百年越しの求愛譚【R18】政略結婚〜白い結婚歴100年【王妃に嫌がらせで始めた性行為に沼る王様の物語】バトル要素もあり〼

玉龍堂

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第45章

45−7

 貴賓用の応接室の長椅子に、長い廊下を歩いたアーウィスは抱きかかえた雪華をそっと降ろしてやる。
「ありがとう、アーウィス」
 蕾の華が咲きほころぶように、艶やかな笑みを夫に向けてお礼を言う。
 アーウィスは雪華の笑顔に息を呑むと、籠でなく檻に雪華を囲い込みたいというドロドロした欲望から目を逸らすように息を吐いて取り繕うように、
「あとで、ご褒美もらうから」
 アーウィスは茶化すと雪華の隣に着席し、雪華の腰を抱き寄せた。
 アーウィスの胸元に抱きこまれて状況のお陰で、お尻が片尻に体重が乗ったおかげでアヌスを貫く張り型に体重が乗らないよう配慮されているようだった。
 雪華はアーウィスの手腕に感心していた、細やかな配慮が凄まじいのだ。
 言葉にしなくても、先に済ませて甘やかされている現実に困惑していた。
「アーウィス、甘やかしすぎだ」
 雪華はアーウィスの胸板に顔を埋めながら、苦情を呟く。
「ああ、私だけに頼ればいい」
 アーウィスは腰に回した手で尻尾をなぞりながら、望みを伝える。
 雪華が言い返そうとした瞬間、開いている扉の影からスバン国王親子が歩いてきた。
 雪華はアーウィスから身を離すと立ち上がって、礼儀正しいお辞儀をして挨拶を交わす。
 アーウィスは足を開いて、立ちあがる事もなくふんぞり返った姿で礼儀を全く無視していた。
 雪華はアーウィスの態度にも、意味があるのだろうとそっとしていた。 

 近付いてきたスバン国王親子のグレガの前に雪華が立つと優雅にお辞儀をし、
「昨夜はありがとうございました。
 本当に、ありがとうございます」
 雪華はキッチリと頭を下げて、礼を尽くす。

「うちの王妃を助けてくれた礼として、通行料を以前の5倍から3倍程度の価格に変更を提案させて頂く。
 再度調印し直す書類の用意は完了している。
 現行のままで行くか、新たに調印し直すかそちらに任せる」
 アーウィスは立ちあがることなく、立ったままのスバン国王サーガルに提案する。

「通行料が下がることなら、願ってもいない」
 サーガル国王は、永久縁国の国王アーウィスの提案に間を置く暇なく直ぐ様受け入れる発言をした。
 
 雪華の目配せで執事が動いて、スバン国王親子が座る様に椅子を引いて案内する。

 全員が腰を下ろしたところで、昨夜から貫徹で仕上げた書類を持った宰相が応接室に入室してくる。
 挨拶を交わすと、宰相は書類の説明を始める。
 互いの王が納得できるまで、スバン国王の質疑に答えていた。

 その間もアーウィスは雪華を抱き寄せたまま、質疑応答の様子を傍観していた。
 
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