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第1章 誕生から幼少期
第9話 ジノVS魔族
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マリーダ村から離れた森林に、褐色肌の男が不機嫌そうに大きな切り株に腰を下ろし、貧乏揺揺すりをしている。
暗い茶色のをした袖無しの前開きジャケットを羽織り、その下には何も着ておいない。細く鍛えられた肉体が剥き出しになっている。
白髪で短い髪を乱暴に片手で掻き回し、この状況に悪態を吐く。
「なんで俺様が豚供を従えなきゃならねぇんだ……っ!」
ギリっと歯軋りをするその男。
それは魔族のギースという者だった。
ギースの脇には巨体の影が二つ控えている。
その巨体の影は角を額から二本生やし、鋭い牙を持っている。
獣の腰巻をしたその姿はまさしく鬼のそれであった。
それはオーガ。
魔物の中でもA級に指定されている危険な魔物である。
ギースは立ち上がり、遠くの気配を探る。
それはオークとハイオークの動向である。
小汚い豚供を軍勢として押し付けられ、少しはマトモな戦力にする為に村々を襲わせ力を蓄えさてきた。
使えない脳筋供は最近ようやく三匹がハイオークに進化した。
だが、その力は俺の側近のオーガには遠く及ばない。
まだまだ村を襲わせ、力を蓄えさせ、より上位の種族に進化させなければ。
そもそも、こんな状況になった事の発端はあのエルフの里の襲撃が失敗に終わったからだ。
俺の他に二人魔将候補となる魔族がいたのにも関わらず、予想外に手強いエルフのジジイとオヤジ、そして若い女の決死の抵抗によってこちらの被害は甚大なものとなった。
目的の聖樹、ユルダを確保出来ず、魔族二人を失い、使役していた多くの魔物も失った。
死んだ二人の魔族はエルフのジジイとオヤジを道連れにしたが、それでも俺たちの侵略は失敗に終わった。
その失態によって魔将になる事も叶わず、ただの使いっ走りに成り下がってしまった。
これはその名誉挽回のチャンスなのだ。
もうあのエルフの里にはあの忌まわしいジジイもオヤジもいない。
それならある程度力を付けた軍勢さえあれば、エルフの里を蹂躙出来るはず。
だから早くあの豚供を鍛え上げなければならん。
この村の侵略が終われば、ハイオークもまた増えるはず。
そこに俺がガジリスタから連れてきたオーガ二匹が加われば、今度こそ。
そんな事を考えていると、こっちに急接近してくる魔力を探知する。
その方向を見ると、迫り来る複数の馬鹿でかい火球が飛んでくる。
俺とオーガは直ぐにその火球を避け、大きく跳躍する。
火球は急に空中で止まると、急激に膨張し、雷を放ちながら大きく爆発する。
爆発に巻き込まれ、雷に触れた木々は融解していく。
その雷はまるで意思を持つかのように此方へと襲いかかる。
虚空移動を行使し、風を纏って加速して宙を跳ね回り、雷を回避する。
その雷の動きは視認がほぼ出来ないが、魔力感知をより強め、その動きを予測する。
しかし、オーガの一匹が雷に捕まり融解してしまう。
思わず舌打ちする。
俺の手駒が減りやがった!クソったれ!
ようやく周囲の雷が収まり始める。
地面に降り立つ俺とオーガ。
周囲の木々は無くなり、荒れ果てた大地になってしまった。
そして俺達と大きく距離をあけて降り立ったのは一人のローブを纏ったエルフ。
コイツが今の魔法を放ったのか?
まるで、あの里にいたジジイやオヤジみたいじゃねぇか。
「てめぇ、何者だ。
ただのエルフじゃねぇな。
しかも何で里から離れたこんな場所にエルフがいやがる」
俺が問いかけるとそのエルフは片手を掲げ、口を開く。
「魔族、だな。
そしてオーガが残り一匹。
何をしにこの地に来たのかは知らんが、見逃せる存在ではない。
ここで消えろ」
その手から風の刃が放たれ襲い掛かってくる。
残されたオーガが腰にさしてあった大鉈を引き抜き、神業の剣戟にて襲い来る刃を弾き飛ばしていく。
「さっきの魔法に比べて随分とお粗末なーーッ!」
その魔法を嘲笑っていると、遠くにいたエルフがいないくなっていた。
気付いた時にはオーガの目の前に現れ身を屈めている。
エルフが片手を振り上げるのと同時に、その手からは真っ赤な閃光が伸び、そのまま赤い閃光が振り抜かれる。
それを受けようとしたオーガの大鉈も、その身体も閃光が切り裂いた。
否、焼き切ったのである。
俺は辛うじてその熱線を回避したが、髪の毛がジリっと焼き切られるのを感じた。
「オーガもろとも、貴様も切断するつもりだったのだがな」
振り上げた片手を天に掲げ、俺を睨みつけるエルフ。
その目は何処までも冷たく、まるで深淵を見つめてるかのようだった。
な、何だコイツ!?
俺はその場から全力で退避する。
風を纏い、飛翔し、一気に加速する。
オーガを二匹失った。
もはやこれではエルフの里を攻めるどころではない。
一度態勢を立て直し、オーク供を回収……。
いや、それもどうでもいい。
まずは俺が生きて戻る事だ。
しかし、二度の失敗も続けた俺を、あの人が許すのか?
「考え事か?
随分余裕があるな」
ギョッとして隣を見ると、俺と併走しているエルフの姿がそこにあった。
「死ねっ!!」
即座に魔力を練り上げ、地面からまるでトラバサミのように大きな岩の口が広がり、勢い良くエルフを挟み潰す。
俺はすぐに地面に降り立って、その潰されたエルフを見つめるが、直後にその岩に亀裂が走り出す。
砕け散った岩の中から、暴風を纏ったエルフが飛び出して来る。
すかさず土魔法を練り上げ、大剣を八つ作り出し、変性させると鋼の大剣に切り替わる。
その大剣が俺の周囲を縦横無尽に切り裂いていく。
荒れ狂う大剣。
これなら近付くことも……。
「近付けない、とでも思ったか?
お前、さっきの私の魔法を見てなかったのか?」
エルフが片手を掲げ、その手が赤く光り出す。
あの熱線か!?
瞬時に俺は走り出し、更にエルフの足元に魔力を集中させると、土の拳が突き出してその顎を狙い打つ。
が、エルフは頭を僅かに逸らし、拳を避ける。
「まだまだマダァアッ!!」
俺が声を上げると、その土の拳が手を開く。
そしてエルフをそのまま鷲掴みにする。
「捕まえたぞ、このクソエルフがっ!」
襲い来る八つの大剣。
しかし、エルフは動じていない。
動じず、その身体から雷が迸る。
この土の手には強力な魔力も含めてある。
そう簡単には壊せやしない。
そして放さないっ!
「死ねっ!!!」
俺が叫び、八つの大剣がエルフとそれを掴む土の手ごと切り裂いた。
が、もうエルフの姿はそこに無い。
そこに、爆ぜたような紫の雷を残して。
「死ぬのはお前だ」
声は俺の真後ろからした。
振り向くと、その身体を雷と一体化しているエルフがいた。
バチバチと雷が周囲に迸る。
こ、コイツは……ッ!
コイツはッ!?
エルフの雷速の拳が鳩尾に突き刺さり、俺の身体がくの字に折れ曲がる。
そして身体中に電流が駆け巡る。
「アガががぁあっ!」
響く絶叫。
掴まれる顔面。
そしてエルフが口を開く。
「お前にこれ以上かける時間はない。
終わりだ」
身体が頭から氷始める。
息が……出来な……い……。
コ……コイ……ツ……何……も……の……。
薄れゆく意識の中で思い出す。
いつか、あの人が言っていた事を。
王国にいる魔導騎士のエルフ、其奴にだけは手を出すな、と。
奴の強さは次元が違う。
我々魔将をも凌駕する存在である。
故に、対峙するのであれば、死を覚悟せよ。
あぁ……コイツがそうだったのか。
その答えに辿り着くと、芯まで凍った身体にヒビが入り、身体が砕け散ったのだった。
暗い茶色のをした袖無しの前開きジャケットを羽織り、その下には何も着ておいない。細く鍛えられた肉体が剥き出しになっている。
白髪で短い髪を乱暴に片手で掻き回し、この状況に悪態を吐く。
「なんで俺様が豚供を従えなきゃならねぇんだ……っ!」
ギリっと歯軋りをするその男。
それは魔族のギースという者だった。
ギースの脇には巨体の影が二つ控えている。
その巨体の影は角を額から二本生やし、鋭い牙を持っている。
獣の腰巻をしたその姿はまさしく鬼のそれであった。
それはオーガ。
魔物の中でもA級に指定されている危険な魔物である。
ギースは立ち上がり、遠くの気配を探る。
それはオークとハイオークの動向である。
小汚い豚供を軍勢として押し付けられ、少しはマトモな戦力にする為に村々を襲わせ力を蓄えさてきた。
使えない脳筋供は最近ようやく三匹がハイオークに進化した。
だが、その力は俺の側近のオーガには遠く及ばない。
まだまだ村を襲わせ、力を蓄えさせ、より上位の種族に進化させなければ。
そもそも、こんな状況になった事の発端はあのエルフの里の襲撃が失敗に終わったからだ。
俺の他に二人魔将候補となる魔族がいたのにも関わらず、予想外に手強いエルフのジジイとオヤジ、そして若い女の決死の抵抗によってこちらの被害は甚大なものとなった。
目的の聖樹、ユルダを確保出来ず、魔族二人を失い、使役していた多くの魔物も失った。
死んだ二人の魔族はエルフのジジイとオヤジを道連れにしたが、それでも俺たちの侵略は失敗に終わった。
その失態によって魔将になる事も叶わず、ただの使いっ走りに成り下がってしまった。
これはその名誉挽回のチャンスなのだ。
もうあのエルフの里にはあの忌まわしいジジイもオヤジもいない。
それならある程度力を付けた軍勢さえあれば、エルフの里を蹂躙出来るはず。
だから早くあの豚供を鍛え上げなければならん。
この村の侵略が終われば、ハイオークもまた増えるはず。
そこに俺がガジリスタから連れてきたオーガ二匹が加われば、今度こそ。
そんな事を考えていると、こっちに急接近してくる魔力を探知する。
その方向を見ると、迫り来る複数の馬鹿でかい火球が飛んでくる。
俺とオーガは直ぐにその火球を避け、大きく跳躍する。
火球は急に空中で止まると、急激に膨張し、雷を放ちながら大きく爆発する。
爆発に巻き込まれ、雷に触れた木々は融解していく。
その雷はまるで意思を持つかのように此方へと襲いかかる。
虚空移動を行使し、風を纏って加速して宙を跳ね回り、雷を回避する。
その雷の動きは視認がほぼ出来ないが、魔力感知をより強め、その動きを予測する。
しかし、オーガの一匹が雷に捕まり融解してしまう。
思わず舌打ちする。
俺の手駒が減りやがった!クソったれ!
ようやく周囲の雷が収まり始める。
地面に降り立つ俺とオーガ。
周囲の木々は無くなり、荒れ果てた大地になってしまった。
そして俺達と大きく距離をあけて降り立ったのは一人のローブを纏ったエルフ。
コイツが今の魔法を放ったのか?
まるで、あの里にいたジジイやオヤジみたいじゃねぇか。
「てめぇ、何者だ。
ただのエルフじゃねぇな。
しかも何で里から離れたこんな場所にエルフがいやがる」
俺が問いかけるとそのエルフは片手を掲げ、口を開く。
「魔族、だな。
そしてオーガが残り一匹。
何をしにこの地に来たのかは知らんが、見逃せる存在ではない。
ここで消えろ」
その手から風の刃が放たれ襲い掛かってくる。
残されたオーガが腰にさしてあった大鉈を引き抜き、神業の剣戟にて襲い来る刃を弾き飛ばしていく。
「さっきの魔法に比べて随分とお粗末なーーッ!」
その魔法を嘲笑っていると、遠くにいたエルフがいないくなっていた。
気付いた時にはオーガの目の前に現れ身を屈めている。
エルフが片手を振り上げるのと同時に、その手からは真っ赤な閃光が伸び、そのまま赤い閃光が振り抜かれる。
それを受けようとしたオーガの大鉈も、その身体も閃光が切り裂いた。
否、焼き切ったのである。
俺は辛うじてその熱線を回避したが、髪の毛がジリっと焼き切られるのを感じた。
「オーガもろとも、貴様も切断するつもりだったのだがな」
振り上げた片手を天に掲げ、俺を睨みつけるエルフ。
その目は何処までも冷たく、まるで深淵を見つめてるかのようだった。
な、何だコイツ!?
俺はその場から全力で退避する。
風を纏い、飛翔し、一気に加速する。
オーガを二匹失った。
もはやこれではエルフの里を攻めるどころではない。
一度態勢を立て直し、オーク供を回収……。
いや、それもどうでもいい。
まずは俺が生きて戻る事だ。
しかし、二度の失敗も続けた俺を、あの人が許すのか?
「考え事か?
随分余裕があるな」
ギョッとして隣を見ると、俺と併走しているエルフの姿がそこにあった。
「死ねっ!!」
即座に魔力を練り上げ、地面からまるでトラバサミのように大きな岩の口が広がり、勢い良くエルフを挟み潰す。
俺はすぐに地面に降り立って、その潰されたエルフを見つめるが、直後にその岩に亀裂が走り出す。
砕け散った岩の中から、暴風を纏ったエルフが飛び出して来る。
すかさず土魔法を練り上げ、大剣を八つ作り出し、変性させると鋼の大剣に切り替わる。
その大剣が俺の周囲を縦横無尽に切り裂いていく。
荒れ狂う大剣。
これなら近付くことも……。
「近付けない、とでも思ったか?
お前、さっきの私の魔法を見てなかったのか?」
エルフが片手を掲げ、その手が赤く光り出す。
あの熱線か!?
瞬時に俺は走り出し、更にエルフの足元に魔力を集中させると、土の拳が突き出してその顎を狙い打つ。
が、エルフは頭を僅かに逸らし、拳を避ける。
「まだまだマダァアッ!!」
俺が声を上げると、その土の拳が手を開く。
そしてエルフをそのまま鷲掴みにする。
「捕まえたぞ、このクソエルフがっ!」
襲い来る八つの大剣。
しかし、エルフは動じていない。
動じず、その身体から雷が迸る。
この土の手には強力な魔力も含めてある。
そう簡単には壊せやしない。
そして放さないっ!
「死ねっ!!!」
俺が叫び、八つの大剣がエルフとそれを掴む土の手ごと切り裂いた。
が、もうエルフの姿はそこに無い。
そこに、爆ぜたような紫の雷を残して。
「死ぬのはお前だ」
声は俺の真後ろからした。
振り向くと、その身体を雷と一体化しているエルフがいた。
バチバチと雷が周囲に迸る。
こ、コイツは……ッ!
コイツはッ!?
エルフの雷速の拳が鳩尾に突き刺さり、俺の身体がくの字に折れ曲がる。
そして身体中に電流が駆け巡る。
「アガががぁあっ!」
響く絶叫。
掴まれる顔面。
そしてエルフが口を開く。
「お前にこれ以上かける時間はない。
終わりだ」
身体が頭から氷始める。
息が……出来な……い……。
コ……コイ……ツ……何……も……の……。
薄れゆく意識の中で思い出す。
いつか、あの人が言っていた事を。
王国にいる魔導騎士のエルフ、其奴にだけは手を出すな、と。
奴の強さは次元が違う。
我々魔将をも凌駕する存在である。
故に、対峙するのであれば、死を覚悟せよ。
あぁ……コイツがそうだったのか。
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