰えると助かる」
「そういう事だ。では、拙者これにて!」
ガシッ!
「これ以上逃げるのなら、衛兵を呼ぶわよ!」
まぁ、本音を言えば是非とも話は聞いておきたい。
情報は多いに越したことが無いし、タイトスカートのバインバインなお姉さんなんて、前回死んで以来、お目にかかって居なかった。
「・・・手短にな?ライザは腹が減ると暴れるが、責任は持てんぞ?」
~~~~~
「改めて。私は『奴隷の人権を守る会 副会長補佐』のベルガット・ウィズラー。お名前伺って良いかしら?」
役所の会議室はシンプルで洗練された内装、税の無駄遣いをしていない感じが好感を持てる。
「あー、俺の名はカイン・ロックハウス・アベル。ロックハウスと呼んでもらって構わない」
一瞬偽名を名乗ろうかと思ったが、奴隷紋に名が刻まれているから意味が無かった。
「随分と・・・立派なお名前ね?どこかのお偉い方なのかしら?」
「街に帰れば偉いことは偉いが、ずっとずっと遠くの辺境だ。気を使う必要は無い」
「では遠慮無く。まずは話をするのに、フードで顔を隠したままっていうのは、少し失礼じゃないかしら?」
「ふむ。確かにその通りだな?これは失礼した」
バサッ
「ひっ!?」
(ブフォッ!)
(『ひっ!』って言われた!主様っ、ホンモノに『ひっ!』って言われたっ!)
コンコンッ 「ウィズラー様、お茶をお持ちしま・・・ひっ!?」
(ブフォッ!)
(あっ、主様っ、独壇場すぐるっwwwww)
「コッ、コホンッ。えーと、やっぱり被っててもらっていいかしら?その方が、話しやすそうだし」
しどい・・・
カタカタと小刻みに音を立てて、俺の前にカップが置かれる。
「なっ!これはまさかっ!」
「カフィを知っているということは、南の辺境から来たというのは本当のようですね」
まじか?南の辺境に行けばコーヒーが手に入るのか!?
あ、ここで飲めるってことはニボラーでも売ってるのか。
「いや、俺の街では採れなかった。遠慮なく頂こう」
ふーっ ふーっ ズズッ うーん、26年ぶりのカフェイン・・・。
「主様っ!旨いのか?」
「ああ、うまい。でも皆は砂糖とミルクを貰ったほうがいいぞ?」
「ロックハウス殿の街ではカフィに砂糖を入れるのですか?」
「あれ?ここでは入れないのかな?・・・是非一度試してみるといい。そうだな、せっかくだ、皆もこのまま、本当のカフィの味を知っておくといい」
「香ばしい香りね?」
「おいしそうな匂いですー」
「あー、ライザ。一気に飲むなよ?ちょっとにしておけ?」
「ケチくさいな?ぐびっといかせろ、ぐびっ 苦っ!」
「だから言っただろ?慣れないとこの味は苦いんだ。慣れればこの苦味がやみつきになる」
「ロックハウス殿、砂糖とミルク、お持ちしましょうか?」
「お願いできますか?皆にはあった方が良いようです」
はぁ・・・魔族、案外いいな?
これはますます食文化に期待が持てる。
名もなき補佐さんが砂糖とミルクを持ってきてくれた、いいヤツかもしれん。
「ほら、ライザ、ちゃんとお礼を言って、小匙一杯・・・あ、小匙が無いな。ホレ、みんなコレを使って」
「貴方っ?いま、それ、どこから出しました?」
「ん?」
「そのっ、小匙ですっ!」
「あー、キニシナイキニシナイ、ささ、補佐さんもこの匙で、まずは砂糖を一杯だけ」
危ない危ない。
まーバレてもいんだけど。
「うまっ!主様っ!うまいぞっ!」
「ホントね?」
欧州におけるコーヒーの起源には逸話がある。
17世紀の終わり、ウィーンを包囲したトルコ軍が撤退した際に、放棄された陣の中にコーヒー豆の袋があり、これを手に入れた男が欧州初のコーヒーハウスを開業する。
しかし、黒くて苦いコーヒーは全く売れず、苦心の末に、砂糖と牛乳を入れることを発明して、爆発的な流行に成功する。
これが俗に言うウィンナーコーヒーで、欧州コーヒー文化の起源。
と、言うのが定説化しているが、実は嘘らしい。
17世紀初頭には、エジプトで砂糖を入れる飲み方が定着しており、同時期に、中国でもミルクを入れて飲む外国人が居たらしい。
まぁ、割とどうでもいい。
「・・・カフィにこのような飲み方があったとは知りませんでした」
「では、ミルクも試されては?小匙で二杯程度入れるだけでぐっとまろやかになりますし、ミルクを温めてカフィと1対1で割ったり、変わったところでは、砕いたカフィーの豆をミルクに直接入れ、小鍋で煮立てた物を濾して飲むというのも、なかなかコクが出て旨いですよ」
皆のカップにミルクが入れられる。
「うぉっ!また味が変わった!」
「私はこっちの方が好きかも」
うんうん、みな楽しそうだ。
わざわざ1万キロも飛んできた甲斐が・・・あっ!めちゃくちゃ脱線してた。
「コホンッ。して、拙者に話とは?」
「・・・そうでした。カフィの話ですっかり誤魔化されるところでした。大陸全土に広がりつつある奴隷保護の波ですが、この街でも力を入れています。女性ばかり奴隷にされている方には、きちんと規則を理解し、遵守されているか確認させて頂いているのです」
「なるほど。では、ちょうどいい。この中の一人、ユリアは性奴隷として奴隷紋を刻まれ、前の主から俺が買い取りました。そのようなケースの扱いはどうなりますか?」
「ええ、ひと目見てわかりましたわ。ですがこの街では性奴隷も奴隷も区別はありません。性的虐待は懲役5年の刑になります」
「えっ?懲役刑あんの?食費とか税金負担?ほんとに?」
「・・・なんだか食いつきどころがおかしいですが、あります。食事は三食与えられますが、労役もありますので、税の負担はありません」
「ん?それは犯罪奴隷とどう違うの?」
「違いませんよ?犯罪奴隷は街が所有する奴隷というだけで、人間の奴隷と扱いは変わりません」
「なるほど。よくわかった。話を進めて下さい」
「・・・奴隷の人権を守る会では、街の中で奴隷の虐待が確認もしくはその可能性が高いと思われる場合、対象の奴隷を保護する権限が認められています。先程話にあがった性奴隷の方も居るようですし、まずはお一方ずつ、個別にお話を伺わせて頂こうと思います。よろしいですね?」
ふむ・・・児童保護の福祉委員的な奴か?
