[R18]不定形の恋人

空き缶太郎

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はじめてだらけ

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『………ってわけで、アベルさんに連れて帰ってもらったんだ』
『へぇ…』
『大変だったねー』

説明を終えたアッシュはお土産のサンドイッチを仲間に渡しながらこくこくと頷く。

『夜魔族かぁ…僕初めて見たよ!』
『ねぇねぇ、抱っこしてー!』
『もう!アベルさん困ってるでしょ!』
(…かわいい、な…)

青く丸いアッシュと水色のスライム達が自分を囲む光景に、アベルは初めての感情を覚える。

これまでアベルの出会ってきた魔物はいずれも狡猾か、脳筋か、もしくはひたすらに媚を売ってくるかの3択だった。

(戯れに下級スライムを飼ってみるのもいいかもな)

そんな野望を抱きながら手を伸ばし、アッシュの青い体を鷲掴みにする。

『むぎゅ』
『もういいだろう?…そろそろ夜になる。もっと気持ちよくしてやる約束だ』

そう言ってアッシュを抱きかかえると、他のスライム達はアベルを引き止める。

『亜種…じゃなくて、アッシュを連れて行っちゃうの?』
『安心しろ。今夜だけだ。…明日の朝には返してやる』
『ごめんねみんな。夜中なら人間達も来ないと思うから…』
『…ついでに人間避けの結界も張ってやる。スライム狩りに勤しむような弱い人間は寄り付かなくなるはずだ』

アベルの粋な計らいに、スライム達は歓喜にぷるぷると震えた。

皆口々に『わーい!』『ありがとうアベルさん!』と無邪気にお礼を言う。

『…ふむ、慈善事業も悪くないな』
『アベルさん?』
『いや、なんでもない。…では、飛ぶぞ』

そして泉周辺に人避けの結界を張ると、アベルはアッシュを抱いて再び転移した。
 

…一瞬の転移後、アッシュが気付くとそこは見知らぬ部屋だった。

『…ひろぉい…』

レイブンの寝室の3倍はあろうかという大きな部屋。
その奥にはこれまた大きなキングサイズの天蓋付きベッドが鎮座していた。

『俺の寝室だ。自由に寛ぐといい』
『うん!アベルさんありがと……うわっ』

腕から降り、アベルを見上げたアッシュは驚きの声を上げる。

その姿は大きく変貌し…長い銀髪は漆黒に、灰色の瞳は鮮血の赤に、そして何よりその背中には大きな黒翼が生えていた。

『ん?…あぁ、夜の夜魔族を見るのは初めてだったな』
『すごい!かっこいい!!』
『そうか?…でもお前は好きな姿に変化出来るだろう?俺には無理だからな』
『そうなの?』

アベルにも出来ないことがあると聞き、小首をかしげるように体を捻る。

『あぁ、その変化だけは誇っていいぞ。…さて』

気を取り直してアベルは服を脱ぎはじめる。

…そして程よく引き締まった胸板と立派な男性器が惜しげも無くアッシュの目の前に晒された。

『夜魔族と言っても体の作りはだいたい人間と同じだ』
『へぇ…じゃあ、こんな感じ?』

アベルの裸体を参考に、アッシュは自分の体を変化させる。

顔や体格は前に変化した時のまま、服を形作らずに『アベルの裸体』をそのまま模した。

『…ふむ…もう少し筋肉を減らして…これはもっと小さくしてみろ』
『えと…こう?』
『あぁ、そのぐらいだな。…よし、その形をよく覚えておくように』

アベルに指導された結果、アッシュの裸体は先程のアンバランスなものから『筋肉少なめ』『男性器小さめ』で形作られた。

完全にアベルの趣味なのは言うまでもない。

『ふーん…こんな感じなんだ…この棒、なんだろ』
『それは今から教えてやる』

『その体に、たっぷりと』と妖しく笑いながらアッシュの腰を抱き、ベッドに向かう。

そして優しくアッシュの体を横たえると、その上に覆いかぶさった。

『アベル、さん…?』
『さんは要らない。…ほら、口を開けろ』
『ん、む…ぅ…』

アッシュの口を開かせると、アベルは噛み付くようなキスを落とす。
さらに舌を絡めつつ体に触れ、ゆっくりと官能を引き出していく。

…ぴちゃ、くちゅ…

『んっ…あ、べる…』
『気持ちいいか?』
『うん…核が熱くて…ふわふわ、する…♡』
『いい子だ。…気持ちいい時は素直に言うんだぞ』

優しく頭を撫で、再びキスを落とし舌を絡めるアベル。
アッシュがキスに慣れ始めると、今度は臀部へと手を伸ばす。

柔らかく肉付きのいい尻はアベルのオーダーで形作った箇所だ。

『あっ♡そこ…』
『穴は…さすがにないか。まぁ体はスライムだからこのままぶち込んでも問題なさそうだが…』

少し考えると、アベルは指を2本アッシュの尻の谷間に挿入した。

ぐにぃっ

『ひぃっ!あ、あべるっ…なか、中入ってる…!』
『これは…なるほどローションの中のようでありながら、独特の締まりがある。淫魔族とは違うタイプの名器だ』
『あっ♡あぁあ♡♡なか、なかっ…擦らないでぇ♡』

ぬちゃぬちゃ、といやらしい水音を響かせながら尻…もとい体の中を擦られるアッシュ。
全身に走る異物感、快感、羞恥に声が上擦ってしまう。

『嫌なのか?なら止めるが…』
『やじゃ、ないっ…けどぉ♡体の中、弄られるなんてっ…はじめて、で…♡』
『大丈夫だ。傷つけはしない』

額に口付けを落とし、さらにアッシュの体内を弄ぶアベル。
ある程度そこを堪能すると指を引き抜き、指についたアッシュの…スライムの粘液を舐めとった。

『ふぁあ…♡』
『発情期のメスみたいな顔になってるぞ』
『そ、んな…顔…してないよぉ…』

『スライムに発情期はないから』と途切れ途切れに話すものの、淫らに蕩けた表情では説得力はない。

そんなアッシュにアベルは昂りを感じ、その立派な性器は完全に勃起していた。

『…アベル…そこ、腫れてる…』
『あぁ。だから…お前の体で冷やしてくれ』

アッシュの両足を抱え、腰を押し進めるようにして性器を尻に押し当てる。
そしてそのまま体を密着させ、アッシュの体内へと性器を押し込んで行った。

『あっ…!あべるの、あつ、いぃ…♡』
『っ…アッシュ…!』
『んむぅ…♡』

貪るように舌を絡め、深いキスをする2人。
アッシュは体内へ押し入る異物感に涙を零し、アベルはスライム独特の挿入感に息を飲みながらゆっくりと腰を打ち付け始めた。

…タンッ タンッ

『あっ♡ひぁあっ♡』
『っ…不思議だな…中は冷たいのに、一向に熱が収まらない…』
『アベル♡あべるっ♡ぼく、とけるっ…♡アベルの、これ♡あつくて、とけるぅ♡』
『これ、じゃない。もっと淫らに…そうだな…『おちんぽ』と言え』

無垢で無知なアッシュに淫語を教え、自己満足に浸りニヤリと微笑む。

『お、ちん…ぽ…?…あ、アベルの、おちんぽ♡あついよぉ♡』
『っ…!』
『ふぁあっ♡あ、お、おちんぽ♡おおき、くぅ♡♡』
『くそっ…我ながら、最高だな…!』

アッシュのたどたどしい淫語に感化され、アベルは自らの欲望に飲まれる。

本能のままに腰を打ち付け、アッシュの性器(を象った体の一部)を掴んで扱き始めた。

『あ♡だめ♡だめぇ♡そこ、変♡ぼくの、おちんぽ♡へんに、なるぅ♡』
『あぁっ!なれ、なっちまえ!このまま…俺に溺れろ、アッシュ…!』
『だ、め♡らめ♡りゃめぇ♡くるっ♡なにか…っあぁあああぁぁ♡♡♡』
『っー!!』

アッシュが初めての性的絶頂を迎えた瞬間、アベルはその体内に大量の白濁を注ぎ込む。

大量に、勢いよく注がれた精液を体で吸収するアッシュは、既に人の姿を保てていなかった。

『……あ、つぅい…♡』
『はぁ…はぁ…スライムでも、イけるんだな…』
『…いける…?』
『あぁ、それはな……いや、説明はまた次の機会にしよう。今はとにかく休め。朝には送っていく』
『うん…おやすみ…』

アッシュが意識を閉ざすと、その体は瞬く間に丸いスライムに戻りきる。

だがその半透明の体の中では、先程出したばかりの白濁が揺らめいていた。


 
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