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12章 伯爵令息の夏休暇
26 失態
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◆◆◆◆◆
生まれて初めて弓矢を持ち、草原で草を食む兎を狙ったが、レネの指導も虚しくアンドレイは獲物を逃してしまった。
ここからはアンドレイには任せられないと、レネがアンドレイから弓矢をとりあげ兎を一羽仕留めた。
だが小さな島なので、これ以上狩れる獲物もいない。
「どうしようか……?」
まだ日は高い。
「また釣りでもする?」
ベルナルトに合流して仲間に入れてもらうのもいいかもしれない。
無人島のせいか、ここの魚はすれておらずなんの疑いもなく餌に食いついてくれるので、比較的簡単に魚が釣れる。
「……そうだね」
アンドレイの提案に少し間を置いてレネは頷いた。
釣りをするということは、まず餌集めをしないといけない。
(はぁ……)
午前中と同じように、泉の近くの石を裏返してミミズを探す。
棒切れを持ってミミズを葉っぱの上に移動させようとしていると、足音が聞こえた。
「どうしたのアンドレイ……」
ずっとアンドレイと二人っきりだったので、完全に油断していた。
しゃがんだまま後ろを振り向こうとした時、首根っこを掴まれ無理矢理立たされる。
「……っ!?」
後ろを振り返ると、アイロスがニヤリと笑ってこちらを見ていた。
「姫君、そんなにミミズが欲しいのならくれてやるよ」
シャツの襟元を弛められ、その中に無数の冷たいぬるりとしたものがバラ撒かれる。
(まさか……)
シャツと素肌の間で、無数のヌメヌメとした生き物が暴れまわる。
「うああああぁぁぁっっ…………」
レネは無意識のうちに泉の方へと走り出し、剣とナイフを投げ捨てると服を着たまま水の中へと飛び込んだ。
「——レネっ!」
異常に気付いて、アンドレイもレネの後を追う。
「あははははははっっ!」
「本当にミミズが嫌いなんだね」
パトリクの爆笑する隣で、楽しそうにアイロスが呟いた。
レネは無我夢中で、水に濡れてまとわり付く服を脱いでいく。
ボタンに手こずっているその間にも、肌の上をミミズが這い回る感覚に戦慄し、身体中に震えが走る。
「あっ……あっ……」
震える手でなんとか上を脱ぎ捨てると、肌に刺さるような冷たい泉の水でゴシゴシと身体を擦る。
夏といえども湧き水は身体が竦むほど冷たかったが、それどころではなかった。
「レネっ! 大丈夫?」
裸足になってズボンの裾を捲り上げたアンドレイが、バシャバシャと音を立てて近くまでやって来る。
肩まで浸かるレネの所は一段と水が深くなっていて、アンドレイはそれ以上近くまで寄って来ることができない。
(オレ、アンドレイの護衛なのになにやってんだろ……)
情けない顔を見られたくなくて、レネは背中を向けたまま一度頭まで水に潜って気合を入れ直した。
「アンドレイ……ごめん……」
「悪いのはアイロスだ」
今度は寒さで震えながら岸まで上がると、パトリクとアイロスの視線が肌の上を這い回るのを感じた。
レネは唇と噛みしめて二人を睨む。
(クソ野郎が……)
「僕の従者になんてことをしてくれるんだっ!」
アンドレイが長身の騎士に掴みかかるが、アイロスはびくともせずニヤニヤ笑ってレネから視線を離さない。
「さっきのお返しだよ」
パトリクが「ざまあみやがれ」とばかりにアンドレイに向かって笑いかける。
「——お前、ちゃんと火の側に居ないと風邪引くぞ」
兎を捌いて串に刺していると、クルトが薪を焚べながら震えるレネを覗き込む。
あれからレネたちは、丸太小屋の横で火を起こして夕食の準備をしていた。
「大丈夫です」
一泊だったので着替えを持ってきておらず、陽が傾きかけ一気に気温の下がる中、下着一枚で過ごす羽目になった。
