59 / 62
誰のもの
1
しおりを挟む翌日、スケジュール通りに現場に着くと、
なにやらスタッフの方々がバタバタしていて騒々しかった。
「おい、まだ………のか!」
「いやでももう時間が……!」
キョロキョロしている私をよそに、荷物を置いた徹さんは、近くにいたメイクさんの裾を掴んだ。
「ねぇ、どうしたのこれ。」
「あっ、徹くんおはようございます!なんか相手の女優さんが連絡つかないみたいで……」
「ふーん。」
聞くと、人気急上昇で売れてきた女優さんだったが、ずっとファンだった悠斗の熱愛報道で引きこもってしまったそう。
それを聞いた徹さんはメイクさんの耳元、唇が触れそうな距離で囁くと、メイクさんは顔を赤くして部屋を出て行った。
「徹さん、今なんて話してたの?」
「…なに、気になる?」
「ばっ……別に……!あっ、今日のもう一人の人って……」
そのとき、ガチャリとドアが開いた。
「あ……優姫さん、おはよう。徹も。」
「翔……お、おはよう!」
「おー、よろしくな」
翔がマネージャーに一声かけて、部屋には私たち3人だけになる。
「優姫さん…これに着替えてって渡されたんだけど……?」
「えっ?これって・・バスローブ?」
手渡されたその白いバスローブに、まさかと思い恐る恐る徹さんの顔を見た。
「早く着替えろよ。下着外せよ?」
「な、な、なんでっ!私?!無理だよ!女優さんのかわりなんてっ!」
「優姫さん…大丈夫。今日のテーマ、優姫さんなら…」
そう、今日のテーマが問題なのに!
不思議そうな顔をしている翔を横目に既にバスローブに着替えた徹さんの元へ行く。
「セックス特集。得意だろ?」
「っっ!そんな、私っ!」
「徹さん、翔さん、優姫さん、そろそろお願いします!」
「・・・!」
「付き人がグラビア志望っていってあるから。良かったじゃん。素人なのにfan・fanの表紙飾るんだから。ほら、早く着替えろよ。」
手にもったバスローブごとカーテンのついた仕切りに押し込まれると、そのまま徹さんまではいってきた。
「AV女優になる第一歩だろ?腹くくれよ。着替え手伝おうか?」
「いいよ!!!う、、嬉しいけどいきなりなんて・・」
「徹、優姫さん先出てるね…」
「お前、こないだ酒飲んでAV女優になりたい!ってまだ言ってたからさ。本気なんだろ?」
「うん・・・でも私モデルなんて・・」
「大丈夫。俺しかいないと思えば。ほら、時間ないから手動かして。口はこっち。・・ちゅ・・」
「あ・・ん・・・れろ・・」
いつもの調子で徹さんの舌にからめとられる。
腰を支えられて、力が抜けたんだと気付く。
「ほら、準備できた?・・いくぞ」
AV女優になれば人前でエッチするのが当たり前。
今日はその練習だと思うしかない。
そう意気込んでバスローブの袖をぎゅっと握りしめ、徹さんについて部屋を出た。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
女の子がほとんど産まれない国に転生しました。
さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。
100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳
そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。
当面は2日に1話更新予定!
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる