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13話 守られる討伐戦
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エリクスの誕生会が終わり、皆が部屋に戻ろうと席を立つ。
「ヴァニラ様。不安ですか?」
「ううん! シュントは私が守ってあげるよ」
俺たちが屋敷の階段を上がろうとした時駆け寄る足音が二つ。
「お姉様! ファナとお絵描きしよ!」
「ねーちゃん! 俺と剣術ごっこしよーぜ!」
小さなヴァニラよりも小さい子供二人が目を爛々とさせながら足元に群がる。
「ファナちゃん。うん。また今度一緒にお絵描きしようね」
「デビィ。剣術でおねえちゃんが勝てっこないの分かってて言ってるでしょー?」
「ほんとにほんと!? いまからお絵描きできる?」
「だってねぇーちゃんよえーもん!」
「あー。おねえちゃんそんなイジワルさんとはもう遊んであげないよー?」
「えー! いーじゃんいーじゃん! ねーちゃんのけち!」
笑顔で双子の要求を躱す様は普通の兄弟関係そのものだが、やはり俺はこの光景に大きな違和感を抱かずにはいられない。
なぜなら俺はここから変化する3人の関係を知っている。
いじめにつぐいじめでノーデンタークから追い出した主犯格の二人だ。
しかしどういう事かこの二人からはヴァニラに対する敵意どころか尊敬や好意が見て取れる。
まだ後継者争いの事や才能の差について理解していないからか……?
そうこう考えているうちに後ろからエマの声が聞こえた。
「こら! ヴァニラちゃん達は明日たーいせつなお仕事があるってお父さん言ってたでしょー? 二人が好きな絵本読んであげるからマリナさんと部屋に戻ってなさい」
「はーい。じゃあまたぜったいお絵描きしようね!」
「ちぇ。ままのいじわる」
騒々しい双子はマリナに手を引かれそのまま階段を登っていった。
「――ヴァニラちゃん。明日も早いのにデビスとファナがごめんなさいね……」
「いえ……。では、おやすみなさい」
「ええ。おやすみなさい。明日は気をつけてね……」
「はい。ありがとうございます」
ヴァニラはそのまま階段を駆け上がり部屋に帰ってしまった。
「ね? 私あの子に嫌われてるの……だからあの子の事は任せるわ。おやすみ」
「――おやすみなさいませ」
一連のノーデンタークの家族関係の違和感……。一体何があったんだ?
翌朝、霧がかる草原をヴァニラ、俺、マリナの3人は歩いていた。
「そうだ。シュントさん」
そう言うとマリナは背負った鞄から何らかを漁る。
「あった。これです」
すると彼女は微量だが魔法障壁が施されたローブを俺に手渡した。
「今日のモンスターは一体だけでも倒すのに苦労します。基本的に私が戦闘を行いますが、万一モンスターがそちらにいってもこれを装備していたら致命傷は免れるはず」
苦労……? 致命傷?
まぁこのレベルで戦闘した無いからなんとも言えないが、マリナは相当イノディクトを警戒している様子だ。
《アイテム【魔法のローブ】を手に入れますか?》
[YES] [NO]
「では遠慮なくいただきます」
YES
「シュント似合いそうだね」
《魔法のローブを装備しますか?》
[YES] [NO]
YES
「やっぱり! 似合ってるよ!」
「あはは。ありがとうございます」
正直このレベルの防具なんて久しぶりに装備したが、これはこれで初心者時代を思い出せていいかもしれない。
『スレイブ・フロンティア』を買って初めの頃、コミケ仲間と最適な装備編成とかを朝まで語ってたのが懐かしい……。
「ステータスビジョン オン」
《シュント(8) 魔導師 種族不明》
【レベル】 8
【HP】 30/30
【MP】 28/28
【攻撃】 393
【防御】 26
【装備】 武器 沈黙魔杖
防具 魔法のローブ
《習得魔法》
火散弾 消費MP4
風突 消費MP5
不可視擬 消費MP2
レベルアップまで15EX
ほら、雀の涙しか上がってないでしょ?
「ヴァニラ様。不安ですか?」
「ううん! シュントは私が守ってあげるよ」
俺たちが屋敷の階段を上がろうとした時駆け寄る足音が二つ。
「お姉様! ファナとお絵描きしよ!」
「ねーちゃん! 俺と剣術ごっこしよーぜ!」
小さなヴァニラよりも小さい子供二人が目を爛々とさせながら足元に群がる。
「ファナちゃん。うん。また今度一緒にお絵描きしようね」
「デビィ。剣術でおねえちゃんが勝てっこないの分かってて言ってるでしょー?」
「ほんとにほんと!? いまからお絵描きできる?」
「だってねぇーちゃんよえーもん!」
「あー。おねえちゃんそんなイジワルさんとはもう遊んであげないよー?」
「えー! いーじゃんいーじゃん! ねーちゃんのけち!」
笑顔で双子の要求を躱す様は普通の兄弟関係そのものだが、やはり俺はこの光景に大きな違和感を抱かずにはいられない。
なぜなら俺はここから変化する3人の関係を知っている。
いじめにつぐいじめでノーデンタークから追い出した主犯格の二人だ。
しかしどういう事かこの二人からはヴァニラに対する敵意どころか尊敬や好意が見て取れる。
まだ後継者争いの事や才能の差について理解していないからか……?
そうこう考えているうちに後ろからエマの声が聞こえた。
「こら! ヴァニラちゃん達は明日たーいせつなお仕事があるってお父さん言ってたでしょー? 二人が好きな絵本読んであげるからマリナさんと部屋に戻ってなさい」
「はーい。じゃあまたぜったいお絵描きしようね!」
「ちぇ。ままのいじわる」
騒々しい双子はマリナに手を引かれそのまま階段を登っていった。
「――ヴァニラちゃん。明日も早いのにデビスとファナがごめんなさいね……」
「いえ……。では、おやすみなさい」
「ええ。おやすみなさい。明日は気をつけてね……」
「はい。ありがとうございます」
ヴァニラはそのまま階段を駆け上がり部屋に帰ってしまった。
「ね? 私あの子に嫌われてるの……だからあの子の事は任せるわ。おやすみ」
「――おやすみなさいませ」
一連のノーデンタークの家族関係の違和感……。一体何があったんだ?
翌朝、霧がかる草原をヴァニラ、俺、マリナの3人は歩いていた。
「そうだ。シュントさん」
そう言うとマリナは背負った鞄から何らかを漁る。
「あった。これです」
すると彼女は微量だが魔法障壁が施されたローブを俺に手渡した。
「今日のモンスターは一体だけでも倒すのに苦労します。基本的に私が戦闘を行いますが、万一モンスターがそちらにいってもこれを装備していたら致命傷は免れるはず」
苦労……? 致命傷?
まぁこのレベルで戦闘した無いからなんとも言えないが、マリナは相当イノディクトを警戒している様子だ。
《アイテム【魔法のローブ】を手に入れますか?》
[YES] [NO]
「では遠慮なくいただきます」
YES
「シュント似合いそうだね」
《魔法のローブを装備しますか?》
[YES] [NO]
YES
「やっぱり! 似合ってるよ!」
「あはは。ありがとうございます」
正直このレベルの防具なんて久しぶりに装備したが、これはこれで初心者時代を思い出せていいかもしれない。
『スレイブ・フロンティア』を買って初めの頃、コミケ仲間と最適な装備編成とかを朝まで語ってたのが懐かしい……。
「ステータスビジョン オン」
《シュント(8) 魔導師 種族不明》
【レベル】 8
【HP】 30/30
【MP】 28/28
【攻撃】 393
【防御】 26
【装備】 武器 沈黙魔杖
防具 魔法のローブ
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火散弾 消費MP4
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レベルアップまで15EX
ほら、雀の涙しか上がってないでしょ?
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