異世界転生した俺は最強の魔導騎士になる

ひとつめ帽子

文字の大きさ
16 / 113
第2章 少年期前編

第14話 旅立ち

しおりを挟む
 俺は森から離れた後二時間ほど飛び続け、一度地面に降りた。
今までの行動範囲で考えると、この辺より先は未知の領域だ。
そこは広い草原。
辺り一面、遮るものすらありはしない。
遠くに薄っすらと高い山が見えるだけで、近くにはただの原っぱが広がっている。
荷馬車の通り道だけが草が少なくなってあぜ道になっているので、それに沿って進む。 
天気は良好。
風も気持ちいい。
旅立ちの日にはもってこいである。

 俺はジノからもらった地図と、懐中時計を手に持つ。
この世界は一日の時間は地球と同じ二十四時間。
方角の表し方もまた東西南北と同じ。
とは言え、コンパスは無し。
しかし、陽は東から登り西に沈むのは地球と同じ。
時計の短針を太陽の方角に合わせ、十二時と短針の間を見る。
その方向が南である。
おおよそになるが、それで方角はわかる。
とりあえず、このままあぜ道に沿って進めば次の村に着きそうだ。
急ぐ必要もないので、のんびり歩く事にした。
すると、遠くに荷馬車と複数の人影が見えた。

 なんだろ?

 俺は目を凝らすと、何やら争いが起きてる様子。
荷馬車は恐らく行商人のものだろう。
軽装の男達が荷馬車の周りを守ってるようだった。
その人数は五人だけ。
盾や剣、弓矢を持っている。
一応それなりの隊列を組んで前衛、後衛と別れて応戦している。
対してそこを襲うのはバンダナを頭に巻いた黒革の服の集団。
皆短剣や小斧を片手に持っている。
遠目でも、こいつらは盗賊だとわかる。
人数は十三人。
荷馬車を守ってる男達は奮闘しているが、数の違いで押され気味である。
見過ごすわけにはいかない。

 すぐに空高く飛翔し、一気に加速する。
戦闘している場所の真上で止まり、盗賊の位置を正確に指定していく。

「とりあえず、大人しくしてもらおうか」

 真上に片手を掲げ、手の平を開く。
すると、そこにバチバチと稲妻が集まりだし、雷で作り出された球体が出来上がる。
更にそれに魔力を込め、下へと向けると球体から稲妻が放たれる。
ライトニングボルトである。
これはまだ雷魔法の中級魔法。
その複数の稲妻が正確に盗賊達を撃ち抜いた。
稲妻に打たれた盗賊は白目を向いてその場に倒れていく。
ビッタシ数は十三。
撃ち逃しは無し。
死人も、多分出てないかな。
悪者なのは確かなようだが、殺すのは少し抵抗があった為、威力は抑えておいた。

 雷魔法は五年間の魔法訓練で身に付けた。
限界値まで鍛え上げ、同じく限界値の風魔法と統合し、今では“烈風迅雷の魔巧”のスキルとして風と雷を自在に操れる。
そして勿論、それらを融合した更なる上の魔法も。

 そんな俺を見上げてるのは荷馬車を守っていた男達。
皆突然の出来事に口をポカンと開けている。
俺は彼等の下にゆっくりと降り立った。

「い、今のは……君が?」

 二十歳かそこらの若いお兄さんが俺に声をかけてきた。

「はい。襲われてるようだったので助太刀しました。
怪我している人もいますね。
見せてください」

 俺は地面に座り込む無精髭の男性に近づく。
肩を斬られたようで、血が白い服に滲んでいる。

「大丈夫ですか?」

 片膝をついてその男性に声をかける。
その男は苦笑いして口を開いた。

「てぇした事ねぇよ。
まさか、こんな子供に助けられるとはな。
荷物を捨てて、逃げ出すしか無いかと思っていたよ。
助かったぜ、坊主」

 男はそう言うが、痛みに顔を歪ませていた。

「傷口を見せて下さい」

 俺がそう言うと、ゆっくり片手を肩から下ろす。
切り傷は10cmほどだろうか?
割と深い。
血が止めどなく流れている。
俺は手をかざし、治癒魔法をかける。
この程度の傷なら、蘇生魔法でなくとも治しきれる。
フルケアヒールを放つと、かざした手が神々しく光る。
そして立ち待ち傷口が塞がっていく。
切り傷は何事も無かったかのように、綺麗な肌色に変わった。
血に濡れた服だけが、その傷が確かにあった事を証明していた。

「ぼ、坊主……おめぇ、治癒魔法も使えるのか!?」

 驚く男は肩を回す。

「痛みも引いてるっ!
スゲェな!助かったよっ!」

 その男は満面の笑みで俺の頭を荒々しく撫でた。
周りの男達も目を見開いて驚いている。

「神官の子……って感じでも無いよな。
魔法使いって感じだけど、治癒魔法まで使えるなんて、どうして?」

 あれ?
治癒魔法と攻撃魔法って両方使えるのはおかしいのか?
考えた事もなかったな。

「どうでもいいさ。
とにかく助かった。
俺ぁザドってんだ。
見ての通りの行商人よ」

 見ての通りって言われてもな。
皮のブーツに茶色のズボン。
白いシャツを着て、黒いバンダナを巻いている。
無精髭にバンダナからはダークブラウンの髪が少し伸びている厳ついおっさんだ。
これを見てすぐに行商人と言い当てられるのだろうか?この世界の人は。

「行商人のザドさんですね。
僕はシンと言います。
実は王都に向かってるんですが、途中まででも構いませんので荷馬車に乗せてもらえませんか?代金なら払いますので」

 そう言ってお金を出そうとするが、ザドは俺を止める。

「バカ言っちゃいけねぇよ。
恩人から金を踏んだくったりしねぇさ!
乗りな。
とりあえずレイクサイド・ジーナスまでは連れてったるよ!」

 ガッハッハと笑って荷馬車へと近づいていく。
ザドは手綱を握る座席に座り、隣を叩く。

「後ろは荷物と護衛の傭兵でいっぱいだから窮屈になるはずだ。
こっちのが広々として良いだろう」

 俺はお言葉に甘えてその座席にチョコンと座る。
周りの傭兵と思わしき男達は未だに伸びてる盗賊から武具を回収し、荷馬車へと乗り込んだ。
盗賊は武具を奪われた上に腕と足を縛られたまま放置された。
この状況で魔物に襲われたらばひとたまりもないだろう。
でも、それもまた自業自得か。
荷物が沢山あるのでなかなか窮屈だろう。
傭兵も大変だな。




「それにしても坊主、歳はいくつだ?」

 ザドは荷馬車を走らせながら俺に尋ねる。

「まだ十歳です」

「十歳!?確かに見た目はガキだが、随分と肝が据わってやがるな。
それに両親はどうした?」

「父と母は幼い頃に亡くしました」

 覚えてもいないけどね。
しかし、その言葉を聞いてザドは申し訳なさそうな顔をする。

「すまねぇな。悪い事を聞いちまった」

「いえ、お気になさらず。
まだ自分が赤ん坊の頃の話です。
両親の記憶はありません。
けれど、とても尊敬できる人に出会い、その人が父親代わりとなって育ててくれました」

 だから、僕は恵まれています、と続けた。
ザドはそんな俺の言葉を聞いて、僅かに目を潤ませた。

「苦労したんだな……。
でも、なんでまた王都に一人で向かってるんだ?」

「王国の魔導騎士になりたいんです。
その為に、自分は魔法を鍛え上げているんですよ」

 それを聞いてザドは首を傾げる。

「魔導騎士に?
あんな高慢ちきな連中に憧れてんのか?
ほとんどが貴族の出だから威張ってばっかの器の小せぇ連中だぜ?
それでも力はあるから厄介なんだけどよ」

 へぇ。世間の評判はそんなもんなのか?
俺はジノしか見たこと無いから魔導騎士の人となりってのはわかんないな。

「育ててくれた父が昔魔導騎士だったんです。
父はそんな威張ったりする人じゃなかったですよ?」

「そ、そうなのか?
まぁ、そういう奴も中にはいるかもしれんが、俺は会った事はねぇな。
とは言え、坊主は貴族って訳じゃねぇんだろ?」

 ザドは少しだけ申し訳なさそうな顔して聞いてくる。
魔導騎士ってそんなに上から目線の人が多いのか?

「そうですね。
ただの平民です。
今は家を飛び出した旅人です」

「飛び出した?追い出されたとかじゃなく?
それはいいとして、ただの平民ってんなら余計に問題だろう。
魔導騎士になるには地位が必要だ。
もしくは、相応の名誉がな。
魔導騎士学校を卒業しなくちゃ魔導騎士にはなれねぇのは流石に知ってるんだろ?」

「知ってます。
父も推薦されて学校に入ったと聞きました」

 それを聞いてザドは大きく頷く。

「推薦状ってのも、基本的には貴族か、もしくは現在の魔導騎士団員からしか送る事は出来ない。
だから王国に行くより、まずは足場を固めた方が良いんじゃねえんのか?
どっちにしろそんなに小さいんじゃ学校にも入れねぇぞ」

 あー、流石にこの歳では無理か。
なら、この人の言う通り、何処かで生活の基盤作っておくのが無難か。

「ま、そんだけの魔法の腕がありゃ、傭兵なり冒険者なり何でも出来るさ。
そのうち魔導騎士の連中から声がかかるかもしれねぇから、出来る事からやってみるってもんだろ?」

 そう言ってザドはガッハッハと笑う。
出来る事、か。
傭兵や冒険者ってのも悪くないかもな。

「ところで、こらから向かうレイクサイド・ジーナス、でしたっけ?
そこはどんな所 なんですか?」

「そうだなぁ……」

 ザドは顎に手を当てて考える。

「まずは商業は盛んだな。
沢山の行商人が集まる場所だ。
それに、大きな湖があって、漁業も盛んな街だ。
別名“水の都”って呼ばれてる綺麗な街だぜ?」

 へぇ、それは楽しみだ。

「魔物の討伐依頼とかも、ありますかね?」

「街の付近でそういうのはあまり無ぇかもしれねぇな。
流石にデカイ街だから警備兵は優秀だ。
それに、王国の聖騎士達も大勢いる。
周辺の見回りや警備も厳重だしよな。
しかしなんだ、坊主は戦うのが得意か?」

「はい。
むしろ、それしか出来ないかもしれません」

 俺は頭を掻きながら答える。
そんな俺をジッと見つめるザド。

「坊主。もし良かったら、俺の護衛をやらねぇか?」

「護衛?」

 思わずオウム返ししてしまう。
つまり、ボディガード的な?
あんたそんな大物には見えないけど。

「街の中とかじゃないぞ?
あくまでも行商に出る時だけだ。
道中は魔物やさっきみたいな盗賊に溢れてる。
だから腕の立つ傭兵や冒険者を雇うんだが、連中足元見やがって高額の支払いを望んで来やがる」

「おい、聞こえてるぞ。
俺達はそんなに大した額もらってねぇぞ!」

 ザドの話に食って掛かる荷馬車の傭兵さん。

「聞こえるように言ったんだよ!
坊主がいなけりゃこっちゃあ荷物も命も失う所だったぜ!
新兵に毛が生えたようなお前らに高値なんか出せるかよっ!」

 おい、喧嘩はやめろよ、みっともない。
俺はまぁまぁ、と宥める。
面倒くさ。

「オホンッ!
まぁ後ろの馬鹿どもは放っておいて、坊主の腕は確かだ。
だから、行商の時だけ付いてきてもらえねぇか?
できるだけ言い値を払うからよ」

 どうだ!?と聞いてくるザド。
ふーむ、なるほど。
確かに、生活をする上で金はいる。
今は十分な蓄えがあるけど、稼ぎがなけりゃいずれは尽きる。
何かで働かなくてはいけないのなら、これも一つの縁だろうか?
それに、子供を雇ってくれる場所は限られそうだしな。
とは言え、言い値って言われたけど、相場がわかんねぇ。

 俺は振り返って荷馬車の傭兵さんに尋ねる。

「皆さんはいくらで雇われたんですか?」

「俺たちは一人銀貨三○枚づつだよ」

 へぇ、って事は四人で金貨一枚と銀貨二○枚って訳だ。
それで安いって言ってたな。
そんなら……。

「それじゃ、一回の行商で金貨一枚でどうですか?」

 そう尋ねると、ザドが目を見開く。

「金貨一枚だと!?」

 あれ、高過ぎた?
でも、俺はこの人達四人分以上の働きは出来ると……。

「乗った!そんなもんで良いならこっちとしちゃ願ったり叶ったりだ!」

 あ、くそッ!安過ぎたのか!?

「おいおい、坊主。
魔法使いなんて雇ったら普通は行商一回で金貨ニ枚は取るもんだ。
坊主程の腕なら三枚は要求出来るぞ?
魔物も盗賊も群れで襲ってくる。
其れ等を一網打尽に出来る魔法使いは重宝されてんだよ。
知らなかったのか?」

 知らねぇよ!
先に言え、先にっ!
まぁ、いいけどさ。

「ザドさん、それなら付け加えて良いですか?」

「うっ……なんだよ?」

 ザドの顔色が曇る。

「行商先の宿泊代くらいは持ってください。
別に高級な部屋は望みません。
金貨一枚とは別途でその支払いをしてもらえれば、それで構いません」

 それを聞いてザドは笑顔になる。

「そんな事なら構わねぇよ!
任せておけって!
ジーナスに着いたら俺が贔屓にしてる宿屋も紹介してやるからよ。
これからよろしくな!
えーっと、名前はなんつうんだっけ?」

「シンです。シン・オルディールと言います」

 ザドは片手を差し出して笑う。

「よろしくな、シン坊。
俺のことはザドって呼んでくれ」

「はい、よろしくお願いします。ザドさん」

 俺とザドは握手を交わす。

 こうして俺はザドの行商の護衛という仕事を始める事になった。




 それは後に行商人達から引っ張りだこになる少年の魔法使いの始まりでもあった。
しおりを挟む
感想 111

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら

七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中! ※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります! 気付いたら異世界に転生していた主人公。 赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。 「ポーションが不味すぎる」 必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」 と考え、試行錯誤をしていく…

勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。

克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~

ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。 彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。 敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。 この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。 「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」 無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。 正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

処理中です...