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1章
9話
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「そういえば、自己紹介がまだだったね」
絢爛なホテルの一室。とにかく空いていて今すぐ入れる部屋、と男が注文をつけた結果、明らかなスイートルームに通されていた。この一室だけで自室が何個入るだろうか、とベッドに腰掛けてぼんやりと思う。
男が、意外にもあっさりとコートを脱ぎ始める。こちらに背を向けて、コート、帽子、マスクを外していく。赤いベストの背中を、長い黒髪が滑っていく。
「改めて、私はオーギュスト。芸能事務所を経営している」
男がこちらを振り返る。
黒い髪、白い肌、黄金の瞳。思わず、情けない声がが溢れた。
「お、え? オスカー、様……?」
その男は、本当にオスカー様によく似ていた。
声が違うから別人だとは思うが、それでも自分の目を疑うほど、あの美しい御尊顔そのものだった。
「おや、弟のファンかな。まあ別段おかしくもないね、君はピエロなんだから」
男、オーギュストは優雅な所作で俺の隣に腰掛けた。長い指が俺の腰に絡んで、強く抱き寄せられる。また、あの柔らかい香りが立ち上る。頭がぼーっとするような、妙な感覚。
「弟……?」
「そう、オスカーは私の弟だ。歴史だけが取り柄の、時代遅れのサーカス団にいつまでも固執している愚かな弟」
顎の下をくすぐられる。視界が傾いていて、いつのまにか俺はオーギュストにもたれかかっていた。香りが少しずつ甘くなっているような気がする。
「君は弟好みだよ。綺麗な顔で、盲目的で、隠匿的で、淫猥で、あの暴力の嵐の中、唯一最後までピエロであろうとしていた」
低い、低い声。聞いているこちらの息が詰まりそうなほど、重い声。視界が明滅していく。
いつの間にか、オーギュストは煙草を咥えていた。かちんと音がして、ライターの火が揺れて、じりじりと紙煙草が燃えていく。
艶やかな唇から紫煙が伸びて、それが俺の顔に降りかかる。軽くむせれば、クスクスと小さな笑い声がした。その声が何重にも重なっている。
「私のために働きバチになって欲しいんだ」
尻の下に指が入り込む。くん、と指を曲げられて、思わず、あっ、と声が漏れた。
「君をエレガントエレファンツに入れてあげよう。それだけじゃない、あの怖いスノーマンからも守ってあげる」
くい、くい、と規則的に指が押し込まれる。頭が痺れるような感触が神経を蝕んでいく。視界がぐらりと揺れて、柔らかいベッドに沈むような感覚。男が覆い被さって、長い黒髪がカーテンのように俺を包む。目の前の顔が微笑んでいる。オスカー様が笑っている。俺を見ている。手が、香りが、オスカー様に包まれて、頭が働かなくなってくる。
オスカー様の顔が近くなる。唇が触れる。
「いや、無理!」
思わず顔を背ける。両手で顔を覆って、頭を振る。首から上が沸騰しそうだった。
「え?」
「無理! 無理無理、解釈違い! やだ! オスカー様はそんなことしない!」
男の黒髪から這い這いになって抜け出し、そこにあった枕を抱えて距離を取る。
オスカー様は俺なんか認知しないし、オスカー様は俺なんかに優しくしないし、オスカー様と俺がキスなんてもっての外だった。ずりずりと逃げて、ついにベッドから転げ落ちる。それでも顔は熱いままで、もうそのまま硬い床に埋まってしまいたかった。
「すごい音したけど、大丈夫?」
低い声。枕に押し付けていた顔を少しあげれば、ベッドの上からオスカー様が俺を見ている。
