人間だった僕の物語

ruriruri

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第5話 辛い過去

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「泉さんは人を愛したことがないからそんなことが言えるんですよ」
分かってる…
俺が恭太に言ってることは酷いっていうことくらい
でも、今のお前じゃ勝てる相手ではない
結構酷いことも言ったけど
本心ではない
ただ本当にこれ以上自分の大切な人がいなくなるのは嫌だから…
「はぁ」と深いため息をついた
天界から降りていく途中で、死神達が戦っている姿を見た
強大な力の感じを全身で感じる
人間には必ずといっていいほど
あんな力は入ることは無い
死神を消滅させるほどの力
元々死神の力を手にしている彼女でも
持っているのはごく一部
そんな人間を何度も見てきたが、誤作動を起こすなんて聞いたことがない
乗り移られているのか?
乗り移られているとしたら、中身はあいつだ
10年前に恭太の母を殺した男
あれは、人間が殺したんじゃない
その人間に乗り移っていただけだ
きっとあのメーターがあんなに早く動いていたのもあいつのせい
あんなに早く人を殺すことができるのはあいつにしか出来ないんだよ
「くそ!」そう大きな声を出した
考えがまとまらなくて、あいつだと信じたくなくて髪の毛をぐちゃぐちゃにした
「大丈夫ですか?」
俺の部下は心配そうに見てくる
「あぁ大丈夫だ」
そういった
もうすぐ着く
鎌を使っている
やっぱり、この女ではないな
中身は全くの別物
そしてまた1人殺されかけた時
女が思いっきり振った鎌を自分の鎌で受け止めた
全身に交わった鈍い感じが伝わる
そして、少し離れるとその女は目を見開いた
「よう、10年ぶりだな
雨音」
そう言った
「へぇー
覚えててくれたんだ」
女は口を開く
霊神の力とあいつの力が1対2位の割合で合成させられている
そして霊神の力は強かったはず…
それに莫大な力が積み重なっているとしたら
考えただけでもゾッとした
背筋が凍る
血管が一気に固まった気がした
本当に勝てるのか?
「あぁーこの姿じゃ喋りにくい?」
そうニコニコしながら喋る
全く考えが読めない
確かに喋りにくいが、勝てるかどうかの問題だ
もしかしたら恭太が止めれるかもしれない
だけど!連れてこれるわけない!
「ふは、あははは!」
急にお腹を抱えながら大きな声を出して笑い出す
体をくねらせ大声笑っている
「何がおかしい!」
そう言った途端真顔になった
「俺が本当に会いたいやつに会えたら
姿を変えるとしよう」
そう言った
きっと恭太のことだろう
「あいつには会わせない」
「どうだろうね…この女の体を乗っ取った時、こいつの記憶は走馬灯のように俺の頭に過ぎったよ
だからあいつは来る…」
やっぱり、乗っているのか
まあそうだよな
見た目は、霊神だが中身は雨音だ
ちなみに俺は、霊神のことを知っている
霊神のことを知ったのは、恭太が生まれた頃から
霊神彩芽と、恭太はめっちゃくちゃ昔に会っている
俺は、生まれた時から恭太を知っているのだ
だからもちろんいじめられていたことも知っていた
恭太の母に見守るよう頼まれたんだっけ
だから、恭太が死んだ時何も出来なかった彼に、手を差し伸べたのは昔から知っていたからだ
そして、俺は再び雨音を見た
嫌な薄ら笑いを浮かべている
「雨音
お前はいつからそんなに変わってしまったんだよ」
「んー?
あの日からだよ
あの女に裏切られたあの日からだ
本当は分かっているだろう?」
そう言われる
霊神の顔はどんどん険しくなっていく反面、どんどん薄ら笑いを浮かべていく一方だった
あー分かっている
あの日、美菜に裏切られたショックでお前は完全に変わってしまったと…
「泉…お前は何も分かっちゃいない
俺は、あの女に復讐したいだけだ」
雨音は俺に鎌を振りかざしてくる
すかさず、鎌をかわした
「復讐?くだらないな…」
鎌の鈍い音がその地上へ響く
もちろんこの地上人には見えていない
見えないように、他の死神に頼んだ
「くだらなくは無い
泉はいつだって真面目だよな
そんなんだから、好きな女にも振り向いて貰えないんだよ」
そう言われた
その瞬間、全ての記憶がフラッシュバックする
思い出したくない記憶
でも忘れちゃいけない記憶だ
「言うなよ」
俺は雨音を睨んだ
だんだん、霊神じゃなく昔の雨音の姿に見えてくる
「俺は泉のこと好きだぜ?
泉はなのに俺の気持ちには答えてくれないよな
でも結局お前も俺の事裏切った
だからももう誰も信じないことにするよ」
雨音は俺を見て笑う
でもその笑顔は、どこか悲しそうな笑顔だった
笑顔の裏腹には助けてって言われてるような気もした
「雨音、お前…」
そう言うと、雨音はまた人を蔑むような笑いになった
「まぁ!あいつが来るまで、俺は負けるわけには行かない」
鎌のぶつかり合う音はよりいっそう大きくなり、速さも増していく
その1発1発が重くなっていく
ついに俺のお腹に傷が入った
「あがっ!」
血が出てくる
あー、人間みたいだなぁと感じた
それよりめっちゃくちゃ痛い
「いい眺め…
泉俺はお前のこと友達だと思っている
だが、この計画を邪魔するなら全力でお前を殺す」
なんだか悲しそうな顔をして言ってくる
そのせいか肺が苦しくなった
肺に穴が空いたのかというくらい酸素が入ってこない
やめてくれ…そんな顔しないでくれ
あの日あの笑顔と顔を見た以来、自分を責めることしか出来ないでいる
「あぁぁぁ!」
そう嘆いた
もう何も思い出したくない
彼女が死んだ姿だけが頭に過ぎってしまう
もう、これでもかというくらい夢で見た
何度も自分の夢で殺している
最後には血塗れな姿で俺に血の涙を見せながら「助けて」と言って…
そんな光景を何度も見た
それがとてつもなく苦しくて、死にたくなる
「苦しいんだろ?
もうやめてしまえ
泉お前は10年前の全てを自分のせいにしているんだろう?」
そうだ
もしあの日、雨音の心に気づいとけば
もし、翼を切られる時一緒にいたら
あの日、彼女をとめとけば
もう何回責めただろう
何度も何度も美菜のいない世界で、何度謝っただろう
「俺と手を組まないか?
昔みたいに相棒になってくれ」
俺はその瞬間何かが切れた
確かに自分を責めてきたことは事実だ
でも、人々を傷つけるほど堕ちてない
「俺は、お前とは違う」
「は?」
そう飽きれられたような目で見られる
「確かに俺は、最低だよ
情けないよ…でも、俺はなやっとまた守りたいやつができたんだ!」
そうでかい声を出した
お腹の傷がとても痛くて、血も出ている
血管が脈を打って俺に危険だと知らせる
「泉さん!止血しないと死にますよ!」
そう周りの部下たちが言ってくる
「あぁそうだな…」
「それがお前の答えか?」
霊神の目は光が無くなっている
とても、人間の顔ではない
「じゃー死ねよ」
「え?」いつの間にか、霊神は俺の耳元にいた
耳にそう呟かれた時悟った
あぁ消滅させられるのだと
美菜…俺はこれで良かったよ
俺もやっとお前の元へ行けるよ
そして俺は、霊神が俺に鎌を振りかざす所でゆっくりと目を閉じた
どうせ防御は間に合わない
目を閉じると真っ暗な暗闇に光が差した
その光の中には、彼女がいた
「生きて…」
その言葉を言われた瞬間体中の血液が逆流したような苦しさに襲われた
でも、刺された痛みなんかはしなくて
ただ心が痛かったので、目を開けた
「え?」
思わず変な声が出る
目の前には恭太がいたのだ
「泉さん、なぁーにへばってんですか?」
そう言われて、手を差し伸べられる
その手はまるで美菜のようだった
「美菜」小さな声で呟いた
俺は一瞬美菜に見えたせいか泣いてしまいそうだった
でも俺は必死に堪えた
「泉さん後でゆっくり話しますからね
とりあえずその傷をどうにかしてきてください」
恭太は少しふてくされたように言った
「わかった」
そう言って俺は恭太の背中を見ながら少しだけ離れた
「泉さん!死なないでよ」
悲しそうな顔をして言ってくる
「あぁ死なねぇよ俺は」
そう答えた
部下に連れられ俺は、止血をしてもらった
自然と血は止まり動けるまでになった
これで行ける!
