勇者の俺は鬼畜魔王と旅をする

空谷

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勇者たるもの

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俺たちはファスツの町に戻った。以前スライムでオナニーしていた村人は、普通に、そう普通に生活していた。

俺たちはファスツの長老を訪ねた。

「長老、魔王の倒し方を教えてくれ!」

長老が俺の肩を掴む

「しーっ!本人の前で言うやつがあるか!」
「だって、妖精の女王がここにヒントがあるって言ってたぜ?」
「うむむ、確かに、ヒントはある。だがそれには勇者一人で試練に臨むことが必要だ。覚悟があるならついて来なさい」

長老の家の奥に鍵のついた小部屋があった。

「ここがワープゾーンになっている。さあ、試練に旅立つといい」

俺はワープゾーンに足を踏み入れた。

そこは牢獄のような場所で、スマホが置いてあった。スマホの着信音が鳴る。俺は出てみることにした

「もしもし」
「勇者、はじめまして」
「あんたは?」
「誰でもいいだろう。魔王の秘密を教えてやる。黙って聞くといい。魔王はその身に宿す強大な魔の力によって、魔物になりかけている。魔王の魔力は日毎に増しており、もはや魔物のそれと変わらない。今にヒトとしての意識を失い、我を忘れ魔物として生まれ変わるだろう」
「まて、魔王は人間なのか」
「その通り。強い力を持った子供が魔王ごっこをしているにすぎない。そなた、魔王を倒したいか」
「いや、気が変わった。蜘蛛男との戦いのとき、あいつは俺を助けてくれた。あいつは、モンスター討伐には協力しないしなんなら敵の手助けをすることもあるけど、俺の大事な仲間なんだ。俺は魔王を助けたい」
「なるほど。助けたいか。今まで何人もの勇者を見て来たが、その答えを出したのはそなたが初めてだ。いいだろう……。この牢獄を抜けた先に一本のおおきな木がある。その実を食べれば、おまえの願いも叶うだろう」

途中、スケルトンに襲われながらも俺は牢獄を抜けた。確かに大きな木がある。そこには、金のりんごや、いちごや、梨や、スイカなどさまざまな果物がなっていた。

木のそばには美しい女神が佇んでいた。

「客人なんて久しぶりね。あなたはどの果実を望むの?永遠の若さを保てる実?それとも異性にモテるようになる実?」
「いや。俺は魔王の助け方を知りたいんだ」
「では、強力な腕力を得られる実?それとも強大な魔力を得られる実?」



一方で長老宅では魔王は長老を睨みつけていた。

「塔矢がモンスターになったらどうしてくれるのさ」
「それもまた、運命というものにございます。あなた様が試練の扉をくぐって戻って来たとき、私たちは喜びました」
「でも僕は魔王に一太刀も浴びせられなかった」
「モンスターは魔王に攻撃できない。それもまた摂理というもの。魔王様どちらに?」
「魔王城に帰るよ。本物の魔王様からの通信だ」

俺は戻ってきた。

「よっと、ただいま」

長老がこうべを垂れる。

「おかえりなさいませ、勇者様。中で何か召し上がりましたか?」
「いや、何も食べなかったよ。なんかうさんくさくてな。でも魔王の倒し方はわかった!
ところで魔王は?」
「魔王様は、魔王城でございます」

魔王め、さんざん俺を嬲って、好きと言わせておいた。何も言わずに帰るなんて。

っと魔王城に行く前に念入りにレベル上げをしておこう。


俺たちはレベルを上げ、武器を揃え、ついに魔王城にたどり着いた。魔王は玉座に座っている。

「勇者、一人できたのか?仲間はどうした。この城には凶悪な手下もいたはずだ。仲間の力を借りずに一人で倒したというのか」

バリア!
ブレイク!

「ムダだ。俺はお前を倒すため、全ての呪文を使えるまでレベルを上げてきた」
「そ、そんな!勇者のくせに!」
「勇者たるもの、準備は怠らないものさ。覚悟はいいな?」

俺は剣を魔王に向ける。魔王は杖で攻撃をガードする。

魔王が呪文を唱えると、俺は壁に吹き飛ばされ、磔にされる。拘束を振り払い、俺は再び魔王に向かう。

淫魔召喚!

魔王は悪魔を召喚する。俺はそれを切り捨て、魔王に向かう。魔王の杖が弾き飛んだ

ふっ、と魔王が笑い出す。

「それで勝ったつもりか?勇者?」

なんと!魔王の腕が6本になった。

「バケモノめ!」

魔王に後ろから羽交い締めにされる。

早い!

「僕が散々調教した君の身体、なぶってあげるよ!」


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