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仕返し
しおりを挟む翌週、荘太郎は愛知県立長久手高等学校へ通っていた。
朝、通学途中の自転車でパンクスの安達が声を掛けてきた。
「お前ら、フジパン(藤ケ丘パンクス)にやられたんだって?」
「フジパン?」
「フジパンの山田が、お前のこと探してるらしいよ。」
「.....」
そして、3限目の授業が始まった頃。
ボンボンボンッ!
[フジパンだぁー!]
1台の族車が、校内に入ってきた。
(フジパンの山田か?)
すかさず、3階の廊下に飛び出した荘太郎は、窓から単車に乗った迷彩服の大男を確認した。
「よっしゃぁー!」
荘太郎は、勢いよく階段を駆け降りて、校舎の中庭に飛び出た。
「やまだぁー!!」
族車の男は、荘太郎に向かって単車ごと突っ込んできた。
バァーンッ!!
荘太郎とフジパンの山田は、相打ちになりコンクリートの上に、揉みくちゃになった。
運良く、荘太郎は何事もなかった。
山田は脚を折った様子。
「うりぁぁー!」
倒れている山田が、バタフライナイフで荘太郎の太ももを刺した。
「く、くぅー。」
サイレンの音と共に、2人は2台の救急車で、高等裏にある愛知医科大学病院へ運ばれた。
荘太郎は、20針を縫い松葉杖をついて、山田の病室を探した。
山田は、足を折り、首もむちうち状態でベッドから起き上がれなかった。
深夜、消灯時間もとっくに過ぎた、午前0時。
コツコツコツと、松葉杖の音が病院の廊下を響かせる。
[ここだな....]
ギィィィーッ。
荘太郎は、山田の居るであろう個室のドアを開けた。
「やまだ....。」
「来たか...。好きにしろ。」
「手打ちにしないか...?」
荘太郎は言った。
「わかった。ゴブな。」
「ゴブって、ことで...。」
荘太郎は、山田の居る病室を出て、翌朝退院していった。
こうして、18歳の荘太郎は、藤ケ丘をしめるパンクス[フジパン]と、ゴブの関係になった。
月日もかさみ、高校を卒業した荘太郎は、栄の街でエコーというフウテンと、街売りを始めることになった。
「エコー。今日のアガリ、まずまずやったな。」
「ぼちぼち、閉めるか。」
「ほな、そしよか。」
[おい、おい。お前ら、誰に断ってここで商売やってるんや。]
「はぁ、ワシら中村組さんに、毎月きちんと納めていまスけど。」
[ワシが、その中村や。]
「はぁあ、お世話になってますぅー。」
[これからは、サブっちゅうモンが、シノギ集めにきよるからな。]
「へい。」
中村組の者は、そう言って去っていった。
「なにが、シノギや。月4万って。ボリすぎやろ。」
エコーは、ボヤキながら床に唾を吐いた。
「あぁーあ。なんか、もうかることないかなぁ。」
「8月に、雁道で夏祭り、場取れたで。」
エコーが、興奮して言った。
「1日、10本はいけるな。3日で30万か40万やな。」
「よっしゃ、しっかり稼いで、海外行くで。そしたら、密輸で荒稼ぎや。」
荘太郎とエコーは、東南アジアで麻薬の密輸を計画していた。
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