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私の思い出と彼
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母はいつも忙しそうな人だった。
私が生まれてすぐに父親が母と私を置いて出て行ったらしい。
毎日働く母が家に帰ってくるのはいつも私が眠りに着く頃・・・
日中は保育園で過ごし、夜は作り置きされた晩御飯を1人で食べる。
母を恨んだことはないけど、いつも私の目に映る同い年の人達が輝いて見えていた。
旅行に行った事も無ければ、遊びに連れて行ってもらった事も無い。
齢《よわい》五歳にして、こんな家庭環境にも慣れてしまった私がいた・・・
「スケッチブック・・・・・」
「あっ、あった・・・」
リビングに適当に置ていた母から貰ったスケッチブックを探し当て、二本の鉛筆と消しゴムが入った筆箱をカバンに詰める。
靴ヒモを結び、メガネをかけていつもお休みの日に訪れるキャンプ場に向かった。
休日が嫌いだった。
平日は保育園でお友達と遊べるけど、休日は保育園がお休み。
当然母は、朝早くからお仕事に出かける。
家にいても一人。
セミの鳴き声も相まって熱いだけなので、風を浴び、母が帰ってくる夕方まで時間を潰す為だけに、土日は決まってキャンプ場に向かっていた。
* * * *
「ほら、あかりちゃん。アイス食べな」
いつもの様にキャンプ場に着くや否や、管理人室に居るおじさんが私に微笑みかけながら、ソーダアイスをくれた。
「いいの?管理人のおじさん・・・・ただでさえいつもお金も払わずにキャンプ場に入れてもらってるのに・・・」
ここに来初めて半年。
流石に初めの頃は心配されたが、私の家庭環境を知ると快く受け入れてくれた。
「あぁ良い良い!朱莉ちゃんは可愛いし、子供は熱中症には気をつけんといかんよ?」
「・・・・ありがと、おじさん」
そう言ってくれたおじさんからアイスを受け取り、私はキャンプ場の中に入って行った。
私は芝生が生い茂っている定一でアイスをかじる。
海を一望でき、風を感じられるこの場所がお気に入りだった・・・
この場所で潮風を感じている時だけは、現実を忘れられた。
アイスも食べ終わり、私はカバンからスケッチブックを取り出す。
今日この場所に来たのは、いつもの様に現実逃避をする為だけに来たのではない。
保育園で出された【しゅくだい】をする為にも訪れた。
『みんなの思い出の絵を書いて、次に保育園に来る時に先生に見せてね』
「思い出・・・・か」
私はいつもの様に鉛筆を握り、スケッチブックに鉛筆を走らた・・・・・つもりだったけど。
鉛筆は動かなかった。
いつもは頭の中に出てくるイメージをただ絵にしているだけだったが、【思い出】と言う物のイメージは何分経っても浮かばない。
数度、ぼんやりとしたイメージで書いてはみたが・・・・
「なんか・・・違う・・・」
結局何を書いても納得がいかずに消してしまった。
書けない理由は、私自身が理解している・・・・
思い出って何書けばいいのかな?
おじさんとアイスを食べた事?キャンプ場からの帰り道に、四葉のクローバーを見つけた事?
うーん・・・・おじさんには申し訳ないけど、なんだか違う気がする。
「何を書いてるの?」
頭を悩ませていると背後から声が聞こえ、私は声の方に振り返った。
そこには同い年くらいの茶髪の男の子がいた。
キャンプに来た子かな?
多分、ついさっき後ろを通っていた車から降りて来たんだろうな・・・
不思議そうに私の手元をのぞき込む彼に向かい、吹いた風に煽られる髪を押さえた私は答えた。
「思い出・・・」
その言葉と共に、私は手に持っていたスケッチブックを彼の方に向けた。
「何これ?何もないじゃん」
私の白紙のスケッチブックを見た彼は、至極真っ当な反応をした。
「私には思い出がないから・・・・何も書けないの」
自分で言っていて悲しくなる言葉を聞いた彼は、少し微笑み言葉を返す。
「ないなら作ればいいじゃん!」
「え?」
「ほら、貸してみろ!」
さも当然かの様に言ってくる彼は私からスケッチブックと鉛筆を取り、何かを書き始めた。
座った姿勢で彼を見上げる位置にいる私には、彼が何を書いているのかは分からなかったが、一度もペンを止める事なく二、三分書き続けている彼の顔は終始楽しそうな顔だった・・・
絵が出来たのかな?
走らせていた鉛筆が止まり、彼はその絵を眺め少し笑った・・・
ドヤ顔でこちらにスケッチブックを向けて・・・・・え?
何これ・・・・
スケッチブックには二体の棒人間が、多分手を繋いでいる・・・のかな?
右にいる棒人間は私の様に長い黒髪とメガネをかけている・・・・んだよね?これ。
でもなんだろう・・・・この絵を見ていると・・・・・
私は彼の書いた下手な絵に夢中になり、嫌な事を忘れられていた。
次第に口からは笑い声が・・・・
「アハハハ、なにこの絵、下手っぴだね」
「もしかしてこの棒人間、君と私?」
「へへへ、そうだ!上手いだろ?」
「全然だよ!もう、私が書く!」
気が付けば私は、自分のスケッチブックに絵を書き始めていた。
おそらく彼が書こうとしていた私と彼が手を繋いでいる絵・・・・
私と手を繋ぐ彼の特徴・・・サラサラとした短い茶髪の髪型と楽しそうに笑う笑顔を書き始める。
さっきまで悩んでいたことが嘘かの様に鉛筆が紙の上を走り、ものの数分で絵が完成した。
「すっげぇー、なにこれ写真じゃん!」
「べ、別にこんなの大した事ー」
私の絵をのぞき込み見てくる彼との顔の距離と、初めて絵を母親以外に褒めてもらったからか、少し恥ずかしくなってしまった。
私が恥ずかしさで視線を泳がせていると、彼は今日一番の笑顔で言葉を・・・・私が知りたかった言葉を言ってくれた。
「思い出、一枚できたな!」
これが彼・・・・十年後に先輩になる【水野幸也】と初めて会った時の・・・・何年たっても消えない一週間の思い出の始まりだった。
* * * *
後書き
読んでいただきありがとうございました。
私がこのサイトでもう一つ書いているお話と、交互に投稿させていただいてますので少し投稿が不定期となっています。
基本的には一日ずつ更新出来たらなぁ~くらいの気持ちで楽しく書いてますので、また投稿した際には読んでいただけると嬉しいです!
今後ともよろしくお願いします。
私が生まれてすぐに父親が母と私を置いて出て行ったらしい。
毎日働く母が家に帰ってくるのはいつも私が眠りに着く頃・・・
日中は保育園で過ごし、夜は作り置きされた晩御飯を1人で食べる。
母を恨んだことはないけど、いつも私の目に映る同い年の人達が輝いて見えていた。
旅行に行った事も無ければ、遊びに連れて行ってもらった事も無い。
齢《よわい》五歳にして、こんな家庭環境にも慣れてしまった私がいた・・・
「スケッチブック・・・・・」
「あっ、あった・・・」
リビングに適当に置ていた母から貰ったスケッチブックを探し当て、二本の鉛筆と消しゴムが入った筆箱をカバンに詰める。
靴ヒモを結び、メガネをかけていつもお休みの日に訪れるキャンプ場に向かった。
休日が嫌いだった。
平日は保育園でお友達と遊べるけど、休日は保育園がお休み。
当然母は、朝早くからお仕事に出かける。
家にいても一人。
セミの鳴き声も相まって熱いだけなので、風を浴び、母が帰ってくる夕方まで時間を潰す為だけに、土日は決まってキャンプ場に向かっていた。
* * * *
「ほら、あかりちゃん。アイス食べな」
いつもの様にキャンプ場に着くや否や、管理人室に居るおじさんが私に微笑みかけながら、ソーダアイスをくれた。
「いいの?管理人のおじさん・・・・ただでさえいつもお金も払わずにキャンプ場に入れてもらってるのに・・・」
ここに来初めて半年。
流石に初めの頃は心配されたが、私の家庭環境を知ると快く受け入れてくれた。
「あぁ良い良い!朱莉ちゃんは可愛いし、子供は熱中症には気をつけんといかんよ?」
「・・・・ありがと、おじさん」
そう言ってくれたおじさんからアイスを受け取り、私はキャンプ場の中に入って行った。
私は芝生が生い茂っている定一でアイスをかじる。
海を一望でき、風を感じられるこの場所がお気に入りだった・・・
この場所で潮風を感じている時だけは、現実を忘れられた。
アイスも食べ終わり、私はカバンからスケッチブックを取り出す。
今日この場所に来たのは、いつもの様に現実逃避をする為だけに来たのではない。
保育園で出された【しゅくだい】をする為にも訪れた。
『みんなの思い出の絵を書いて、次に保育園に来る時に先生に見せてね』
「思い出・・・・か」
私はいつもの様に鉛筆を握り、スケッチブックに鉛筆を走らた・・・・・つもりだったけど。
鉛筆は動かなかった。
いつもは頭の中に出てくるイメージをただ絵にしているだけだったが、【思い出】と言う物のイメージは何分経っても浮かばない。
数度、ぼんやりとしたイメージで書いてはみたが・・・・
「なんか・・・違う・・・」
結局何を書いても納得がいかずに消してしまった。
書けない理由は、私自身が理解している・・・・
思い出って何書けばいいのかな?
おじさんとアイスを食べた事?キャンプ場からの帰り道に、四葉のクローバーを見つけた事?
うーん・・・・おじさんには申し訳ないけど、なんだか違う気がする。
「何を書いてるの?」
頭を悩ませていると背後から声が聞こえ、私は声の方に振り返った。
そこには同い年くらいの茶髪の男の子がいた。
キャンプに来た子かな?
多分、ついさっき後ろを通っていた車から降りて来たんだろうな・・・
不思議そうに私の手元をのぞき込む彼に向かい、吹いた風に煽られる髪を押さえた私は答えた。
「思い出・・・」
その言葉と共に、私は手に持っていたスケッチブックを彼の方に向けた。
「何これ?何もないじゃん」
私の白紙のスケッチブックを見た彼は、至極真っ当な反応をした。
「私には思い出がないから・・・・何も書けないの」
自分で言っていて悲しくなる言葉を聞いた彼は、少し微笑み言葉を返す。
「ないなら作ればいいじゃん!」
「え?」
「ほら、貸してみろ!」
さも当然かの様に言ってくる彼は私からスケッチブックと鉛筆を取り、何かを書き始めた。
座った姿勢で彼を見上げる位置にいる私には、彼が何を書いているのかは分からなかったが、一度もペンを止める事なく二、三分書き続けている彼の顔は終始楽しそうな顔だった・・・
絵が出来たのかな?
走らせていた鉛筆が止まり、彼はその絵を眺め少し笑った・・・
ドヤ顔でこちらにスケッチブックを向けて・・・・・え?
何これ・・・・
スケッチブックには二体の棒人間が、多分手を繋いでいる・・・のかな?
右にいる棒人間は私の様に長い黒髪とメガネをかけている・・・・んだよね?これ。
でもなんだろう・・・・この絵を見ていると・・・・・
私は彼の書いた下手な絵に夢中になり、嫌な事を忘れられていた。
次第に口からは笑い声が・・・・
「アハハハ、なにこの絵、下手っぴだね」
「もしかしてこの棒人間、君と私?」
「へへへ、そうだ!上手いだろ?」
「全然だよ!もう、私が書く!」
気が付けば私は、自分のスケッチブックに絵を書き始めていた。
おそらく彼が書こうとしていた私と彼が手を繋いでいる絵・・・・
私と手を繋ぐ彼の特徴・・・サラサラとした短い茶髪の髪型と楽しそうに笑う笑顔を書き始める。
さっきまで悩んでいたことが嘘かの様に鉛筆が紙の上を走り、ものの数分で絵が完成した。
「すっげぇー、なにこれ写真じゃん!」
「べ、別にこんなの大した事ー」
私の絵をのぞき込み見てくる彼との顔の距離と、初めて絵を母親以外に褒めてもらったからか、少し恥ずかしくなってしまった。
私が恥ずかしさで視線を泳がせていると、彼は今日一番の笑顔で言葉を・・・・私が知りたかった言葉を言ってくれた。
「思い出、一枚できたな!」
これが彼・・・・十年後に先輩になる【水野幸也】と初めて会った時の・・・・何年たっても消えない一週間の思い出の始まりだった。
* * * *
後書き
読んでいただきありがとうございました。
私がこのサイトでもう一つ書いているお話と、交互に投稿させていただいてますので少し投稿が不定期となっています。
基本的には一日ずつ更新出来たらなぁ~くらいの気持ちで楽しく書いてますので、また投稿した際には読んでいただけると嬉しいです!
今後ともよろしくお願いします。
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