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第1章 眠れるあいつの隠し事(基本壱輝目線)
11.Marathon contest
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「そーいえばさ、もうすぐマラソン大会だよね~」
俺が、食後のデザートのシュークリームを頬張っていると、唐突に利人が言った。
「唐突にどうした」
「いや~、走り込みそろそろ始めようかなって」
「気合い入ってんな」
そりゃあね、っと利人が語り始める。
「景品があるなら、俺は優勝目指して頑張るよ!例えこの学園が男子校で女の子の声援がなかったとしても!」
「…優勝景品はなんなの?」
「今年の優勝景品は~…なんと!プリン一年分で~す!!」
「…いらねぇ」
思わずつぶやくと、利人が「プリンの偉大さをわからんとは…、やれやれだぜ」と、わざとらしい溜め息をついていた。
「利人くん甘党なんだね。俺も甘い物好きなんだ~!」
「まじで?じゃあ、今度土日にスイーツバイキング行こうぜ!」
「行くいく~!壱輝も行こう?」
「俺、甘いの無理」
えー、と利人と彩兎がハモる。
「じゃあ、普通の料理もあるとこに行こう!それなら壱輝も行けるよね?ね?」
「決定~!」
俺の平穏な休日が…。嘆いた声は、誰にも届かずに消えていった。
俺が、食後のデザートのシュークリームを頬張っていると、唐突に利人が言った。
「唐突にどうした」
「いや~、走り込みそろそろ始めようかなって」
「気合い入ってんな」
そりゃあね、っと利人が語り始める。
「景品があるなら、俺は優勝目指して頑張るよ!例えこの学園が男子校で女の子の声援がなかったとしても!」
「…優勝景品はなんなの?」
「今年の優勝景品は~…なんと!プリン一年分で~す!!」
「…いらねぇ」
思わずつぶやくと、利人が「プリンの偉大さをわからんとは…、やれやれだぜ」と、わざとらしい溜め息をついていた。
「利人くん甘党なんだね。俺も甘い物好きなんだ~!」
「まじで?じゃあ、今度土日にスイーツバイキング行こうぜ!」
「行くいく~!壱輝も行こう?」
「俺、甘いの無理」
えー、と利人と彩兎がハモる。
「じゃあ、普通の料理もあるとこに行こう!それなら壱輝も行けるよね?ね?」
「決定~!」
俺の平穏な休日が…。嘆いた声は、誰にも届かずに消えていった。
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