思わず反射的にうわ! と声が出て、再び枕に顔を埋めた。
「ごめんなさい、ごめんなさい! ああ、すみません! 埋まります!」
「ええ、何、君。落ち着いて……」
「うわ! 顔がいい! ごめんなさい!」
もう完全にパニックだった。オスカー様の前でとんでもない失態を演じてる。でもオスカー様はかっこいい。頭の中のやかんが、百個ほど一斉に雄叫びを上げている。完全に引いてる。オスカー様に変な子だと思われた。無理だ、ここから消えたい。
息も絶え絶えで、目の前のガラスにへばりつく。窓だ。窓の向こうは暗くて見えないが、何かがぼんやりと光ってる。そこで初めて、眼鏡が外れていることに気付いた。
「落ち着きそう?」
ぽん、と肩に手を置かれ、窓ガラス越しにオスカー様と目が合う。左右反転していても美しい。
気付けば俺は、窓を開け放して逃げ出していた。何か変なことを口走った気がする。恥ずかしい。やり直したい。これは俺じゃないと弁明したい。枕が邪魔なのに腕が硬直して離せない。とにかく隅、隅に行って隠れよう。オスカー様に見つからないところに隠れよう。
キョロキョロと辺りを見渡す。眼鏡のない視界が恨めしい。不意にずるっ、と足が滑る。喉奥から情けない声が出て、次の瞬間俺は水の中に沈んでいた。
ーーーーーー
「あはははは!」
スイートルームのバルコニーにはプールがあるらしい。けたたましい笑い声と冷たい水が少しずつ俺の体温を下げていく。アドレナリンで何も感じなかった腕が、ギプスの下でギシギシ痛み出す。
「あー、面白い。んふ、弟のファンじゃないの? 普通喜ぶと思うんだけどなあ」
仰向けで水面に浮き、おそらくプールサイドではしゃぐオーギュストの声を聞く。星なんか見えない真っ暗な夜空を睨みつけて、さっきまでの自分を思って無性に腹が立った。
「普通は喜ばない! 推しが自分だけ特別に、とかそんなの夢見るのはティーンだけ!」
「えー? そうなの? なんだ、得したと思ったのになあ」
ざぶ、と水面が揺れる。思わずぎょっ、とオーギュストの声がしていた方を見れば、そいつもプールの中に入っていた。着衣のまま。高そうな赤いベストも、黒いシャツもネクタイも、全部ずぶ濡れだった。
「着たままって気持ち悪くない?」
そう言いながら服を脱ぎ始める。違うと分かっていても、まるでオスカー様が目の前でストリップショーをしているような居た堪れなさがあった。
思わず水の中に沈んで、足を抱えてなるべく隅の方に足先で泳いでいく。息が苦しいがどうでも良かった。さっきの自分の奇天烈な行動や言動が頭の中を駆け回って、叫び声の代わりに大量の気泡が口から出る。恥ずかしい、顔から火が出そうだ。
不意に、丸まった脇腹に手を差し込まれる。そのまま強い力で上に引き上げられ、水面に顔が出た。
「ほら、ミツバチも脱ごう? 気持ち悪いだろ?」
そう言いながら、オーギュストが俺の腹を撫でる。確かに、パーカーが水を含んで気持ち悪い。
背後から抱きしめられる形で、幸いオーギュストの顔は視界に入らない。もぞもぞとパーカー脱ごうとすれば、ギプスのせいでうまくいかない。
「あ、そうだったね、君怪我してたの忘れてたよ。あんまり機敏に動くからさ」
くる、と水中で体を反転させられる。
視界いっぱいにオスカー様の顔。ひえ、と口角から息が漏れた。
「はい、ばんざーい」
パーカーの裾を巻き上げられ、濡れた不快な感触が顔にべちゃりと引っ付く。遅れて両腕をあげれば、オーギュストは少し雑な動きでパーカーを脱がした。
「ひどいね」
プールサイドに水を吸って重くなったパーカーがべちゃりと捨てられる。俺の体の上を白い指が撫でる。そこにはスノウにつけられた鬱血痕や噛み跡があった。
オーギュストがそれを見つめて撫でている。なんだかそれが居た堪れなくて、俺は何も言えなかった。
絢爛なホテルの一室。とにかく空いていて今すぐ入れる部屋、と男が注文をつけた結果、明らかなスイートルームに通されていた。この一室だけで自室が何個入るだろうか、とベッドに腰掛けてぼんやりと思う。
男が、意外にもあっさりとコートを脱ぎ始める。こちらに背を向けて、コート、帽子、マスクを外していく。赤いベストの背中を、長い黒髪が滑っていく。
「改めて、私はオーギュスト。芸能事務所を経営している」
男がこちらを振り返る。
黒い髪、白い肌、黄金の瞳。思わず、情けない声がが溢れた。
「お、え? オスカー、様……?」
その男は、本当にオスカー様によく似ていた。
声が違うから別人だとは思うが、それでも自分の目を疑うほど、あの美しい御尊顔そのものだった。
「おや、弟のファンかな。まあ別段おかしくもないね、君はピエロなんだから」
男、オーギュストは優雅な所作で俺の隣に腰掛けた。長い指が俺の腰に絡んで、強く抱き寄せられる。また、あの柔らかい香りが立ち上る。頭がぼーっとするような、妙な感覚。
「弟……?」
「そう、オスカーは私の弟だ。歴史だけが取り柄の、時代遅れのサーカス団にいつまでも固執している愚かな弟」
顎の下をくすぐられる。視界が傾いていて、いつのまにか俺はオーギュストにもたれかかっていた。香りが少しずつ甘くなっているような気がする。
「君は弟好みだよ。綺麗な顔で、盲目的で、隠匿的で、淫猥で、あの暴力の嵐の中、唯一最後までピエロであろうとしていた」
低い、低い声。聞いているこちらの息が詰まりそうなほど、重い声。視界が明滅していく。
いつの間にか、オーギュストは煙草を咥えていた。かちんと音がして、ライターの火が揺れて、じりじりと紙煙草が燃えていく。
艶やかな唇から紫煙が伸びて、それが俺の顔に降りかかる。軽くむせれば、クスクスと小さな笑い声がした。その声が何重にも重なっている。
「私のために働きバチになって欲しいんだ」
尻の下に指が入り込む。くん、と指を曲げられて、思わず、あっ、と声が漏れた。
「君をエレガントエレファンツに入れてあげよう。それだけじゃない、あの怖いスノーマンからも守ってあげる」
くい、くい、と規則的に指が押し込まれる。頭が痺れるような感触が神経を蝕んでいく。視界がぐらりと揺れて、柔らかいベッドに沈むような感覚。男が覆い被さって、長い黒髪がカーテンのように俺を包む。目の前の顔が微笑んでいる。オスカー様が笑っている。俺を見ている。手が、香りが、オスカー様に包まれて、頭が働かなくなってくる。
オスカー様の顔が近くなる。唇が触れる。
「いや、無理!」
思わず顔を背ける。両手で顔を覆って、頭を振る。首から上が沸騰しそうだった。
「え?」
「無理! 無理無理、解釈違い! やだ! オスカー様はそんなことしない!」
男の黒髪から這い這いになって抜け出し、そこにあった枕を抱えて距離を取る。
オスカー様は俺なんか認知しないし、オスカー様は俺なんかに優しくしないし、オスカー様と俺がキスなんてもっての外だった。ずりずりと逃げて、ついにベッドから転げ落ちる。それでも顔は熱いままで、もうそのまま硬い床に埋まってしまいたかった。
「すごい音したけど、大丈夫?」
低い声。枕に押し付けていた顔を少しあげれば、ベッドの上からオスカー様が俺を見ている。
思わず反射的にうわ! と声が出て、再び枕に顔を埋めた。
「ごめんなさい、ごめんなさい! ああ、すみません! 埋まります!」
「ええ、何、君。落ち着いて……」
