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第01章 よくある話
05 許さないよ
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王様との謁見――宰相からいろいろと説明は受けたけれど、結局のところ、嘘。すべては私たちを騙すための芝居。
そして“贈り物”として差し出されたのは、《隷属の腕輪》。
もしもあれを身につけていたら、私たちは強制的にこの人たちの命令に従わされることになっていたはずだ。危ないところだった。
それを見抜けたのは、生まれつき持っていた鑑定スキルのおかげ。日本では使う機会なんてなかったけど――今、この瞬間だけは、本当に持っていてよかったと思った。
「ええい、構わん! それをつけてしまえ! その者たちを捕らえよ!」
――王子の叫びが響いた。
まだ宰相がしらを切っている途中だったのに、その言葉を放つということは……もはや“あれが隷属の腕輪だ”って、自分の口で証明してるようなものじゃないか。
……うん、知ってたけど、もしかしなくてもこの王子、救いようがないタイプの馬鹿だな。
「楓、行ける?」
「うーん……1人なら、なんとかなるかも」
「無茶はしないでよ? 試合じゃないんだからね」
「わかってる、つもり。でも……多分、難しいかな」
王子の命令に従って、騎士たちが間合いを詰めながら迫ってくるのが見える。その様子を確認しつつ、私は楓に対応可能かどうかを確認する。
もちろん、私一人で全員倒すこともできる。でも、あえて楓を巻き込むのは、ここで“楓にもできる”という実績をこの場に残しておくため。
それに――
「大丈夫。楓ならできるよ。それに、異世界召喚の影響でステータスも上がってるし。さっき、ちゃんと身体強化の魔法もかけたしね」
「ははっ、そうだった……。でも、自覚全然ないけど。でも――やってみる」
「がんばって。私もフォローするから」
そんな会話をしているうちに、私たちのもとへ騎士たちが迫ってきた。やってきたのは全部で3人――おそらく、私たちを捕らえるには十分だと判断したのだろう。
1人は楓に任せるとして、残り2人は私がサクッと片付けよう。
まず、まっすぐ私に突っ込んできた騎士。こちらも一歩前に出て、間合いを詰めると同時に――鳩尾に掌底を叩き込んだ。
「ごふっ」
これは父が言うには“鎧通し”というものだけど、それは日本での呼び名で、これを教えてくれた母は特に名前はないといっていたから便宜的にこう呼んでいるだけ。そしてこれは、鎧の上からでも内部に衝撃を通し、肺を圧迫して呼吸を奪う技だ。その騎士が呻き声を上げて倒れていくのを確認し、すぐさま次の相手――凛に迫っていた騎士へ。
前へ出ると、驚いた騎士が反射的にパンチを繰り出してきた。それを軽く外しつつ、左手で相手の腕をつかみ、ぐいっと引き込む。そして身を沈めて懐に潜り込み――そのまま地面に叩きつけるように投げた。
もちろん、受け身が取れないように角度とタイミングはしっかり調整済み。騎士は激しく息を吐いて、そのまま意識を失った。
さて、楓はどうかと目を向けると――ちょうど同じように騎士を豪快に投げているところだった。
「ごぼっ!」
「なっ……!」
楓の相手も受け身を知らなかったようで、まともに地面に叩きつけられ、苦悶の声を上げる。3人の騎士が――それも「勇者」と名乗ったわけでもない女子高生3人に、あっさりと倒された。
そして静まり返った謁見の間で、怒りの声が上がった。
「な、なにをしている! 誇り高きハルバトロス騎士が、そのような娘たちに後れを取るとは、何事だ!!」
騎士たちの敗北に、憤りをあらわにする宰相。
でも――それってつまり、私たちを“甘く見ていた”証拠だよね。
「ええい構わん! そやつらは殺してしまえ! 勇者など、また呼び出せばよい!」
