34 / 117
〜lovin’ you〜
砦の悲劇
しおりを挟む
私は討論会を無事に終えることができて久しぶりにホットしていた。これでようやく今日から、ぐっすり眠れるだろうと思っていた。
プレッシャーのあまりここ数日間、眠れない日々が続いていたため、心から休まる夜は久しぶりだった。
私はプレッシャーに開放された嬉しさから自室でくつろいでいると『コンコン』とドアをノックする音がした。恐る恐るドアに近づいてゆっくりドアを開けるとレンとクリスとアルフレッドの三人が立っていた。
「ん!? どうしたの?」
「「「ティアラお疲れ様、頑張ったご褒美にこれをあげるよ」」」
三人はそれぞれ花束とプレゼントをくれた。
私の両手はあっという間に抱えきれない量の花束とプレゼントでいっぱいになった。
「三人ともありがとう!」
すごく嬉しかった。ホッとした気持ちと嬉しい気持ちで気がつくと目から涙が出ていた。
「よく頑張ったね」
クリスが優しく頭をなでてくれた。
「泣くなよ。これくらい当然だ」
レンは涙を拭いてくれた。
「泣き顔もかわいいね♡」
アルフレッドは頬をなでてくれた。冗談でも嬉しかった。
「み……みんなのおかげだよ……ありがとう」
「「「ティアラが頑張ったからだよ!」」」
三人に慰めてもらってすごく嬉しかった。
「そんなことよりも部屋に入れてくれよ。良いもの持ってきたんだ、一緒に飲もうぜ!」
アルフレッドが紅茶の入ったポットを持って私に見せた。
「お茶菓子もあるからね」
クリスがお菓子の箱を持っていた。
「うん! 入って!」
三人を部屋に招き入れて今日のことをみんなで語り合った。あんなに眠かったのに夢中で話していたら深夜になっていた。
「ティアラも疲れているだろうから、そろそろお暇しようか」
クリスが言うとレンもアルフレッドも、そうだなもう遅いし続きは明日話そうか、と言って帰ろうとした時、誰かがドアをノックした。
三人は急に神妙な顔つきになりドアを見た。
「誰だ? こんな時間に?」
レンは立ち上がるとドアに近づいて静かにドアを開けた。そこには若い夫婦が立っていた。
「こんな時間に何の用だ?」
「や……夜分遅くに、す……すみません。ティアラ様に、聖女様にお願いしたいことがあります」
「お願いだと? もう夜も遅い! 明日に出直してくれ!」
レンはドアを閉めようとしたが、夫婦は必死で食い下がった。
「ま……待ってください! お願いします! 今しかないんです。私達にはもう時間がありません! こ……子供たちが……」
「子供!!」
私は夫婦から子供という単語が聞こえた瞬間に反応した。
「レン。その方たちを部屋に入れてあげて!」
「え? で……でも……」
「お願い!」
私はこのガンドールの町に来て町のどこにも子供がいないことを不思議に思っていた。理由が知りたかったので、この夫婦であれば事情を知っていると思った。
レンは渋々若い夫婦を部屋に入れた。若い夫婦は部屋に入るとすぐに私の前に駆け寄ると跪いた。
「お願いです、聖女様! 私達の子供を助けてください」
「一体何があったんですか?」
「はい、私達の子供は。というかこのガンドールの町の子供たちは皆、砦に幽閉されているんです」
「え? 幽閉? なぜそんなことを?」
「疫病です」
「疫病? ペストのこと」
「はい。ティアラ様がおっしゃっていたペスト菌に侵されている子供たちは皆、砦に隔離されて死を待つのみとなっています」
「な……何でそんなひどいことを……」
「最初は疫病になった子供だけを隔離していましたが、アスペルド教団は子供たち全員を助けるために全員にお祈りをすると言って砦に集めてしまいました。私達もそれで子供は助かると信じていましたが、砦に入って無事に帰ってくる子供は一人もいませんでした」
私はそこまで聞いてアスペルド教団の愚行に腹が立って叫んだ。
「そんなバカなこと! それじゃペスト菌が子供全員に広がってしまう!」
夫婦は私の言葉を聞くと涙を流しながら私にすがりついてきた。
「お願いですティアラ様、息子をどうか助けてください! お願いします!」
「砦はどこにありますか? 今すぐ案内してください!」
「あ……ありがとうございます! この御恩は一生忘れません」
私が夫婦に付いて行ことすると三人はびっくりした表情で私を見た。
「こ……これから行くのか? 日が出て明るくならないと馬車は出せないぞ?」
「徒歩で行くわ」
「この暗い中夜道を進むのは無理だ、危険すぎる。もう少し待って明るくなってから出発しよう」
アルフレッドが私の身を案じて言ってくれているのは痛いほど感じていたが、私はその制止を振り切った。
「今この瞬間に亡くなる命があるかもしれないの、明日の光を見れないまま亡くなる命があるかもしれない、私はそれを救いたい。今すぐ出発して、一人でも多くの子供の命を救いたいの!」
そう言うと鞄にありったけのペスト菌の抗体を詰め込んで廊下に出た。夫婦の案内で廊下をあるき出した時、前方に二人の知らない男か立っているのが見えた。
二人の男は人をバカにするような口調で話しかけてきた。
「なんだ? 夜逃げでもするのか?」
「!? 違います。急いでいるのでそこをどいてください」
私達はこの礼儀知らずな男たちの横を通り抜けようとした時、二人の男は私達の前方を塞ぐように邪魔してきた。男の顔を見ると一人は昨日の昼間に私をバカにしてきたエルフの男だった。もうひとりは年配の背の高いガッシリした体格の男だった。おそらく耳が尖っていたのでこの男もエルフのようだった。
「どうして? 邪魔してくるの?」
「質問に答えろ! どこに行くんだ?」
エルフの男は私の腕をつかもうと手を伸ばしてきたが、レンが素早く男の伸びてくる腕を払い除けた。
「怪我したくなければそこをどけ!」
レンはそう言うと男に掴みかかろうとしていたので、私はここで騒ぎを起こされると砦に行くことが難しくなると思い男に訳を話した。
「砦に行って子供たちを助けるのよ」
「はあ? 砦に行くのか? こんな時間に? プッ……ハハハーーー」
エルフの男はそう言うと大笑いした。本当にこの男は綺麗な顔をしているのに嫌な男だと心底思った。
「訳は話したからそこをどいて!」
私達はそう言うと二人のエルフの横を通り過ぎて先を急いだ。
「待て!」
エルフの男の声が聞こえてきたが、これ以上この者たちと関わりたくないと思ったので、無視して廊下を早足で歩いていると、二人のエルフは物凄いスピードで私達の前に飛んできて再度前方を塞いできた。
「まだ何かあるの!? 砦に行く理由は話したでしょ! これ以上私達の邪魔しないで!」
そう言うと私達は再びエルフの横を通り抜けようとした。
「我々の飛空艇で砦に連れて行ってやるよ」
エルフの男はそう言ってきた。
「? 飛空艇だと? やっぱりお前たちはギルディアの民か?」
アルフレッドがエルフ達に言うと、エルフはアルフレッドを見て、あんたはアークガルドの王子だったな、と言った。
「それでどうする? こんな夜中にお前たちの馬車は使えんだろ。ここから歩いて砦にいくとなると五時間は掛かるが、我々の飛空艇であれば三十分もあれば到着できるぞ」
「本当に? それならお願いします」
私は早く砦に着きたかったので即答したが、アルフレッドは近くによってきて私の耳元でエルフに聞こえない声でボソボソ何か言ってきた。
「待て、気をつけろ。ギルディアの連中は今ルーン大国という人間の国と戦争していると聞いたことがある。あまりこいつらを信用するのは危険だ」
「フフフ……、全部聞こえてるぞ。アルフレッドとか言ったな、確かにお前の言う通り我々は今ルーン大国と戦争中だ。で? どうする? 俺たちは日々何人もの人間を殺しているぞ、同じ人間として俺たちを信用できないか?」
男はそう言って私を脅してきたが、私は一刻も早く砦に行きたかったので、再び即答した。
「いいえ。お願いします。私達を飛空艇に乗せて砦に連れて行ってください」
「フフフ……、良い度胸だ。俺に付いてこい」
私達はギルディアの飛空艇という空飛ぶ飛行船に乗って砦に向かった。
プレッシャーのあまりここ数日間、眠れない日々が続いていたため、心から休まる夜は久しぶりだった。
私はプレッシャーに開放された嬉しさから自室でくつろいでいると『コンコン』とドアをノックする音がした。恐る恐るドアに近づいてゆっくりドアを開けるとレンとクリスとアルフレッドの三人が立っていた。
「ん!? どうしたの?」
「「「ティアラお疲れ様、頑張ったご褒美にこれをあげるよ」」」
三人はそれぞれ花束とプレゼントをくれた。
私の両手はあっという間に抱えきれない量の花束とプレゼントでいっぱいになった。
「三人ともありがとう!」
すごく嬉しかった。ホッとした気持ちと嬉しい気持ちで気がつくと目から涙が出ていた。
「よく頑張ったね」
クリスが優しく頭をなでてくれた。
「泣くなよ。これくらい当然だ」
レンは涙を拭いてくれた。
「泣き顔もかわいいね♡」
アルフレッドは頬をなでてくれた。冗談でも嬉しかった。
「み……みんなのおかげだよ……ありがとう」
「「「ティアラが頑張ったからだよ!」」」
三人に慰めてもらってすごく嬉しかった。
「そんなことよりも部屋に入れてくれよ。良いもの持ってきたんだ、一緒に飲もうぜ!」
アルフレッドが紅茶の入ったポットを持って私に見せた。
「お茶菓子もあるからね」
クリスがお菓子の箱を持っていた。
「うん! 入って!」
三人を部屋に招き入れて今日のことをみんなで語り合った。あんなに眠かったのに夢中で話していたら深夜になっていた。
「ティアラも疲れているだろうから、そろそろお暇しようか」
クリスが言うとレンもアルフレッドも、そうだなもう遅いし続きは明日話そうか、と言って帰ろうとした時、誰かがドアをノックした。
三人は急に神妙な顔つきになりドアを見た。
「誰だ? こんな時間に?」
レンは立ち上がるとドアに近づいて静かにドアを開けた。そこには若い夫婦が立っていた。
「こんな時間に何の用だ?」
「や……夜分遅くに、す……すみません。ティアラ様に、聖女様にお願いしたいことがあります」
「お願いだと? もう夜も遅い! 明日に出直してくれ!」
レンはドアを閉めようとしたが、夫婦は必死で食い下がった。
「ま……待ってください! お願いします! 今しかないんです。私達にはもう時間がありません! こ……子供たちが……」
「子供!!」
私は夫婦から子供という単語が聞こえた瞬間に反応した。
「レン。その方たちを部屋に入れてあげて!」
「え? で……でも……」
「お願い!」
私はこのガンドールの町に来て町のどこにも子供がいないことを不思議に思っていた。理由が知りたかったので、この夫婦であれば事情を知っていると思った。
レンは渋々若い夫婦を部屋に入れた。若い夫婦は部屋に入るとすぐに私の前に駆け寄ると跪いた。
「お願いです、聖女様! 私達の子供を助けてください」
「一体何があったんですか?」
「はい、私達の子供は。というかこのガンドールの町の子供たちは皆、砦に幽閉されているんです」
「え? 幽閉? なぜそんなことを?」
「疫病です」
「疫病? ペストのこと」
「はい。ティアラ様がおっしゃっていたペスト菌に侵されている子供たちは皆、砦に隔離されて死を待つのみとなっています」
「な……何でそんなひどいことを……」
「最初は疫病になった子供だけを隔離していましたが、アスペルド教団は子供たち全員を助けるために全員にお祈りをすると言って砦に集めてしまいました。私達もそれで子供は助かると信じていましたが、砦に入って無事に帰ってくる子供は一人もいませんでした」
私はそこまで聞いてアスペルド教団の愚行に腹が立って叫んだ。
「そんなバカなこと! それじゃペスト菌が子供全員に広がってしまう!」
夫婦は私の言葉を聞くと涙を流しながら私にすがりついてきた。
「お願いですティアラ様、息子をどうか助けてください! お願いします!」
「砦はどこにありますか? 今すぐ案内してください!」
「あ……ありがとうございます! この御恩は一生忘れません」
私が夫婦に付いて行ことすると三人はびっくりした表情で私を見た。
「こ……これから行くのか? 日が出て明るくならないと馬車は出せないぞ?」
「徒歩で行くわ」
「この暗い中夜道を進むのは無理だ、危険すぎる。もう少し待って明るくなってから出発しよう」
アルフレッドが私の身を案じて言ってくれているのは痛いほど感じていたが、私はその制止を振り切った。
「今この瞬間に亡くなる命があるかもしれないの、明日の光を見れないまま亡くなる命があるかもしれない、私はそれを救いたい。今すぐ出発して、一人でも多くの子供の命を救いたいの!」
そう言うと鞄にありったけのペスト菌の抗体を詰め込んで廊下に出た。夫婦の案内で廊下をあるき出した時、前方に二人の知らない男か立っているのが見えた。
二人の男は人をバカにするような口調で話しかけてきた。
「なんだ? 夜逃げでもするのか?」
「!? 違います。急いでいるのでそこをどいてください」
私達はこの礼儀知らずな男たちの横を通り抜けようとした時、二人の男は私達の前方を塞ぐように邪魔してきた。男の顔を見ると一人は昨日の昼間に私をバカにしてきたエルフの男だった。もうひとりは年配の背の高いガッシリした体格の男だった。おそらく耳が尖っていたのでこの男もエルフのようだった。
「どうして? 邪魔してくるの?」
「質問に答えろ! どこに行くんだ?」
エルフの男は私の腕をつかもうと手を伸ばしてきたが、レンが素早く男の伸びてくる腕を払い除けた。
「怪我したくなければそこをどけ!」
レンはそう言うと男に掴みかかろうとしていたので、私はここで騒ぎを起こされると砦に行くことが難しくなると思い男に訳を話した。
「砦に行って子供たちを助けるのよ」
「はあ? 砦に行くのか? こんな時間に? プッ……ハハハーーー」
エルフの男はそう言うと大笑いした。本当にこの男は綺麗な顔をしているのに嫌な男だと心底思った。
「訳は話したからそこをどいて!」
私達はそう言うと二人のエルフの横を通り過ぎて先を急いだ。
「待て!」
エルフの男の声が聞こえてきたが、これ以上この者たちと関わりたくないと思ったので、無視して廊下を早足で歩いていると、二人のエルフは物凄いスピードで私達の前に飛んできて再度前方を塞いできた。
「まだ何かあるの!? 砦に行く理由は話したでしょ! これ以上私達の邪魔しないで!」
そう言うと私達は再びエルフの横を通り抜けようとした。
「我々の飛空艇で砦に連れて行ってやるよ」
エルフの男はそう言ってきた。
「? 飛空艇だと? やっぱりお前たちはギルディアの民か?」
アルフレッドがエルフ達に言うと、エルフはアルフレッドを見て、あんたはアークガルドの王子だったな、と言った。
「それでどうする? こんな夜中にお前たちの馬車は使えんだろ。ここから歩いて砦にいくとなると五時間は掛かるが、我々の飛空艇であれば三十分もあれば到着できるぞ」
「本当に? それならお願いします」
私は早く砦に着きたかったので即答したが、アルフレッドは近くによってきて私の耳元でエルフに聞こえない声でボソボソ何か言ってきた。
「待て、気をつけろ。ギルディアの連中は今ルーン大国という人間の国と戦争していると聞いたことがある。あまりこいつらを信用するのは危険だ」
「フフフ……、全部聞こえてるぞ。アルフレッドとか言ったな、確かにお前の言う通り我々は今ルーン大国と戦争中だ。で? どうする? 俺たちは日々何人もの人間を殺しているぞ、同じ人間として俺たちを信用できないか?」
男はそう言って私を脅してきたが、私は一刻も早く砦に行きたかったので、再び即答した。
「いいえ。お願いします。私達を飛空艇に乗せて砦に連れて行ってください」
「フフフ……、良い度胸だ。俺に付いてこい」
私達はギルディアの飛空艇という空飛ぶ飛行船に乗って砦に向かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
【完結】異世界リメイク日和〜おじいさん村で第二の人生はじめます〜
天音蝶子(あまねちょうこ)
ファンタジー
壊れた椅子も、傷ついた心も。
手を動かせば、もう一度やり直せる。
——おじいさん村で始まる、“優しさ”を紡ぐ異世界スローライフ。
不器用な鍛冶師と転生ヒロインが、手仕事で未来をリメイクしていく癒しの日々。
今日も風の吹く丘で、桜は“ここで生きていく”。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
黒騎士団の娼婦
イシュタル
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる