首無し王と生首王后 くびなしおうとなまくびおうごう

nionea

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13.

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 アリエーナの家が近付くにつれてアンネリザの顔が困惑の色を浮かべる。
「アリ姉様との再開も随分早く果たされたわね。会えるのは嬉しいのだけど、ちょっと前だからなぁ。またお会いできる日があると良いですね、くらいの重いご挨拶をしたばかりなのに…なんだか気まずいわ」
「わたくしはもう十数年ぶりですからとても嬉しいですね」
「あれ、でも、テーナ姉様は王都には時々いらっしゃるんじゃ?」
 キノヤ家の実家は王都にあるため、少なくとも年明けには挨拶のために赴いているだろうと考えていた。コルテンタは姉達の中でもとりわけ礼節のある質だ。余程でなければ義父母への挨拶を欠いたり、文で済ませたりしないだろう。
「いえ、それが、実は―――」
 マツが苦笑しながら教えてくれた。
 コルテンタ夫婦の初姫であるハルコが産まれるまでは、毎年王都へ夫婦二人で赴いていたのだが。ハルコの出産と新年の頃がちょうど重なった時、それまでとは逆に義父母がサッカイ州の家へやって来た。それからというもの、王都付近よりも過ごし易いと気に入り、毎年サッカイ州の家に集まることになったらしい。
「へぇ、じゃあマツは王都そのものが久しぶりなのね」
「はい。奥様がお出でにならなければ、一人で来ることはないですからね」
「もしかして姉様の傍を離れるのもだいぶ久しぶりな感じ?」
「そうですね、丸一日以上離れているのは、奥様の新婚旅行の際に旦那様に頼まれた一日以来ですから、十八年ぶりですか」
「………え? だって、マツ、結婚してたわよね?」
 貴族のように数ヶ月に及ぶ新婚旅行をする習慣がないことは解る。だが、結婚は平民であってもそこそこしっかりした時間を取られるイベントだ。ましてマツは貴族令嬢の侍従という経済的に余裕のある職に就いているし、そもそもマツの結婚相手は、結婚後とはいえ男爵位を貰うほどの医師であり、だいぶ裕福なはずだ。
 式はコルテンタも出席しただろうから、離れていない日に数えられても理解できるが、普通なら新婚から一週間ほどは主人から暇を出してのんびりするよう言うはずだ。コルテンタのことだ、マツの仕事ぶりに対して一ヶ月ほどの暇を出していてもおかしくはない。
「ええ、勿論奥様はお暇をくださったんですが。仕事してないと気が狂いそうになるんですよね、わたくしも夫も。なので両者納得の上で暇は返上致しました」
「旦那様も、そうなの?」
「結婚式の間も、やれ誰々の症状がどーの、薬の在庫がどーの、言ってましたからねぇ」
 医者の不養生という言葉が一瞬頭を過ぎったが、仕事が止められないことが病んでいる状態なのか判断しかねた。少なくともマツはいつだって健康ではきはき仕事をしている印象だ。とりあえず、もし王都に居る間に時間ができたら紹介してね、と言っておいた。
 事前に王城へ行く前に姉の元へ挨拶に向かいたいと告げていたため、コルテンタの家へ立ち寄った時の様に一時間ほどが設けられていた。
「着いたみたいね」
 馬車が止まり、アンネリザは目隠しを少しずらして窓から外を確認する。門番と話をしているのだろう、道で止まっていた場者が再び走り出し、敷地へと入っていく。
(王都には腕の良い庭師がいっぱい居るのでしょうねぇ…まぁ、アンジェだって一流ですけど!)
 何故か得意げな顔に成りながら、アンスバッハ家の前庭を見回す。前に来てから大した時間は経っていないはずだったが、既に秋の庭へと粧いを変えていた。
 先触れの使者は出ているが、アンスバッハ家は古くから名を知られた名家である。馬車溜りへ馬車が乗り入れても、応対は家人だけのようだった。
 かに思えたのだが。
「よく来ましたね、アン」
 開け放たれた扉の向こうから、しゃなりとした優雅な足取りでアリエーナが現れた。
「アリ姉様!」
 アンネリザは笑顔で寄って行くが、控えていた女中が案内をするから先に行ってなさいと言われてしまう。コレトーとマツはその場に残ったが。
 アリエーナは馬車の王紋に向かって優雅に一礼をし、その様に見惚れていた使者へ艶然と微笑んでみせる。
「すこし」
 聞こえなくはないが聞き取り辛いような潜めた声で注意を引いた。我知らずアリエーナの方に身を傾けている使者に、困った、という顔を作って見せながら、更に囁くような声で続ける。
「ご相談があるのですが…」
 そっと寄り添うように、それでいて決して触れない距離を保って、アリエーナは使者との会話を続けていく。
 コレトーとマツが、自分達の主人には全く無い淑女の手管を感心して見つめていると、あれよあれよとアンネリザがしばらくアンスバッハ家に滞在する話がついていた。
「素晴らしいお手並みですな」
「相手の思考力を奪うほどのあの色香はもはや武人の武器のようなものですね」
「いや、全く」
 使者の馬車が遠く門へ向かうのを見送りながら、二人がそんな話をしていると、微笑みを浮かべて門が閉まるのを見終えたアリエーナが振り返る。
「二人とも、聞こえていてよ」
 腰に手を当ててむっとした顔を作ってみせる。雰囲気が違うせいか、彼女の驚くばかりの衰えない美貌のせいか、どこか子供のような稚さを感じさせた。
「もう、貴方達こそ、事情が解ってないんだから、ウチに引き留められるように手を尽くしなさいね、まったく。アンみたいな田舎のお転婆娘をそのまま王城に上げるなんて絶対駄目よ」
「はい。申し訳ありません」
「配慮が足りずご助力を賜ることとなり、身の縮む思いです」
「はい、許します」
 そう言うと、アリエーナは二人を引き連れて先にアンネリザが行った部屋へ向かう。
「まぁ、使者の方だってすぐに正気に戻るでしょうから、明日からは何日引き伸ばせるか解らないけど。とにかくこちらで把握できてる情報は全て伝えるわ。あと、アンに必要だと思われる特訓をしましょう。あの子にとっては大変なことになるでしょうから、情報はコレトーとマツで分担して詳細を記憶してあげて。それと、ウチのナナリスを連れて行ってちょうだい。まだ十六だけど、この屋敷で産まれた生粋の王都女中なの、都貴族の常識は全て把握しているわ。文のやりとりも迅速かつ変な横槍が入らないようこちらで人を揃えるから、安心して。後は、付添人と護衛をどうするかなのだけど。今、ウチにはアンの付添人に相応しい歳頃の娘が居ないのよね、こればかりは身分とかアンとの兼ね合いもあるし、ちょっとすぐに対応できなかったのだけど、まぁ、あの子はコレトーと喋っていれば気鬱になったりはしないでしょうから、いざという時の戦力投入のためにも空けておくって選択もありね。護衛は明日には紹介できるわ」
 するすると今後の方針を話しながらアリエーナの歩みは止まらない。優雅な動作なのにそれなりに歩調が速いものだから、目的地にはすぐに着くこととなった。
「急に国王陛下の許嫁に成るかもしれないっていう立場にされたのに、意外と元気そうね、アン」
 緊急事態であると覚悟して到着を待っていたというのに、部屋に入るなり焼き菓子で頬を膨らませた妹の顔を見て、アリエーナの肩から力が抜ける。庭でよく見かける都栗鼠が妹の輪郭に重なって見えた。
「なにかの勘違いだと思ってますので、私」
 慌ててお茶で焼き菓子を流し込んで、そう答えた。
 そのバタバタする様も、餌を失敬している時に見つかってしまった都栗鼠の、すぐに逃げればいいのに何故か一時停止してから慌てて次の動作に移る姿によく似ていた。
「勘違い? 舞踏会で国王陛下と踊ったのも、共に下がったのも、貴方だけだったのに?」
「陛下が私にお声がけくださったのは、辺境の様子をお尋ねになるためでした。私自身に何か興味を持っていただいた訳ではありません」
(領地の事を訊かれたのは本当だし、興味を持っていたのも私の方なんだから、間違ってない)
 はっきりと断言する様子に、小さく頷いてアリエーナはアンネリザの向かいに腰を下ろす。
「今、とりあえず仮説の一つに確信が持てたわ…まず、実際にお見合いをしてみて、アンは陛下がご結婚に積極的だと思った?」
 せっかく流し込んだのに、また一つ焼き菓子を口に放り込むアンネリザを咎めるように軽く睨む。もう一つ放り込もうとしていた手をとめ、考え込んでいる素振りをしつつ急いで咀嚼し飲み込む。
「ご結婚については、ちょっと解りませんけど。お見合いについては全く陛下のご意思とは思えませんでしたね」
「そう。貴方がそう感じたのはきっと間違いじゃないわ。都貴族の間でも陛下はご結婚に全く前向きでないという認識なの。私は、生涯未婚で通すおつもりなのではと思っているわ。今回のお見合いの件も、推し進めたのは副宰相以下の大臣方だし」
「じゃあ今回の件もそうなんですね。納得です」
 やっぱり陛下の考えではないのだなと気を緩めて、アンネリザが焼き菓子に手を伸ばす。
「ええ、そうよ。目に適う娘が居なかった、と終わらせたかったのでしょうね、陛下は。でも、そうはさせじと動いた方々がいて、都貴族の御令嬢方が王城入りしたの。もっとも、お父様はそんな動きをしていないのに貴方まで王城入りすることになったことは謎なのよね」
 既に口に入っているのにまたすぐ焼き菓子に手を伸ばしているアンネリザを、挑戦的な笑みでアリエーナが見つめる。その表情に、裏を探られていると気付いたが、誤魔化す意味も込めて焼き菓子を頬張った。
「………もう、顔の形が変わるほどの量を口に入れない。なんてことは、ちゃんと解ってるのよね、貴方は。人前ではちゃんと気を付けてるって解ってるけどね。これから貴方はいつ帰れるかもわからない期間王城に居ることになるのだから………ああ、もう、心配だわ」
 両頬を膨らませながらティーカップを持つ姿に、歳の離れた妹への愛しさと呆れにも似た微笑ましさが湧き出す。心配性の母や長姉が思うほど、アンネリザは困った娘ではない。正確には、外面はちゃんと頑張って作っているので、他人の目からみれば、それほどお転婆な娘ではない様に振る舞っている。アリエーナは、それを知っている。
 じっと真っ直ぐにアンを見つめながら、アリエーナが質問を続ける。
「ねぇ、アン。陛下と踊ったのよね?」
「はい」
 アンネリザは背筋を伸ばして姉に向き合う。今、目の前にあるのは彼女が苦手で仕方がない、何でも見透かす魔女の瞳だ。勿論、魔女の瞳というのはただの比喩表現なのだが、その看破力は驚くべき正確さである。
「それから共に下がったのよね?」
「はい」
 元々、魔女の瞳を持っていたのは、アンネリザにとっては母方の祖母だった。
 幼い頃からお転婆をしては父母や侍従を困らせていた五歳のある日、初めて会った祖母はじっと瞳を見つめてきた。そして、アンネリザがやらかした悪戯で、まだバレていなかったものまでするすると言い当てられてしまったのだ。それ以来、アンネリザは魔女の瞳が苦手である。成長した今では、あの時祖母は質問に対する反応を見て言葉を続けていただけで、ただ自分が墓穴を掘っていたのだと解るが、幼い頃の驚怖の記憶は簡単にぬぐい去れる物ではない。
「アンは、陛下とどんな話をしたの?」
 負けないぞ、と頑張って瞳を見つめ返すのだが、既につま先がそわそわし始めている。
「………陛下とお話した内容を私の一存でお話することはできません。ただ、舞踏会を早急に終わらせるために私に白羽の矢が立った事と、私に結婚の意思が無い事を陛下がご存知だったのは事実です」
 そわそわが手先にまで進行してきたが、必死に目は逸らさない。
「見合いに参加しておきながら結婚の意思が無いことを見抜かれるような真似をしたということ?」
「いえ、私は特別へまはしていません。陛下の観察眼が鋭かったのです」
「陛下は確かに他人を見る目に優れた方だとは思いますが………はぁ」
 耐え切れなくなったアンネリザが思い切り顔を横に向けるのに溜息を吐きつつ、アリエーナは妹が誤魔化すような言い方はしていても嘘は吐いていないと結論する。
「まぁいいでしょう。とにかく、貴方には王城で大過なく生活出来るだけのものを身につけていただきます」
「え?」
 すっと立ち上がった姉を見上げて、アンネリザはきょとんとする。
「特訓ですよ、アン。私手ずから教えてあげますからね」
 威圧的ではないはずの婉然とした笑みの姉から視線を逸らし、コレトーやマツに助けを求めるように向けるが、貼り付けたような笑顔を浮かべる姿が見えただけだった。もう一度姉に視線を戻す。何故こんなにも圧を感じるのだろうか、魔女の瞳で見つめられているわけでもないのに。
「………え?」
 精一杯よく解りませんという態度で抵抗してみる。
「アケチの家名に加えて、このアンスバッハのアリエーナの名にかけて、貴方を一端の伯爵令嬢に仕上げてみせますからね」
 無駄だった。
「………い、一時間しか居られないのですよ!」
 唯一の切り札を切ってみる。
「安心なさい、使者の方に言って時間はたっぷり設けていただきました」
 無効化されていた。
「そんなぁ!」
 一体何時の間にそんな事になっていたのか、と呆然としたアンネリザの手を取って、アリエーナは応接間から居間へと場所を移す。裏山や庭やらを駆け回っていた自分の方が絶対に筋力はあるはずなのに、何故か抗えない。姉の目に見えぬ力に絡め取られながら、アンネリザの特訓は始まった。
 途中、ナナリスや護衛のディオ・ライト・キースリット男爵の紹介もあったが、仲良く談笑する暇はもらえず。せめてお茶だけでもと叫ぶアンネリザの口を、声を張り上げない、と注意しながら立てた人差し指で封じつつ、アリエーナの容赦の無い特訓は続いた。
 結局、アンネリザにとっては地獄のような特訓の日々は、六日間に及んだ。
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