19 / 27
第二章
第十一話
しおりを挟む
ピ、と小さな音が鳴り、ぼくのゴーグルに通信許可依頼が届いた。アリアからだ。ぼくが通信を許可するとアリアの操作で地図が開いた。ぼくとアリアは別々のゴーグルで同じ地図を見ている。アリアが地図の表示を切り替えて航空写真モードにした。
「これ、なんだろう」
アリアの視線マーカーが地図の上を動く。アリアが示したのはすぐ近くの森の中のようだった。そこにほとんど正方形に木の立っていないスペースがあり、屋根らしきものが映っていた。
「行ってみよう」
ぼくがバギーから降りようとするとアリアが止めた。
「なんで降りるのよ」
「え?」
アリアはバギーをスタートさせ、駐車場の端の縁石を乗り越えて森に入って行った。木々の間をすり抜けながら進む。ゴーグルはエクステンドモードで地図を表示している。森の中で木をかわしながらも、アリアの運転でぼくらは確実に目的地へ近づいていった。やがてひらけたところに出た。二〇メートル四方ぐらいの正方形のスペースだ。その中央にはなんらかの建造物がある。真上からの航空写真では屋根しか見えなかったけれど、横から見るとそれは見慣れない建造物だった。少し背の高い平屋で、正面の壁に引き戸のような大きな扉があった。全体が白百合色で塗られていてマーキングなどの情報はまったくなかった。
「エレベータだ」
アリアが言う。
「エレベータ?」
ぼくの知っているエレベータとはだいぶ様子が違う気がした。
「これは車用のエレベータだよ。あんまり見ないけど、大きな車屋さんなんかで二階より上に車を展示してるようなところにはだいたいこういう感じのエレベータがあるのよ。でもここにつながる道路がないのに車用のエレベータだけあるのは不自然ね」
ぼくは改めて目の前の建造物を眺めて「まるでこのバギーで入ってくるために用意されたような」とつぶやいた。
これがエレベータだとすると、見えている部分は平屋のような建物だから当然ここから上ることはないだろう。すると地下へ降りるものだということになる。アリアはゆっくりとバギーを進めて扉の前に停めるとバギーから降りてエレベータの操作パネルを確認した。アリアがなにか操作をするととても大きな金属音がして正面の扉が右手へ吸い込まれて部屋が現れた。アリアは戻ってきてバギーに乗り込み、バギーをその部屋の中へ進めた。バギーが完全に扉の内側に入るとまた立ち上がってエレベータを操作した。ぼくらの背後で扉が閉まり、真っ暗闇になった。
「あ、真っ暗だ」
闇の中からアリアの声が聞こえてふわりと明るくなった。アリアのゴーグルについているランプが点灯していた。エレベータは大きな金属音をいくつか吐き出した後、巨大なモータの音をさせて動き始めた。動き始めるときにふっと重力が軽くなるような感覚があってバギーのサスペンションもわずかに動いた。
アリアは暗がりの中を戻ってきてバギーの運転席に滑り込む。
「シートベルトはずして座ってて。なにが待ってるかわからないからさ。いざとなったらバギーから飛び降りるよ」
「え?」
アリアが何を想定しているのか読みかねたけれど、ぼくは言われた通りシートベルトを外した。
エレベータはぎしぎしと軋みながら降下していく。
「ね。なにが起こると思う?」
ぼくが聞く。
「わからないけど、なにか簡単じゃないこと」
いくつかの金属音がしてエレベータが停止した。アリアが深呼吸するのがわかった。ぼくもゆっくりと目をつぶってから再び開いた。
乗り込んだ時と反対側の扉が右から左へ吸い込まれていく。扉の向こうは闇だった。真っ暗でなにも見えない。ゴーグルのランプぐらいではどうにもならない闇だ。アリアはバギーの前照灯を点灯してゆっくりとエレベータからバギーを出した。
「ね、レイトのゴーグルに赤外線センサみたいなもの、ついてない?」
「あ」
アリアに言われて思い出した。ぼくのゴーグルはアリアのよりも大型で、その分多機能だ。赤外線や超音波のセンサを搭載していて、周囲の形状を三次元プロットできる機能もある。
「ちょっと待ってね」
ぼくはゴーグルを操作してセンサを起動し、ゆっくりと頭を回転させた。視界にセンサが検知した周囲の形状がワイヤフレームで描画されていく。スキャナーが検知した障害物が視界にワイヤーフレームで表示されていく。大昔のゲームの画面みたいだった。表示されたのは壁と床と天井に囲まれた直方体の空間で、正面に扉のようなものがある以外はどの面も平だった。ぼくは正面を中心に左右240度ほどの範囲をプロットして、出来上がったデータをアリアのゴーグルへ送信した。
「ありがと」
アリアはそう言うとゆっくりとバギーをスタートさせた。視界に表示されたワイヤーフレームも移動に合わせて更新される。前方の巨大な扉も近づいてきて、バギーの前照灯が届き始めた。ワイヤーフレームでは扉のように見えたけれど、実際には白っぽい金属製の壁で、よく見ると左右の扉が中央で閉じていることがわかる。バギーはその扉の前まで来て停止した。
どうやって開けるのかな、と思ったところで「バン」という大きな衝撃音がして急にあたりが明るくなった。ドアの部分だけ天井に照明がともっていた。
「うわ、びっくりした」
ぼくは思わず声を上げた。ほとんど同時に視界の隅にZのアイコンが点滅した。ぼくはすぐにアイコンを展開した。
「よくここまできた。レイト君。アリア君」
文字メッセージだと思っていたのに声がきこえた。骨伝導スピーカで頭に響いてくる。ぼくはアリアと顔を見合わせた。
「さて、きみたちの前には今ゲイトがある。だが早まらないでくれたまえ。そのゲイトはシオンのゲイトではない。言ってみればシオンのゲイトへ行くためのゲイトだ。ここまでたどり着いたきみたちは、きっとこれまでとは違う自分に成長していることだろう。そこでだ。わたしはきみたちに二つの選択肢を提示する。一つはここでゲームクリアとして元の生活に戻るという道だ。きみたちは十分に成長した。これまでに得たものでこれからの人生をまったく違ったものとして生きていくことができるだろう。もちろん他のすべてはみんな元通りだ。悪くない提案だろう」
そこまで言って声は少し間をとった。
「もう一つはいまきみたちの前にあるそのゲイトを開くという道だ。わたしにできるのはゲイトを開くことだけだ。その先はきみたちがきみたちの手で切り開く。もはやゲームではない。きみたちはケガをするかもしれないし、命を脅かされるかもしれない。残念ながらわたしにはきみたちの安全を保障することはできない。ただ、きみたちがそのゲイトをくぐれば、シオンへのゲイトはその先に必ずあると約束しよう。わたしはそこで待っている。どうするかよく考えて決めてくれたまえ」
声は止まり、実行されたファイルは待機状態になった。
「どうする?」
聞きながらぼくは自分はどうしたいのだろうかと考えてみた。先へ進みたい。せっかくここまできたから? それもある。それ以上に元の状態に戻るということに魅力を感じないというのが強かった。元に戻れなくなることで失うものがぼくにはほとんどなかった。
でも、とぼくはアリアを見た。アリアは違うはずだ。両親と暮らしていた生活に戻りたいんじゃないだろうか。元に戻すためにシオンを目指すと言っていたんじゃないか。今戻ることができる道を提示されたなら、リスクを背負ってまで先へ進む必要はないだろう。
「なにか迷うことある?」
アリアが言った。
「え?」
「いや、どうする、って聞くから。聞くまでもなく行くよね?」
「え? 行くの?」
「あれ? レイト行かないの?」
「そうじゃなくて、ええと」
ぼくは予測と違う展開で混乱して言葉を見失った。
「行く。ぼくは行くつもりだよ。でもアリアはほら、シオンとか選ばれしなんとかとかたいして興味ないって言ってたじゃない?」
「言ってたね。だけどここまで一緒に来てさ、レイトはあたしだけ帰して一人で行くつもりなの?」
ぼくはその問の答えを用意していなかった。というより、問い自体から目を背けていたのかもしれない。
「いや、そんなつもりはなかった。ほんとは、どこまでもアリアと一緒に行きたい」
ぼくは自分でも驚くほどはっきりと宣言して、まっすぐアリアの目を見つめた。いつもぼくの目を惹きつけていたアリアの目が、今もぼくに力をくれているような気がした。
「よし。合格」
アリアは満足そうに頷いてそう言った。
「あたし一人だったら引き返したかも、って思うよ」
「選択は因果につながる」
ぼくはあの老人の話を思い出して言った。
「そう。選ぶってことは他のものを選ばないということ。あたしはレイトと行くことにする。そう決めたことがどんな事態を連れてきても、あたしは引き受けるよ」
「強いんだな、アリアは」
「それ何回目?」
アリアはそう言って笑うと、待機状態になっていたプロセスを呼び戻した。また骨伝導で声が響く。
「結論は出たかね?」
〈わたし〉の声が言った。
「ゲイトを開いて。あたしたちは二人であなたのところまで行く」
アリアが宣言した。
「わかった。きみたちがわたしのところへたどり着くのを待っている。健闘してくれたまえ」
〈わたし〉の声が聞き覚えのある言葉を放ち、目の前の扉が開き始めた。アリアは通り抜けられる分の隙間が開いたところでバギーをスタートさせた。扉はまだ動いている。ゆっくりと近づき、扉の裂け目から向こう側へ滑り込む。車体が完全に向こう側へ入りきったところであたりの空気を全部振動させるようなけたたましい警報が鳴り響いた。赤い回転灯がそこかしこで点灯した。
「これ、なんだろう」
アリアの視線マーカーが地図の上を動く。アリアが示したのはすぐ近くの森の中のようだった。そこにほとんど正方形に木の立っていないスペースがあり、屋根らしきものが映っていた。
「行ってみよう」
ぼくがバギーから降りようとするとアリアが止めた。
「なんで降りるのよ」
「え?」
アリアはバギーをスタートさせ、駐車場の端の縁石を乗り越えて森に入って行った。木々の間をすり抜けながら進む。ゴーグルはエクステンドモードで地図を表示している。森の中で木をかわしながらも、アリアの運転でぼくらは確実に目的地へ近づいていった。やがてひらけたところに出た。二〇メートル四方ぐらいの正方形のスペースだ。その中央にはなんらかの建造物がある。真上からの航空写真では屋根しか見えなかったけれど、横から見るとそれは見慣れない建造物だった。少し背の高い平屋で、正面の壁に引き戸のような大きな扉があった。全体が白百合色で塗られていてマーキングなどの情報はまったくなかった。
「エレベータだ」
アリアが言う。
「エレベータ?」
ぼくの知っているエレベータとはだいぶ様子が違う気がした。
「これは車用のエレベータだよ。あんまり見ないけど、大きな車屋さんなんかで二階より上に車を展示してるようなところにはだいたいこういう感じのエレベータがあるのよ。でもここにつながる道路がないのに車用のエレベータだけあるのは不自然ね」
ぼくは改めて目の前の建造物を眺めて「まるでこのバギーで入ってくるために用意されたような」とつぶやいた。
これがエレベータだとすると、見えている部分は平屋のような建物だから当然ここから上ることはないだろう。すると地下へ降りるものだということになる。アリアはゆっくりとバギーを進めて扉の前に停めるとバギーから降りてエレベータの操作パネルを確認した。アリアがなにか操作をするととても大きな金属音がして正面の扉が右手へ吸い込まれて部屋が現れた。アリアは戻ってきてバギーに乗り込み、バギーをその部屋の中へ進めた。バギーが完全に扉の内側に入るとまた立ち上がってエレベータを操作した。ぼくらの背後で扉が閉まり、真っ暗闇になった。
「あ、真っ暗だ」
闇の中からアリアの声が聞こえてふわりと明るくなった。アリアのゴーグルについているランプが点灯していた。エレベータは大きな金属音をいくつか吐き出した後、巨大なモータの音をさせて動き始めた。動き始めるときにふっと重力が軽くなるような感覚があってバギーのサスペンションもわずかに動いた。
アリアは暗がりの中を戻ってきてバギーの運転席に滑り込む。
「シートベルトはずして座ってて。なにが待ってるかわからないからさ。いざとなったらバギーから飛び降りるよ」
「え?」
アリアが何を想定しているのか読みかねたけれど、ぼくは言われた通りシートベルトを外した。
エレベータはぎしぎしと軋みながら降下していく。
「ね。なにが起こると思う?」
ぼくが聞く。
「わからないけど、なにか簡単じゃないこと」
いくつかの金属音がしてエレベータが停止した。アリアが深呼吸するのがわかった。ぼくもゆっくりと目をつぶってから再び開いた。
乗り込んだ時と反対側の扉が右から左へ吸い込まれていく。扉の向こうは闇だった。真っ暗でなにも見えない。ゴーグルのランプぐらいではどうにもならない闇だ。アリアはバギーの前照灯を点灯してゆっくりとエレベータからバギーを出した。
「ね、レイトのゴーグルに赤外線センサみたいなもの、ついてない?」
「あ」
アリアに言われて思い出した。ぼくのゴーグルはアリアのよりも大型で、その分多機能だ。赤外線や超音波のセンサを搭載していて、周囲の形状を三次元プロットできる機能もある。
「ちょっと待ってね」
ぼくはゴーグルを操作してセンサを起動し、ゆっくりと頭を回転させた。視界にセンサが検知した周囲の形状がワイヤフレームで描画されていく。スキャナーが検知した障害物が視界にワイヤーフレームで表示されていく。大昔のゲームの画面みたいだった。表示されたのは壁と床と天井に囲まれた直方体の空間で、正面に扉のようなものがある以外はどの面も平だった。ぼくは正面を中心に左右240度ほどの範囲をプロットして、出来上がったデータをアリアのゴーグルへ送信した。
「ありがと」
アリアはそう言うとゆっくりとバギーをスタートさせた。視界に表示されたワイヤーフレームも移動に合わせて更新される。前方の巨大な扉も近づいてきて、バギーの前照灯が届き始めた。ワイヤーフレームでは扉のように見えたけれど、実際には白っぽい金属製の壁で、よく見ると左右の扉が中央で閉じていることがわかる。バギーはその扉の前まで来て停止した。
どうやって開けるのかな、と思ったところで「バン」という大きな衝撃音がして急にあたりが明るくなった。ドアの部分だけ天井に照明がともっていた。
「うわ、びっくりした」
ぼくは思わず声を上げた。ほとんど同時に視界の隅にZのアイコンが点滅した。ぼくはすぐにアイコンを展開した。
「よくここまできた。レイト君。アリア君」
文字メッセージだと思っていたのに声がきこえた。骨伝導スピーカで頭に響いてくる。ぼくはアリアと顔を見合わせた。
「さて、きみたちの前には今ゲイトがある。だが早まらないでくれたまえ。そのゲイトはシオンのゲイトではない。言ってみればシオンのゲイトへ行くためのゲイトだ。ここまでたどり着いたきみたちは、きっとこれまでとは違う自分に成長していることだろう。そこでだ。わたしはきみたちに二つの選択肢を提示する。一つはここでゲームクリアとして元の生活に戻るという道だ。きみたちは十分に成長した。これまでに得たものでこれからの人生をまったく違ったものとして生きていくことができるだろう。もちろん他のすべてはみんな元通りだ。悪くない提案だろう」
そこまで言って声は少し間をとった。
「もう一つはいまきみたちの前にあるそのゲイトを開くという道だ。わたしにできるのはゲイトを開くことだけだ。その先はきみたちがきみたちの手で切り開く。もはやゲームではない。きみたちはケガをするかもしれないし、命を脅かされるかもしれない。残念ながらわたしにはきみたちの安全を保障することはできない。ただ、きみたちがそのゲイトをくぐれば、シオンへのゲイトはその先に必ずあると約束しよう。わたしはそこで待っている。どうするかよく考えて決めてくれたまえ」
声は止まり、実行されたファイルは待機状態になった。
「どうする?」
聞きながらぼくは自分はどうしたいのだろうかと考えてみた。先へ進みたい。せっかくここまできたから? それもある。それ以上に元の状態に戻るということに魅力を感じないというのが強かった。元に戻れなくなることで失うものがぼくにはほとんどなかった。
でも、とぼくはアリアを見た。アリアは違うはずだ。両親と暮らしていた生活に戻りたいんじゃないだろうか。元に戻すためにシオンを目指すと言っていたんじゃないか。今戻ることができる道を提示されたなら、リスクを背負ってまで先へ進む必要はないだろう。
「なにか迷うことある?」
アリアが言った。
「え?」
「いや、どうする、って聞くから。聞くまでもなく行くよね?」
「え? 行くの?」
「あれ? レイト行かないの?」
「そうじゃなくて、ええと」
ぼくは予測と違う展開で混乱して言葉を見失った。
「行く。ぼくは行くつもりだよ。でもアリアはほら、シオンとか選ばれしなんとかとかたいして興味ないって言ってたじゃない?」
「言ってたね。だけどここまで一緒に来てさ、レイトはあたしだけ帰して一人で行くつもりなの?」
ぼくはその問の答えを用意していなかった。というより、問い自体から目を背けていたのかもしれない。
「いや、そんなつもりはなかった。ほんとは、どこまでもアリアと一緒に行きたい」
ぼくは自分でも驚くほどはっきりと宣言して、まっすぐアリアの目を見つめた。いつもぼくの目を惹きつけていたアリアの目が、今もぼくに力をくれているような気がした。
「よし。合格」
アリアは満足そうに頷いてそう言った。
「あたし一人だったら引き返したかも、って思うよ」
「選択は因果につながる」
ぼくはあの老人の話を思い出して言った。
「そう。選ぶってことは他のものを選ばないということ。あたしはレイトと行くことにする。そう決めたことがどんな事態を連れてきても、あたしは引き受けるよ」
「強いんだな、アリアは」
「それ何回目?」
アリアはそう言って笑うと、待機状態になっていたプロセスを呼び戻した。また骨伝導で声が響く。
「結論は出たかね?」
〈わたし〉の声が言った。
「ゲイトを開いて。あたしたちは二人であなたのところまで行く」
アリアが宣言した。
「わかった。きみたちがわたしのところへたどり着くのを待っている。健闘してくれたまえ」
〈わたし〉の声が聞き覚えのある言葉を放ち、目の前の扉が開き始めた。アリアは通り抜けられる分の隙間が開いたところでバギーをスタートさせた。扉はまだ動いている。ゆっくりと近づき、扉の裂け目から向こう側へ滑り込む。車体が完全に向こう側へ入りきったところであたりの空気を全部振動させるようなけたたましい警報が鳴り響いた。赤い回転灯がそこかしこで点灯した。
0
あなたにおすすめの小説
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
アガルタ・クライシス ―接点―
来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。
九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。
同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。
不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。
古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる