私の詩集

白い石

がれきの下で見つけた、白い石

そのちいさな石がボクに言ってくれた

昨日はいい夢見たかい？と

周りに広がる、赤や黄色の花たち

1、2、3、1、2、3ばかりじゃ意味がないよ

世界中で1番弱っちい、いいわけばかりのボクに

大空に、その白い石を投げてみた

そうやって、友達も捨てるのかい？と

まだ見ぬ、女を思い

子という、白い石を投げてみた

昨日は、いい夢が見れたかい

ヴェルヴェットの夢の中で

白い石を白い砂にかえて

死とは、暗く寒い場所なのか

永遠に1人はいやだよ

寒くて耐えられないよと

閉めたら、閉めたらと叫ぶボクに

アーサーは、白い巨人とともに消えて行った

赤い太陽は、この世界をてらす

夜が来るのが、こんなに待ちどうしいという事があるのか

永遠の夜は、白い砂がよんでくる

やまない雨などないと、誰が言ったのか

すばらしい死のねいろが

アメリカ合衆国の海岸せんを、かなでている時

イギリスでは、白い光を追い続けている人達がいたであろう

今もボクには、想像でしかない時代

この時間を、感じている奴らは

幸せな人生なんだと、白い石は言った

今日は、いい夢が見れそうだ

マウントフジよりも高く登ってみたい

そう思った

ピラミッドにはいる、すんぜん

白い煙の中で見たものは

今ではその事は

どうでもいいはなし

よい夢さえ見れれば、ボクは充分と

遠い南のヤシの木を思い出しては

あらためて、思い、まどろう

明日の朝は、いつ来るのだろうか

そんな事は、どうでもいいはなし

パーティーのことなどは、頭にはない

夢の前でこう言ってくれる、白い石

幸せになれますようにと

肌色の砂漠に、銀の騎士が

つるぎをふりおろした時から

眠りは始まった

永遠には続かないけど

こどくというがいねんをなくしてくれる

バースデーのろうそくを消すしゅんかんのような

あたたかい感じがする