――またしても、王子の言葉だった。
それを合図に、謁見の間にいた残りの騎士たちが一斉に剣を抜いた。刃が鞘を滑る音が、まるで警鐘のように響き渡る。
「……はぁ。楓、どうやらここからは私がやるしかなさそう」
「だね。さすがに私も、剣相手は無理」
楓の実力を私は信頼している。だけど、いくら身体能力が上がっていても、武器の差という現実は厳しい。
「じゃあ、楓は凛を頼める? あと……二人とも、目を閉じて。これ、持ってて」
そう言って、私は首からかけていたネックレスを外し、楓の手にそっと渡す。
「……わかったわ」
「うん、気をつけてね」
二人が目を閉じるのを確認した私は、前方で剣を構える騎士たちをゆっくりと見据えた。
――そして、深く息を吐く。
「ここで抜くのは悪手。こっちも抜かないといけなくなるからね」
そう言いながら、私は“何もない空間”にそっと手を入れた。
そして手を引き抜く。そこに現れたのは、黒い柄。さらに引くと、やがて姿を現したのは――
漆黒にして中央に赤い宝石を携え、禍々しい気配を纏った一本の剣だった。
「なっ、ど、どこから――!?」
「こ、殺せ! 殺してしまえ!!」
誰かがそう叫ぶ。怯えきった声。まあ、無理もない。この剣、見た目も気配もあまりにも“おどろおどろしい”から。
「……じゃ、行きますかね」
そう呟いた瞬間、私の姿は――“消えた”。
――わけじゃない。私は、ただ誰にも目で追えない速度で移動しただけ。
そして次の瞬間、私は王様の目の前に立っていた。
その背後から――
ボトッ。
カンッ。
ザーッ……。
何の音かと言えば、こうだ。
ボトッは、切り刻まれた騎士の肉片が地面に落ちる音。
カンッは、砕けた鎧の破片が床に転がる音。
そして、ザーッというのは――彼らの体内にあった血が一斉に流れ落ちる音。
そう、私は――ほんの一瞬で、騎士たちを肉片になるまで切り刻んだ。
……できることなら、チリ一つ残さず消し去りたかったんだけど。残念ながら、そこまでやれるのは母くらいで、私には無理だった。
「ねぇ、王様?」
「ヒ、ヒャッ!」
にこやかに語りかけたつもりだったのに、王様は情けない声を上げて怯えていた。……おかしいな、私はちゃんと笑顔だったのに。
あ、でも確か昔、友達に言われたっけ。「あんたの笑顔、マジで怖いときあるよ」って。たしか、馬鹿な男子に本気で怒ったときだった。怒っているときの私は、自然と笑ってしまうらしい。完全に母の血だと思う。
「勝手に異世界から呼び出して、隷属させようとして、それを見破ったら襲わせて――さ。ありえないよね?」
「そ、それは……あ、あ奴が勝手に……!」
王子が命令したことなのはわかってる。けど、それ以前の召喚や隷属の件は? それを決定したのは――王様、あなたでしょ。
「でも、止めなかったよね。しかも、子供がやったことの責任は、親が取るものだよね?」
ちなみにその“子供”は、私の殺気を浴びた直後に意識を失ってる。お姫様も王妃様も同様。いま、この場で王族として意識を保っているのは王様だけ……まあ、それも私が殺気の出力を調整した結果だけど。交渉ができないと困るからね。
「それで王様。ひとつ聞きたいんだけど、私たちが元の世界に戻る方法……あるの?」
これは、大事な質問。もし知っているのなら、今すぐにでも聞き出して帰りたい。
「そ、それは……」
……言いよどむ時点で、答えは見えた。
「申し訳ありません……あなた方を元の世界に戻す方法は――ございません……」
代わりに答えたのは、隣にいた宰相。恐怖に震えながら、それでも言葉を絞り出してきた。
「……そう。まあ、いいわ」
本当は全然“よく”なんてないけど。……でも、異世界を渡る方法は、私も知っている。問題は、それを実行するには、まだ私の力では足りないということ。
