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第二部/1組目・淫魔殺しの聖職者
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しおりを挟む※1組目:無理矢理、恥辱、ショタ攻め、悪堕ちなどの要素が含まれます
フロイドがブラスレッタの街を訪れてから3日後。
街で情報収集を終えたフロイドは、充分な支度を整えてから件のダンジョン…ダンテのエロトラップダンジョンを訪れていた。
ーージャラッ ジャラッ
「お。新しい挑戦者か?」
「1人たぁ随分と命知らずが……って、あのロザリオは…!」
エロトラップダンジョンの前にはダンジョン踏破のために集った数多くの冒険者達。
たった1人で訪れたフロイドの姿を見て侮るような笑いが起こったが、その首から下げた白銀のロザリオを見るや一瞬にしてその場が静まり返る。
それほどまでにフロイドの所属する『王都聖騎士団』の名はその実力と共に広く知れ渡っていた。
「…ここが例のダンジョンか」
冒険者達の視線を無視し、フロイドは厳しい顔つきでダンジョンの入口を睨みつける。
(話を聞いた時から予感はしていたが…いざ目の当たりにして確信した。やはりここは…アレらの巣窟のようだな)
神に仇なす闇の申し子・悪魔。
その中でも特に下劣で、淫猥で、人を堕落させる事に特化した種族……『淫魔』。
特にフロイドはこの淫魔に対して強い敵意を持ち、そしてこれまでも数多くの淫魔を打ち祓ってきた。
「大方殺さぬ程度に精気を奪っていたのだろうが、我が目は誤魔化せぬ。…下劣な淫魔共め。この世から悉く滅ぼしてくれる」
そして『淫魔殺し』の異名に違わぬ覇気を放つフロイドはそのままダンジョンへ向けて歩き出す。
その異様な覇気に冒険者は萎縮し、フロイドに道を譲るようにして左右に広がった。
(王都聖騎士団がわざわざ来るってことは…このダンジョン、ランク以上にやべえんじゃねぇか?)
(で、でもこれまで死人どころか大怪我も出てねえんだろ?…わ、訳わかんねえよ…)
冒険者達のそんな困惑するような声を聞き流しながらダンジョンへと向かうフロイドだが、不意に入口の間近で立ち止まってしまった。
そしてダンジョンを見据えながら1度ゆっくりと深呼吸をすると……その拳を握り、深く腰を落として構えのポーズをとる。
「…すぅ…はぁ……『不惑の構え』」
小さく呟いたその瞬間、拳を構えたフロイドの全身が淡い光に包まれる。
…これは信仰心の厚い高位の聖職者、それも対淫魔に特化したフロイドだからこそ可能な技。
身も心も神に捧げる事を誓い、悪魔…特に淫魔が得意とする催淫・洗脳など『精神異常を無効化』し、更には『悪魔・淫魔を打破する』などの強力な加護を得る奇跡の御業だ。
「ふぅ……さて、粛清を開始するとするか」
その『構え』で万全の体勢を整えたフロイドはカソックの乱れを整えると、人間の欲望を飲み込むエロトラップダンジョンの内部へと足を踏み出した。
挑戦者No.5
----------------------------
フロイド 人間・ウォーリアモンク
Lv.72 性別:男 年齢:36
HP:690/690
MP:240/240
状態:精神デバフ無効、HPMP自然回復、
悪魔特攻、淫魔超特攻
----------------------------
………………
……………………
エロトラップダンジョン・管理人室。
魔法により遠隔でダンジョンの外側の様子を見ていたダンテとキール。
新たな挑戦者フロイド…直接対峙せずとも分かるその異様な強さと覇気に、キールはすっかり怯えてしまっていた。
「も、ももももうダメだぁ!あんなの、勝てるわけないじゃん!」
高位淫魔として相性最悪な相手に萎縮しきり頭を抱えるキール。
しかしそんな使い魔を後目に、ダンテは黙々とダンジョン設備のメンテナンスに入る。
「だ、ダンテさまぁ…今回は相手が相手ですし、ダンジョンを特別仕様にしたりとか……」
「それはダメだ。ダリルの時は相手が魔人…それもダンジョンキーパーだったからこそ仕様を変えたが、今回の挑戦者はあくまでも普通の人間。そのような例外は認められない」
「ふぇえ…」
キールの頼みを突っぱね、ダンジョンへと足を踏み入れるフロイドをモニタリングするダンテ。
その表情は相変わらず無表情ではあったが、瞳の奥では期待するかのような情熱の炎が見え隠れしていた。
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