火の上にはレネの服がロープに吊るされ乾かされている。
(まだ乾くまでしばらくかかりそう……)
「それにしても君、足もツルッツルなんだね。なにか手入れしてるの?」
「……いや」
「凄いな……天然物でこれか。君となら……簡単に一線を越えられそうだな」
パトリクは泉から上がってからというもの、ずっと粘っこい視線でレネを見つめてくる。
「その時は私が手ほどきしますよ」
アイロスが主と一緒にニヤニヤ笑う。
(なんのことを言ってやがる……主従共々、嫌な奴らだ……)
「レネを誂うのは止めてくれないか」
「そうやってるとどっちが主人かわからないな。うちのクルトとは大違いだ」
ベルナルトがアンドレイを横目で見ると、勝ち誇った顔をした。
今日一緒に行動していて気付いたことがある。
パトリクの難のある性格の影に隠れがちだが、ベルナルトはアンドレイをライバル視しており、レネがなにかやらかす度に自分の騎士と比べ、まるで自分のことのようにクルトを自慢する。
ベルナルトにとってお付の騎士とは自分の延長線のようなもので、手足のように動かし、クルトがやったことも自分の手柄になっている。
ベルナルトだけではなく、たぶんパトリクもそうだ。
パトリクは本当は小心者だが、そんな主に成り代わりアイロスが自由奔放に行動して、主の好奇心を満たしている。
アンドレイも二人ほどではないが、似たようなところはあるかもしれない。
いつもデニスがどんと構えているので、アンドレイは安心して行動を起こせる。
レネは、それがすべて悪いこととは思わなかった。
なにも起こらなければ、この三人は将来、爵位を継いで領主になる。
支配者として上手に人を使いこなさなければ、領地と領民を守ることはできない。
だから、子供の頃からお付の騎士を側に置き、人を使う資質を養っているのかもしれない。
(——そうだとしたら……)
レネの一連の行動は、すべてアンドレイの落ち度になっているはずだ。
ミミズ騒動でレネの従者としての資質は疑わしいものとなっている。
(どうにか名誉挽回しないと……)
このままではアンドレイが、自分のせいで恥をかくことになってしまう。
生まれて初めて弓矢を持ち、草原で草を食む兎を狙ったが、レネの指導も虚しくアンドレイは獲物を逃してしまった。
ここからはアンドレイには任せられないと、レネがアンドレイから弓矢をとりあげ兎を一羽仕留めた。
だが小さな島なので、これ以上狩れる獲物もいない。
「どうしようか……?」
まだ日は高い。
「また釣りでもする?」
ベルナルトに合流して仲間に入れてもらうのもいいかもしれない。
無人島のせいか、ここの魚はすれておらずなんの疑いもなく餌に食いついてくれるので、比較的簡単に魚が釣れる。
「……そうだね」
アンドレイの提案に少し間を置いてレネは頷いた。
釣りをするということは、まず餌集めをしないといけない。
(はぁ……)
午前中と同じように、泉の近くの石を裏返してミミズを探す。
棒切れを持ってミミズを葉っぱの上に移動させようとしていると、足音が聞こえた。
「どうしたのアンドレイ……」
ずっとアンドレイと二人っきりだったので、完全に油断していた。
しゃがんだまま後ろを振り向こうとした時、首根っこを掴まれ無理矢理立たされる。
「……っ!?」
後ろを振り返ると、アイロスがニヤリと笑ってこちらを見ていた。
「姫君、そんなにミミズが欲しいのならくれてやるよ」
シャツの襟元を弛められ、その中に無数の冷たいぬるりとしたものがバラ撒かれる。
(まさか……)
シャツと素肌の間で、無数のヌメヌメとした生き物が暴れまわる。
「うああああぁぁぁっっ…………」
レネは無意識のうちに泉の方へと走り出し、剣とナイフを投げ捨てると服を着たまま水の中へと飛び込んだ。
「——レネっ!」
異常に気付いて、アンドレイもレネの後を追う。
「あははははははっっ!」
「本当にミミズが嫌いなんだね」
パトリクの爆笑する隣で、楽しそうにアイロスが呟いた。
レネは無我夢中で、水に濡れてまとわり付く服を脱いでいく。
ボタンに手こずっているその間にも、肌の上をミミズが這い回る感覚に戦慄し、身体中に震えが走る。
「あっ……あっ……」
震える手でなんとか上を脱ぎ捨てると、肌に刺さるような冷たい泉の水でゴシゴシと身体を擦る。
夏といえども湧き水は身体が竦むほど冷たかったが、それどころではなかった。
「レネっ! 大丈夫?」
裸足になってズボンの裾を捲り上げたアンドレイが、バシャバシャと音を立てて近くまでやって来る。
肩まで浸かるレネの所は一段と水が深くなっていて、アンドレイはそれ以上近くまで寄って来ることができない。
(オレ、アンドレイの護衛なのになにやってんだろ……)
情けない顔を見られたくなくて、レネは背中を向けたまま一度頭まで水に潜って気合を入れ直した。
「アンドレイ……ごめん……」
「悪いのはアイロスだ」
今度は寒さで震えながら岸まで上がると、パトリクとアイロスの視線が肌の上を這い回るのを感じた。
レネは唇と噛みしめて二人を睨む。
(クソ野郎が……)
「僕の従者になんてことをしてくれるんだっ!」
アンドレイが長身の騎士に掴みかかるが、アイロスはびくともせずニヤニヤ笑ってレネから視線を離さない。
「さっきのお返しだよ」
パトリクが「ざまあみやがれ」とばかりにアンドレイに向かって笑いかける。
「——お前、ちゃんと火の側に居ないと風邪引くぞ」
兎を捌いて串に刺していると、クルトが薪を焚べながら震えるレネを覗き込む。
あれからレネたちは、丸太小屋の横で火を起こして夕食の準備をしていた。
「大丈夫です」
一泊だったので着替えを持ってきておらず、陽が傾きかけ一気に気温の下がる中、下着一枚で過ごす羽目になった。
火の上にはレネの服がロープに吊るされ乾かされている。
(まだ乾くまでしばらくかかりそう……)
「それにしても君、足もツルッツルなんだね。なにか手入れしてるの?」
「……いや」
「凄いな……天然物でこれか。君となら……簡単に一線を越えられそうだな」
パトリクは泉から上がってからというもの、ずっと粘っこい視線でレネを見つめてくる。
「その時は私が手ほどきしますよ」
アイロスが主と一緒にニヤニヤ笑う。
(なんのことを言ってやがる……主従共々、嫌な奴らだ……)
「レネを誂うのは止めてくれないか」
「そうやってるとどっちが主人かわからないな。うちのクルトとは大違いだ」
ベルナルトがアンドレイを横目で見ると、勝ち誇った顔をした。
今日一緒に行動していて気付いたことがある。
パトリクの難のある性格の影に隠れがちだが、ベルナルトはアンドレイをライバル視しており、レネがなにかやらかす度に自分の騎士と比べ、まるで自分のことのようにクルトを自慢する。
ベルナルトにとってお付の騎士とは自分の延長線のようなもので、手足のように動かし、クルトがやったことも自分の手柄になっている。
ベルナルトだけではなく、たぶんパトリクもそうだ。
パトリクは本当は小心者だが、そんな主に成り代わりアイロスが自由奔放に行動して、主の好奇心を満たしている。
アンドレイも二人ほどではないが、似たようなところはあるかもしれない。
いつもデニスがどんと構えているので、アンドレイは安心して行動を起こせる。
レネは、それがすべて悪いこととは思わなかった。
なにも起こらなければ、この三人は将来、爵位を継いで領主になる。
支配者として上手に人を使いこなさなければ、領地と領民を守ることはできない。
だから、子供の頃からお付の騎士を側に置き、人を使う資質を養っているのかもしれない。
(——そうだとしたら……)
レネの一連の行動は、すべてアンドレイの落ち度になっているはずだ。
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