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Episode4
しおりを挟む「貴方を仲間にするメリットが見当たらないのですが?」
「メリット…。こう見えても古代に滅んだとされてる龍の生き残りで、その中でも上位龍にあたる白龍だからな。能力的には迷惑をかけない。それに何よりこの世界の知識を知るための道先案内人が必要なんじゃないかな?」
彼が優夜より同等かそれ以上のレベルや力があるのはすぐに分かった。
今までは魔眼を発動させればモンスターのレベルやHP・MP、スキルに至るまで全てが見れた。しかし彼と対峙した瞬間、魔眼を発動させたが弾かれたのだ。
(仲間…はあまり重要性を感じないが。知識は生きていくために必要不可欠なものですし、邪魔になれば始末してしまえばいいか)
「それはとても心強い。こちらからお願いしたいくらいの申し出ですが、貴方が裏切らないという保証はありますか?」
手を組んだとしてこちらの情報を少しでも渡してしまい、それが後から命取りになるのだけは避けたい。
情報を渡すつもりは無いとしても行動を共にするということはその分どこかで綻びが出来るという可能性は十二分にある。
「う~ん。なら俺と〈龍族の血婚〉を結ぶのはどうだい?」
「〈龍族の血婚〉?」
「あぁ。〈血婚〉と言っても人間同士がやる〈結婚〉とは意味が違うんだ。君を俺の主君として契りを交すことにより、君とのことは守秘義務として許可が降りた場合のみでしか話すことは出来ないし視界の共有や念話とか色々特典がついてくるときた!これはお得だと思うんだが?まぁ、名の通り一日一度の吸血行為をさせてもらえれば他に君が損になることはないと約束しよう。」
(一日一度の吸血行為だけで済むなら、おつりはくるかな?)
「わかりました。契約を結ぶにはどうすれば?」
提案したはいいが断られるのではと緊張した面持ちだった彼だが、優夜が契約に乗り気を見せると花がほころぶような笑みを浮かべた。
─────────────────────────
昨日投稿出来ず、すみません。
今回短めでごめんなさい。
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