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お忍びデート!
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しおりを挟む電撃入社(?)してから早2か月。
マネージャーとしてはまだ新人だけど、悠斗とのつながりは前任に勝ってるに違いない。
というか前任の女の人の子供って・・・
そんな一抹の不安を抱えながら、今日出掛ける服を選ぶ。
そう、今日は悠斗に誘われてお忍びデート!なのだ・・けれど・・・。
「悠斗!まだ歩くの?」
「そう!でも優姫、人込みでは何て呼ぶ約束だっけ?」
「ゆ・・・ゆ~てぃ・・・」
「よくできましたっ」
「いやいやいや・・・!」
ファンのみんなからゆ~てぃと言われてるらしい悠斗は、人込みでスラっとした男性が「悠斗」と呼ばれるとすぐ人だかりができてしまうからといい、「ゆ~てぃ」と呼ぶようにと事務所を出るときに言われたのだった。
「も~優姫ってば、ワガママだよ?」
「そんな・・だって・・・」
「じゃあ、どんな呼び方だったらいいの?」
「・・・・ゆうちゃん・・?」
「・・・・・・・・・採用!」
「外にいるときだけだからね・・・」
手をつなぎながら、新宿の街並みを歩く。バレたくないという心理の悠斗の足のコンパスは、ずかずかと先へ進むから私は自然と小走りになる。
歌舞伎町の路地にはいると、もっと細い路地裏に入り込むと、ボロボロになった雑居ビルへ入っていった。
「翔・・!」
「優姫さん…こんにちは」
「翔、お待たせ。こっち?」
「そう………優姫さん、ここのほうがよく見えるよ」
「あぁっぁぁああん!やぁぁっ・・イッくぅ・・ナカでイッちゃうぅぅっ・・ぁあんっ!!
「はっ・・・出る・・・出るよみはる・・・くっっ・・あぁっ・・・!」
「おら、みはる!こっちも咥えろ!」
「ぐっ・・・んんっ・・・げほっ!」
「ゆ・・ゆうちゃんっこれ・・・」
「ゆうちゃん…俺も翔ちゃんて呼んでもらおうかな‥」
「翔はだめ!・・優姫が喜ぶと思って!ここね、AVの現場だよっ!」
「ぇぇええええっ??!」
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