雨音…お前が何を考えているのかさっぱりだが、俺はお前のことも助けてやっからな
お前の救いは何かを見つけ出して何としてでも助けてみせる
「雨音…」
俺は小さく彼の名前を呼んだ
地上はいつも通りで、もう日が暮れそうになっている
そして、俺は地上の音に耳を澄ました
風や木々のざわめき
全てに浸り、全身で血を巡る感覚を感じた
「なんでこうなっちゃうかな」
誰にも聞こえないくらいの声で呟いた

泉さんはあっちに移した
俺は、この目の前にいる敵を倒すだけ
「ふっ恭太」少し鼻で笑って俺の名前を呼んだ
「俺は、教えてないはずだ
名前を…」名前を知っていることに疑問を抱く
名前は教えてない
周りが言っていたとしても俺だと直ぐに分からないはずなのに
「まあそうだな
でも、俺はなお前のこと生まれた時から知ってるぜ」と言われた
その瞬間耳が壊れそうなほどの音がした
頭にすごく響いてとても痛い
周りには聞こえていないようで、目の前の敵ですら首を傾げている
その耳鳴りはずっとで、ついに意識を失いそうになるまで音がする
すると、ある記憶が蘇ってきた
「お父さん!」
俺?俺がお父さんと言って、男の元へ走っていった
「どうしたー?恭太」そう言われる
俺の父さんの声じゃない?
どう考えても石井達海の声ではなかった
じゃー誰なんだ
そしてまた記憶が飛ぶ
「いやぁ!」
と声がした
母さんの声…?
何故か俺は母さんに抱きしめられていた
目の前で、違うお父さんが殺されている
「石井達海」
そう俺は呟いた
殺しに来ているのは、俺の父さんだった
どういうことだよ…クソ意味わかんねぇ
もう1人のお父さんは上手く顔がぼやぼやってしていて思い出せなかった
「何か思い出したのか?」
と不気味な笑みで聞いてくる
「よく分からない」
考えようとすればするほど頭が痛い
「まあいいや」
と彼は俺を見てそういった
「よいしょ!」
あいつは、俺に思いっきり鎌を振る
避けるのに精一杯で攻撃が出来ない
「この女が大切だから、攻撃しないのか?
まあそれもいい…後で後悔するぞ」
一撃一撃が重くなっている
やばい…
「姿…かな?」
と彼は言う
確かに姿もだ
彩芽の姿じゃどうも戦えない
「じゃー泉のリクエストでもあるから、
姿を変えようか」
そう言った瞬間、彼は風の渦に飲み込まれた
どんどん姿が変わっていく
「どういうことだよ」
そう、出てきたのは死神の制服をきた
俺の顔に似ている男
「なんで死神の制服なんだよ」
「うーん
俺も元死神だったからかな」
と言う
俺は動揺した
動揺なんてしてる場合じゃないのに…
「質問したいことがある」
彼は顔顰めてこっちを見た
少し膨れて、不満そうな顔をする
「タダで教えるわけにはなぁ」
そう言われる
「まぁいいか…」
雨音はそう言うと、力いっぱい俺に鎌を降った
当たったら確実に動けなくなる
俺も力を入れて受け止めた
その一発が重たくて、筋肉がプルプルと震える
「じゃー質問しろよ…俺は構わず攻撃するぜ」
また鎌を持ち、蔑んだ顔で俺を見た
自信があるんだ
俺を殺せる自信が…
余裕な顔をする当たり、そうに決まっている
あいつの行動には気をつけつつ行かなきゃ
「姿が変わっても、彩芽の中なのか?」
彩芽が中にいる限り、攻撃が出来ない
俺はどうしたらいいんだ…
「まぁ中にいるのと一緒だな
今は逆に俺の中にいるような感じだ
憑依すればそいつの感情が読み取れるんだよ
だから流れ込んでくる…悲しみ、痛み、苦しみがな」
鎌を受ければ受けるほど重くなっていく
このまま吹き飛ばされそうな感じだ
一発でもくらえばやばいな…
「お前の目的はなんなんだよ」
俺は1番聞きたいことを聞いた
その答えで、全てが決まる
「俺の目的は、あの女が守ろうとしたものを壊す事だよ」
と言った
言ってることは最低なのに、顔は悲しそうな顔をした
理解が出来ないよ
「その守ろうとしたものが、俺なのか?」
「あぁそうだよ…あとはこの世界だ」
母さん…一体この人に何をしたの?
そんな酷いことをしたの?
母さん…教えてよ…
「でも彩芽を巻き込むことはなかったはずだ」
そうだ…彩芽はなんにも関係ないじゃないか
「それはお前が、この女に惚れているから
俺は何より、人の不幸が好きだ!
人の闇が好きだ!それは自然と体に入ってくるようになった
この力は凄い!俺の願いをなんでも叶えてくれる」
狂ったような笑顔で、こちらを見て全身で表現していた
本当に凄いのだろう
俺でも分かる
鎌と鎌が交じりあって、その振動で全身に伝達される
「さぁ!よそ見しちゃあダメだよ!」
びゅっとお腹の方へと行った
まずい…
「危なかった」
俺の筋肉が震えているせいか、鎌がカタカタと音を立てている
この手を離せば間違いなく死ぬと悟った
やばいな…
そして、もう1発食らいそうになる
でも、精一杯の力で受け止めた
「そんなことの理由で?」
俺は小さく呟くように言った
怒りで、声が震える
その瞬間、あいつの笑顔を思い出した
その蘇りで余計怒りが増してくる
笑顔だったあいつは、最後は「ありがとう」そう言って泣いていた
それで俺の記憶は終わった
愛しさが増し、会いたいと言う気持ちも増す上逆に、この男を殺したいとまで思った
「そうだなぁ…
そんなことのため…かな」
と言った
この人はちょくちょく悲しそうな顔をする
その理由は分からず、理解は全くできない
「なんで、なんでなんだよ…
こいつの幸せ…」
俺は息が荒くなってき、言葉を切らしながら喋った
怒りはその悲しそうな顔をされても収まらなかった
「元々、俺が奪ったかもしれない幸せを2年前、やっと取り戻せたかもしれないのに」
俺は、頭を抱えボロボロ泣きながら呟いた
俺と出会って彼女は…
何かが変わってしまった
全部俺のせいなんだ
「そうだなぁ
お前が出会わなければ、この女は普通に生きていけたはずだな」
大粒の涙が止まらない中、俺は顔を上げた
堪えても堪えきれない涙は止まらない
「恭太…お前はささやかな幸せさえを願ってっても願ってても!
お前は幸せになれないな
いつも邪魔が入るもんな…もう大丈夫だ
俺が、今楽にしてやるから」
もうこれでいいと思った
このまま死んでも、俺はいいと思った
例え忘れられても悔いはないと
俺は、日が暮れ始めた空を見上げた
空は真っ赤になっていて、夕焼けの色に染まっている
次産まれてくる時は、〝普通な人生を過ごしたい〟
そう心から願った
雨音は俺を見て悲しそうな顔をしていた
なんで、俺を殺すことが目的だったのに悲しそうな顔をするんだよ
そして俺は、静かに目を閉じた
全身の神経を集中させ、死ぬのを待った
朔夜ごめんな…
もうお前に、会えそうにないや
彩芽…
彩芽?あれ…俺、何してんだろう
なにかを
忘れている…
「はっ!」
その声と同時に、目を開けた
そうだ、俺は助け出すって自分に約束したんだ
愛した女ひとり助けに行くために、俺はここまで来た
「だったら!死ぬか助け出せるかの勝負…
死んでも助け出す!」
そう言って俺は構えた
「そうこなくっちゃ」と笑みを浮かべる雨音
そして、ゆっくり息を吸った
「ふぅ」
何故か酸素が薄くて苦しい
息詰まるような感覚に襲われるが、大丈夫今の俺ならやれる
俺は一瞬であいつの背後を取った
よし!このまま、鎌をふ…れば…
このまま振ったら中身の彩芽はどうなる?
仮にもこの鎌は、成仏させる用の鎌
これを振ればさっきの泉さんのように傷だらけになる
鎌にも2種類ある
ひとつは今俺が使っている
一瞬では死ねない鎌
これは、肉体のない魂を浄化し天界へと導く鎌
肉体のある魂…つまり俺たちのような死神に使うと、痛い思いをしながら強制だからこの世に存在しなかったことになる
そして、もうひとつの鎌はごく1部しか持っていない鎌
これは肉体がある魂を浄化するためのもの
切れば、自然と転生の場まで連れていかれる
これは忘れられることは無い
でも、もしこの鎌を今振ればどうなる?
彩芽は仮にも今は死神のような存在
この鎌は痛い思いをすると同時にこの世から忘れ去られる
鎌は結局止められた
「甘いな」
そう呟いて俺を投げ右肩から左腹まで綺麗に線を付けられた
「がはっ」思わず口から血を吐く
クソいてぇ
なんなんだよ!
俺は、翼に力が入らずフラフラとしながら地上へと降りた
いつの間にか雨が降っていて、街灯の下に血を流しながら倒れた
「恭太!」そう聞こえた
「い…ずみさ…ん」
俺は、意識が朦朧としながら泉さんに掴まれていることを覚えている
でも、それからは覚えてない



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