47 / 117
〜兄弟の絆〜
ホームパーティー
しおりを挟む
大きな大理石でできたテーブルの上に様々な料理が並べられていた。
私は正体がわからないように耳まで深くフードを被っていた。周りは全員ギルティーの人達で私の正体が判明した瞬間、何をされるか考えると緊張して目の前に置かれた豪華な料理に手を出す勇気はなかった。
ロイの家で開かれたホームパーティーにカイトと私は招待された。このホームパーティーには、私達2人とロイの家族4人とマチルダ夫婦とセナの家族5人の計13人が参加していた。
「ティアラさん。遠慮しないでどんどん食べてね」
「は……はい。ありがとうございます」
「それにしても名前がアスペルド教団の聖女と一緒というのは、不運だな」
セナは渋い顔をしながら言ってきた。
「え? あ……は…はい……」
「ごめんなさいね。この人の両親は昔、ルーンの人間に殺されてしまって、それ以来人間が大嫌いなのよ」
セナの奥さんがすかさずフォローしてきた。
「本当に、名前が同じだけで恨まれたらこっちのティアラさんが可愛そうよ!」
リンも一緒にセナの無礼をたしなめてくれた。リンはロイの奥さんでとても私に優しく接してくれている。
「い……いやぁ~~。申し訳ない。気を悪くしないでくれ」
「い……いえ。大丈夫ですよ」
愛想笑いを浮かべながら、絶対に正体がバレるとまずいと思い。フードの端を持つと耳が見えていないか確認してフードを深く被り直した。
カイトと事前に相談して私の名前を変えようという話になったが、何かの拍子に出てしまう恐れがあり、その方が危険だという話になったので、私はそのままティアラという名前でパーティーに参加することになった。
こういうことになるならやっぱり変えたほうが良かったと今更ながら思った。
「ごめんなさいね、ティアラさんせっかくの料理がまずくなるわよね」
「い……いえ、大丈夫ですよ」
リンは料理を皿によそうと私の目の前に置いてくれた。食べると美味しかった。
しばらく食べていると横で料理を食べていたカイトがその場が凍りつく様な事を言い出した。
「それにしても……、リンは料理が下手になったのか?」
「え?……」
カイトはすぐにシマッタという顔をしたが、リンは納得がいかないといった表情でカイトを見ていた。その視線に気づいたカイトは必死で言い訳をしていた。
「い……いや~~。その……、最近はティアラの料理を食べているからか、その……味が……な!」
そう言いながら助けてくれという表情で私を見てきた。私はどうして良いか分からず固まっていた。
「へえーー。ティアラさんの料理はそんなに美味しいんだ~~?」
マチルダが好奇心旺盛な態度で私に絡んできた。
「い……いえ。そんなことはありませんよ」
「え? でもカイト隊長のお兄さんのマルクス隊長は昔、料理人をしていたと聞いたことがありますよ。その料理人のお兄さんをもつカイト隊長がそんなに言うんなら本当じゃないかしら?」
「そうだよね~~。ちょっと料理作ってよ~~。ショランゴで流行っている料理とかないの?」
私はどうしていいか迷った。確かにリンの作る料理は味付けがあまりされていないため、薄味で素材の味しかしない。
「そ……それじゃ……。サラダのドレッシングを作りますね」
「おおーーーー!!」
何故か男たちが一斉に歓声を上げた。私は仕方なくロイの家の台所に立った。台所にある材料を吟味すると、粉チーズと卵と牛乳のようなものとオリーブオイルがあったので、混ぜてシーザーサラダドレッシングのようなものを作った。
野菜を皿に盛り付けてシーザードレッシングをかけた。そのままでは少し寂しいと思ったので、周りを見回すとベーコンのような肉の塊がぶら下がっているのを見つけた。その肉の塊を手に取ると細かく刻んで、フライパンでカリカリに炒めて野菜のうえに振りかけるとテーブルの上に置いた。
「おお!! 何かわからんがすごい美味しそうだな!」
ロイがそう言うより早く子供たちがサラダに飛びついた。
『ムシャムシャ』
子供たちはサラダを口いっぱい頬張ると満足そうに笑った。
「すげーーーー! これ! うんまぁーーーい!」
「どれどれ。んーーーーーー! おいしいーーー!!」
その場にいる全員が飛びつくように食べてあっという間に皿が空になった。
「すごい! 料理上手ですねーー」
「い……いえ……そんな……」
私はすごく褒められて照れくさかった。
「いいなーーー。こんなにきれいで可愛くて、その上料理上手だなんて本当にカイト隊長にはもったいないですよ」
「バ……バカヤローー。な……何を言うんだよ……」
カイトは顔を赤くして頭をかいた。
「ははは……。カイト隊長が照れてるとこなんて始めて見た~~!」
子供たちは笑いながら冷やかした。
「う……うるさい! もう良いだろそれは……」
ますます顔を赤くしていた。
「こんなに料理が上手いんだったら隊長が一番好きな魚料理も美味しんでしょうね」
「え? 魚料理?」
初めてカイトが魚料理が好きと知った。
「え? 知らなかったんですか? カイト隊長が一番好きなのは魚の料理ですよ」
知らないもなにも、そもそもカイトは魚を買ってきたことは無かった。私はどうしてカイトが自分の好きな魚を買ってこないのか分からなかったので、その意味を込めてカイトに聞いた。
「本当なの? 魚が好きだなんて知らなかったわ?」
「あ……ああ。いつも仕事終わりに買い出しに言っているから、その時間に魚は売ってないんだよ」
「え! そうなんですか?」
「ええ。町外れに市場があってそこに魚は売っているんですが、この町は海から遠くあまり数が入ってこないんです。でも午前中に買いに行けばまだありますよ?」
リンがカイトの代わりに答えてくれた。
「そ……そうですか」
「え? ティアラさん市場に行ったこと無いんですか?」
「は……はい。市場というかこの町のなか自体あまり知らないんです」
「へえーー。買い物はカイト隊長が担当してるんですか」
「そんなにティアラさんを外に出すのが嫌なんですね」
「外に出て変な男に声を掛けられるのが嫌なんですね」
「すごい。カイト隊長ってそんなに束縛するんだーー」
リンとマチルダとセナの奥さんは3人でカイトを見ながらカイトに聞こえるようにコソコソ話していた。
「バ……バカ!! ち……違うよーー!!」
「そんなに慌てなくても大丈夫ですよ。男ならわかりますよ、こんなにきれいなフィアンセがいればみんなそうなりますよ」
その場に居た全員が私とカイトを見て冷やかしてきたので、恥ずかしさのあまり黙ってうつむいた。カイトは必死で誤解を解こうと説明していたが、言い訳すればするほど冷やかされていた。みんなが悪ノリをしてカイトを困らせてるのを見ていると、おかしくなって思わずクスッと笑ってしまった。
ギルティアに来てこんなに安らぐ時間は久しぶりだった。
この時はこのままずっとこの時間が続くものと信じて疑わなかったが、現実は甘くないということをまだ、このときの私は知る由もなかった。
私は正体がわからないように耳まで深くフードを被っていた。周りは全員ギルティーの人達で私の正体が判明した瞬間、何をされるか考えると緊張して目の前に置かれた豪華な料理に手を出す勇気はなかった。
ロイの家で開かれたホームパーティーにカイトと私は招待された。このホームパーティーには、私達2人とロイの家族4人とマチルダ夫婦とセナの家族5人の計13人が参加していた。
「ティアラさん。遠慮しないでどんどん食べてね」
「は……はい。ありがとうございます」
「それにしても名前がアスペルド教団の聖女と一緒というのは、不運だな」
セナは渋い顔をしながら言ってきた。
「え? あ……は…はい……」
「ごめんなさいね。この人の両親は昔、ルーンの人間に殺されてしまって、それ以来人間が大嫌いなのよ」
セナの奥さんがすかさずフォローしてきた。
「本当に、名前が同じだけで恨まれたらこっちのティアラさんが可愛そうよ!」
リンも一緒にセナの無礼をたしなめてくれた。リンはロイの奥さんでとても私に優しく接してくれている。
「い……いやぁ~~。申し訳ない。気を悪くしないでくれ」
「い……いえ。大丈夫ですよ」
愛想笑いを浮かべながら、絶対に正体がバレるとまずいと思い。フードの端を持つと耳が見えていないか確認してフードを深く被り直した。
カイトと事前に相談して私の名前を変えようという話になったが、何かの拍子に出てしまう恐れがあり、その方が危険だという話になったので、私はそのままティアラという名前でパーティーに参加することになった。
こういうことになるならやっぱり変えたほうが良かったと今更ながら思った。
「ごめんなさいね、ティアラさんせっかくの料理がまずくなるわよね」
「い……いえ、大丈夫ですよ」
リンは料理を皿によそうと私の目の前に置いてくれた。食べると美味しかった。
しばらく食べていると横で料理を食べていたカイトがその場が凍りつく様な事を言い出した。
「それにしても……、リンは料理が下手になったのか?」
「え?……」
カイトはすぐにシマッタという顔をしたが、リンは納得がいかないといった表情でカイトを見ていた。その視線に気づいたカイトは必死で言い訳をしていた。
「い……いや~~。その……、最近はティアラの料理を食べているからか、その……味が……な!」
そう言いながら助けてくれという表情で私を見てきた。私はどうして良いか分からず固まっていた。
「へえーー。ティアラさんの料理はそんなに美味しいんだ~~?」
マチルダが好奇心旺盛な態度で私に絡んできた。
「い……いえ。そんなことはありませんよ」
「え? でもカイト隊長のお兄さんのマルクス隊長は昔、料理人をしていたと聞いたことがありますよ。その料理人のお兄さんをもつカイト隊長がそんなに言うんなら本当じゃないかしら?」
「そうだよね~~。ちょっと料理作ってよ~~。ショランゴで流行っている料理とかないの?」
私はどうしていいか迷った。確かにリンの作る料理は味付けがあまりされていないため、薄味で素材の味しかしない。
「そ……それじゃ……。サラダのドレッシングを作りますね」
「おおーーーー!!」
何故か男たちが一斉に歓声を上げた。私は仕方なくロイの家の台所に立った。台所にある材料を吟味すると、粉チーズと卵と牛乳のようなものとオリーブオイルがあったので、混ぜてシーザーサラダドレッシングのようなものを作った。
野菜を皿に盛り付けてシーザードレッシングをかけた。そのままでは少し寂しいと思ったので、周りを見回すとベーコンのような肉の塊がぶら下がっているのを見つけた。その肉の塊を手に取ると細かく刻んで、フライパンでカリカリに炒めて野菜のうえに振りかけるとテーブルの上に置いた。
「おお!! 何かわからんがすごい美味しそうだな!」
ロイがそう言うより早く子供たちがサラダに飛びついた。
『ムシャムシャ』
子供たちはサラダを口いっぱい頬張ると満足そうに笑った。
「すげーーーー! これ! うんまぁーーーい!」
「どれどれ。んーーーーーー! おいしいーーー!!」
その場にいる全員が飛びつくように食べてあっという間に皿が空になった。
「すごい! 料理上手ですねーー」
「い……いえ……そんな……」
私はすごく褒められて照れくさかった。
「いいなーーー。こんなにきれいで可愛くて、その上料理上手だなんて本当にカイト隊長にはもったいないですよ」
「バ……バカヤローー。な……何を言うんだよ……」
カイトは顔を赤くして頭をかいた。
「ははは……。カイト隊長が照れてるとこなんて始めて見た~~!」
子供たちは笑いながら冷やかした。
「う……うるさい! もう良いだろそれは……」
ますます顔を赤くしていた。
「こんなに料理が上手いんだったら隊長が一番好きな魚料理も美味しんでしょうね」
「え? 魚料理?」
初めてカイトが魚料理が好きと知った。