「うわ! 顔がいい! ごめんなさい!」
もう完全にパニックだった。オスカー様の前でとんでもない失態を演じてる。でもオスカー様はかっこいい。頭の中のやかんが、百個ほど一斉に雄叫びを上げている。完全に引いてる。オスカー様に変な子だと思われた。無理だ、ここから消えたい。
息も絶え絶えで、目の前のガラスにへばりつく。窓だ。窓の向こうは暗くて見えないが、何かがぼんやりと光ってる。そこで初めて、眼鏡が外れていることに気付いた。
「落ち着きそう?」
ぽん、と肩に手を置かれ、窓ガラス越しにオスカー様と目が合う。左右反転していても美しい。
気付けば俺は、窓を開け放して逃げ出していた。何か変なことを口走った気がする。恥ずかしい。やり直したい。これは俺じゃないと弁明したい。枕が邪魔なのに腕が硬直して離せない。とにかく隅、隅に行って隠れよう。オスカー様に見つからないところに隠れよう。
キョロキョロと辺りを見渡す。眼鏡のない視界が恨めしい。不意にずるっ、と足が滑る。喉奥から情けない声が出て、次の瞬間俺は水の中に沈んでいた。
ーーーーーー
「あはははは!」
スイートルームのバルコニーにはプールがあるらしい。けたたましい笑い声と冷たい水が少しずつ俺の体温を下げていく。アドレナリンで何も感じなかった腕が、ギプスの下でギシギシ痛み出す。
「あー、面白い。んふ、弟のファンじゃないの? 普通喜ぶと思うんだけどなあ」
仰向けで水面に浮き、おそらくプールサイドではしゃぐオーギュストの声を聞く。星なんか見えない真っ暗な夜空を睨みつけて、さっきまでの自分を思って無性に腹が立った。
「普通は喜ばない! 推しが自分だけ特別に、とかそんなの夢見るのはティーンだけ!」
「えー? そうなの? なんだ、得したと思ったのになあ」
ざぶ、と水面が揺れる。思わずぎょっ、とオーギュストの声がしていた方を見れば、そいつもプールの中に入っていた。着衣のまま。高そうな赤いベストも、黒いシャツもネクタイも、全部ずぶ濡れだった。
「着たままって気持ち悪くない?」
そう言いながら服を脱ぎ始める。違うと分かっていても、まるでオスカー様が目の前でストリップショーをしているような居た堪れなさがあった。
思わず水の中に沈んで、足を抱えてなるべく隅の方に足先で泳いでいく。息が苦しいがどうでも良かった。さっきの自分の奇天烈な行動や言動が頭の中を駆け回って、叫び声の代わりに大量の気泡が口から出る。恥ずかしい、顔から火が出そうだ。
不意に、丸まった脇腹に手を差し込まれる。そのまま強い力で上に引き上げられ、水面に顔が出た。
「ほら、ミツバチも脱ごう? 気持ち悪いだろ?」
そう言いながら、オーギュストが俺の腹を撫でる。確かに、パーカーが水を含んで気持ち悪い。
背後から抱きしめられる形で、幸いオーギュストの顔は視界に入らない。もぞもぞとパーカー脱ごうとすれば、ギプスのせいでうまくいかない。
「あ、そうだったね、君怪我してたの忘れてたよ。あんまり機敏に動くからさ」
くる、と水中で体を反転させられる。
視界いっぱいにオスカー様の顔。ひえ、と口角から息が漏れた。
「はい、ばんざーい」
パーカーの裾を巻き上げられ、濡れた不快な感触が顔にべちゃりと引っ付く。遅れて両腕をあげれば、オーギュストは少し雑な動きでパーカーを脱がした。
「ひどいね」
プールサイドに水を吸って重くなったパーカーがべちゃりと捨てられる。俺の体の上を白い指が撫でる。そこにはスノウにつけられた鬱血痕や噛み跡があった。
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