43 / 117
〜兄弟の絆〜
忍び寄る影②
しおりを挟む
私はただ呆然と目の前で奇っ怪な姿のカイトを凝視していた。
カイトは家に帰ってくるなり私の前で土下座していた。
この世界にも人に何か頼むときは土下座をするのかと少し感心した。
「このとおりお願いします!」
「どうしたの? 一体何があったの?」
「俺の部下の家族を助けてほしい」
私はカイトからロイ一家の事を聞いた。症状を聞く限りペストで間違いないだろうと思ったが、詳しく症状の確認が必要だった。
幸い私は肌身は出さず小さいバッグを持っていた。バックの中にペスト菌の抗体の入った容器が四本あった。これを投与すれば助かるかもしれない。
「早く案内して!」
「ほ……本当に良いのか?」
「当たり前でしょ! すぐに案内して、その家族を助けるわ!」
「あ……ありがとう!!」
私は急いでそのままの格好で家から出ようとして、カイトに呼び止められた。
「ちょ……、ちょっとまってくれ! そのままの格好で外に出るのはまずい。……これを……」
カイトは申し訳無さそうに近くにあったフードを渡してきた。
「あ……そ……そうね」
カイトからもらったフードを深々とかぶると耳が隠れた。
私達は急いでロイの家に行った。
◇
ロイの家に入るとカイトの言っていた通り、家族四人全員が高熱にうなされてベッドで寝ていた。
「最初に症状が出たのはロイさんでいいのね?」
「ああ、そうだ」
私はロイさんの鼠径部を確認した。すると思って通りリンパが黒く腫れていた。
(間違いない。ペストの症状だ!)
鞄からペスト菌の抗体を取り出すとロイに投与しようとして思いとどまった。
「どうした?」
カイトは抗体の入った容器を持ったまま固まっている私を不思議そうに見ていた。
「この抗体がエルフに有効なのかわからないの……」
「どういうことだ?」
「この抗体は人間に有効なのは証明されているけど、エルフにも有効かは打ってみないとわからないの」
「どうすればいい?」
「家族の誰かに投与してしばらく様子を見守るしか無いわ」
「もし効き目が無かった場合はどうなるんだ?」
「そのままペストの症状が改善せずに死んでしまうか、あるいは拒否反応が出てペストで死ぬよりも早くに亡くなるかもしれない」
私達がベッド脇でどうするか考えているとベッドで苦しそうにしていたロイが何かを伝えたいのかこちらを見ていた。
ロイの口に耳を近づけると弱々しい声が聞こえてきた。
「お……、俺に……それを……う……打ってくれ……」
弱々しい声ではあるが、彼の瞳はまっすぐにこちらを見て覚悟を決めた目をしていた。
「もしかすると死んでしまうかもしれないんだぞ」
カイトが念の為に聞いてくれたが、ロイの意思は変わらなかった。
「は……、早くしてくれ……、このままでは……こ……子供たちが……た……たのむ……」
「分かったわ!」
私はそう言うとロイの腕を掴むとペスト菌の抗体を投与した。ロイはその様子を見届けるとありがとう、と言って気を失った。
「ほ……本当にこれで助かるのか?」
「わからない……。でもロイさんの容態が良くなったのを確認したらすぐに子供たちと奥さんにも投与できるように準備しましょう」
「わ……分かった」
カイトはロイの手を取ると、お前にかかっているからな、と言うと強く手を握った。
私はロイの看病をカイトに託して奥さんと子供の看病をした。もしロイの容態が良くなるよりも早くこの三人が悪くなるようなら抗体を打つしかなくなるからだった。でも三人共まだ鼠径部のリンパの腫れは無かったので、そこが救いだった。