準備に時間がかかる。だから、もし“すぐにでも帰れる方法”があるなら、それに越したことはなかったんだけど――
……まぁ、いい。
とりあえず、次の話だ。
「それじゃあ、当面の生活費をもらえる?」
私はにこやかに――しかし、剣を突きつけたままそう言った。
「私たち、あなたたちに無理やり呼び出されたわけだし。当然だけど、この世界のお金なんて1円も持ってないのよ?」
この構図、剣を向けてお金を要求……どう考えても強盗。でもこれは、あくまで“迷惑料”というか“慰謝料”。うん、自分に言い聞かせるぶんには問題ない。
「それで、もらえるのかな?」
ここぞとばかりに、最高の“笑顔”を見せてみたら――
「ひ、ひぇっ!」
王様が素っ頓狂な悲鳴を上げた。
「さ、宰相……」
たまらず助けを求めた王様に、宰相は震え声で返す。
「わ、わかりました。その、お待ちいただければ……すぐにご用意いたします」
「そう、じゃあお願いね♪」
宰相はすぐさま近くの家臣に何かを伝え、その人物が奥へと走っていった。
しばらくして、息を切らしたその人物が革袋を二つ抱えて戻ってきた。それを宰相に手渡すと、宰相はさらに私たちへと差し出す。
「お、お待たせしました。こちらを……」
「ありがと。それで、これは?」
私は袋を受け取りながら問いかける。この世界の人間じゃない私には、このお金がどういう単位で、どれだけの価値があるのか見当もつかない。
宰相は震えながらも丁寧に説明してくれた。通貨単位、金貨・銀貨・銅貨の価値、物価の相場など。どうやら、この袋だけでも相当な額らしい。
その後、まだ目を閉じたままだった楓と凛を連れて、私たちは静かに謁見の間を後にした。
……始まったばかりの異世界生活。前途は多難。でも、なんとかなる気がする。
――たぶん。
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5話まで来ましたので今後は月1更新にいたします。
更新日は基本毎月10日とします。
次回は8/10です。
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そして“贈り物”として差し出されたのは、《隷属の腕輪》。
もしもあれを身につけていたら、私たちは強制的にこの人たちの命令に従わされることになっていたはずだ。危ないところだった。
それを見抜けたのは、生まれつき持っていた鑑定スキルのおかげ。日本では使う機会なんてなかったけど――今、この瞬間だけは、本当に持っていてよかったと思った。
「ええい、構わん! それをつけてしまえ! その者たちを捕らえよ!」
――王子の叫びが響いた。
まだ宰相がしらを切っている途中だったのに、その言葉を放つということは……もはや“あれが隷属の腕輪だ”って、自分の口で証明してるようなものじゃないか。
……うん、知ってたけど、もしかしなくてもこの王子、救いようがないタイプの馬鹿だな。
「楓、行ける?」
「うーん……1人なら、なんとかなるかも」
「無茶はしないでよ? 試合じゃないんだからね」
「わかってる、つもり。でも……多分、難しいかな」
王子の命令に従って、騎士たちが間合いを詰めながら迫ってくるのが見える。その様子を確認しつつ、私は楓に対応可能かどうかを確認する。
もちろん、私一人で全員倒すこともできる。でも、あえて楓を巻き込むのは、ここで“楓にもできる”という実績をこの場に残しておくため。
それに――
「大丈夫。楓ならできるよ。それに、異世界召喚の影響でステータスも上がってるし。さっき、ちゃんと身体強化の魔法もかけたしね」
「ははっ、そうだった……。でも、自覚全然ないけど。でも――やってみる」
「がんばって。私もフォローするから」
そんな会話をしているうちに、私たちのもとへ騎士たちが迫ってきた。やってきたのは全部で3人――おそらく、私たちを捕らえるには十分だと判断したのだろう。
