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名古屋ハードコア物語
しおりを挟む荘太郎のバンド、デストラップはハードコアバンドだった。
荘太郎はドラムスを担当。
演奏を終え、ボーカルのイザムと、トリを務める黒夢という、今人気急上昇の岐阜のビジュアル系バンドの音を聴いていた。
「やっぱ、プロは違うなぁ、イザム。」
荘太郎は、扉の閉まった入り口の外で音を聴きながら、イザムに言った。
「オレらも、負けてないって。高校卒業してもプロ目指すんだよな?」
イザムが、勝ち気に荘太郎に言った。
(現実が見えてないなぁ...)
荘太郎は、心の中でつぶやいた。
「なんだ、アイツ。フルメタルジャケットにでてくる奴みたいだがや!」
イザムが、今入り口の中に入っていった迷彩服の大男をからかった。
どうも、イザムは調子をこきやすい。
荘太郎は、イザムのそういうところが、嫌だった。
そういう性格のやつは、破滅する。
荘太郎は、思った。
「ハッハッハ、なんだアイツ。」
イザムは、まだ調子に乗っていた。
ほらほら、案の定、中から迷彩に身を包んだ大男が出てきましたよ。
「なんだ、おめぇ!」
言うのが早いか、大男の履いた安全靴がイザムの腹部を蹴り上げる。
イザムは、たまらず2メートルほど吹き飛び、壁に頭をうった。
「そ、荘太郎、何で助けんのだ...!」
(自分でまいた種なんだから、自分でケツふけよ。)
荘太郎は、あえて傍観した。
迷彩服の大男が、壁を頭に倒れたイザムの顔面を、安全靴のかかとで蹴り続ける。
(さすがに、やり過ぎだろ...)
荘太郎は、ようやくイザムを見るに見兼ねて仲裁に入った。
「ちょっと、ちょっとお兄さん。コイツ死にますよ。」
イザムは、口から泡を吹いて、白目をむいている。
「なんだ、お前、コイツの仲間か?」
大男は、そう言って荘太郎に殴りかかってきた。
荘太郎は素早くかわし、迷彩男の膝裏を蹴り倒し、膝をついた相手の顔面に膝蹴りした。
「おいっ!喧嘩だ。喧嘩だ!」
店のオーナーが通報したようだ。
「イザムっ!ヅラかるぞ!」
荘太郎は、失神しているイザムの巨体を抱えて、夜の暗闇に消えていった。
場は、騒然としており、床にはたくさんの血痕が飛び散っていた。
遠くの方から、パトカーのサイレンが聴こえ、中からは黒夢の甲高いボーカルの歌声が響いていた....
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