その状態から随分時間が経過した時だった。三人を看病しているとカイトが部屋に入ってきた。
「ロイの熱が下がってきた」
私はすぐにロイのベッドに行った。ロイの額に手を置くと少し熱が下がっていた。表情もここに来たときはあんなに苦しそうにしていたが、少し楽になったのかすやすやと安らかな表情で眠っていた。
ロイの鼠径部を確認するとリンパの腫れも引いていた。
「やった! この抗体はエルフにも効き目がある!」
「なに? 本当か? ロイは助かるのか?」
「ええ。大丈夫よ、早く家族みんなに投与しましょう」
抗体の効果を確認したので、すぐに他の家族にも薬を投与した。
「これでもう大丈夫だわ」
家族全員に投与し終えるといきなりカイトに抱きつかれた。
「ありがとうティアラ。俺の仲間を救ってくれて本当にありがとう」
「え? え……え。あ……あの……」
リアクションに困っていると我に返ったのかすぐに抱きついていた手を離した。
「ご……ごめん。つい…その……嬉しくなって……」
「え……ええ。大丈夫です……」
お互い赤い顔をしながらうろたえていたが、少し間をおいてカイトが再び聞いてきた。
「あ……あの……」
カイトはなぜか申し訳無さそうにしていた。
「ん? どうしたの?」
「もう……その……病気の薬は無いんだよな……」
「え……ええ。緊急用に鞄に入れていただけだからもう無いわ」
「そ……そうか……」
「どうしたの?」
「いや……じ……実は……」
カイトからロイの家族以外にも同じ様な症状になっている者が二人居ることを聞かされた。
「すぐに行くから案内して!」
「え? で……でも…、もう薬は無いんだろ?」
「ここにあるわ!」
私はそう言うと自分の胸に手を置いた。
「え? お前が?」
「ええ。私の体の中にも抗体はあるの。私の血液を使えば病気を治せるわ」
「そ……そんなことしたらお前はどうなるんだ?」
「大丈夫よ。二人ぐらいならなんとかなるわ」
「ほ……本当か! 助けることができるのか?」
「ええ。早く連れて行って」
「わ……分かった。すぐに行こう!」
私達はロイと同じ症状が出ているマチルダとセナの家に向かった。
カイトは家に帰ってくるなり私の前で土下座していた。
この世界にも人に何か頼むときは土下座をするのかと少し感心した。
「このとおりお願いします!」
「どうしたの? 一体何があったの?」
「俺の部下の家族を助けてほしい」
私はカイトからロイ一家の事を聞いた。症状を聞く限りペストで間違いないだろうと思ったが、詳しく症状の確認が必要だった。
幸い私は肌身は出さず小さいバッグを持っていた。バックの中にペスト菌の抗体の入った容器が四本あった。これを投与すれば助かるかもしれない。
「早く案内して!」
「ほ……本当に良いのか?」
「当たり前でしょ! すぐに案内して、その家族を助けるわ!」
「あ……ありがとう!!」
私は急いでそのままの格好で家から出ようとして、カイトに呼び止められた。
「ちょ……、ちょっとまってくれ! そのままの格好で外に出るのはまずい。……これを……」
カイトは申し訳無さそうに近くにあったフードを渡してきた。
「あ……そ……そうね」
カイトからもらったフードを深々とかぶると耳が隠れた。
私達は急いでロイの家に行った。
◇
ロイの家に入るとカイトの言っていた通り、家族四人全員が高熱にうなされてベッドで寝ていた。
「最初に症状が出たのはロイさんでいいのね?」
「ああ、そうだ」
私はロイさんの鼠径部を確認した。すると思って通りリンパが黒く腫れていた。
(間違いない。ペストの症状だ!)