だが、俺抜きで話せばどんなボロが出るか・・・特にライザ夫妻が危険すぎる。
「だが断るっ!」
「語るに落ちましたね?それは聞かれては困る事があると、認めたも同じです!」
「違うな。個別の面談など不要だからだ。みんな、命令だっ!俺に性行為を強要された事があるものは手をあげろっ!」
シュタッ シュタッ シュタッ
ユリア、エマ、シリアの三人が手を上げる。
「ごらんなさいっ!貴方のような人には奴隷を持つ資格はありませんっ!」
「ほんとうにそうかな?みんな、命令だっ!俺に性行為を強要した事があるものは手をあげろっ!」
シュタッ シュタッ シュタッ シュタッ シュタッ シュタッ シュタッ
ラティアにアリス、フレッドを除く七名が手を上げた。
「へっ!?」
「あれ?旦那様?わたし、強要したことありませんよ?なんで手があがるんですか?」
「ユリア・・・あんた、自覚なかったのね?」
(((((コクコクコクコク)))))
「そして最後にもう一つ命令だ!この補佐さんに保護してほしいものは手を上げろっ!」
シーン
「と、いうわけだ。俺たちはそういうプレイを嗜んでいるが、虐待の類では無い。理解したか?」
「・・・ふっ、不潔ですっ!」
「問題が一つ片付いたところで新たな問題について話し合う必要があるな?この街では極めて高い水準で個人の権利を尊重する規則があるようだが、一方的に犯罪者の汚名を着せられ、辱めを受けた場合、どこに訴え出れば良いのか教えてもらえるかな?何しろ冤罪を晴らすために、自ら性癖を告白させられたんだ、相応の対処をすべきだろう?」
「なっ!?・・・そっ・・・それは・・・」
「さしあたり『奴隷の人権を守る会』の副会長さんとやらを探せば良いのかな?職務上の問題だ、上司にも一緒に管理責任を問うべきだろう?俺の奴隷たちもプレイについて赤の他人に暴露されたんだ、これも奴隷虐待に該当するか否か、是非とも会長さんのご意見を伺いたいところだ」
「・・・も・・・申し訳ございませんでした」
「ふむ・・・謝罪の意志はあるのか。そうだな、俺もこの街についたばかり、わざわざ事を荒立てるつもりは無いのだが、今後同じような事があっては困る。補佐殿が俺の身の潔白を証明して、一筆したためてくれるなら、不幸な勘違いという事で水に流さんでもないが?」
##### 奴隷所持証明 #####
右、カイン・ロックハウス・アベルは奴隷所有に関し、極めて善良な認識を有する、ニボラー水準の市民であることをここに証明する。
奴隷の人権を守る会 副会長補佐 ベルガット・ウィズラー
######################
うむ、新大陸における身分証明書をゲットした。
「おっしゃー!肉か?肉だな?主様っ!」
掲示板に背を向けてスタスタと出口へ向かう。
この文化水準だ、料理にも期待していいかもしれない。
「ちょっと!無視するとはいい度胸じゃないっ!待ちなさいよっ!」
「なぁ、なんか大昔にこんなやり取り無かったか?」
「何年経ってもアンタはアンタだって事ね?」
スタスタ ガヤガヤ
「だから待ちなさいって言ってるでしょ!」
ダッシュで回り込まれた。
「あー、人違いだ。俺にはちゃんと男の奴隷もいる。なぁ、フレッド?」
「うむ。ライザが肉を食べたいと言っているのだ。邪魔をしないで貰えると助かる」
「そういう事だ。では、拙者これにて!」
ガシッ!
「これ以上逃げるのなら、衛兵を呼ぶわよ!」
まぁ、本音を言えば是非とも話は聞いておきたい。
情報は多いに越したことが無いし、タイトスカートのバインバインなお姉さんなんて、前回死んで以来、お目にかかって居なかった。
「・・・手短にな?ライザは腹が減ると暴れるが、責任は持てんぞ?」
~~~~~
「改めて。私は『奴隷の人権を守る会 副会長補佐』のベルガット・ウィズラー。お名前伺って良いかしら?」
役所の会議室はシンプルで洗練された内装、税の無駄遣いをしていない感じが好感を持てる。
「あー、俺の名はカイン・ロックハウス・アベル。ロックハウスと呼んでもらって構わない」
一瞬偽名を名乗ろうかと思ったが、奴隷紋に名が刻まれているから意味が無かった。
「随分と・・・立派なお名前ね?どこかのお偉い方なのかしら?」
「街に帰れば偉いことは偉いが、ずっとずっと遠くの辺境だ。気を使う必要は無い」
「では遠慮無く。まずは話をするのに、フードで顔を隠したままっていうのは、少し失礼じゃないかしら?」
「ふむ。確かにその通りだな?これは失礼した」
バサッ
「ひっ!?」
(ブフォッ!)
(『ひっ!』って言われた!主様っ、ホンモノに『ひっ!』って言われたっ!)
コンコンッ 「ウィズラー様、お茶をお持ちしま・・・ひっ!?」
(ブフォッ!)
(あっ、主様っ、独壇場すぐるっwwwww)
「コッ、コホンッ。えーと、やっぱり被っててもらっていいかしら?その方が、話しやすそうだし」
しどい・・・
カタカタと小刻みに音を立てて、俺の前にカップが置かれる。
「なっ!これはまさかっ!」
「カフィを知っているということは、南の辺境から来たというのは本当のようですね」
まじか?南の辺境に行けばコーヒーが手に入るのか!?
あ、ここで飲めるってことはニボラーでも売ってるのか。
「いや、俺の街では採れなかった。遠慮なく頂こう」
ふーっ ふーっ ズズッ うーん、26年ぶりのカフェイン・・・。
「主様っ!旨いのか?」
「ああ、うまい。でも皆は砂糖とミルクを貰ったほうがいいぞ?」
「ロックハウス殿の街ではカフィに砂糖を入れるのですか?」
「あれ?ここでは入れないのかな?・・・是非一度試してみるといい。そうだな、せっかくだ、皆もこのまま、本当のカフィの味を知っておくといい」
「香ばしい香りね?」
「おいしそうな匂いですー」
「あー、ライザ。一気に飲むなよ?ちょっとにしておけ?」
「ケチくさいな?ぐびっといかせろ、ぐびっ 苦っ!」
「だから言っただろ?慣れないとこの味は苦いんだ。慣れればこの苦味がやみつきになる」
「ロックハウス殿、砂糖とミルク、お持ちしましょうか?」
「お願いできますか?皆にはあった方が良いようです」
はぁ・・・魔族、案外いいな?
これはますます食文化に期待が持てる。
名もなき補佐さんが砂糖とミルクを持ってきてくれた、いいヤツかもしれん。
「ほら、ライザ、ちゃんとお礼を言って、小匙一杯・・・あ、小匙が無いな。ホレ、みんなコレを使って」
「貴方っ?いま、それ、どこから出しました?」
「ん?」
「そのっ、小匙ですっ!」
「あー、キニシナイキニシナイ、ささ、補佐さんもこの匙で、まずは砂糖を一杯だけ」
危ない危ない。
まーバレてもいんだけど。
「うまっ!主様っ!うまいぞっ!」
「ホントね?」
欧州におけるコーヒーの起源には逸話がある。
17世紀の終わり、ウィーンを包囲したトルコ軍が撤退した際に、放棄された陣の中にコーヒー豆の袋があり、これを手に入れた男が欧州初のコーヒーハウスを開業する。
しかし、黒くて苦いコーヒーは全く売れず、苦心の末に、砂糖と牛乳を入れることを発明して、爆発的な流行に成功する。
これが俗に言うウィンナーコーヒーで、欧州コーヒー文化の起源。
と、言うのが定説化しているが、実は嘘らしい。
17世紀初頭には、エジプトで砂糖を入れる飲み方が定着しており、同時期に、中国でもミルクを入れて飲む外国人が居たらしい。
まぁ、割とどうでもいい。
「・・・カフィにこのような飲み方があったとは知りませんでした」
「では、ミルクも試されては?小匙で二杯程度入れるだけでぐっとまろやかになりますし、ミルクを温めてカフィと1対1で割ったり、変わったところでは、砕いたカフィーの豆をミルクに直接入れ、小鍋で煮立てた物を濾して飲むというのも、なかなかコクが出て旨いですよ」
皆のカップにミルクが入れられる。
「うぉっ!また味が変わった!」
「私はこっちの方が好きかも」
うんうん、みな楽しそうだ。
わざわざ1万キロも飛んできた甲斐が・・・あっ!めちゃくちゃ脱線してた。
「コホンッ。して、拙者に話とは?」
「・・・そうでした。カフィの話ですっかり誤魔化されるところでした。大陸全土に広がりつつある奴隷保護の波ですが、この街でも力を入れています。女性ばかり奴隷にされている方には、きちんと規則を理解し、遵守されているか確認させて頂いているのです」
「なるほど。では、ちょうどいい。この中の一人、ユリアは性奴隷として奴隷紋を刻まれ、前の主から俺が買い取りました。そのようなケースの扱いはどうなりますか?」
「ええ、ひと目見てわかりましたわ。ですがこの街では性奴隷も奴隷も区別はありません。性的虐待は懲役5年の刑になります」
「えっ?懲役刑あんの?食費とか税金負担?ほんとに?」
「・・・なんだか食いつきどころがおかしいですが、あります。食事は三食与えられますが、労役もありますので、税の負担はありません」
「ん?それは犯罪奴隷とどう違うの?」
「違いませんよ?犯罪奴隷は街が所有する奴隷というだけで、人間の奴隷と扱いは変わりません」
「なるほど。よくわかった。話を進めて下さい」
「・・・奴隷の人権を守る会では、街の中で奴隷の虐待が確認もしくはその可能性が高いと思われる場合、対象の奴隷を保護する権限が認められています。先程話にあがった性奴隷の方も居るようですし、まずはお一方ずつ、個別にお話を伺わせて頂こうと思います。よろしいですね?」
ふむ・・・児童保護の福祉委員的な奴か?
だが、俺抜きで話せばどんなボロが出るか・・・特にライザ夫妻が危険すぎる。
「だが断るっ!」
「語るに落ちましたね?それは聞かれては困る事があると、認めたも同じです!」
「違うな。個別の面談など不要だからだ。みんな、命令だっ!俺に性行為を強要された事があるものは手をあげろっ!」
シュタッ シュタッ シュタッ
ユリア、エマ、シリアの三人が手を上げる。
「ごらんなさいっ!貴方のような人には奴隷を持つ資格はありませんっ!」
「ほんとうにそうかな?みんな、命令だっ!俺に性行為を強要した事があるものは手をあげろっ!」
シュタッ シュタッ シュタッ シュタッ シュタッ シュタッ シュタッ
ラティアにアリス、フレッドを除く七名が手を上げた。
「へっ!?」
「あれ?旦那様?わたし、強要したことありませんよ?なんで手があがるんですか?」
「ユリア・・・あんた、自覚なかったのね?」
(((((コクコクコクコク)))))
「そして最後にもう一つ命令だ!この補佐さんに保護してほしいものは手を上げろっ!」
シーン
「と、いうわけだ。俺たちはそういうプレイを嗜んでいるが、虐待の類では無い。理解したか?」
「・・・ふっ、不潔ですっ!」
「問題が一つ片付いたところで新たな問題について話し合う必要があるな?この街では極めて高い水準で個人の権利を尊重する規則があるようだが、一方的に犯罪者の汚名を着せられ、辱めを受けた場合、どこに訴え出れば良いのか教えてもらえるかな?何しろ冤罪を晴らすために、自ら性癖を告白させられたんだ、相応の対処をすべきだろう?」
「なっ!?・・・そっ・・・それは・・・」
「さしあたり『奴隷の人権を守る会』の副会長さんとやらを探せば良いのかな?職務上の問題だ、上司にも一緒に管理責任を問うべきだろう?俺の奴隷たちもプレイについて赤の他人に暴露されたんだ、これも奴隷虐待に該当するか否か、是非とも会長さんのご意見を伺いたいところだ」
「・・・も・・・申し訳ございませんでした」
「ふむ・・・謝罪の意志はあるのか。そうだな、俺もこの街についたばかり、わざわざ事を荒立てるつもりは無いのだが、今後同じような事があっては困る。補佐殿が俺の身の潔白を証明して、一筆したためてくれるなら、不幸な勘違いという事で水に流さんでもないが?」
##### 奴隷所持証明 #####
右、カイン・ロックハウス・アベルは奴隷所有に関し、極めて善良な認識を有する、ニボラー水準の市民であることをここに証明する。
奴隷の人権を守る会 副会長補佐 ベルガット・ウィズラー
######################
うむ、新大陸における身分証明書をゲットした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる