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EP 1 川瀬 徹の日常~シンプルですね〜

私立薔薇ヶ咲中学

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「はぁ、お兄ちゃんと離れちゃった…」
実は真琴、去年までこんなにもトオルと距離は近くなかった。
、、、と言っても好きだったことには変わりないが。何故にいきなり距離を詰めたのか?
そう、それは…
「真琴とお兄ちゃんは血が繋がって無いんだよね………」
腹違いの兄妹なのである。
「でも、気にしないっ!」
その時だ
「何が?」
「ひゃああああああああ!!」
「きゃああああああ!」
「驚かさないでよ!」
「こっちのセリフよ全く…………       あれ?私のセリフではない…。
で、何が気にしないの?」
 「な、ナンデモナイヨー」
「何でそんなにカタコトなワケ?教えてよぉ~」
「そのうちね!」
「覚えておくからね!」
(厄介だなぁ)
この子は真琴の同級生の早川  葵はやかわ   あおい   、小学校からの親友だ。
「今年もよろしくね真琴!」
「うん、よろしく!」
(今頃お兄ちゃんは何してるかなぁ…)
『クラスごとに出席番号順に並んで下さい。』
「クラスごと…?」
「え、真琴クラス何組か見てないの?」
「えっ」
「どうするの?やばいよ?え?え??」
「あわわわわわわ」
「うそうそ~」
「え?」
「真琴をはまた私と同じクラスだよー!
場所は川島さんの後ろね~」
「うんっありがと!」
真琴は川島さんの方へ走っていった…


特に始業式でイベントも無く
「あー話長かったー」
「特に校長凄かったよね」
「「…」」
「…あと1年頑張ろう」
「おぉー…」
(早くお兄ちゃんに会いたい)
「教室に戻ろう」
「うん、そうだね!」



・教室

「今年からこの学校に赴任してきました、佐々木 浩介ささき こうすけです。よろしくお願いします。」
(ふむふむなかなかにいい顔しとるの…)
(葵何てこと考えてる顔なんだろあれ)
「それでは皆さんにも順番に自己紹介してもらいます。」
((え?))


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「やっと終わったー、一緒に帰る…予定だったけどお母さんが来てるから、ごめんね?」
「大丈夫ー、お兄ちゃんと帰るからー!」
「あれ?真琴ってそんなにも兄好きだったっけ?」
「今日からー!」
「へ?」
「あ!あれ葵のお母さんじゃない?」
「本当だ!じゃあね!」
「うん、じゃあね」
葵は母親の方へ歩いて行った。
「さて、お兄ちゃんいるかな」
真琴は高校の方へ歩き出した
(血の繋がって無い兄妹かぁ…)
「あ!お兄ちゃんだ!あとバカイトさんもだ!おーい!!」
真琴はトオルと海斗の方へ走っていったのだった。

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