1人は楓に任せるとして、残り2人は私がサクッと片付けよう。
まず、まっすぐ私に突っ込んできた騎士。こちらも一歩前に出て、間合いを詰めると同時に――鳩尾に掌底を叩き込んだ。
「ごふっ」
これは父が言うには“鎧通し”というものだけど、それは日本での呼び名で、これを教えてくれた母は特に名前はないといっていたから便宜的にこう呼んでいるだけ。そしてこれは、鎧の上からでも内部に衝撃を通し、肺を圧迫して呼吸を奪う技だ。その騎士が呻き声を上げて倒れていくのを確認し、すぐさま次の相手――凛に迫っていた騎士へ。
前へ出ると、驚いた騎士が反射的にパンチを繰り出してきた。それを軽く外しつつ、左手で相手の腕をつかみ、ぐいっと引き込む。そして身を沈めて懐に潜り込み――そのまま地面に叩きつけるように投げた。
もちろん、受け身が取れないように角度とタイミングはしっかり調整済み。騎士は激しく息を吐いて、そのまま意識を失った。
さて、楓はどうかと目を向けると――ちょうど同じように騎士を豪快に投げているところだった。
「ごぼっ!」
「なっ……!」
楓の相手も受け身を知らなかったようで、まともに地面に叩きつけられ、苦悶の声を上げる。3人の騎士が――それも「勇者」と名乗ったわけでもない女子高生3人に、あっさりと倒された。
そして静まり返った謁見の間で、怒りの声が上がった。
「な、なにをしている! 誇り高きハルバトロス騎士が、そのような娘たちに後れを取るとは、何事だ!!」
騎士たちの敗北に、憤りをあらわにする宰相。
でも――それってつまり、私たちを“甘く見ていた”証拠だよね。
「ええい構わん! そやつらは殺してしまえ! 勇者など、また呼び出せばよい!」
――またしても、王子の言葉だった。
それを合図に、謁見の間にいた残りの騎士たちが一斉に剣を抜いた。刃が鞘を滑る音が、まるで警鐘のように響き渡る。
「……はぁ。楓、どうやらここからは私がやるしかなさそう」
「だね。さすがに私も、剣相手は無理」
楓の実力を私は信頼している。だけど、いくら身体能力が上がっていても、武器の差という現実は厳しい。
「じゃあ、楓は凛を頼める? あと……二人とも、目を閉じて。これ、持ってて」
そう言って、私は首からかけていたネックレスを外し、楓の手にそっと渡す。
「……わかったわ」
「うん、気をつけてね」
二人が目を閉じるのを確認した私は、前方で剣を構える騎士たちをゆっくりと見据えた。
――そして、深く息を吐く。
「ここで抜くのは悪手。こっちも抜かないといけなくなるからね」
そう言いながら、私は“何もない空間”にそっと手を入れた。
そして手を引き抜く。そこに現れたのは、黒い柄。さらに引くと、やがて姿を現したのは――
漆黒にして中央に赤い宝石を携え、禍々しい気配を纏った一本の剣だった。
「なっ、ど、どこから――!?」
「こ、殺せ! 殺してしまえ!!」
誰かがそう叫ぶ。怯えきった声。まあ、無理もない。この剣、見た目も気配もあまりにも“おどろおどろしい”から。
「……じゃ、行きますかね」
そう呟いた瞬間、私の姿は――“消えた”。
――わけじゃない。私は、ただ誰にも目で追えない速度で移動しただけ。
そして次の瞬間、私は王様の目の前に立っていた。
その背後から――
ボトッ。
カンッ。
ザーッ……。
何の音かと言えば、こうだ。
ボトッは、切り刻まれた騎士の肉片が地面に落ちる音。
カンッは、砕けた鎧の破片が床に転がる音。
そして、ザーッというのは――彼らの体内にあった血が一斉に流れ落ちる音。
そう、私は――ほんの一瞬で、騎士たちを肉片になるまで切り刻んだ。
……できることなら、チリ一つ残さず消し去りたかったんだけど。残念ながら、そこまでやれるのは母くらいで、私には無理だった。
「ねぇ、王様?」
「ヒ、ヒャッ!」
にこやかに語りかけたつもりだったのに、王様は情けない声を上げて怯えていた。……おかしいな、私はちゃんと笑顔だったのに。
あ、でも確か昔、友達に言われたっけ。「あんたの笑顔、マジで怖いときあるよ」って。たしか、馬鹿な男子に本気で怒ったときだった。怒っているときの私は、自然と笑ってしまうらしい。完全に母の血だと思う。
「勝手に異世界から呼び出して、隷属させようとして、それを見破ったら襲わせて――さ。ありえないよね?」
「そ、それは……あ、あ奴が勝手に……!」
王子が命令したことなのはわかってる。けど、それ以前の召喚や隷属の件は? それを決定したのは――王様、あなたでしょ。
「でも、止めなかったよね。しかも、子供がやったことの責任は、親が取るものだよね?」
ちなみにその“子供”は、私の殺気を浴びた直後に意識を失ってる。お姫様も王妃様も同様。いま、この場で王族として意識を保っているのは王様だけ……まあ、それも私が殺気の出力を調整した結果だけど。交渉ができないと困るからね。
「それで王様。ひとつ聞きたいんだけど、私たちが元の世界に戻る方法……あるの?」
これは、大事な質問。もし知っているのなら、今すぐにでも聞き出して帰りたい。
「そ、それは……」
……言いよどむ時点で、答えは見えた。
「申し訳ありません……あなた方を元の世界に戻す方法は――ございません……」
代わりに答えたのは、隣にいた宰相。恐怖に震えながら、それでも言葉を絞り出してきた。
「……そう。まあ、いいわ」
本当は全然“よく”なんてないけど。……でも、異世界を渡る方法は、私も知っている。問題は、それを実行するには、まだ私の力では足りないということ。
準備に時間がかかる。だから、もし“すぐにでも帰れる方法”があるなら、それに越したことはなかったんだけど――
……まぁ、いい。
とりあえず、次の話だ。
「それじゃあ、当面の生活費をもらえる?」
私はにこやかに――しかし、剣を突きつけたままそう言った。
「私たち、あなたたちに無理やり呼び出されたわけだし。当然だけど、この世界のお金なんて1円も持ってないのよ?」
この構図、剣を向けてお金を要求……どう考えても強盗。でもこれは、あくまで“迷惑料”というか“慰謝料”。うん、自分に言い聞かせるぶんには問題ない。
「それで、もらえるのかな?」
ここぞとばかりに、最高の“笑顔”を見せてみたら――
「ひ、ひぇっ!」
王様が素っ頓狂な悲鳴を上げた。
「さ、宰相……」
たまらず助けを求めた王様に、宰相は震え声で返す。
「わ、わかりました。その、お待ちいただければ……すぐにご用意いたします」
「そう、じゃあお願いね♪」
宰相はすぐさま近くの家臣に何かを伝え、その人物が奥へと走っていった。
しばらくして、息を切らしたその人物が革袋を二つ抱えて戻ってきた。それを宰相に手渡すと、宰相はさらに私たちへと差し出す。
「お、お待たせしました。こちらを……」
「ありがと。それで、これは?」
私は袋を受け取りながら問いかける。この世界の人間じゃない私には、このお金がどういう単位で、どれだけの価値があるのか見当もつかない。
宰相は震えながらも丁寧に説明してくれた。通貨単位、金貨・銀貨・銅貨の価値、物価の相場など。どうやら、この袋だけでも相当な額らしい。
その後、まだ目を閉じたままだった楓と凛を連れて、私たちは静かに謁見の間を後にした。
……始まったばかりの異世界生活。前途は多難。でも、なんとかなる気がする。
――たぶん。
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5話まで来ましたので今後は月1更新にいたします。
更新日は基本毎月10日とします。
次回は8/10です。
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