[R18]難攻不落!エロトラップダンジョン!

空き缶太郎

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第一部/2組目・ギルドからの調査員

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※2組目:玩具、無理矢理、羞恥、獣姦などの要素が含まれます※

 


ブラスレッタの冒険者ギルドが新たなダンジョンの報告を受けてから3日。

得体の知れないダンジョンの調査のため、ギルド所属の冒険者の中でもベテランの域に入る調査員が『1組』派遣されてきた。


『…グルルル…』
「…シルバー、やはり貴方も感じますか」

穏やかな声色でを撫でるのは長身の男性、ルーカス。

美しい金髪、そして尖った耳などの特徴からその男はエルフであることが見受けられる。

彼…ルーカスは長命種故の豊富な知識と経験によりベテラン冒険者として今回のようなギルドからの正式依頼も舞い込んでくる程の凄腕だ。


そして隣で唸り声をあげる相棒は美しい銀の毛並みを持つ大型の狼…その名をシルバー。

暴虐を尽くす魔物とは違う…人族に寄り添う善良な獣で、両親も祖父母もエルフのルーカスに育てられた代々続く『相棒』である。


「ここが件のダンジョンですか…確かに、報告通り自然の洞窟を利用したようですね。それに、この謎の看板も」

『ダンジョン新規オープン!』
『今なら先着9/10組の挑戦者に親子枝をプレゼント!』

そんな怪しい謳い文句が書かれた看板に触れ眉間に皺を寄せるルーカス。

(9/10…?既に1組入ってしまったということでしょうか?)

ギルドからの情報によると発見者の男性は中には入らなかったようだが…

「……となると…入ったのは発見者ではない誰か、ですか」
『くぅん…?』
「…えぇ、大丈夫ですよシルバー」

相棒の心配そうな鳴き声に、ルーカスは穏やかに微笑む。

冒険者は危険と隣り合わせの職業。
仮にこの先客が命の危機に瀕していたとしても、ルーカスに助ける義理はない。

「もし中で巡り会うことが出来たら手を貸すぐらいはしましょう。…もし手遅れでも、遺品くらいは持ち帰れるでしょう」

生きていれば最低限手を貸し、死んでいれば遺品を回収する。

それはベテラン冒険者としての礼儀であり、マナーでもあった。

「薬も親子枝も万全、ですね。では…灯火ライト

ルーカスは改めて自身の装備を確認すると、薄暗いダンジョンを照らす為の照明を用意する。

「私たちの目的はあくまでもダンジョンの調査。このダンジョンの規模と危険度を調べたらすぐに帰還しましょうね」

『ワン!』

そしていよいよ、冒険者ギルドとしてのダンジョン調査が始まるのであった。



挑戦者 NO.2
----------------------------
ルーカス エルフ・狩人
Lv.64 性別:男 年齢:186
HP:380/380
MP:98/100
状態:良好
----------------------------

----------------------------
シルバー 狼
Lv.30 性別:男 年齢:16(人換算)
HP:420/420
MP:0/0
状態:良好
----------------------------



ーーー1部屋目ーーー


ダンジョンの入口から入っておよそ10メートル。

少し開けた部屋の中央に鎮座する魔法陣に乗ると、ルーカスとシルバーは一瞬にして別の部屋へと飛ばされた。


「なるほど、転移の魔法陣で移動するダンジョンですか。…転移先が常に固定ならば良いのですが…これは下手をすると地図師マッパー殺しのダンジョンかも知れませんね」

冷静にそう分析したルーカスは魔法の灯火を動かし、部屋の中を見渡す。

…比較的広いその部屋に敵影はなく、シルバーも唸ることなくキョロキョロと辺りを見回していた。

「敵は居ないようですね。…そして奥にはまた魔法陣が…おそらくあれで次の部屋に行けるのでしょう」

着々とダンジョンの仕組みを予想していくルーカス。

次の部屋に繋がるであろう魔法陣に向かい、シルバーと共に歩き始める。

しかし……


「……っー!シルバー!止まりなさい!」
『ワゥッ!?』


突然響いた大声にシルバーは驚きに全身の毛を逆立て、爪を伸ばして足を止める。

ルーカスはシルバーの少し先…何も無いハズの床を睨みつけると、ゆっくりと近付いてから手を伸ばした。

「…これは、トラップですね。しかも一般的な物理式ではない、魔法で作られたタイプの」

通常、落とし穴や毒ガスなどのトラップは特定の箇所がスイッチとなり、それが物理的に作用して起動するタイプがほとんどだ。

そのため盗賊シーフ斥候スカウトといった職の冒険者は床の接合面やタイルの隙間などを注視して見ている。

だがルーカスが見つけたこの罠は魔法式。

魔族以外の何者かが足を踏み入れると自動発動するタイプで、床の接合面やタイルの隙間などを見ても全く分からないものだ。

「…魔法の心得がある者が見れば看破出来るかも知れませんが…多くの冒険者は罠探知を盗賊シーフ斥候スカウト任せにしていますからね」
『くぅん…』
「ええ、大丈夫ですよシルバー。貴方は悪くありません。…このダンジョンを作った何者かは、とても性格が悪いようですね」

そう断言するとルーカスは器用に魔法罠を解除する。

『パンっ』と軽く弾けた音が罠の解除を示し、ルーカスは満足そうに頷いた。

「よし、では次の部屋に向かいましょう」
『ワンッ!』


ーーー1部屋目 ??の罠部屋 突破ーーー


----------------------------
ルーカス エルフ・狩人
Lv.64 性別:男 年齢:186
HP:380/380
MP:90/100
状態:良好
----------------------------

----------------------------
シルバー 狼
Lv.30 性別:男 年齢:16(人換算)
HP:420/420
MP:0/0
状態:良好
----------------------------


…………………


………………………………



…ルーカスとシルバーが1部屋目を突破した頃、その様子をモニターしていたダンテは不服そうに眉をひそめていた。


「あらあらぁ…何事もなく突破されちゃいましたねぇ…」
「……挑戦者のレベルを考慮した構成が必要だな」

眉間に皺を寄せ、解除された罠をかけ直した上に更に巧妙に隠蔽していくダンテ。

2組目の挑戦者にして自慢のトラップを看破・解除された事がとても悔しかったようだ。

「ところで、あのトラップはどんなやつだったんですか?」
「あれは…『強制装備解除』トラップだ。踏んだ瞬間、身につけた装備品がウチの倉庫に転移されてくる」
「うっわぁ…」

つまり引っかかれば即装備没収、即全裸の凶悪トラップ。

それをすんでのところで回避出来たルーカスはある意味幸運だったのだろう。

(でもあのダンテさまをやる気にさせちゃったみたいだし…ロクなやられ方しないだろうなぁ)

キールは画面に映し出されたルーカスとシルバーに心の中で合掌し、その探検の様子を眺めるのであった。



 
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