ダメスキル『百点カード』でチート生活・ポイカツ極めて無双する。

米糠

文字の大きさ
17 / 265

17

しおりを挟む
 
「これ、どうする。『買い取り』する? それとも運ぶ?」

「そうだな。ギルドのランクも上げたいしな。でもこれを運ぶのは重すぎる気もする」

 明が下顎にてを当て考え込む。

「私はどっちでもいいわよ。運ぶのは明たちだしね」

「「私たちも、どっちでもいいわよ」」

 純子がさばさばと明を見つめ、有紗たちは笑顔だ。

 俺は明の決定に従うだろうと思われてるのだろう、気にされていない。事実そうなんだけどね。

「卓郎、悪いが運ぶの手伝ってくれるか?」

「いいよ。明が運ぶっていうなら構わないよ。俺だってギルドのランクは上げたいしね」

 実際のところ俺はどちらでも構わなかった。それほどギルドのランクにこだわっているわけではないが、上がれば周囲からの評価が良くなるし、メリットもそれなりにある。

 このパーティから追放されるようなことにならなければ、ギルドのランクが低いままでも、別にどうでもよいと感じているのも事実だ。明のように冒険者として有名になりたいとか思っているわけじゃあないのだから。

「じゃあ、そこらの木で、天秤棒を作るね」

 俺は魔獣の重さにも耐えれるような太さの木を切り倒す。そして枝をはらい即座に天秤棒に加工して猪型をロープで吊るした。

「それじゃあ、町に帰りましょう!」

 俺の準備を待っていたかのように純子が、号令をかける。

「「よっせ!」」

 俺と明が思い魔獣を担ぎあげた。

「おもてーなー」

 明が苦しそうな声を上げた。

「頑張って!」

 有紗が笑顔で明の肩をポンポンと軽くたたき、明にはそれも荷重に感じるらしく厳しそうに顔を歪めた。

「……わ……てらい!」

「無理なら、今からでも『買い取り』にまわそうか?」

「だいじょぶだぜ! 俺はギルドのランクを上げたい」

 明が歯を食いしばりながら答える。はっきり言って俺も担いでみた後は、買い取りに回したくなっている。明の上昇志向に感心した。

 ギルドに付くと解体所のオッサンが嬉しそうに身を乗り出して俺たちを迎えた。

「お前ら、また大物狩ってきたのか。やるじゃあねーか!」

 嬉しい声が響き渡る。周りの冒険者たちが猪型魔獣に視線を奪われている。少し誇らしく充実した気持ちになった。

 猪型魔獣を解体所に持ち込む。

「今日は肉は持っていくか?」

 オッサンの質問に5人はかおを見合わせた。

「別にいいわよね。これから行くのもめんどいし」

「そうだぜ。今日はかなりの稼ぎだろ」

「私たちも、いらないと思うわ」

「うん」

 俺もそこまですることはないと思うし、ここに運んだのはギルドのランクを上げるためだ。ギルドの貢献度を上げるためにもたくさん収めた方が良いに決まっている。……なんて考えているうちに話は決まっていて明がオヤジに返事をしていた。

「よっしゃ。すぐ買い取り額をはじいてやるぜ」

 親父は解体所の中に入っていった。

「酒場で少し休まない?」

「何か食べながらオヤジを待とうぜ!」

 有紗と沙耶がいち早く空いてるテーブルに座ってキープする。

「何、飲もうか?」

 俺は笑顔で話しかけてくる有紗の隣の席に座った。

「俺はまた、バクガーでいいよ」

「私たちも、クールジンジャーにしよ」

 沙耶がそういうと有紗が頷く。結局この前と同じで男子はバクガー、女子はクールジンジャーを注文した。

 飲み物が運ばれ乾杯しようとするとき親父が出て来たので俺が立ち上がろうとすると、純子がそれを制してそそくさとオヤジのもとへ。金を受け取り戻ってくる。

「18万ゴルド。毛皮が少し値段が落ちるんだって」

「仕方ねーよ。ちょっと焦げてるし、真ん中にでけー傷ついてるしな」

「山羊型6匹で54万ゴルド、ウサギとリスで2万3千ゴルドだよ」

「合計74万3千ゴルドね。一人14万8千ゴルドとあまり3千ゴルドだわ。3千ゴルドは卓郎に預けとけばいいんじゃない」

 俺が『通貨取り出し』で56万ゴルドを取り出し純子に渡すと純子は全員に分配した。

「矢はいくら?」

「10本2千ゴルドだよ」

「「「はい」」」

 三人が矢の代金をテーブルに置く。

「ポーションは4千だよな。ほらよ」

「またいつでも言ってくれ」

 俺は全員の分をテーブルから回収し財布に入れた。

「それにしても、卓郎のスキルのおかげで今日はうはうはだなあ!」

 明はバクガーのジョッキを掲げて上機嫌である。

「本当ね。運べる量を考えないでいいって、こんなに影響があるんだね」

「卓郎くんに感謝だわ」

 有紗と沙耶がおれを見つめる。

「役に立ててうれしいよ」

「卓郎! 明日のお昼ご飯とか、お取り寄せできないかしら?」

「純子、良いこと言うな。俺もその話、乗ったぜ。卓郎何が買えるんだ?」

「お取り寄せすれば、お弁当作らないでよくなるのかしら?」

「それ、とっても助かるんだけど」

「俺なんて、いつも持っていくのは干し肉、干し芋、だからもっと美味いのが食えたら嬉しいぜ。その場で肉を焼くのも毎日だと飽きるしな」

「ちょっと待って、たぶん商業ギルドでは買えるんだと思うけど?」

 俺は『お取り寄せ』画面をチェックし始めた。

「商業ギルドの直営店って、パン屋が入ってたわよね」

「レストランも併設してたよな」

「あそこ、お持ち帰りやってたよ」

「卓郎、調べて、調べて」

 沙耶が甘えるように卓郎掴んで揺する。

「あ、卓郎に触ってると、お取り寄せ画面が見えるんだね!」

「え! どれどれ?」

 沙耶の叫びに有紗と純子が俺にてを伸ばす。

「ほんとだ。見える」

「あ、お惣菜、お弁当各種あるよ。パンもライスも売ってるね」

「やったぜ! 明日はお取り寄せな」

「「わーい。お弁当作らなくて済む。やったー」」

 俺は、お取り寄せでみんなが喜んでくれるのを見て嬉しくなった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル 異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった 孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。 5レベルになったら世界が変わりました

チート魔力を持ったせいで世界を束ねる管理者に目を付けられたが、巻き込まれたくないので金稼ぎします

桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。 交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。 そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。 その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。 だが、それが不幸の始まりだった。 世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。 彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。 さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。 金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。 面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。 本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。 ※小説家になろう・カクヨムでも更新中 ※表紙:あニキさん ※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ ※月、水、金、更新予定!

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚

熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。 しかし職業は最強!? 自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!? ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。

元万能技術者の冒険者にして釣り人な日々

於田縫紀
ファンタジー
俺は神殿技術者だったが過労死して転生。そして冒険者となった日の夜に記憶や技能・魔法を取り戻した。しかしかつて持っていた能力や魔法の他に、釣りに必要だと神が判断した様々な技能や魔法がおまけされていた。 今世はこれらを利用してのんびり釣り、最小限に仕事をしようと思ったのだが…… (タイトルは異なりますが、カクヨム投稿中の『何でも作れる元神殿技術者の冒険者にして釣り人な日々』と同じお話です。更新が追いつくまでは毎日更新、追いついた後は隔日更新となります)

神の加護を受けて異世界に

モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。 その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。 そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

処理中です...