美少女にフラれたらなぜかダウジング伊達メガネ女子が彼女になりました!?〜冴えない俺と彼女と俺をフった美少女の謎の三角な関係〜

かねさわ巧

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第44話 話したいこと

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 真宮まみやさんは部屋へ入ると、床にあるクッションの上に座った。

 俺はベッドから降りて彼女と同じように腰を床へおろし、向かい合う形をとる。

 彼女は気のせいか、やはりいつもとは違う雰囲気だ。

 一言で例えるなら、元気がない? という感じだろうか……なんだか調子がくるってしまう。

「えっと……真宮さん、話ってなに?」

「あ、うん……そういえば、あのピザおいしかったよね」

「ん? ああ、ボリュームがありすぎてハンバーグは残ったけどな」

「あはは、そうだね」

 あのとき言いかけていた話の続きをしにきたんじゃないのかな。

 とりあえず俺から適当な話題でも振るほうがいいのかもしれない。

「そういえば、もってきた荷物はもうといたの?」

「うん。全部じゃないけどね」

「そっか。それにしても、まさか真宮さんたちとの同居生活が始まるだなんて、いまだに実感が湧かないよ」

「嬉しい?」

「え? ま、まぁ……うん」

「もっと素直に喜んだらいいのに」

 彼女たちと一緒にいられるのは、もちろん嬉しいことだけど、正直、複雑な気分なんだよなぁ……そんなことは口が裂けても言えないけれど。

「あ……家の中、案内しようか? 風呂の場所とか他にも色々あるし、この家、無駄に広いから迷わない?」

「ううん、大丈夫。それに……」

「それに?」

「うん……果奈かなちゃんにも案内してもらったのもあるけど、その……」

「その?」

「あのね、いつ言おうかずっと悩んでいたことがあるの」

「うん」

「その……じつは……あ、あぁああ! やっぱりなんでもないっ!」

「なんだよ、気になるじゃないか。話したいことがあってきたんじゃないのか?」

「そうだけど、さ……」

 なにをためらっているんだ? そんなに話しにくいことなのかな?

 なんだろう……。

 俺の部屋のものを壊したとか? 見渡す感じ、それはなさそうだし……うーん、正解がわからない。

「あのさ、春時はるときはあたしのプライベート気にならないの?」

「たとえば?」

「たとえばって……いろいろあるじゃない!」

「だから、そのいろいろってなんだよ」

「いろいろは、いろいろだよ! 好きなものはなに? とか、どうしてエリカと二人で生活しているのか、とかさ……あるじゃない……」

「そりゃあ気になることもあるけど、好きなものはともかく、他のことであまり突っ込んだ内容って、そうそう気軽に聞けないと思うのだけど」

「だから気になるなら、なんで聞いてこないの!」

 そんなに簡単に聞けるのなら、とっくに聞いているんだけどな。

「なら聞くけど、さっきからなにをためらっているんだよ。なにか俺に言いたいことがあるんだろ?」

「……」

「ほら、聞いても答えてくれないじゃないか」

「わかった。話すよ……春時、あたしはね……この家のことをよく知っているの。なんでだと思う?」

「知っているって、それは果奈に案内してもらっているからだろ?」

「違うよ」

 真宮さんは首を左右に振ると真っ直ぐな目で俺を見つめてきた。

「春時……あのね。ここは、両親とあたしが暮らした家だったの……」
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