507 / 512
第45章
45−7
貴賓用の応接室の長椅子に、長い廊下を歩いたアーウィスは抱きかかえた雪華をそっと降ろしてやる。
「ありがとう、アーウィス」
蕾の華が咲きほころぶように、艶やかな笑みを夫に向けてお礼を言う。
アーウィスは雪華の笑顔に息を呑むと、籠でなく檻に雪華を囲い込みたいというドロドロした欲望から目を逸らすように息を吐いて取り繕うように、
「あとで、ご褒美もらうから」
アーウィスは茶化すと雪華の隣に着席し、雪華の腰を抱き寄せた。
アーウィスの胸元に抱きこまれて状況のお陰で、お尻が片尻に体重が乗ったおかげでアヌスを貫く張り型に体重が乗らないよう配慮されているようだった。
雪華はアーウィスの手腕に感心していた、細やかな配慮が凄まじいのだ。
言葉にしなくても、先に済ませて甘やかされている現実に困惑していた。
「アーウィス、甘やかしすぎだ」
雪華はアーウィスの胸板に顔を埋めながら、苦情を呟く。
「ああ、私だけに頼ればいい」
アーウィスは腰に回した手で尻尾をなぞりながら、望みを伝える。
雪華が言い返そうとした瞬間、開いている扉の影からスバン国王親子が歩いてきた。
雪華はアーウィスから身を離すと立ち上がって、礼儀正しいお辞儀をして挨拶を交わす。
アーウィスは足を開いて、立ちあがる事もなくふんぞり返った姿で礼儀を全く無視していた。
雪華はアーウィスの態度にも、意味があるのだろうとそっとしていた。
近付いてきたスバン国王親子のグレガの前に雪華が立つと優雅にお辞儀をし、
「昨夜はありがとうございました。
本当に、ありがとうございます」
雪華はキッチリと頭を下げて、礼を尽くす。
「うちの王妃を助けてくれた礼として、通行料を以前の5倍から3倍程度の価格に変更を提案させて頂く。
再度調印し直す書類の用意は完了している。
現行のままで行くか、新たに調印し直すかそちらに任せる」
アーウィスは立ちあがることなく、立ったままのスバン国王サーガルに提案する。
「通行料が下がることなら、願ってもいない」
サーガル国王は、永久縁国の国王アーウィスの提案に間を置く暇なく直ぐ様受け入れる発言をした。
雪華の目配せで執事が動いて、スバン国王親子が座る様に椅子を引いて案内する。
全員が腰を下ろしたところで、昨夜から貫徹で仕上げた書類を持った宰相が応接室に入室してくる。
挨拶を交わすと、宰相は書類の説明を始める。
互いの王が納得できるまで、スバン国王の質疑に答えていた。
その間もアーウィスは雪華を抱き寄せたまま、質疑応答の様子を傍観していた。
「ありがとう、アーウィス」
蕾の華が咲きほころぶように、艶やかな笑みを夫に向けてお礼を言う。
アーウィスは雪華の笑顔に息を呑むと、籠でなく檻に雪華を囲い込みたいというドロドロした欲望から目を逸らすように息を吐いて取り繕うように、
「あとで、ご褒美もらうから」
アーウィスは茶化すと雪華の隣に着席し、雪華の腰を抱き寄せた。
アーウィスの胸元に抱きこまれて状況のお陰で、お尻が片尻に体重が乗ったおかげでアヌスを貫く張り型に体重が乗らないよう配慮されているようだった。
雪華はアーウィスの手腕に感心していた、細やかな配慮が凄まじいのだ。
言葉にしなくても、先に済ませて甘やかされている現実に困惑していた。
「アーウィス、甘やかしすぎだ」
雪華はアーウィスの胸板に顔を埋めながら、苦情を呟く。
「ああ、私だけに頼ればいい」
アーウィスは腰に回した手で尻尾をなぞりながら、望みを伝える。
雪華が言い返そうとした瞬間、開いている扉の影からスバン国王親子が歩いてきた。
雪華はアーウィスから身を離すと立ち上がって、礼儀正しいお辞儀をして挨拶を交わす。
アーウィスは足を開いて、立ちあがる事もなくふんぞり返った姿で礼儀を全く無視していた。
雪華はアーウィスの態度にも、意味があるのだろうとそっとしていた。
近付いてきたスバン国王親子のグレガの前に雪華が立つと優雅にお辞儀をし、
「昨夜はありがとうございました。
本当に、ありがとうございます」
雪華はキッチリと頭を下げて、礼を尽くす。
「うちの王妃を助けてくれた礼として、通行料を以前の5倍から3倍程度の価格に変更を提案させて頂く。
再度調印し直す書類の用意は完了している。
現行のままで行くか、新たに調印し直すかそちらに任せる」
アーウィスは立ちあがることなく、立ったままのスバン国王サーガルに提案する。
「通行料が下がることなら、願ってもいない」
サーガル国王は、永久縁国の国王アーウィスの提案に間を置く暇なく直ぐ様受け入れる発言をした。
雪華の目配せで執事が動いて、スバン国王親子が座る様に椅子を引いて案内する。
全員が腰を下ろしたところで、昨夜から貫徹で仕上げた書類を持った宰相が応接室に入室してくる。
挨拶を交わすと、宰相は書類の説明を始める。
互いの王が納得できるまで、スバン国王の質疑に答えていた。
その間もアーウィスは雪華を抱き寄せたまま、質疑応答の様子を傍観していた。
あなたにおすすめの小説
一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました
由香
恋愛
没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。
ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。
遠い存在になったはずの彼。
けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。
冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
巨乳のメイドは庭師に夢中
さねうずる
恋愛
ピンクブロンドの派手な髪と大きすぎる胸であらぬ誤解を受けることの多いピンクマリリン。メイドとして真面目に働いているつもりなのにいつもクビになってしまう。初恋もまだだった彼女がやっとの思いで雇ってもらえたお屋敷にいたのは、大きくて無口な庭師のエバンスさん。彼のことが気になる彼女は、、、、
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
休めよ〜1ヶ月ぶりに帰ってきた彼が、玄関で離してくれない〜
ぐぬ
恋愛
1、2週間のはずが、1ヶ月になった。
チェーンロックの隙間から、いつもの声がした。
「おかえり」と言い切る前に、抱きしめられた。
知っている匂いと、知らない匂いが混じっていた。
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。