「え? 知らなかったんですか? カイト隊長が一番好きなのは魚の料理ですよ」
知らないもなにも、そもそもカイトは魚を買ってきたことは無かった。私はどうしてカイトが自分の好きな魚を買ってこないのか分からなかったので、その意味を込めてカイトに聞いた。
「本当なの? 魚が好きだなんて知らなかったわ?」
「あ……ああ。いつも仕事終わりに買い出しに言っているから、その時間に魚は売ってないんだよ」
「え! そうなんですか?」
「ええ。町外れに市場があってそこに魚は売っているんですが、この町は海から遠くあまり数が入ってこないんです。でも午前中に買いに行けばまだありますよ?」
リンがカイトの代わりに答えてくれた。
「そ……そうですか」
「え? ティアラさん市場に行ったこと無いんですか?」
「は……はい。市場というかこの町のなか自体あまり知らないんです」
「へえーー。買い物はカイト隊長が担当してるんですか」
「そんなにティアラさんを外に出すのが嫌なんですね」
「外に出て変な男に声を掛けられるのが嫌なんですね」
「すごい。カイト隊長ってそんなに束縛するんだーー」
リンとマチルダとセナの奥さんは3人でカイトを見ながらカイトに聞こえるようにコソコソ話していた。
「バ……バカ!! ち……違うよーー!!」
「そんなに慌てなくても大丈夫ですよ。男ならわかりますよ、こんなにきれいなフィアンセがいればみんなそうなりますよ」
その場に居た全員が私とカイトを見て冷やかしてきたので、恥ずかしさのあまり黙ってうつむいた。カイトは必死で誤解を解こうと説明していたが、言い訳すればするほど冷やかされていた。みんなが悪ノリをしてカイトを困らせてるのを見ていると、おかしくなって思わずクスッと笑ってしまった。
ギルティアに来てこんなに安らぐ時間は久しぶりだった。
この時はこのままずっとこの時間が続くものと信じて疑わなかったが、現実は甘くないということをまだ、このときの私は知る由もなかった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
【男装歴10年】異世界で冒険者パーティやってみた【好きな人がいます】
リコピン
ファンタジー
前世の兄と共に異世界転生したセリナ。子どもの頃に親を失い、兄のシオンと二人で生きていくため、セリナは男装し「セリ」と名乗るように。それから十年、セリとシオンは、仲間を集め冒険者パーティを組んでいた。
これは、異世界転生した女の子がお仕事頑張ったり、恋をして性別カミングアウトのタイミングにモダモダしたりしながら過ごす、ありふれた毎日のお話。
※日常ほのぼの?系のお話を目指しています。
※同性愛表現があります。
異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
転生したら、実家が養鶏場から養コカトリス場にかわり、知らない牧場経営型乙女ゲームがはじまりました
空飛ぶひよこ
恋愛
実家の養鶏場を手伝いながら育ち、後継ぎになることを夢見ていていた梨花。
結局、できちゃった婚を果たした元ヤンの兄(改心済)が後を継ぐことになり、進路に迷っていた矢先、運悪く事故死してしまう。
転生した先は、ゲームのようなファンタジーな世界。
しかし、実家は養鶏場ならぬ、養コカトリス場だった……!
「やった! 今度こそ跡継ぎ……え? 姉さんが婿を取って、跡を継ぐ?」
農家の後継不足が心配される昨今。何故私の周りばかり、後継に恵まれているのか……。
「勤労意欲溢れる素敵なお嬢さん。そんな貴女に御朗報です。新規国営牧場のオーナーになってみませんか? ーー条件は、ただ一つ。牧場でドラゴンの卵も一緒に育てることです」
ーーそして謎の牧場経営型乙女ゲームが始まった。(解せない)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる