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萬魔の王
変化7
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疲労感はあった、だが、何かは解らないが満たされた感覚もした。
そんな王との行為から三日。
「あんっ………あ、だめ………よごれっ…から」
ナークは再び人の姿になった王の膝の上で、流れ出てくるものを押し止めようと、王の指を必死になって締め付けている。つい先ほど注がれた王の精子は、人の状態であるため、卵とはならず。力を抜けばナークの中から漏れ出ていくのだ。
「やっ…ひろげ、ないで」
ナークは王の着衣を汚してしまうのを避けるため、懸命に締め付けているのだが。
王は、掻き出すように指を出入りさせ、ついにはぐっと中で指を開いた。
「あぁ、んっ…」
とろりと溢れた精液は、ナークが跨っている王の腿を汚し、更にナークの腿を伝って椅子の座面へも流れていく。
「だめ…あ、や…ごめんなさい」
「何を謝る」
「って…よごれ、たから」
「私がやった事だろう? ナークになんの非がある」
ナークの中を弄ぶ指とは逆の手が、そっと背に添えられた。
「でも」
「怒ってなどいない」
宥めるように背中を、とんと叩くような撫でるような調子で、手が行き来する。
「あっ」
背中の手に安堵を覚え表情を緩めたナークの中で、また王の指が動き出した。
「っん、あっ、あぁ、あっ」
先ほどまでとは違い、前立腺をぐりぐりと押され、その刺激に合わせて声が上がってしまう。刺激に反射的に仰け反ってしまうが、背に回されていた手に支えられた。
「あぁ…」
もう達するという直前、王の指の動きが止まる。そして引き抜かれた。
ナークは蕩けたような顔で、仰け反らせていた体を戻すと、再び硬さを取り戻した王のモノを飲み込もうと腰を擦り寄せる。ぽたぽたと自身の鈴口から漏れる体液が王の服に染みを作っていたが、最早考えられない。自分でもひくついていると解る後孔に王の亀頭をあてがう。
「あ、あぁ…あんぅ、あ、あ」
ゆっくりと腰を落とし、その熱に押し広げられる中を感じながら、腿がガクガクと震えた。中程まで飲み込んだところで、快感に耐えられず動きが止まる。王の肩に抱き縋りながら、飲み込んだ熱を締め付けた。
「あ、つい…んっ………きもちぃ…あっ、ん」
動かずとも、中をぎゅっと締め付けるだけで、くらくらするほどの刺激が背を駆け上り頭を潤かす。
「ナーク」
「っはぁ…」
鼓膜を王の低い声が震わせるだけで、ナークは達した。がくりと、腰から力が抜け、崩れるように落ちかける。
「ひっ!」
王はその腰をぐっと引き寄せ、座面に乗っていたナークの膝を落とすように足で押しのけた。
突然自身の体が落ちる速度で突き入れられた王のモノに最奥を突かれ、ナークの全身がびくりと強張る。しがみつく上半身は固まり、下半身は痙攣のように小刻みに震えた。
引き寄せた腰で支えつつ、王は快感に動けなくなったナークの体を執務机に載せる。
「ナーク」
手をとんとんと叩かれ、ナークはようやく少し状況に気付いた。背に机の天板がある事を感じて、ゆっくりと、王にしがみついていた腕を離す。王の上体が動き、腹の中で得も言われぬ感覚が生まれた。
「あっあぁ」
恐怖に近い感情から、伸ばした手は、しっかりと王の手に掴まれる。指を絡め合うように向かい合う手で、手を取られ、ナークは、少し安心した。
「ひぅっ!」
だが、その手をすぐに渾身の力でぎゅっと握り締める。王の腰が、ゆっくりと前後に動き始めたのだ。
「あっ、あっ、あぁ、あっ」
明るい光の中で裸体を晒しながら、足を大きく開いて、ナークは王が動く度に透明な精子を撒き散らしながら啼き続けた。
「もっ、でない…むり…むり………あっあっああぁ!」
卵を孕んだ訳でもないのに、ナークの腹が僅かに膨れるほど続いた行為は、彼が意識を手放し、呼びかけに目を覚まさなくなって、ようやく終わる。
王の精子を飲み込めば終わっていた行為とは違い、ナークが意識を手放すまで続くこのやりとりは、その後も三日と開けず続く事となった。
「パパ」
手を振る二人に手を振返して、ナークはそっと溜息を吐いた。
すっかりサーラに懐いたラウルと、お姉さん面でラウルに胸を張るサーラを微笑ましく見つめながら、考えるのは近頃の自分の状況だ。
(どうしてだろう)
近頃は、こうして二人に誘われて外の空気に当たらない時以外、部屋で寝込んでいるか、王に抱かれるかの二択だ。
(卵を作る訳でもないのに…)
何度も何度も精を注がれる。それこそ腹が膨れるほどだ。だが、王がナークのような人の姿をしている限り卵は出来ない。それは、ナークが発情しない事でもよく解っている。
(王さまだって忙しいはずなのに)
動けるようになると顔を出すように言われているので、寝込んでいる状態から起きると王の元へ行くが、大概彼は執務室と言われていた部屋で何かをしているのだ。だが、サーラとラウルが待ち構えていて外に連れ出される時以外は、そのままそこで行為が始まる。
(もう、いらないのかな)
ラウルが産まれた事で、もう卵は必要なくなったのだろうか。
(それとも、あの姿の王さまでも、卵ができるのかな本当は)
もしそうだとしたら、卵が出来ない自分はそのうち用済みになるのだろう。思い悩んだところでどうにもならないのだから、訊いてみようか、と何度も思うが。結局、できないまま、ナークは今日も王の部屋の扉を開いた。
□fin
そんな王との行為から三日。
「あんっ………あ、だめ………よごれっ…から」
ナークは再び人の姿になった王の膝の上で、流れ出てくるものを押し止めようと、王の指を必死になって締め付けている。つい先ほど注がれた王の精子は、人の状態であるため、卵とはならず。力を抜けばナークの中から漏れ出ていくのだ。
「やっ…ひろげ、ないで」
ナークは王の着衣を汚してしまうのを避けるため、懸命に締め付けているのだが。
王は、掻き出すように指を出入りさせ、ついにはぐっと中で指を開いた。
「あぁ、んっ…」
とろりと溢れた精液は、ナークが跨っている王の腿を汚し、更にナークの腿を伝って椅子の座面へも流れていく。
「だめ…あ、や…ごめんなさい」
「何を謝る」
「って…よごれ、たから」
「私がやった事だろう? ナークになんの非がある」
ナークの中を弄ぶ指とは逆の手が、そっと背に添えられた。
「でも」
「怒ってなどいない」
宥めるように背中を、とんと叩くような撫でるような調子で、手が行き来する。
「あっ」
背中の手に安堵を覚え表情を緩めたナークの中で、また王の指が動き出した。
「っん、あっ、あぁ、あっ」
先ほどまでとは違い、前立腺をぐりぐりと押され、その刺激に合わせて声が上がってしまう。刺激に反射的に仰け反ってしまうが、背に回されていた手に支えられた。
「あぁ…」
もう達するという直前、王の指の動きが止まる。そして引き抜かれた。
ナークは蕩けたような顔で、仰け反らせていた体を戻すと、再び硬さを取り戻した王のモノを飲み込もうと腰を擦り寄せる。ぽたぽたと自身の鈴口から漏れる体液が王の服に染みを作っていたが、最早考えられない。自分でもひくついていると解る後孔に王の亀頭をあてがう。
「あ、あぁ…あんぅ、あ、あ」
ゆっくりと腰を落とし、その熱に押し広げられる中を感じながら、腿がガクガクと震えた。中程まで飲み込んだところで、快感に耐えられず動きが止まる。王の肩に抱き縋りながら、飲み込んだ熱を締め付けた。
「あ、つい…んっ………きもちぃ…あっ、ん」
動かずとも、中をぎゅっと締め付けるだけで、くらくらするほどの刺激が背を駆け上り頭を潤かす。
「ナーク」
「っはぁ…」
鼓膜を王の低い声が震わせるだけで、ナークは達した。がくりと、腰から力が抜け、崩れるように落ちかける。
「ひっ!」
王はその腰をぐっと引き寄せ、座面に乗っていたナークの膝を落とすように足で押しのけた。
突然自身の体が落ちる速度で突き入れられた王のモノに最奥を突かれ、ナークの全身がびくりと強張る。しがみつく上半身は固まり、下半身は痙攣のように小刻みに震えた。
引き寄せた腰で支えつつ、王は快感に動けなくなったナークの体を執務机に載せる。
「ナーク」
手をとんとんと叩かれ、ナークはようやく少し状況に気付いた。背に机の天板がある事を感じて、ゆっくりと、王にしがみついていた腕を離す。王の上体が動き、腹の中で得も言われぬ感覚が生まれた。
「あっあぁ」
恐怖に近い感情から、伸ばした手は、しっかりと王の手に掴まれる。指を絡め合うように向かい合う手で、手を取られ、ナークは、少し安心した。
「ひぅっ!」
だが、その手をすぐに渾身の力でぎゅっと握り締める。王の腰が、ゆっくりと前後に動き始めたのだ。
「あっ、あっ、あぁ、あっ」
明るい光の中で裸体を晒しながら、足を大きく開いて、ナークは王が動く度に透明な精子を撒き散らしながら啼き続けた。
「もっ、でない…むり…むり………あっあっああぁ!」
卵を孕んだ訳でもないのに、ナークの腹が僅かに膨れるほど続いた行為は、彼が意識を手放し、呼びかけに目を覚まさなくなって、ようやく終わる。
王の精子を飲み込めば終わっていた行為とは違い、ナークが意識を手放すまで続くこのやりとりは、その後も三日と開けず続く事となった。
「パパ」
手を振る二人に手を振返して、ナークはそっと溜息を吐いた。
すっかりサーラに懐いたラウルと、お姉さん面でラウルに胸を張るサーラを微笑ましく見つめながら、考えるのは近頃の自分の状況だ。
(どうしてだろう)
近頃は、こうして二人に誘われて外の空気に当たらない時以外、部屋で寝込んでいるか、王に抱かれるかの二択だ。
(卵を作る訳でもないのに…)
何度も何度も精を注がれる。それこそ腹が膨れるほどだ。だが、王がナークのような人の姿をしている限り卵は出来ない。それは、ナークが発情しない事でもよく解っている。
(王さまだって忙しいはずなのに)
動けるようになると顔を出すように言われているので、寝込んでいる状態から起きると王の元へ行くが、大概彼は執務室と言われていた部屋で何かをしているのだ。だが、サーラとラウルが待ち構えていて外に連れ出される時以外は、そのままそこで行為が始まる。
(もう、いらないのかな)
ラウルが産まれた事で、もう卵は必要なくなったのだろうか。
(それとも、あの姿の王さまでも、卵ができるのかな本当は)
もしそうだとしたら、卵が出来ない自分はそのうち用済みになるのだろう。思い悩んだところでどうにもならないのだから、訊いてみようか、と何度も思うが。結局、できないまま、ナークは今日も王の部屋の扉を開いた。
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