鞄からペスト菌の抗体を取り出すとロイに投与しようとして思いとどまった。
「どうした?」
カイトは抗体の入った容器を持ったまま固まっている私を不思議そうに見ていた。
「この抗体がエルフに有効なのかわからないの……」
「どういうことだ?」
「この抗体は人間に有効なのは証明されているけど、エルフにも有効かは打ってみないとわからないの」
「どうすればいい?」
「家族の誰かに投与してしばらく様子を見守るしか無いわ」
「もし効き目が無かった場合はどうなるんだ?」
「そのままペストの症状が改善せずに死んでしまうか、あるいは拒否反応が出てペストで死ぬよりも早くに亡くなるかもしれない」
私達がベッド脇でどうするか考えているとベッドで苦しそうにしていたロイが何かを伝えたいのかこちらを見ていた。
ロイの口に耳を近づけると弱々しい声が聞こえてきた。
「お……、俺に……それを……う……打ってくれ……」
弱々しい声ではあるが、彼の瞳はまっすぐにこちらを見て覚悟を決めた目をしていた。
「もしかすると死んでしまうかもしれないんだぞ」
カイトが念の為に聞いてくれたが、ロイの意思は変わらなかった。
「は……、早くしてくれ……、このままでは……こ……子供たちが……た……たのむ……」
「分かったわ!」
私はそう言うとロイの腕を掴むとペスト菌の抗体を投与した。ロイはその様子を見届けるとありがとう、と言って気を失った。
「ほ……本当にこれで助かるのか?」
「わからない……。でもロイさんの容態が良くなったのを確認したらすぐに子供たちと奥さんにも投与できるように準備しましょう」
「わ……分かった」
カイトはロイの手を取ると、お前にかかっているからな、と言うと強く手を握った。
私はロイの看病をカイトに託して奥さんと子供の看病をした。もしロイの容態が良くなるよりも早くこの三人が悪くなるようなら抗体を打つしかなくなるからだった。でも三人共まだ鼠径部のリンパの腫れは無かったので、そこが救いだった。
その状態から随分時間が経過した時だった。三人を看病しているとカイトが部屋に入ってきた。
「ロイの熱が下がってきた」
私はすぐにロイのベッドに行った。ロイの額に手を置くと少し熱が下がっていた。表情もここに来たときはあんなに苦しそうにしていたが、少し楽になったのかすやすやと安らかな表情で眠っていた。
ロイの鼠径部を確認するとリンパの腫れも引いていた。
「やった! この抗体はエルフにも効き目がある!」
「なに? 本当か? ロイは助かるのか?」
「ええ。大丈夫よ、早く家族みんなに投与しましょう」
抗体の効果を確認したので、すぐに他の家族にも薬を投与した。
「これでもう大丈夫だわ」
家族全員に投与し終えるといきなりカイトに抱きつかれた。
「ありがとうティアラ。俺の仲間を救ってくれて本当にありがとう」
「え? え……え。あ……あの……」
リアクションに困っていると我に返ったのかすぐに抱きついていた手を離した。
「ご……ごめん。つい…その……嬉しくなって……」
「え……ええ。大丈夫です……」
お互い赤い顔をしながらうろたえていたが、少し間をおいてカイトが再び聞いてきた。
「あ……あの……」
カイトはなぜか申し訳無さそうにしていた。
「ん? どうしたの?」
「もう……その……病気の薬は無いんだよな……」
「え……ええ。緊急用に鞄に入れていただけだからもう無いわ」
「そ……そうか……」
「どうしたの?」
「いや……じ……実は……」
カイトからロイの家族以外にも同じ様な症状になっている者が二人居ることを聞かされた。
「すぐに行くから案内して!」
「え? で……でも…、もう薬は無いんだろ?」
「ここにあるわ!」
私はそう言うと自分の胸に手を置いた。
「え? お前が?」
「ええ。私の体の中にも抗体はあるの。私の血液を使えば病気を治せるわ」
「そ……そんなことしたらお前はどうなるんだ?」
「大丈夫よ。二人ぐらいならなんとかなるわ」
「ほ……本当か! 助けることができるのか?」
「ええ。早く連れて行って」
「わ……分かった。すぐに行こう!」
私達はロイと同じ症状が出ているマチルダとセナの家に向かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
【完結】異世界リメイク日和〜おじいさん村で第二の人生はじめます〜
天音蝶子(あまねちょうこ)
ファンタジー
壊れた椅子も、傷ついた心も。
手を動かせば、もう一度やり直せる。
——おじいさん村で始まる、“優しさ”を紡ぐ異世界スローライフ。
不器用な鍛冶師と転生ヒロインが、手仕事で未来をリメイクしていく癒しの日々。
今日も風の吹く丘で、桜は“ここで生きていく”。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
黒騎士団の娼婦
イシュタル
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる