3 / 29
初恋との再会
3
しおりを挟む
*
瑛士と訪れたバーは、彼の行きつけの店のようだった。
マスターに気さくに話しかけた彼は、カウンターの奥に私を誘導し、「なに飲みたい?」と、尋ねてくれる。
「いつもは、スプモーニかバレンシア……、テキーラサンライズもいいかな」
「どれもいいね。お酒は強い方?」
「それは、全然。……あ、ジンフィズも飲めます」
「じゃあ、スプモーニにする? 最初は軽いお酒がいいね」
瑛士は目尻を下げて、楽しそうにそう言う。
私が普段飲まないことを察したのだろう。きっと、知りうる限りのカクテル名をあげたことにも気づいてる。
可愛らしい女性に見えてるだろうか。
ふと、そんなことが気になった。
瑛士と過ごすときは、可愛らしい女性に見られていたいという気持ちになる。彼の期待を裏切らない女性、という意味で。
高校時代、瑛士の彼女だとうわさされてきた先輩たちは、みんな可愛らしい女の子だった。
初めて出会ったときも、彼は彼女と一緒にいたんだった。
マスターと目を合わせた瑛士は、軽く手を上げて彼を呼び、スプモーニとジントニックをオーダーした。
ただそれだけのしぐさに、私の胸はざわめく。私の知らない瑛士は、やっぱりスマートな紳士で、昔と変わらないって改めて思う。
また会いたいって思ってくれて、こうして飲みに誘ってくれた彼に、期待してもいいのかな、なんて思えてくる。
学生時代はすれ違って別れてしまったけど、今ならまた違う時間の過ごし方ができるかもしれないって。
もう一度告白したら、いいよ、って言ってくれるかもしれないって。
「仕事、大変?」
瑛士に見とれていた私は、ハッとする。彼の瞳に宿る優しさの中に、恋愛感情なんて見えない。舞い上がってるのは私だけだって気づいて、恥ずかしい。
「去年までは先輩についていろいろ教えてもらってたのに、今は後輩ができて葛藤もあって」
「あー、この間は後輩くんと出張だったんだ。悩みがあるなら聞けるよ、同業だしね」
「え、同業?」
うん、と瑛士はうなずいて、胸元から取り出したケースから名刺を取り出す。
スマートに差し出された名刺を見下ろし、絶望に似た感情が生まれる。おそるおそる名刺を手に取り、ライトを浴びてはっきりと浮かび上がる文字を見たら、その感情は確かなものとなった。
「MMASに就職したんですね」
それは大手のシステム開発会社で、私の勤務する株式会社システムオールズにとって、格上のライバル会社。
社内恋愛禁止でも社内恋愛する同僚に抵抗感があった私にとって、ライバル企業に勤める人に恋するなんて、絶対にありえないことだった。
つぐみは潔癖そうだね。
過去、瑛士に言われた何気ない言葉が私の中で呼び覚まされる。
そういうところもいいけどねって瑛士は私の頑固で無駄に生真面目なところを認めてくれたけど、きっとそういうところがダメだった。
恋愛に向いてないって感じることは、社会人になってからも感じてきた。だから、26歳になっても、恋人のひとりもいない。
「そんな怖い顔しないで。別に花野井さんから何か聞き出そうと思って誘ったわけじゃないし」
いつの間にか、こわばっていたほおに触れる。
「それに、花野井さんの成功を俺は願ってる」
「どうして?」
久しぶりに再会しただけの相手に、なぜそんなことが言えるのか。
瑛士は鼻のあたまをかいて黙り込む。
言葉を選んでるのだろう。私を傷つけないように、何か言おうとしてる。
昔の恋人の心配をしてる。ただそれだけかもしれないけれど。
「高輪さんは恋人いますか?」
瑛士の言葉を待たずに尋ねた。
彼がどんな言葉を選ぼうとも、私が聞きたい言葉ではないような気がしたのだ。
「気になる?」
私の顔をのぞき込むようにして、うっすら笑む彼は憎らしいほどに魅力的だった。
これまでたくさんの女性を落としてきたのだろう。むしろ、落とせない女性はいなくて……。
彼に魅入られた女性はまんまとすべてを捧げてしまうことになる。それでもかまわない。そう感じさせる魅力が、彼にはある。
マスターがタイミングを見計らって、カクテルを差し出す。
お互いにグラスを持ち上げて、そっと乾杯する。
私たちはそのまま見つめ合った。
今の瑛士を知りたい。そう思っていいのか、迷いが生まれている。
「いますよね。いないなんておかしいもの」
そっと彼から目をそらして言う。
「いないよ」
思いがけず、即答された。
瑛士の視線を感じながら、スプモーニを口に運ぶ。さわやかな味がする。まるで、瑛士のようなさわやかさ。そして、わずかな苦味が、彼に恋することの苦しさを連想させる。
「信じない?」
沈黙する私に、瑛士は愉快そうに話しかけてくる。
「信じます。高輪さんは嘘つかないから」
今度は彼が沈黙した。
けれど、すぐに息を漏らすように笑った。
「花野井さんの知ってる俺は聖人君子みたいだね。彼女はいないっていうより、作らないだけだよ」
「どうして? モテるのに」
私は知ってる。瑛士がどれほどモテるのか。だから、彼女と別れたと聞いて、勇気を出して告白した。すぐに次の彼女ができてしまう前に。
「忘れられない女がいる」
「え……」
「って、言うと思った?」
瑛士はおかしそうに手の甲を口にあて、声を立てて笑う。
「いい女と遊んでたいから彼女は作らない」
「……」
「幻滅する? でも、それが真実だよ」
どことなく疲労を感じさせる笑みを浮かべて、ジントニックをのどに流し込む彼の横顔は幻想的。
そう感じたのは、彼とこうして過ごす時間に現実味がなくなってしまったからだ。
なんで私は、変わってしまったかもしれない男性を信じてついてきてしまったのだろう。
「花野井さんは? 花野井さんはいる? 恋人」
たった一杯のジントニックに酔うはずのない瑛士が、やけに色っぽい目をして、私の瞳をのぞき込む。
それを聞いてどうするのだろう。
いい女でもない私をくどいたって、彼の征服欲や自尊心が満たされるはずもないのに。
ほんの数分前の私だったら、素直にまだあなたが好きだと答えたかもしれない。10年前、不本意に別れてしまったけど、またやり直せる気がしてるって。
でも、10年経って変わったのは彼だけじゃない。私もずいぶん可愛げのない女性になってしまった。
「大変なこともあるけど、今は仕事が楽しくて。彼氏はいらないって、思ってます」
瑛士と訪れたバーは、彼の行きつけの店のようだった。
マスターに気さくに話しかけた彼は、カウンターの奥に私を誘導し、「なに飲みたい?」と、尋ねてくれる。
「いつもは、スプモーニかバレンシア……、テキーラサンライズもいいかな」
「どれもいいね。お酒は強い方?」
「それは、全然。……あ、ジンフィズも飲めます」
「じゃあ、スプモーニにする? 最初は軽いお酒がいいね」
瑛士は目尻を下げて、楽しそうにそう言う。
私が普段飲まないことを察したのだろう。きっと、知りうる限りのカクテル名をあげたことにも気づいてる。
可愛らしい女性に見えてるだろうか。
ふと、そんなことが気になった。
瑛士と過ごすときは、可愛らしい女性に見られていたいという気持ちになる。彼の期待を裏切らない女性、という意味で。
高校時代、瑛士の彼女だとうわさされてきた先輩たちは、みんな可愛らしい女の子だった。
初めて出会ったときも、彼は彼女と一緒にいたんだった。
マスターと目を合わせた瑛士は、軽く手を上げて彼を呼び、スプモーニとジントニックをオーダーした。
ただそれだけのしぐさに、私の胸はざわめく。私の知らない瑛士は、やっぱりスマートな紳士で、昔と変わらないって改めて思う。
また会いたいって思ってくれて、こうして飲みに誘ってくれた彼に、期待してもいいのかな、なんて思えてくる。
学生時代はすれ違って別れてしまったけど、今ならまた違う時間の過ごし方ができるかもしれないって。
もう一度告白したら、いいよ、って言ってくれるかもしれないって。
「仕事、大変?」
瑛士に見とれていた私は、ハッとする。彼の瞳に宿る優しさの中に、恋愛感情なんて見えない。舞い上がってるのは私だけだって気づいて、恥ずかしい。
「去年までは先輩についていろいろ教えてもらってたのに、今は後輩ができて葛藤もあって」
「あー、この間は後輩くんと出張だったんだ。悩みがあるなら聞けるよ、同業だしね」
「え、同業?」
うん、と瑛士はうなずいて、胸元から取り出したケースから名刺を取り出す。
スマートに差し出された名刺を見下ろし、絶望に似た感情が生まれる。おそるおそる名刺を手に取り、ライトを浴びてはっきりと浮かび上がる文字を見たら、その感情は確かなものとなった。
「MMASに就職したんですね」
それは大手のシステム開発会社で、私の勤務する株式会社システムオールズにとって、格上のライバル会社。
社内恋愛禁止でも社内恋愛する同僚に抵抗感があった私にとって、ライバル企業に勤める人に恋するなんて、絶対にありえないことだった。
つぐみは潔癖そうだね。
過去、瑛士に言われた何気ない言葉が私の中で呼び覚まされる。
そういうところもいいけどねって瑛士は私の頑固で無駄に生真面目なところを認めてくれたけど、きっとそういうところがダメだった。
恋愛に向いてないって感じることは、社会人になってからも感じてきた。だから、26歳になっても、恋人のひとりもいない。
「そんな怖い顔しないで。別に花野井さんから何か聞き出そうと思って誘ったわけじゃないし」
いつの間にか、こわばっていたほおに触れる。
「それに、花野井さんの成功を俺は願ってる」
「どうして?」
久しぶりに再会しただけの相手に、なぜそんなことが言えるのか。
瑛士は鼻のあたまをかいて黙り込む。
言葉を選んでるのだろう。私を傷つけないように、何か言おうとしてる。
昔の恋人の心配をしてる。ただそれだけかもしれないけれど。
「高輪さんは恋人いますか?」
瑛士の言葉を待たずに尋ねた。
彼がどんな言葉を選ぼうとも、私が聞きたい言葉ではないような気がしたのだ。
「気になる?」
私の顔をのぞき込むようにして、うっすら笑む彼は憎らしいほどに魅力的だった。
これまでたくさんの女性を落としてきたのだろう。むしろ、落とせない女性はいなくて……。
彼に魅入られた女性はまんまとすべてを捧げてしまうことになる。それでもかまわない。そう感じさせる魅力が、彼にはある。
マスターがタイミングを見計らって、カクテルを差し出す。
お互いにグラスを持ち上げて、そっと乾杯する。
私たちはそのまま見つめ合った。
今の瑛士を知りたい。そう思っていいのか、迷いが生まれている。
「いますよね。いないなんておかしいもの」
そっと彼から目をそらして言う。
「いないよ」
思いがけず、即答された。
瑛士の視線を感じながら、スプモーニを口に運ぶ。さわやかな味がする。まるで、瑛士のようなさわやかさ。そして、わずかな苦味が、彼に恋することの苦しさを連想させる。
「信じない?」
沈黙する私に、瑛士は愉快そうに話しかけてくる。
「信じます。高輪さんは嘘つかないから」
今度は彼が沈黙した。
けれど、すぐに息を漏らすように笑った。
「花野井さんの知ってる俺は聖人君子みたいだね。彼女はいないっていうより、作らないだけだよ」
「どうして? モテるのに」
私は知ってる。瑛士がどれほどモテるのか。だから、彼女と別れたと聞いて、勇気を出して告白した。すぐに次の彼女ができてしまう前に。
「忘れられない女がいる」
「え……」
「って、言うと思った?」
瑛士はおかしそうに手の甲を口にあて、声を立てて笑う。
「いい女と遊んでたいから彼女は作らない」
「……」
「幻滅する? でも、それが真実だよ」
どことなく疲労を感じさせる笑みを浮かべて、ジントニックをのどに流し込む彼の横顔は幻想的。
そう感じたのは、彼とこうして過ごす時間に現実味がなくなってしまったからだ。
なんで私は、変わってしまったかもしれない男性を信じてついてきてしまったのだろう。
「花野井さんは? 花野井さんはいる? 恋人」
たった一杯のジントニックに酔うはずのない瑛士が、やけに色っぽい目をして、私の瞳をのぞき込む。
それを聞いてどうするのだろう。
いい女でもない私をくどいたって、彼の征服欲や自尊心が満たされるはずもないのに。
ほんの数分前の私だったら、素直にまだあなたが好きだと答えたかもしれない。10年前、不本意に別れてしまったけど、またやり直せる気がしてるって。
でも、10年経って変わったのは彼だけじゃない。私もずいぶん可愛げのない女性になってしまった。
「大変なこともあるけど、今は仕事が楽しくて。彼氏はいらないって、思ってます」
0
あなたにおすすめの小説
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
押しつけられた身代わり婚のはずが、最上級の溺愛生活が待っていました
cheeery
恋愛
名家・御堂家の次女・澪は、一卵性双生の双子の姉・零と常に比較され、冷遇されて育った。社交界で華やかに振る舞う姉とは対照的に、澪は人前に出されることもなく、ひっそりと生きてきた。
そんなある日、姉の零のもとに日本有数の財閥・凰条一真との縁談が舞い込む。しかし凰条一真の悪いウワサを聞きつけた零は、「ブサイクとの結婚なんて嫌」と当日に逃亡。
双子の妹、澪に縁談を押し付ける。
両親はこんな機会を逃すわけにはいかないと、顔が同じ澪に姉の代わりになるよう言って送り出す。
「はじめまして」
そうして出会った凰条一真は、冷徹で金に汚いという噂とは異なり、端正な顔立ちで品位のある落ち着いた物腰の男性だった。
なんてカッコイイ人なの……。
戸惑いながらも、澪は姉の零として振る舞うが……澪は一真を好きになってしまって──。
「澪、キミを探していたんだ」
「キミ以外はいらない」
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
寵愛の花嫁は毒を愛でる~いじわる義母の陰謀を華麗にスルーして、最愛の公爵様と幸せになります~
紅葉山参
恋愛
アエナは貧しい子爵家から、国の英雄と名高いルーカス公爵の元へと嫁いだ。彼との政略結婚は、彼の底なしの優しさと、情熱的な寵愛によって、アエナにとってかけがえのない幸福となった。しかし、その幸福を妬み、毎日のように粘着質ないじめを繰り返す者が一人、それは夫の継母であるユーカ夫人である。
「たかが子爵の娘が、公爵家の奥様面など」 ユーカ様はそう言って、私に次から次へと理不尽な嫌がらせを仕掛けてくる。大切な食器を隠したり、ルーカス様に嘘の告げ口をしたり、社交界で恥をかかせようとしたり。
だが、私は決して挫けない。愛する公爵様との穏やかな日々を守るため、そして何より、彼が大切な家族と信じているユーカ様を悲しませないためにも、私はこの毒を静かに受け流すことに決めたのだ。
誰も気づかないほど巧妙に、いじめを優雅にスルーするアエナ。公爵であるあなたに心配をかけまいと、彼女は今日も微笑みを絶やさない。しかし、毒は徐々に、確実に、その濃度を増していく。ついに義母は、アエナの命に関わるような、取り返しのつかない大罪に手を染めてしまう。
愛と策略、そして運命の結末。この溺愛系ヒロインが、華麗なるスルー術で、最愛の公爵様との未来を掴み取る、痛快でロマンティックな物語の幕開けです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる